徒然日記
2023年3月分

 日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。

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3/31(金)飯川病院閉院!!! 快晴 大曲中通病院  
 1:30起床、データ整理、文献読みなどいつものごとく。徒然、5:30可燃ごみ提出準備のみ。中通リハ転院患者死去。7:40Taxi駅に、8:11こまち。9:50大曲中通病院、徒歩の条件は整ったが歩かずTaxi。外来の電子カルテかなり便利に。15:30長崎屋経由Taxi中通リハ。臨床病態検討:、19:15帰宅、夕食。21:00就眠。歩行Σ5738歩。

こころと体2023(21) 睡眠 睡眠不足による過労死は人だけ、日本人だけ
 疲労感は生体アラームのひとつであり、疲れを感知した脳がその個体に警告を与えている状態といえる。


 疲労を放置すると生活習慣病、メタボのリスクが高まる ことが明らかになっている。
 体は「神経系」「内分泌系」「免疫系」のメカニズムの相互の働きによって、体内環境を一定のコンディションに保っている。疲労を放置していると、糖尿病、高血圧、脂質異常などの生活習慣病にかかりやすくなる。

 疲労の蓄積がもたらす最も重大なリスクは過労死である。

 「過労死するのは人間だけ」といわれている。
 しかも、達成感のある仕事が過労死をまねくという現象がある。

 疲労感が生体アラームとして効かなくなり、疲れが積み重なっているにもかかわらずそれを感じなくなる現象に至る。この現象は「疲労感のマスキング」と呼ばれる。

  これは、人体にとってもっとも危険な状況で、 仕事に生きがいを感じ、休む間もなく忙しく働くビジネスパーソンが陥りやすく、自覚できないだけにその危険は高いと言えます。

 なぜ人は疲労感という生体アラームが効かなくなるのか??

 それは、ほかの動物にはみられないほどに発達した前頭葉が原因。 前頭葉は、「意欲や達成感の中枢」 と呼ばれ、人間の進化に大きく貢献してきた。 ただ、ヒトではあまりにも前頭葉が大きくなったために、眼窩前頭野で発した疲労感というアラームを「意欲や達成感」で隠してしまうらしい。

 一方、前頭葉が小さいほかの動物は前頭葉が発達していないために生存のための原始的な欲望があっても「意欲や達成感」という高度の感覚が欠如しており、疲労感というアラームによって行動を抑制する。 それゆえ、ヒト以外の動物では過労死することはない。

 日ごろから仕事にやりがいや達成感がある、あるいは上司や同僚からの賞賛、昇進といった報酬が期待できて楽しく仕事しているときほど過労死のリスクが高いことがわかっています。
 生きがいを持って、楽しく仕事しているときほど「疲労感なき疲労」が蓄積されやすく、休まずに仕事を続けることで疲労は脳と体を確実に蝕み、果てには過労死にいたらしめる。

 もちろんブラック企業や、身分の不安定な非正規労働者たちは上司によって労働が強要され疲労が蓄積することもあろう。しかし、この場合は、別の防御作用が働き過労死にまで至ることは少ない。過労死に至った人たちの手記を直接見る機会はあまりないが、過労死した30歳女性のNHK記者の身辺の状況を母親が述べていたが、危機感を窺い知ることはできなかった(ラジオ深夜便:2022年11月30日過労死の遺族や専門家に聞く NHK佐戸未和記者の母親恵美子氏)。

 疲労感のマスキングが脳疲労を蓄積させ、過労による重篤な病気や死亡の原因になるが、本人の自覚が乏しいこともありうる。上司の権限で睡眠不足、過重労働状態を監視する必要がある。


3/30(木) 快晴 
1:30起床。文献検索、徒然ほか。8:00家内に同乗、飯川病院。荷物持ちリハ病院に。患者対応ほか。患者は比較的安定。引っ越し業務進める。昼過ぎに新聞チェックと入力。徐々に生活のペース戻ってきた。19:30通町書店経由帰宅。夕食、21:00就眠。歩数計5727歩。

こころと体2023(17) 睡眠 疲労は=脳の疲労、に納得(3) 活性酸素について

 大気中には、約20%の酸素が含まれ生物はこの酸素を利用し生命活動を維持している。酸素は本来とても不安定な物質。生物は不安定さを活用して代謝を行い生命活動を行う。

 体内に取り込まれた酸素の数%はさらに不安定で反応性の高い「活性酸素」に変化する。「活性酸素」は過剰に産生されると細胞を傷害し、様々な疾患をもたらす。だから、生体内には「活性酸素」の害から生体を防御する抗酸化防御機構が備わっている。「活性酸素」の産生が防御機構を上回った状態を酸化ストレスという。

 「活性酸素」は有用な作用もある。白血球から産生される「活性酸素」は、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担う。また細胞間の情報伝達、排卵、受精、細胞の分化などの生理活性物質としても利用される。

 生体が有する抗酸化防御機構は、スーパーオキサイドディスミュターゼに代表される内因性の抗酸化酵素に加え、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド類、カテキン類など外因性の抗酸化物質もある。

 通常、ヒトの生体内では「活性酸素」と抗酸化防御機構のバランスが取れているが、紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤ならびに酸化された物質の摂取などにより酸化ストレスが引き起こされる。

 また、過度な細胞の活動負荷やストレスも活性酸素の産生を促し、酸化ストレスを引き起こす要因となる。

 ヒトの場合、過剰な身体的ストレス状態になると「脳の自律神経の中枢」と呼ばれる視床下部や前帯状回の活動が増加する。その結果、脳細胞の中で「活性酸素」が発生し、本来の機能が果たし難くなる。これが「脳疲労」の状態で「疲労感」として自覚するメカニズムだと言う。
 
 確かに、脳の重量は体重のわずか約2%であるにもかかわらず、酸素消費量は20%にも及ぶ。脳細胞の酸素利用回路は体細胞と異なっており、長期ストレス下で「活性酸素」も生じやすい状態と推定される。


3/29(水) 快晴 終日リハに
1:30起床。文献検索、徒然ほか。午前はフリーなるも患者の具合から出勤。8:30家内に同乗飯川病院、リハビリと往復。患者は比較的安定。引っ越し業務進める。昼過ぎに大型の道具類搬入。新聞チェックと入力。19:30帰宅。夕食、21:00就眠。歩数計6727歩。

こころと体2023(16) 睡眠 疲労は=脳の疲労、に納得(2)

 私は「疲労」は「筋肉活動によって乳酸などの疲労物質が蓄積することで生じる」と考え、「疲労」を感じた際には筋肉を休ませるようにしてきた。今はこの乳酸説は科学的に否定されている。
 
 一方、「エネルギーが枯渇するから疲れる」ととの考えもあったが私はそうとは思っていなかった。
 その判断の参考にしたのは、ボクシング界のことを考えてのことである。ボクサーにとって試合そのものよりも事前の減量が厳しく、摂取カロリーを制限しつつ練習を重ねるという過酷な状況に置かれる。それでも彼らは試合中に エネルギーが枯渇して試合継続ができなくなることはない、とされている。ましてや過食状態にある日本人が仕事の中でエネルギーが枯渇するなど考えられない。

 日本は「疲労大国」と言われている。
 ある疫学調査では、日本人の約80%は何らかの疲れを意識していることが判明ている。さらに、「半年以上疲労が持続して悩んでいる」人が40%近くも存在するという報告もある。
 さらに、日本では過労死も問題になっている。

 それほど日本では「疲労」が国民的に浸透しているにもかかわらず、疲労は科学的には取り上げられてこなかった。そのために疲労回復方法として一般的に言われている、ニンニク料理摂取 、ウナギ、栄養ドリンク、入浴・・・などは、心理効果はあるだろうが科学的に効果は認められていない。

 世界的にみても疲労の研究の歴史はまだ浅い。
 日本において国が疲労に関する研究をスタートさせたのは1990年になってからで、まだたかだか30年である。 1991年に現・厚労省がこの病態の対策として研究班をスタートさせた。1999年に文科省の研究班に引き継がれ、「疲労および疲労感の分子神経メカニズムとその防御に関する研究班」を発足させて現在に至っている。2005年に日本疲労学会が設立され解明が続けられている。

 そもそも、疲労はどのようにして起きるのか??
 身体に負荷を与える運動を4時間続けても、筋肉や肝機能などにはほとんど影響しないことがわかっている。

 ヒトは、身体運動を始めると、心拍数が上がり、呼吸が速く大きくなる。また、体温が上昇し始め、それを抑えるために発汗する。それらを制御しているのが「脳の自律神経の中枢」と呼ばれる視床下部や前帯状回である。
 運動が長時間、激しくなると、この中枢の活動が増加する。その結果、脳細胞の中で活性酸素が発生し、本来の機能が果たし難くなる、と言うことが判明した。これが「脳疲労」の状態で「疲労感」として自覚するメカニズム、だと言う。

 しかし、最近に至るまで疲労度の測定は非検者の自覚症状に頼らざるを得なかった。しかし、この面でも急速に進歩がみられている。



3/28(火)快晴 中通病院内科外来 中通リハ病院 飯川病院お別れの会
1:30起床。新聞チェック、本読み、徒然他。5:00可燃ゴミ提出。6:40バス中通リハ病院。8:40-11:00中通病院内科外来、比較的余裕。院内理容にて散髪1800円、13:30飯川病院昼食。微睡、中通リハデータ入力、引っ越し、読書。17:30飯川病院お別れの会、弥高会館。50名未満で院長挨拶、ピアノ、ヴァイオリン、フルートのトリオ演奏会中心。会食はなく持ち帰り弁当。20:15帰宅、夕食。21:00就寝。Σ9772歩。

こころと体2023(15) 睡眠 疲労は=脳の疲労、に納得
 私は睡眠障害の悩みは一切ない。
 入眠は実にスムーズ、中途覚醒はない。生活上早朝起床しているので今でも睡眠時間は若干短い。その点は午後の微睡でカバーしている。

 にもかかわらず睡眠について学ぼうとしたのは、最近、疲労感を異常に早く、頻回に感じる様になってきたからである。

 仕事の一区切りがつく毎に、特に外来業務を終了した後に、一定の読書の後などに原因不明の疲労感に襲われやすくなってきた。

 勿論、加齢と共に身体機能は確実に衰えてきている。心肺機能の低下を感じるし、四肢体幹の筋力低下の自覚は顕著である。前者は慢性心房細動による軽度の心不全状態からきていると思うし、筋力低下は加齢による生理的萎縮、運動不足に由来している、と思う。

 しかしながら、私が感じる疲労感は身体的負荷はほとんどない場合であっても同様に生じてくる。

 私は最近まで疲労感は筋肉労働などの身体的負荷が原因になって感じるもの、と思ってきた。だから、私のこの疲労感は単なる加齢現象なのか??気力の減退に伴うものなのか??などと思いつつすがる思いで疲労についても学び始めた。

 しかし、ほとんどの疲労は脳の疲労によるものだと解説する梶本修身氏の著書 「すべての疲労は脳が原因」(集英社新書)に接して、「そうだったのか、さもありなん!!!!」と溜飲を下げた。

 私は15名/週の人間ドックを担当している。高齢の方も少なくないが、30代以降の若い方々が受審する。若い方々は自分からというより企業の勧めで受審してくる、ほとんど通院すべき疾病を持たない一見健康体の方々である。

 しかしながら、私の方から意識的に「日常の疲労感の有無」ついて問診すると80%ほどの方々が「いつも疲労がある」「休息を取っても疲労感がとれない」「運動不足である」などと答える。

 確かに日常的に激務をこなしていることが窺い知れる方々である。
 最近まではドック担当医に対する「挨拶代わり」に無理にその様に答えているのかと思っていたのだが、「これは、近年の労働者の一つの実態なのかも・・・」、と健康人の疲労感に一層興味を感じている。

 疲労のほとんどは脳が疲れた状態なのだ、と梶本修身氏はいう。


3/27(月)晴れ 健康クリニック休診
 1:30起床。本読み、徒然他。8:30家内に同乗飯川病院、健康クリニックは年度末で休診。10:40リハ病院、引っ越し。患者データ入力その他。14:00微睡、入院患者対応。引っ越し作業。家内は秋田県女医の会の役員会、18:30バス、19:00帰宅、夕食、21:00就寝。Σ8222歩。

こころと体2023(15) 睡眠 患者の不眠対策
 世に睡眠障害を感じている人は2.000万人もいるという。
 私が診ている高齢の患者たちの中にも睡眠障害を訴え、睡眠薬を求める患者が少なくない。

 一方、その相談を受ける私は睡眠不足としての睡眠障害の悩みは一切ないからあまり親身にはなれない。安易に薬に頼る方向は賛成でないが、それほど将来も長くない高齢者が不眠に悩んでいる姿を考えるだけでも辛い。
 だから、睡眠の悩みには対応してあげるようにしている。

 かつての睡眠薬は脳全体に抑制的に作用し、過剰服用は危険でもあったが、現在の睡眠薬は脳の睡眠機能の研究から生まれたもので、睡眠中枢にのみ作用するから安全性は高く、高齢者が服用してもそれほど心配はない。
 薬効としての習慣性もほとんどないが、人間の弱さからつい薬に頼ってしまう人もいる。

 間も無く永遠の眠りにつく方々といえどもこの世にいる間に睡眠の悩みを持ちながら過ごさせるのは勿体無い。
 私は、翌日に残らないよう、薬効がソフトで短時間型の睡眠薬数種を適宜選択して処方する。

 患者によっては数日に一度程度の服薬でいい人もいる。錠剤を割って半錠ずつから服用を開始するよう勧めたりする人もいる。睡眠障害を訴える方の一部は枕元に薬を置いただけですみ、実際に服用しないで済む人もいる。

 睡眠薬処方の前に、睡眠障害に結びつく様な生活習慣がある場合はそれを除くよう指導する必要があるが、長年培ってきた習慣をやめさせるとストレスでかえって眠れなくなる方が多い。だから深酒以外は深く介入りしない。
 そういった意味では私は良い医者とはいえない。
 若い方、比較的若いかたの睡眠障害は積極的に精神科に紹介する。この点では良い医者だろう。

 不眠治療の第一は非薬物療法である。実際の臨床では薬物療法と非薬物療法を併用することも多い。睡眠薬の処方にあたっては有効性と安全性を考慮した薬剤の選択を行い、最小用量から開始し、なるべく低用量で維持することが望まれる。


3/26(日)終日降雨 
 1:30起床。新聞チェック、本読み、他。新聞チェック、11:30ゾンタに出かける家内に同乗飯川病院へ、その後リハに引っ越し作業、患者対応に。新聞入力、電カル習熟。病棟で微睡、読書。19:00帰宅夕食。20:30就寝。Σ4221歩。

こころと体2023(15) 睡眠 睡眠障害と疲労感
 良い睡眠は心身の健康を守ってくれる。
 私は睡眠の意義を軽視していたが、そんな考えは捨てることにした。

 健康にとって睡眠が欠かせないと今更ながらわかったが、快適な睡眠ができない「睡眠障害」の人が日本に約2千万人いると言われている。
 日本は世界の中でも睡眠時間が短い国として知られているが、COVID-19禍のこの3年、ストレスや不安によって睡眠に悩みを抱える人がさらに増えたのではなかろうか??


 睡眠-覚醒障害を有する人の主たる苦痛や症状は以下のごとく(秋田大学三島教授)
―――――――――――――――――――――――――――――――-
(1)不眠の症状
?布団に入ると眠気がさめる、寝つけない(入眠困難)
?途中で何度も目覚める (中途覚醒)
?朝、早く目が覚める (早朝覚醒)

(2)日中症状(社会機能・QOLの障害)
?日中の眠気、疲労、倦怠感
?注意力、集中力、記憶力の低下
?社会上、家庭上、職業上の支障、学業低下
?気分がすぐれない、いらいらする
?行動上の問題(多動、衝動性、攻撃性)
?やる気、気力、 自発性の減退
?過失や事故を起こしやすい
?睡眠や薬物に関する悩み不満 (こだわり)
―――――――――――――――――――――――――――――――-

 睡眠障害のある方々の各人の覚醒時の症状は一口に言えば疲労感と言えそうである。この「疲労感」は、どこからやってくるのか。

 そんな疑問に答えたのが、梶本修身著 「すべての疲労は脳が原因」(集英社新書)である。疲労と脳の関係を最新の知見を紹介しながら説いている。

 疲労というと体のだるさを想像する。だが、ジョギング程度の軽い運動では筋肉の疲労蓄積はほぼないらしい。
 むしろ疲労が起きる場所は脳にあり、おもに自律神経の中枢となる部位が深く関係していると明かす。

 「疲労因子」、「疲労回復因子」というタンパク質群の存在も明らかになった。仕事や運動で取り込まれた活性酸素が脳の神経細胞を酸化させるが、その老廃物がシグナルとなって疲労が増加する、と解説する。ほぼ納得できる論旨である。

 疲労の取り除き方でやはり不可欠なのは睡眠である。良質な睡眠がとれていれば「疲労回復因子」が十分に分泌され、疲労は回復すると著者は述べる。


3/25(土)快晴 リハへの引っ越し
 1:50起床。読書、データ整理他。午前は座学いつもの如し。10:30家内に同乗、飯川病院へ、引っ越し荷物もちリハ病院に。入院患者の情報確認。昼食は売店利用。その後座学。データ整理、微睡なし。19:00帰宅夕食。ネコたちと交流、20:30就寝。徒歩Σ7320歩。

こころと体2023(14) 睡眠 「ノンレム睡眠」「レム睡眠」の役割(2)

(1)「ノンレム睡眠」の役割
 大きな役割に脳の休息と成長ホルモン(GH)を分泌させる機能がある。

 身体の成長に大きな影響及ぼすとされているGHは睡眠下で脳が休息モードに入った時に分泌され、体内の生体機能の調節や体内組織の修復が行われる。その他に、GHは骨格形成や脂肪分解などの代謝調節、免疫力の向上など生命機能を維持する重要な役割を担っている。

 私の古い知識では、GHは身長を伸ばすなどの子供の成長に関わる重要なホルモンとして理解していたが、近年の研究では子どもから大人まで分泌されていることが判明した。加齢によって分泌量は減少するが、高齢でも分泌され、細胞の修復や代謝の調節などの役割を持つことから、アンチエイジングホルモンと呼ばれることがある。

 睡眠初期の深いノンレム睡眠時に、このGHが分泌されるので、睡眠初期の「黄金の90分」で深い眠りに入るのが理想的。
これができれば、しっかり成長ホルモンの分泌が行われ、子供は育ち、大人は衰えにくい身体を維持できる。ことわざ「寝る子は育つ」は真実である。

(2)レム睡眠の役割
 「レム睡眠」睡眠の重要な働きの一つに記憶の定着がある。その日に得た多くの情報や出来事を記憶として整理する役割があり、日々インプットした内容や学んだことを記憶に定着させる。

 「レム睡眠」中に学習記憶に関わる海馬が活発になることで、膨大な情報量の統合や整理活動が起こり、寝ている間に記憶が定着する。

 睡眠が不足すると、「レム睡眠」も短くなり、せっかく習得した知識や技術を記憶として定着しておくことが難しくなる。記憶を向上するためには、良質な睡眠は不可欠。 「レム睡眠」中に何かしらの刺激が入って覚醒してしまうと、時間をかけて得た技術や知識は水の泡になってしまう可能性もある。

(3)「ノンレム」と「レム睡眠」の見分け方
 両者には外見上も多少の特徴があるが確実に見分ける方法は脳波測定以外では不可能である。

 「ノンレム」と「レム睡眠」を活かすためには最適な睡眠時間確保が重要である。
 誰にとっても身近な存在である睡眠。
 睡眠を単なる疲れを取るための方法の一つとして考えるのではなく、日々の暮らしを豊かにするため、仕事で最大限のパフォーマンスを出すために必須な習慣と考えなくてはならない。

 この点は私が大いに反省すべき点である。


3/24(金)曇り快晴 大曲中通病院外来 リハ勤務 プリウス整備・タイヤ交換
 1:50起床。文献関連整理他、5:30可燃ゴミ提出。7:40Taxi駅。8;11こまち。8:50大曲中通病院外来。長崎屋古書店経由帰宅。15:30飯川病院にてゾンタ関連メール送付。中通リハにて状況確認。自炊若干。ディーラーにてプリウス整備・タイヤ交換
19:30帰宅。夕食、21:00就寝。徒歩Σ7970歩。

こころと体2023(13) 睡眠 「ノンレム睡眠」「ノンレム睡眠」の役割(1)


(1)「ノンレム睡眠」
 ?脳の休息、?成長ホルモンの分泌による体内組織の修復、?免疫機能の向上、?運動や楽器演奏など、習得した運動動作や技術を記憶する。

 脳波で「ノンレム睡眠」は3段階に分けられる。
ステージ1:小さな音で目覚めてしまう浅い眠り
ステージ2:軽い寝息を立てる程度の浅い眠り
ステージ3:声や物音でも目覚め難い深い眠り

 ステージ1~3に進むにつれ脳は休息状態になり、脳波では徐波が観察される。しかし、全身の筋活動は活発で、寝返りなどで疲労が溜まっている部位の回復を促す。

 入眠後の最初の90分の「ノンレム睡眠」をできるだけ深くすることが、脳を休息させ、睡眠の質の向上につながる。

(2)「レム睡眠」
 就寝後のノンレム睡眠の次に「レム睡眠」になる。
 レム睡眠では、脳は活動状態に入る。この状態では夢を見るが、筋肉は弛緩し全く動かない状態になる。

 「レム睡眠」中は脳は活動し、?思考の整理、?記憶の定着、?脳の発達や精神的な安定にも重要。
 朝を迎えるにつれ、「レム睡眠」の時間が多くなる。

 脳の発達のために、また疲れた脳の機能回復のために、睡眠時間を長く取ることも必要である。入眠後時間が経ち、朝が近づきレム睡眠が増えていくと、体も温まり、快適な目覚めを迎える。

 この2つの睡眠が交互に繰り返す90~120分の周期は「ウルトラディアンリズム」と言われ、人が体内に持っているリズムである。
 この状態が不安定になってしまうと睡眠の質が低下し、健康状態に悪影響を及ぼしかねない。
 「レム睡眠」が少なくなると、思考力の低下や精神的な不安定などを招く。
 「深く寝れば短時間の睡眠でも大丈夫」と考えている人もいるだろうが、短時間睡眠では「レム睡眠」は不足する。

 「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」のサイクルを一晩で4〜5回繰り返すことのできる、6〜8時間の睡眠時間を確保することが理想。

 また、就寝前にアルコールを摂取したり、テスト前の緊張感によるストレスなど、様々な要因が重なる場合は最初の深いノンレム睡眠が現れにくくなる。特に「レム睡眠」は普段の生活リズムから影響を受けやすい。


3/23(木)曇り夕方から小雨 中通リハ勤務 健康クリニック判定 
 1:40飯川病院で起床。引っ越し業務、文献関連整理他。7:30リハ引っ越し荷物、午前新規転入患者入力。飯川検食最終の摂取。13;30健康クリニック結果判定、忘れ物して2回往復。14:30-18:00リハ勤務、入院患者対応。19:30帰宅、21:00就寝。徒歩Σ9504歩。

こころと体2023(12) 睡眠 「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返す
 70年近く睡眠を軽視してきた私は、今更ながら学び直し、睡眠の重要性をやっと認識できてきた。

 睡眠中は身体や脳が単純に休んでいるのではないことがよくわかった。実際に何が起こっているのだろうか。

 1953年、アセリンスキーとクライトマンは、睡眠学史上に残る画期的な発見を発表したことは前述した。
 彼らの発見をもとに、睡眠中でも脳が活動している「レム睡眠」と、脳も身体も深く休息する「ノンレム睡眠」をほぼ規則正しく繰り返していることが判明した。

 この2つの睡眠サイクルが働くことで、「睡眠中に体力が回復する」、「記憶力が定着する」など、様々な生理的効果をもたらすことがわかった。

 ヒトは睡眠直後にまず「ノンレム睡眠」から始まって、90〜120分後に「レム睡眠」に移行する。それを一晩で4〜5回繰り返して7-8時間後に覚醒する。


(上図は睡眠を勉強する過程で読んだある論文から借用した。残念ながら出典は失念した。とてもわかりやすく図示されており作成された方に感謝したい)

 この中で、最も深く眠っているのが1周期目の「ノンレム睡眠」で、この最初の90分を「黄金の90分」と呼ぶこともある。

 最初の深い眠り「黄金の90分」で脳下垂体から「成長ホルモン(GH)」が分泌される。GHは骨格形成を促し、身長を伸ばしたりする作用が有名であるが、それだけでなく、疲労の回復や他のホルモンバランスの調整を行い、全身的に疲労回復や、ミクロのレベルでは生命活動の中で障害を受けた細胞の修復が行われる。

 その後「ノンレム睡眠」、「レム睡眠」という、異なる2つの睡眠を繰り返すことで、想像以上に重要な生命活動を作り出している。
 時間的には、「レム睡眠」が2割で、8割が「ノンレム睡眠」に充てられる。

 「ノンレム睡眠」「レム睡眠」それぞれに重要な役割が判明してきた。



3/22(水)快晴 午前フリー リハ病院勤務  飯川病院当直(最終回)
 1:45起床。文献チェック、本読み中心に過ごす。読書、データ整理、引越し作業あり、8:30家内に同乗、飯川に。午前引越し準備、11:00当直室でWBC決勝を見る。素晴らしい試合であった。検食、13:00リハ病院医局会、13:30本日入院患者4名について電カル入力。引越し作業進める。17:30飯川病院当直勤務。本日を最後に当直業務無くなった。最終日の当直にあったったのも何かの縁。新聞チェック,18:00検食、家族たちはかに本家、20;30就寝。徒歩6495歩。

こころと体2023(11) 睡眠 研究は脳波の発見から

 睡眠中には身体や脳に何が起こっているのだろうか。

 そもそも睡眠とはなにか?
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?第一の特徴
 外部の刺激に対する反応性が低下した状態。外からの刺激で容易に覚醒する。昏睡状態や、全身麻酔下でも反応性は低下しているが、容易に回復しない。だから睡眠とはみなされない。日常臨床においても昏睡と睡眠の区別に悩むことがあるが、その際にはいろいろ刺激を与えて起こしてみる。それで覚醒すれば睡眠であった、と判断できる。

?第二の特徴
 睡眠時は外部の刺激に対する反応性の低下がみられるとともに、運動系では目的をもった行動がなくなる。寝返りなどの単純な行動は維持される。

?第三の特徴
 動物種特有の姿勢をとる。 人間の場合は全身の骨格筋が弛緩するために横になって眠る。動物によってはすぐに逃避行動に移れるよう立ったまま眠る。渡鳥は飛びながら熟睡すれば落ちてしまう。水中哺乳類は呼吸で酸素を取り込むから、熟睡する酸欠状態になる。だから、これらでは左右の脳を交互に切り替えながら睡眠をとる。

?第四の特徴
 睡眠は状態は「脳波」で観察できる。

 1924年にドイツの精神科医、H・ベルガーによって初めて人の脳波が記録された。現在も睡眠ステージ判定のもっとも重要な指標は脳波である。

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 私どもの脳の機能状態を簡単に分類すると2大別される。
●覚醒状態
●睡眠状態

 両者は全く異なった状態である。さらに興味深いのは、私たちの脳は睡眠中にも種々の活動していることがわかった。

 1953年、米国のアセリンスキーとクライトマンは、睡眠学史上に残る大きな発見を発表した。

 クライトマンは、入眠時に起こるゆっくりと回転する眼球運動に注目し、それが睡眠の深さに関係するかに興味をもち、大学院生だったアセリンスキーに一晩にわたり睡眠中の眼球運動を記録することを指示した。
 彼はまず予備実験として、7歳になる息子を被験者として眼球運動を記録する装置を試した。 息子が入眠すると眼球が急速かつ不規則に動き始めた。この現象は睡眠中に規則的に脳が強く活動していることを示している。

  それまで、睡眠中は脳の活動が低下していると考えられていた。彼らはこの現象を、急速眼球運動 (rapid eye movement) をともなう睡眠、レム (REM) 睡眠と名づけた。


3/21(火)春分の日 快晴  
2:30起床。体調かなり改善。文献チェックなど。徒然、蓄積データ整理。5:50可燃ゴミ廃棄。9:00-11:00WBCメキシコ戦堪能、見事な試合だった。プリタイヤ交換準備。13;00飯川病院に移動、ボランティア。リハへ、パソコンその他引越し。家内の電カル習熟サポート。19:00帰宅、夕食。20:45就寝。徒歩Σ5627歩。

こころと体2023(10) 睡眠 研究はつい先日(?)から始まったばかり

 「人は眠るために眠るのではなく、活動するために眠るのだ」。
 1770年代のドイツの物理学者G・C・リヒテンベルクは、睡眠についてこのように述べている。
  ごく当たり前の言葉であるが、私はかつては「おやすみ」の代わりに「充電してくる」と言っていた。私は睡眠を勉強する前は「休む」と言う発想は乏しかった。睡眠科学に興味を持った今は含蓄を含むポジティブな、貴重な言葉に思える。

 ヒトや動物が何故睡眠と覚醒を繰り返すのか??
 この疑問については、古くから神話、哲学、宗教、自然科学などさまざまな立場から論じられてきたが、どちらかというとネガティブな捉え方であった。

 ?古代ヨーロッパの神話:「睡眠は、生体外のなんらかの神秘的な力の仕業とされ、その力の源泉を神、悪魔 、天使らである。つまり、人間は神や悪魔に眠らされているとした(睡眠外因説)。

 ?古代ギリシャに時代:学者たちは、睡眠を 「生と死の中間の状態」ととらえ、睡眠は「血液中の熱元素がいくらか冷やされた状態」であり、「完全に冷やされた状態が死である」(睡眠内因説)。

 ?宗教的見解:「新約聖書」では、「イエスは永遠に目覚めたものであり、 眠らずにいることは、肉体的な疲労を克服するだけではなく、精神的な力を証明するものである」とされた。「 仏教」では、 「睡眠は心を覆う五つの蓋のひとつであり、「睡眠を誘発するのは煩悩である」と戒めている。

 キリストや仏陀が眠らなかった?
 それは不明であるが、凡人が惰眠を貪ることのないよう戒めている。

 このように、睡眠科学が発展する以前、睡眠は悪魔の仕業、煩悩、あるいは、死と生の中間状態などとネガティブにとらえていた。

 ?睡眠科学は100年ほど前に黎明期を迎え、ドイツの精神科医H・ベルガーの脳波の発見により発展し、この数10年間で急速に進歩した新しい学問の分野である。

 科学的に睡眠の意義は次のようにポジティブに変遷していった。
??????????????????????-
@人は、活動するために疲れた脳や体を休ませ、心身のストレスを解消するために
眠る。
A脳に入ってきたさまざまな情報を整理して、記憶としてとどめておくために眠る。
B睡眠が不足すると免疫力が低下して重大な病気を引き起こす。


3/20(月)降雨 中通リハ病院所属となる 健康クリニック 
0:30起床、文献・徒然ほか何時もの如く。6:40バス飯川病院。9:00-11;20健康クリニックドック+結果判定15名。11:45中通リハ病院に。飯川病院より4名入院、転入院時の対応開始。同僚医師、看護師の助言で助かった。13:00-14:15飯川病院、検食、微睡。14:30-18:00中通リハ病院、引越し荷物、居室の整理など。
19:00帰宅、夕食、風邪気味か??20:00就眠。徒歩Σ6577歩。

こころと体2023(9) 睡眠 健康ブームにもかかわらず、おろそかにされる 「睡眠」


 現在、新聞紙上、折り込み広告、雑誌等では各種の機能性食品の広告が溢れている。

 「血液さらさら」「動脈硬化を防ぐ」「物忘れの予防」「骨を丈夫にする」「睡眠の質をたかめる」・・・などなど枚挙にいとまがない。これらを全て服用したらどうなるのだろうね。むしろ心配になる。
 まさに健康に関する、国民の不安のあらわれである。

 確かに「医食同源」という言葉がある通り、食は健康な体を維持する。また「食事療法」という言葉があるように病気を予防したり治すといった効果は重要である。

 ただ、「機能性食品」「サプリメント」の背景には「何も努力せず、楽して、効果だけを求める」と言った人間のズルさ、弱さが企業に目をつけられ、効果の乏しい製品に高価な代償を払っている、という印象が否定できない。私は効果のあるサプリメントに遭遇したことはない。

 しかし、私たち人間は、一生のうちの約1/3は眠っている。 人生を80年生きても25~27年間は眠っている計算になる。

 それなのに眠ることに関しては、 「眠くなったから寝る」 「夜になったから眠る」といった受動的感覚の人がほとんどではないか。

 それだけならまだしも、いくら体が睡眠を要求していても、仕事や遊びを理由に睡眠時間を削っているのではないか。そのような行動がどんなに自身の健康を脅かしているかも知らずに・・・である。

 その睡眠軽視という悪習慣の真っ只中に身を置いて、時間を有効に使っている、と自己満足に浸っていたのが現役時代の私であった。その頃は業務も超多忙、趣味も多々あって「なんでヒトは、否、なんで私は眠らねばならぬのか!!」、とブツブツ言いながら布団に入ったものである。

 ところが、ここ10年ほど前から、ちょっと仕事をした後など、読書の後などで強烈な睡魔が襲ってくる様になった。加齢による脳機能の劣化と考え、睡眠について勉強を始めた。そして初めて睡眠の重要性に気づいた。実にバカであった。
 
 そして、睡眠不足が、ガン、心疾患、脳血管疾患のリスクを高めることも学んだ次第である。

 日本では特に企業の効率性、高収益性が求められ、24時間営業のコンビニやファストフード店、深夜勤務の工場や工事現場などで働いている労働者たちも数多い。この様な社会を支える業務の従事者は一般的に決して社会的立場が強いとは言えない。この様な方々の多くは生活のために身を削って生活している。せめて、納得できる報酬を得ていればナア・・・などと思う。

 この様な方々を含めて、睡眠に問題を抱える人はせめていい睡眠をとってほしいと思う。
 運動のためのジム通い、サプリメントも結構高価である。その点、睡眠に関しては発想の転換が主であってそれほど投資は必要でない。

 私は近年睡眠に関しては発想を変えてしまった。それによって生活に変な緊張感がなくなった。今更ながら、であるが。


3/19(日) 51年周年 快晴 外仕事若干 
1:30起床。文献・録音データその他の整理で過ごす。9:00コンポスト柿の下に全部移設し使用開始した。石井さんの体力を考慮してのこと。ダリア球根チェック、まだ芽が出ていない。NHKのど自慢楽しむ。新聞チェック、微睡。15:27バス飯川病院。16:00-18:00リハで電子カルテ習熟。19:30記念日夕食、20:30就眠。Σ6779歩、運動不足。我ら夫婦の51回目の記念日。

こころと体2023(8) 睡眠 睡眠がヒトの寿命に影響するという研究結果は本当か?

 先進国で最も睡眠時間が短い日本人は慢性的に睡眠不足状態にあると言われている。

 睡眠時間の長短は健康にも大きな影響を与える。それは明らかだろう。
 睡眠や栄養摂取、環境の衛生状態、各人の教養、学歴、生活習慣などはヒトの全人生に深く関与し、いろいろな疾病の原因にもなっている。実際には各因子が複雑に絡み合っているから、各因子と寿命の因果関係の解釈は難しい。

 睡眠に視点を合わせた研究によると、睡眠時間は短くても長くても寿命を縮めてしまう、と言う。

 このことは、日本人10万4000人を対象に追跡調査を行なった「睡眠時間と死亡の危険率」のデータにも示されている。
 それによると、6.5~7.4時間の睡眠時間のヒトの死亡の危険率が低く、それより短くても長すぎても危険率は高くなる、という。グラフ化するとそのカーブは、ちょうど「U」の字型になっている。

 なぜ、睡眠時間は短くても長くても寿命が短くなるのか???
 睡眠時間が短くなると、免疫力が低下するということは、睡眠の研究者にほぼ共通の見解である。
 結果として、生体防御機構がうまく働かなくなり、いろいろな生活習慣病の発症リスクが高まってしまう。
 今日の日本人の三大死因はガン、心疾患、脳血管疾患で、いずれも生活習慣病である。こうしたことで、睡眠不足が免疫不全状態を介して、寿命を短くする、という論旨である。

 一方、睡眠時間が長くても寿命が短くなるのはどういう機序からなのか??
 長時間眠らなくてはならないというのは、よい眠りを得られていないということの現れ、とも考えられる。その原因が別の因子を介して寿命を短くしている可能性がある。

 UNFPA(国連人口基金)はWHOと同じく国連の1機関で、主に人口分野を担っている。UNFPAが発表した2022年版の世界人口白書によると、平均寿命が最も長い国は日本で、男性は82歳、女性は88歳だった。

 日本は先進国でもっとも睡眠時間が短いと言われているが、同時に最も長命の国でもある。これは睡眠学者たちの見解と矛盾していないだろうか??

 国内に目を転じてみる。
 平均寿命を都道府県別にみると、男女共に最も平均寿命が短いのは青森、秋田県等の、睡眠時間が長い県である。これも睡眠学者たちの見解と矛盾していないだろうか??

 なぜこの様な乖離が生じるか、というと睡眠学者は「樹木を見て山を見ないから」であろう。個々の樹木に関する研究や検討は科学的に見て正しいだろう。しかし、各国や日本の平均寿命、各県の寿命は「ヒトとして長く、辛い人生を生きてきた結果の集計」である。どちらも論理的には正しいが、私は後者のデータを尊重する。

 学問として科学的検討の価値はもちろん高い。否定はできないが、限界もあるのだ。


3/18(土)曇り晴 飯川病院午前日直
1:30起床、新聞・文献・徒然ほか。録音データ整理。午前は飯川病院午前日直、8:30
家内に同乗病院に。8:30-13:00日直、新聞チェック入力、15:00-18:00リハ病院電子カルテ習熟に、入院診療計画書入力、19:15帰宅夕食、20:30就眠。徒歩Σ4701歩。

こころと体2023(7) 睡眠 秋田の1日の平均睡眠時間は国内でも長い方

 先進国で最も睡眠時間が短い日本人は慢性的に睡眠不足状態にあり、社会的に見れば業務の生産性を押し下げて経済的に著しい損失になっているともいわれる。

 総務省の社会生活基本調査は1916年から日本人の睡眠時間を調査している。
 それによると日本人の睡眠時間は年々短縮してきている、という。
 ところが、COVID-19流行下の2021年に平日の睡眠時間が初めて増えた。テレワークの普及などで通勤時間、通学時間が大幅に減少したことがその理由の一つと考えれれている。そうはいってもわずか10数分延びただけ。

 この社会生活基本調査には各県ごとのデータが挙げられている。
 これを資料として地域差の背景を探った。

 都道府県別にみると、睡眠時間は青森県民が480分(8時間)と最も長い。 高知県(477分)、秋田県、鹿児島県(共に476分)と続く。
 一方、最も短いのは神奈川県で454分。続いて東京都 (455分)と静岡県、兵庫(共に458分)であった。

 上位の県は農業県で職住近接で暮らす人が多く、通勤・通学時間が短い。
 青森県統計担当者は「県内は農村部も多く大都市と生活パターンが異なる。夜の繁華街も少なく、 アフター5の過ごし方も限られ、早く寝ることも睡眠時間が長い原因ではないか」とする。

 一方、下位の都府県は長時間の通勤・通学が当たり前になっている。通
 勤時間が短い県ほど睡眠時間は長い傾向にあり、通勤・通学時間が40分以上の8都府の睡眠時間の平均459分なのに対し、30分未満の9道県人が平均471分だからわずかに10数分だけ延びた。

 COVID-19下でテレワークの影響を受けたのは首都圏周辺の県である。 千葉県では通勤の時間が減って、・・・とは言っても10分程度であるが、少し長めに眠れるようになったとみられる。東京では、未成年や高齢者よりも現役世代でやはり10分ほど延びている。

 最長の青森県(480分)と最短とされる神奈川県(458分)間の差はわずかに22分でその間に48都道府県がひしめいている。こんな統計は意味があるのだろうか??
 私は甚だ疑問に思っている。

 最長の5県、最短の5都府県のデータをまとめて統計処理をしてみても有意な差は出なかった。このような近接したデータだから当然である。
  
 総務省の社会生活基本調査は、どの様な仮説をたて、どの様な体制で、調査対象者をどの様に選び、どれだけの人数に調査を行なっているのか?? 総務省のHPを見てもよくわからない。だから、調査結果から何が導き出されるのかもわからない。一見無駄な調査だ。

 一例として、睡眠不足は数々の健康障害の原因になる、と学者の先生方は強調する。
 本当かな?? と私は思っている。



3/17(金) 曇り快晴 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア 
1:50起床。文献・新聞読み、データ整理などいつもの如く。6:00ゴミ出し。7:35Taxi。8:12こまち。9:00外来、15:45長崎野経由飯川病院。ボランティア、微睡など、新聞入力。リハ習熟は行わず。19:30帰宅、夕食。21:00就寝。徒歩Σ6520

こころと体2023(6) 睡眠 1日の平均睡眠時間は日本はOECD中ワースト1

 OECDのデータ2018年統計(調査年は国によって異なり、日本は2016年)、によると、1日の平均睡眠時間は、多くの国が8時間を超えるなか、日本は7時間20分と33ヵ国中ワースト1であった。
「睡眠時間6時間未満の人が40%」という厚生労働省の報告(2018年)もある。

 この背景には、「働く時間」や「通勤時間が長すぎ」といった日本の働き方にくわえて、24時間営業による店舗やインターネット化が挙げられる。

 睡眠は単なる休息ではない。
 睡眠不足の弊害は近年さまざまな観点から指摘されている。

 眠らないことによる弊害の懸念
―――――――――――――――――――――――――――――――――
? 免疫力が下がり、 感染症などの病気にかかりやすくなる。
? ホルモンバランスが乱れ、太りやすくなる。
? 目覚めが悪く、 眠気や疲れがリフレッシュされない。
? 日中のパフォーマンスが低下する。
? 交通事故や業務上のミス、
?などなど。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 ある調査によると、睡眠不足による経済的損失は我が国では1.5兆円と推定されている。
 その理由は、●就業効率の低下により生産効率の低下、●ミスやトラブルによる大事故の発生、●生活習慣病、心筋梗塞、脳梗塞、ガン、糖尿病、認知症の発症のリスクが上がることが挙げられている。

 もう一つのデータがある。
 日大医学部の内山教授による研究では、ある製薬会社の全社員を対象にした調査では、3人に1人が「睡眠の問題を抱えている」と判断された。
  これらの人は欠勤や遅刻、早退の頻度が高く、勤務中の眠気で作業効率が4割低下していて、交通事故を起こすリスクは、問題を抱えていない人と比べて1.4倍であった。

 この結果を国内5355万人の労働者にあてはめたところ、 作業効率低下による損失が約3兆665億円、欠勤などの損失が約1616億円、交通事故の損失が約2413億円
となり、合計約3兆4690億円に達したという。

 私も睡眠の意義を完全に誤解していたが、今は反省している。
 睡眠は単なる休息ではない。 睡眠をとることは決して無駄な時間と捉えるべきではない。睡眠の価値を理解し、よりよい睡眠へ意識を向る必要がある。


3/16(木)小雨終日 終日飯川病院 院長受診+市医師会喜寿の会
 1:30起床、新聞文献廃棄準備、読書。8:30家内に同乗飯川病院、終日勤務、入院患者対応。14:30-16:00リハ病院にて電子カルテ習熟。医師から指導受けたが分かり難い。自分の入院字の看護記録見て落ち込む。18:30バス帰宅、夕食、20:30就眠。徒歩Σ6560歩。

 昨年同日、21時34分頃、地震、宮城県や福島県で震度6強。同36分頃にも両県で震度6強が観測。震源は福島県沖、深さは約60キロ。予想される津波は最大1m。広範に停電しているという。 東北新幹線で脱線あり。この程度で済んだのは素晴らしい。この事故で秋田新幹線の運行に影響。

東日本大震災・原発事故2023(6) 12年 原発事故(4) 住民帰還問題

 避難住民達による街の再生への粘り強い取り組みが続く。
 帰還困難区域とされていた地域でも除染で放射線量が下がり、昨夏から避難指示が解除され始めた。
 事故後に得た原発に対する社会的合意は以下の如くであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ?原発の「安全神話」との決別、
 ?エネルギー政策の転換。
 ?政府は原発依存度を可能な限り低減。
 ?安全規制も一新。
 ?高い独立性を持つ原子力規制委員会が設けられた。
 ?個々の原発の運転期間も制限された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ところが昨年来、岸田政権がこれに反する動きを加速させた。
 原発を「最大限活用」する新方針を決め、原発の新設や運転期間の延長に踏み出した。

 国民的な議論もなしに原発回帰を進めるのは、国民に対する欺瞞。
 にもかかわらず、国民の声は小さい。安倍元首相の国葬問題よりも重大な内容であるのにもかかわらず、である。

 双葉町では公営住宅が建ち、役場も戻った。だが、生活環境の回復は十分でなく、かつて7千人が暮らした町にいま住むのは約60人だけ。

 私は、住民帰還に夢を持たせ少数の方の帰還を象徴的に扱うことに納得できない。
 帰還できない方々には一層苦渋を強いることになるが、たとえ帰還したとしてもコミュニティは戻らず、社会福祉などのインフラ再構築はできないだろう。

 一顧だにされないような無責任な意見であろうが、私は以下のように考える。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 ■ 現在帰還困難区域と言われる原発被災地域を全て国が買い上げ国有地化する。
 ■ 未帰還者には現在の避難地区あるいは新たな場所で生活できるよう一層援助する。
 ■ 国有地化した地域に原発汚染物質、放射線廃棄物、廃炉で生じた核のゴミなどを集約し処理する。福島以外に汚染を拡散するのは考えもの。
 ■ 日本全体が少子高齢化する中、地域の事情はもっと厳しい。将来的に街が成り立つか、コミュニティが形成されるか、私は先行きに展望を抱けない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 原発近隣を写真で見ると、積み上げられた無数の黒い袋が見える。福島第一原発の周りには、汚染土の中間貯蔵施設が広がる。住民居住区近隣の里山は除染困難で放射能はまだ高い

 除染で集められた汚染土は法律で、30年後に県外へ運び出すことなっている。これを決めるにあたって県外候補地の意見などは聞いていない。だから、この方針を知っている国民は少ない。
 
 私はそんな根拠不明で作った約束が果たされることはあり得ない、と思う。
 受け入れのことを何ら調査や議論することなく取りめた国の方針は超無責任である。 
 かつて「原子力船むつ」の母港を巡ってトラブルが生じたことをもう誰もわかっていないのではないか。


3/15(水)快晴 午後飯川病院勤務 リハ電子カルテ習熟
1:30起床、文献整理関連ほか。午前は座学。ガレージ2F整理、11:50バス飯川病院、通り町から千秋公園、コイとハトに給餌。読書。午後飯川病院勤務、微睡、15:30-18:00リハ電子カルテ習熟。新聞データ整理、文献読み、読書など。19:30通町書店経由帰宅、夕食、21:00就眠。Σ7780歩。

東日本大震災・原発事故2023(5) 12年 原発事故(3) 原発稼働期間延長
 原発再稼働手続きが全国で進められている。これまで10基が再稼働済み。

 震災後に導入された新規制基準は運転期間を「原則40年」とし、延長は例外的処置とした。それをさらに形骸化させるような判断がなされた。

 原子力規制委員会は再稼働の審査で停止した期間を除き、60年超運転も可能と見直す案を2023年2月に正式決定した。規制委が重要案件を意見が割れたまま多数決で決めるのは異例という。

 それを受けて、2月28日に原発の運転期間延長や次世代型原発への建て替えが脱炭素化の基本方針にも盛り込まれ、閣議決定された。
 この機に脱炭素化への原発の寄与をリンクさせて正当化した、としか見えない。

 それによると、原発の運転開始30年後から、10年ごとに設備の劣化状況を確認した上で延長運転を行い、60年超の運転を可能にする、というもの。
 政府は国会に提案するために原子力規制委員会の判断を急がしたようだ。短期間で十分な議論を経ず、原発政策の大転換が進められようとしているのは疑問だ。福島原発事故を防げなかったという反省に立った「安全最優先」の考え方はどこに行ったのか。

 原発の60年超運転は世界でも前例がない。60年超運転でも安全性を確保できるという根拠は何か。岸田首相は正面から説明しなくてはならない。
 私は、性急とも見える進め方に不安を抱く。

 規制委員会の採決では委員5人のうち4人が賛成。地震や津波など自然災害対策を主に担当する委員が唯一反対した。賛成した委員の1人は「締め切りを守らないといけないと、せかされて議論した」と明言した。

 高機能の医療機関ですら50年経つと建物の機能、耐用性に問題が生じ、建て替えの必要が迫ってくる。
 原発は過酷な負荷が加わる構造でないのか?
 60年超原発は当然設計の古さが課題となる。
 必要な性能を満たすかは最新知見を踏まえて確認する方針。
 ただ安全性を確認する具体的な方法、点検方法などの詳細は示されていない。延長の決定が先にありきで、その判定の方法などは後回しでないか?

 規制委の審査期間が既に9年前後に及ぶ休止中の原発もある。理由は活断層を巡る評価の長期化や巨大地震に伴う津波想定に時間を要することなどが理由。そうした審査が長引いた原発ほど寿命が延びることになる。

 岸田政権が原発の最大限活用へ動いたのは昨年2月のロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機がきっかけという。電力料金値上がり抑制のために原発活用を大義とした。
 ロシアのウクライナ侵攻によってエネルギー不足が予想され、再稼働を求める意見は徐々に強くなっているが、判断は安易であってはならない。ドイツはエネルギー逼迫の中にあるが脱原発を一掃押し進めている。

 日本は世界でも有数の地震国であり、繰り返し大きな津波被害を受けてきた。先日は東日本大震災と福島第1原発事故から12年を迎えた。

 被災地の現実を見つめ、立ち止まって不安や疑問の声に耳を傾ける時ではないか。



3/14(火)快晴 中通病院外来 飯川病院ボランティア  リハ電子カルテ習熟
1:00起床、いつもの如し。5:50可燃ゴミ2袋提出、6:40バス飯川病院に、まだ寒い。新聞チェックなど。8:45-12:45中通総合病院外来、24名。13:15飯川病院ボランティア。微睡、15:00-18:00リハ電子カルテ習熟。19:00検食、21:00就眠。8329歩。

東日本大震災・原発事故2023(4) 12年 原発事故(2) 処理水問題
 福島第一原発からは放射性物質を含む「汚染水」が大量発生している。放射性物質は取り除く操作をした後、「処理水」としてタンクに保管している。1日約100トン発生、2月時点で約132万トンになっている。

 これまで、原子炉建屋への地下水・雨水の流入を減らすため、地下水のくみ上げや凍土壁等、重層的な取組みを実施した結果、汚染水発生量は、対策前の約540m3/日(2014年)から、約140m3/日(2020年平均)まで減少しているが、毎日増えていることは確か。満杯になる本年春から夏にかけて海に放出する計画。

 いずれ満杯になることは10年近くも前からわかっていたこと。その処理方法の決定を昨年までろくに検討もせずに延ばし延ばしにし、これ以上は待てない切羽詰まった状況に追い込まれてから海洋放出と決断した。

海洋放出を待てない理由
――――――――――――――――――――――――――――――――――-
 ?貯蔵用タンクの置き場が限界に達しつつある。
 ?廃炉作業のためにタンク設置場所を空ける必要がある。
 ?タンクの腐食も始まっている。
 ?新たな地震の際などでタンクの安全性が確保できない。
 ?などなど
――――――――――――――――――――――――――――――――――-

 地元漁業者は一貫して反対を表明してきたが地元の理解をえる説明の機会も作ってこなかった。世論調査では放出への賛否が拮抗した。
 これらの世論調査結果を見れば、今夏の放出目標が地元の納得の上とは言い難い。

 政府は、科学的には安全であることを地元に「丁寧に説明」して判断した、と強調する。地元ではそのように理解していない。しかも、福島だけでなく、宮城、茨城各県の漁連も反対を表明している。
 政府や東京電力は、放出で風評被害が生じたら、適切に賠償すると説明する。しかし、漁民達は政府の賠償方針に不信を募らせる。

 政府の「丁寧な説明」とは同じことの繰り返しのことを指す。
 かつて、秋田市の住宅地近隣にミサイル迎撃システム「イージスアショア」設置を計画があった。2018年から20年にかけて論議が重ねられたが、住民、県、市への説明会では何度も聞いても同じ内容の繰り返しに終始した。
 2020年6月政府は突然この計画を撤回した。その撤回の理由の説明も不十分で、私は唖然とした。

 処理水の放出は30年ほどかかるとみられる。その間、環境や取れた水産物に悪影響が出ていないか監視する体制を政府や東電は築く必要がある。しかし、今のところその方法すら確立してとは言えない。積極的に情報を公開して地元の理解を得なければ、事態は進まない。

 処理水に関して政府と東電は2015年、「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」と地元漁業関係者と約束した。全国漁業協同組合連合会は一貫して放出に反対している。それにもかかわらず、政府が21年に海洋放出を決定した。

 処理水は大量の海水で希釈しトリチウム濃度を国基準の1/40未満にして流す予定。トリチウムは体内に蓄積されず、健康への影響は小さいとされる。福島の沿岸漁業の水揚げは徐々に増えているが、事故前の2割ほどにとどまる。回復途上での放出で、漁業関係者の風評被害への不安は大きい。


3/13(月)曇り小雨 健康クリニックドック 飯川病院 
1:00起床、いつもと同じパターン。データ整理、6:40バス飯川病院に。9:00-12:00健康クリニックドック14名+レ線チェック結果判定15名。飯川病院へ、微睡、15:00-16:30中通リハ病院に打ち合わせ。19:30帰宅、夕食、 21:00就眠。Σ7120歩。

東日本大震災・原発事故2023(3) 12年 原発事故(1) 現状の諸問題(1) 

 東日本大震災で、東京電力福島第1原発が事故を起こして12年。

 原発に関して、最近の動きを記しておく。

 ■政府と東電は2041-51年の廃炉を目指す。
 しかし、核燃料デブリの取り出しは当初計画より2年以上遅れて今年10月以降に着手する予定。計約880トンと推定されるデブリの取り出しは数g程度から試験的に始める予定。
 だから、廃炉への道筋は描けていないのと同じ。

 ■福島県内外ではいまだ2万人超が避難生活を強いられている。
 原発事故がいかに甚大な被害をもたらすか。その現実を直視しなければならない。

 福島第1原発は制御不可能なメルトダウンの危険もあったという。そうなれば関東一円まで汚染され、東北・関東一帯で住民の避難が必要であった。
 この場合、首都圏も避難対象区域になるが、関東以南でこれらの全てを引き受けられる場所などない。定員過剰の船舶の様なもの。

 そうなると日本は国民の生活が成り立たず壊滅したであろう。まるでSF的世界の一歩手前になってしまう。

 実際には薄氷の如くの対策でなんとか制御が可能となって現在の状況に落ち着いた。このことを国民は、政治家は忘れていないだろうか??同様の事故は起こらないだろう、と言えるのか??自然災害だけでなく、原発はミサイル攻撃対象にもなった。

 ■原発の使用年限の延長、安全性の意識
 世論調査でも「脱原発」を求める声は7割近くに達している。しかしながら、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原油高騰への対策として、緊急的に原発の再稼働、老朽化した原発の使用期限の延長決めてしまった。

 原発はひとたび事故が起きれば被害は甚大で収束に長期間を要する。
 これを教訓に政府は原発依存度低減の方針を堅持してきた。だが岸田政権は国民的な議論なしに原発の最大限活用に転換。ロシアのウクライナ侵攻などによるエネルギー危機や地球温暖化への対処が理由だ。しかも、地球温暖化の件も絡めてしまった。拙速である。

 ■ロシアのウクライナ侵攻で原発が攻撃対象となった。
 誰しもが「考え難い!!!!暴挙」、と評論するが、戦術上そこに原発があれば攻撃対象になることは十分考えられる。そこまで理性のある為政者だけでは無い。プーチンはその一人。

 だから、原発のある国は自ら急所を抱えていることになる。核攻撃をせずとも、通常兵器で核攻撃と同じ効果がもたらされる。国際情勢が不安定になりつつある今、国の安全のためには原発の存在から考えなおさなければならない。
 なお、日本の原発は武力攻撃を想定して作られていない。

 ■処理水
 これがまた問題が大きい・・・・。



3/12(日)快晴温暖 午前庭仕事 
1:45起床、蓄積データの整理と確認、本読み、文献読み。午前9:30から庭仕事中心。?冬の間に庭に落ちた枝葉、ゴミ等の片付け、?除雪機の整備と収納、?自転車の整備、?ガレージ掃、?鉢植え数個外に、?防寒靴収納、ウオーキングシューズへ。12:00ニュース、のど自慢。微睡、午後は書斎の整理と掃除。音楽関係の録画確認、数編楽しむ。本読み。19:00夕食。WBC対オーストラリア途中まで観戦。21:00就寝、Σ4430歩。歩数意外と伸びない。

東日本大震災・原発事故2023(2) 12年 またこの日がやってきた(2) 私にとっての東日本大震災
 岩手、宮城、福島の東日本大震災の災害状況は凄まじかった。さらに福島では原発事故による被害がこれに輪をかけた。

 震災直後から全国から、多くの国々から支援が行われた。

 私は岩手県出身で、学費が不足し岩手県医療局から奨学金を受け卒業した。医師としての最初の2年間三陸にある県立宮古病院で勤務した。
 その間三陸にある名所等を訪れ見事な風光明媚な自然を味わったが、その地はいずれも甚大な被害を被った。そんなこともあって私も心に大きな傷を受けた。

 そんな縁もあって、この11年間、毎月岩手県復興局に復興資金を送り続けている。
 私も嘱託医になり収入は半減、それに応じて寄付金も少なくしたが・・・。

  昨年2月の第31回岩手県東日本大震災津波復興委員会の報告によると、令和3年度の復興推進プランの進捗状況は、全213の計画指標のうち、進捗率が80%以上が94.4%にあたる201指標で、おおむね計画は順調に進んでいるという。しかし、地域経済の回復度は50.9%となっていた。
 岩手県の被害状況
■人的被害  死者:5,145人(余震、震災関連死を含む) 行方不明者:1,110人
■建物被害(住家のみ、全半壊) 26,079棟
■義援金受付状況 188億1,206万円(98,481件)
■寄附金受付状況 203億2,731万円(14,143件)
■いわての学び希望基金受付状況 104億4,824万円(26,355件)

 上記の如く、この10年の間の復興はかなり順調のように思える。微々たるレベルであるが、私もその手伝いをしていることに喜びを感じている。
 
 寄付し続けるのは決して楽なことではないが、今後も続けていく積もりである。
 だから、私にとって東日本大震災は風化することが無い。重大な災害のままである。


3/11(土) 快晴温暖 午前日直 東日本大震災12年目  
2:45起床、文献検討、徒然など。回診とゾンタの会議、消化器系の講演会に出る家内に同乗。飯川病院へ。8:30-13:00日直。午後はそのまま病院でデータ整理、読書、雑誌の自炊などで過ごす。19:00帰宅、夕食。NBC対チェコ戦途中までみる。20:45就寝。Σ3200歩。

東日本大震災・原発事故2023(1) 12年 またこの日がやってきた(1)
 東日本大震災・原発事故から12年が経った。
 人は歳とともに時間の経過が早く感じるようになる。もうあれから12年!!! 感無量である。

 ■メディアの東日本大震災関連の特集がここ2週間ほど一気に増えた。報道記者たちはその日に向けて関連特集を含め、報道の準備に忙しかったであろう。マスコミの果たす意義は大きい。

 ■ 毎年節目の時期には思い出すべきものがある、ということ。この動きが記憶の喪失、風化を防いでいく。自分が成長、あるいは老化して行く毎に捉え方も異なるから大きな意味がある。

 ■ 同じテーマの記述が集中するから、その折々の評価、経時的変化などがまとめられる。

 ■ 資料として活用できる。

 ■ メディアの役割は速報だけではない。次世代に知恵と経験を伝え得ていくことも重要。被災者が置かれている状況を個人個人のドラマに終わらせず、大きな目で評価し問題提起していく機能ももとめられる。

 ■その日の秋田の状況
 その日、秋田の地では震度5程度で地震による直接的被害はあまりなかったが、3日間ほど停電した。その後もしばらく物流は滞り、病院の自家発電用の重油の入手、薬品の入手な度で安心できない状態が続いた。結果的に大きな損害を受けることなく経過した。

 ■電気の供給は現代生活の中で大きな比重を占めることが実感できた。電気がなければ水も出ない。水も出なければ・・・と、芋ずる式に生活が難しくなっていく。大切な情報収集も大きく障害を受ける。
 このライフラインの欠損は人口密集地、都市部、大規模施設で大きくなる傾向がある。被害の減免についての準備が必要となる。

 ■本年2月、3月時点での3県合計の人的被害状況
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       死者  行方不明者  震災関連死(前年)  県外避難者(前年)
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岩手県    4675    1110       470        578 (741)
宮城県    9544    1213     931 (929 )     1221(3396)
福島県    1614     196    2335 (2332 )    21101(26292)
―――――――――――――――――――――――――――――
合計     15833   2519   3736(3731)    22900(30829)
―――――――――――――――――――――――――――――
 この統計の中で変化があるのは震災関連死、県外避難者の数。
 前年に比し前者は+5人、後者は -7929人となっている。


3/10(金)小雨のち曇り 大曲外来 飯川病院ボランティア 
1:45起床、文献・新聞読み、データ整理など。5:30可燃ゴミ雨で提出せず、7:35Taxi駅に、8:11こまち、8:45大曲中通病院外来、Taxiで移動。長崎や古書店15冊ほど購入。15:45-19:00飯川病院ボランティア。新聞点検入力など、19:15帰宅、夕食、NBC対韓国戦観る、逆転の時点で就寝、21:00就寝。Σ5836歩。

野球の第5回WBCを楽しむ(2) 対韓国戦、先発はダルビッシュ 日本は逆転勝利

 野球の第5回WBCでは日本チームは実力ある先発陣がそろう。投手を中心とした守備力は日本がナンバーワンと評価されている。大谷選手、ダルビッシュ投手、昨シーズン完全試合の佐々木投手、沢村賞・山本投手等々。

 佐々木選手も岩手県出身、東日本大震災で父と祖父母を失っている。つらい思いをして成長してきた青年がついに大きな夢の舞台に立つ。しかも、明日、東日本大震災発生の日の登板が予定されている。どんな気持ちで登板するのだろう。緊張感は相当なものに違いない。彼の気持ちなど到底伺い知れるものではないが、応援したい。

 今大会からなのだろうか。投手の投球数は1次リーグは65球、準々決勝は80球、準決勝と決勝は95球の制限が設けられる。だから、投手リレーが試合の鍵を握る。この面でも実力派が揃っている日本のチームは有利とされている。 
 また大谷ルールも適応される。大谷二刀流は誰しもが認める技能であるが彼のためにルールを変更した球界もすごいと思う。

 過去の大会はほとんど記憶にないが、第1回大会(2006年)は第2ラウンドで2敗したものの、失点率の差で「奇跡」の準決勝進出。結果的に薄氷の優勝。第2回大会(2009年)は決勝でのイチロー選手の勝ち越しタイムリーが出て優勝。連覇後の第3回、第4回大会は惜しくも準決勝で敗退した。

 そんななか迎えた今大会は、久々私も盛り上がっている。
 
 本日は第2戦の対韓国戦を途中まで楽しんだ。
 先発のダルビッシュ投手は2失点で降板したが日本がすぐに逆転し勝ち投手になった。ここでも大谷が活躍した。

 明日の第3戦は佐々木朗希投手の登板が予定されている。楽しみである。


3/9(木) 晴れ温暖で体調はやや不調 飯川病院午後勤務 次年度の労働契約
2:00起床,新聞入力。文献多数検討など。本読み、など、暖かくて暖房不要。むしろ不快。午前は座学、読書など。11:50バス飯川病院。14:00-19:00飯川病院勤務。患者対応なし。16:00法人スタッフ来訪、家内分も含め来年度の労働契約にサイン。私は3月20日から中通リハビリテーション病院に移籍する。19:00帰宅、NBCの初戦対中国を途中まで観る。大谷活躍が嬉しい。20;45就寝。Σ5156歩。

野球の第5回WBCを楽しむ(1) 対中国戦、日本の代表的選手を初めてみた
 野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、なぜこのような名称なのかわからないが、本日から開幕した。

 私はスポーツ一般への関心度は決して高くない。関心あるのはテニス、野球、マラソン、大相撲程度。その折々で話題になった選手がいるスポーツには若干関心が湧く。とは言っても、夜のNHKニュースと新聞記事で競技結果を確認する程度。
 私の関心は競技そのものと言うより選手個人にに対する関心が大きい。

 日本はWBCで第1、2回は連覇したが、3、4回は準決勝で敗退。第5回は一昨年に予定されていたが、COVID-19の影響で延期となり、6年ぶりに今年開催となったもの。
 史上最強の呼び声が高い「侍ジャパン」に王座奪還の期待がかかる。

 今大会には米大リーグの選手も複数出場する。
 かつては大リーガーは契約上、シーズン前にチームを離れられず、けがの懸念もあって各球団の協力を得るのも難しい状況だった。が、今回はその問題は解決したらしい。
 大リーグで活躍する大谷選手、ダルビッシュ投手、日本で昨年完全試合達成・佐々木投手、2年連続沢村賞・山本投手、三冠王・村上野手、本塁打王3度・山川選手ら強力な先発陣がそろう。

 2連覇を狙う米国の他、ドミニカ、プエルトリコも有力選手を揃えるが、投手を中心とした守備力は日本がナンバーワンと評価されている。「侍ジャパン」の名称のもと一丸となって戦えるのも強み。

 私の野球についての関心は野茂、イチローの活躍後はもっぱら大リーグ中心となった。この先駆となった二人の業績はすごい、と思う。

 大谷選手は私の郷里に近い花巻の出身、しかも、史上初の投打二刀流で最高の結果を示している。彼を注目しない方が異常であろう。だから、私は正常である。
 他に、花巻出身の菊池雄星選手もいる。ダルビッシュ選手は仙台育英校出身などなど、多数の有名選手がいてよくわからなくなった日本のプロ野球よりは焦点を絞りやすく、活躍を興味深く見守っている。

 野球の実況を見るのは久々である。ちょうど夕食時に中継される。大谷の活躍が楽しみである。佐々木投手、村上選手、他、日本の著名な選手達の姿を観れるのも嬉しい。
 
 1次リーグは準々決勝まで東京ドームで試合をする。中国、韓国、チェコ、オーストラリアと対戦。順調に勝ち進めば準決勝、決勝は米マイアミでの戦いとなる。今後の数日間は楽しめそう。

 本日は初戦の対中国戦を途中まで楽しんだ。
 先発の大谷は4回まで無失点、あわやホームランか、と思われるフェンス直撃の2塁打も打った。
 この東京ドームのシリーズの中でおそらくホームランも出るだろう。そう期待しながら楽しみたいものだ。


3/8(水) 快晴 午後飯川病院勤務 
2:00起床、データ整理、文献多数、データ検討など。9:30TOTOスタッフ来訪、一階のトイレ不調で点検依頼、各種検査でマイコンの基盤の問題で結論、修理不可と。騙し騙し使うとする。10:50石井さん病院受診で同乗飯川病院、ボランティア。14:00-19:00勤務。13:30検食、微睡。15:30許可得て外出ミルハス往復、19:30帰宅、夕食、20:45就寝。Σ5390歩。ミルハス往復は大した運動にならない。

季節の話題2023(10) 3月末日飯川病院は閉院、スタッフ達みんなそれぞれの道に
 早いもので3月。
 県内では高校に続き、これから小・中学校などの卒業式が行われる。また旧暦で3月は弥生。「弥」はいよいよ・ますますの意味がある。「生」は草木がだんだんと芽吹くこと。子どもたちが成長する姿とも、社会の成長の姿とも重なる。

 そして、厳しい冬にもそろそろ別れを告げる時期で、心理的に自然とわくわくして笑みが溢れるようになる。

 この時期は、若者達が社会に巣立つ時期で、高齢者が一線を退く時期で社会的に壮大なターンオーバーがなされる時期である。私は人的に澱んでいる環境は好きではない。制度的に、社会的にこの時期に多くの方々が入れ替わるのは好きである。

 私は現役を退いてから法人の嘱託医として過ごしてきた。長く勤務した法人の人事が次々と若手に移って行くのを観るととても嬉しくなる。

 私は老害、男性害の弊害を主張してきた。一方で自分が老害、男性害の元凶になっているのでは?? これについては私は謙虚で、今は求められる業務を淡々とこなすだけ。組織に対する主張はほとんどしない。現役世代が一番、私は2番でいいと考えている。

 我が家関連の人的動きは今は殆どない。せいぜい孫たちの小学校入学や卒業程度で、大人達の動きはなかった。

 ところが、今年の3月末日に、家内が雇われ院長として2010年から、私が2016年から午後の診療応援医として勤務してきた飯川病院が閉院することになった。私は3月20日から、家内は4月1日から中通リハビリテーション病院の非常勤医師として働くことになった。

 今いる看護師、看護助手その他医事関係で総勢28人、一部は退職、一部中通総合病院、一部中通リハビリテーション病院に別れてそれぞれの道に進むことになった。

 飯川病院の入院患者はあらかじめ他院や施設に紹介して数は少なくなったが、10数名が3月20日から数名ずつ中通リハビリテーション病院に転院し引き続き家内が担当する運びとなっている。

 中通リハビリテーション病院は1969年開設。回復期リハビリテーション2病棟(110床)と療養病棟2病棟(110床)からなる慢性期の病院。私どもは療養病棟の患者を担当する予定である。

 中通リハビリテーション病院の診療は全て電子カルテでなされている。
 私は外来関連業務では電子カルテに慣れていて7割方使いこなせると思っているが、家内にとっては初体験である。おそらくつきっきりで補助し、教えなければ何もできない・・と思う。
 電子カルテの習熟は今後しばらくは二人にとっての最大の懸案事項となるだろう。


3/7(火)晴れ  中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:40起床、文献チェック。5:30可燃ゴミ1袋提出。6:40バス飯川病院、8:40-12:20中通病院外来。若干難渋。飯川病院ボランティア、検食、微睡。新聞入力、自炊。読書。19:30帰宅、夕食。21:30就眠。Σ7479歩。

季節の話題2023(9) ついに春 季節は移ろう、例え世界に紛争が起きようとも

 ついに春 季節は移ろう。たとえ世界に紛争が起きようとも、環境汚染が進もうとも自然は偉大な力で推移する。

 この冬は例年に比し降雪量が多いと予想されていた。北陸以南では多かった様で九州でも降雪があったらしいが、秋田県は、特に秋田市は平年並み程度で、その意味では暮らしやすかった。

 その一方で、1月下旬からとても寒かった。偏西風が蛇行して北極圏の激寒と言われる冷えた空気が漏れて南下したため、と考えられている。

 ところが、3月に入ってから天候は一変しとても暖かくなった。いやそれ以上に気温の上昇がすごい。身体がついていけず不快になる。4月下旬並みほどの日もある。

 秋田では歩道に積み上げられた雪は殆ど消失した。今残っているのは広い駐車場などで集められ積み上げられた雪の山だけで、それもみるみる小さくなっている。

 私の定義では今期最後に除雪機は2月15日であったから、数日間遅くして2月20日から春になったと判断した。

 昨シーズンはあまりの雪の量で多数の農業用ビニールハウスが壊れ、農家は大変な苦労をしたというニュースが記憶に残っている。 修理の費用の工面ができず廃業を選んだ農家も少なくなかった様である。

 今シーズンの被害は、雪よりも寒冷による被害が続出した。私も秋田に来て50年になるが、今年の寒波はすさまじかった。私は水道管の凍結には神経質である。注意していたから水道管の凍結被害はなかったが、通院してくる患者の何人か、病院のスタッフの何人かの家では水道管破裂したらしい。

 私は、今季は雪がある道路を歩く際は靴底にスパイクアダプターを装着していたから転倒は2回で済んだ。いつもより少なく、外傷もなかった。

 3月に入って気温が上昇し、我が家の周辺でも積み上がっていた雪が急激に解けた。

 敷地内にある木々を見ると植物がもう芽吹き、膨らみ始めている。
 椿の花などはもう散って地面にぼとぼとと落ちている。



 [ 落ち椿 一つ選びて 戻りけり ] (國井勝雄)
   (木の下に花がぼとぼととたくさん落ちている。そんな椿の花の中から、
   心に適う花を一つ選んで戻ったのだろう。 水盤に浮かべるためか。
   いや、椿の 画をくためではなかろうか)。

 蕗のとうが開き、木蓮の花芽、紫陽花の葉芽が大きくなっている。



 広葉樹のほとんどは眠った状態で厳しい冬を過ごすが、来る春の準備に花や葉の芽はしっかりと準備されている。芽の形や付き方は各木々に特徴があり面白い。

 降雪のある冬季間、私は屋内で座学中心に過ごして来たが、膨らみ始めた木々の芽に誘われ、春を迎えるための諸準備のスイッチが入った。

 今週末からは、?冬の間に庭に落ちた枝葉の片付けと細断、?除雪機の整備と収納、?自転車の整備、?プリウスのタイヤ交換、?ダリア球根の保存状態のチェック、?リンゴ、モモなどの剪定、?熟成したコンポストの解放と堆肥化、?防寒靴からウオーキングシューズ履き替え、?防寒着から作業服への切り替え、などなどの作業から手をつけようとと思っている。


3/6(月)快晴 健康クリニックドック 家内分申告書提出 飯川病院
1:15飯川病院起床、新聞・文献チェック。その他蓄積データ整理。微睡。9:00-11:45健康クリニックドック15名+結果判定14名、12:00飯川病院、微睡、14:00-19:15勤務。入院患者対応。15:30許可得て外出、家内分申告提出。なかいちコーヒー、読書など。19:15帰宅・夕食、21:00就寝。Σ8432歩。

ランドセル考(3)  私自身のランドセルは10日間背負っただけで火災で消失
 1952年(昭和27)4月1日は私は小学校に入学した。
 ところが、4月10日、近隣の農家の籾殻焼の火が茅葺き屋根に燃え移り、強風下で11軒が全焼した。診療所関係の機器や大型の家財などのいくつかは持ち出せたが、生活用品などは殆ど失ってしまった。
 私の文机、文房具、新しいランドセル、筆箱なども全て消失した。0歳〜小学校まで(1945〜52)

 私のランドセルはズック生地による布製であった。
 ズックとはもともとは、粗い麻布を意味するdoekというオランダ語。やがて麻だけでなく、太い綿糸を平織りにした厚手の綿布も指すようになった。これらの厚布は、帆布、テント、カバン、靴などの素材として広く用いられた。「ズック」だけで布製の靴を指す。

 私のランドセルはズック生地であったが、貧しかった田舎の子供にとっては贅沢品であった。全28人の同級友のうち曲がりなりにもランドセルを使っていたのは5-6人しかいなかった。代わりに風呂敷を縫って袋状にした代用品が多かった。

 私は真新しいランドセルを持っていることがむしろ恥ずかしかった。なにしろ、小学校の隣が自宅であり、生垣の隙間をくぐれば校庭であった。だから、もともとランドセルなどは必要がなかった。私は火災後しばらく、多分卒業まで風呂敷あるいは布製のフクロを用いていた様に思うが、この辺についての記憶はもう曖昧である。

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 最近、6年間用いたランドセルを思い出の品として残してあげようという親が増えてきた様である。確かに、最近のランドセルは6年間用いてもそれほど劣化せず捨てるには忍びないように見える。
 ランドセルリメイク工房では注文を捌き切れないほどで、約1/4サイズにリメイクするのが人気で値段は様々、8000円-2万円程度らしい。もちろん財布とかにもリメイクできる。

 私にはランドセルを懐かしむ発想がないが、物を大切にするのはごくあたりまえと思っている。家内ほかからリタイヤした皮革製品のバック等が私に回ってくる。皮革製品は工作の素材として実に貴重である。細断してパーツとして用いるので捨てる場所などない。

 私は、自身で使い込んだ物品に大きな愛着を覚える方である。新しいものを珍重することはまずない。劣化すれば自分で修理する。修理すればするほど愛着がます。そんな古さが、私の心のどこかにある。私はそれを誇りに思う。

(2013年来愛用のディバッグ 布は擦り切れ、ほつれ、穴だらけで底も抜けてしまった。修理した箇所は十箇所以上 補強のために裏表から皮革のパッチを当てている 針金、接着剤、中型のホチキスで固定する)
ディバッグ論議(2) 背負ったディバッグに何度も助けられた



3/5(日)雲ひとつない快晴 家内分申告書作成 夕方2時間ほど当直位業務補助
 2:15飯川病院起床、データチェック。関連文献検討、本読みなどほかいつもの如く。入浴など。7:00朝検食、座学中心、データ処理、読書三昧。家内分申告書作成、印刷終了。明日提出予定。12:00回診にきた家内と共に帰宅。16:30再度飯川病院へ、当直医の補助金2時間、19:30帰宅。夕食、21:00就眠。Σ4526歩。

ランドセル考(2)  土屋鞄製造所の土屋國男氏のインタビュー放送を聞く
 ランドセルに徐々に興味を覚えつつあったが、先日、2月7日ラジオ深夜便のam4:00「明日へのことば」で「子どもの背中に寄り添い60年」と題した土屋鞄製造所の創業者土屋國男氏のインタビューが放送された。それを聞いて一層興味を覚えた。
 氏は厚労省の令和4年度「現代の名工」に「革ランドセル製造工」として選ばれた方である。

 氏によると製造所は二人で始めたが、景気低迷と少子化など紆余曲折あって厳しい経営を強いられたが、最近では同社の製品の価値が大きく評価され、現在は200人のスタッフを擁するようになったという。創業以来、現在まで作ったランドセルは90万個にも達した、という。

 ランドセル制作の氏のコンセプトを以下のように述べていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――-
?丈夫で安全で使いやすいこと。
?6年間の成長を通じて飽きのこない製品であること。
?身体が成長しても体にフィットする機能的デザインであること。
?優れたものを所持する喜びが感じられる製品であること。
?「ピカピカの一年生」だけでなく、艶消し製品なども選べる幅広い製品ラインナップ。
?6年間の品質保証でこの間の修理は無料。修理期間中は近似の製品が無償でレンタルされ継続的に利用できるシステム。
?などなど。
――――――――――――――――――――――――――――――――-

 氏によると、土屋鞄製造所のランドセルは150以上のパーツからなり、300を超える工程を経て作られる、と言う。材料選びは特に重要で、特に折れ曲がる部分には特に丈夫な皮革を用いるほか、力がかかる肩バンドなどには手縫いで補強を加えている。特に、角の部分はすり減りやすいから補強材も入れて特に入念に仕上げている、という。

 特に感心したのは、6年間使われた自社、他社の古い製品を全国から収集して構造や機能の問題点を解明し、改善に務め、常に新しい製品を生み出す努力をしている点であった。また、氏は創業者であるが、早々に経営面の責任を長男に譲り、自らは一介の職人として製品の改良に徹した点である。

 確かに同社のランドセルは高価である。
 氏の製作コンセプト、長期の補償と無償修理などのシステムを考えれば半ば当然の様に思える。

 この1月以降、ランドセルや、同社の皮革製品について学んだ。目から鱗であった。
 されど、特に祖父母は身の丈を超えた高額製品を与えるまでもなかろう。何もランドセルだけではない。孫たちを暖かく見守る眼差しにはそれ以上の値がある。


3/4(土)快晴 飯川病院日当直 外来レセプトチェック 
1:45起床、調子に乗らずグダグダ過ごす。4:00頃から調子戻る。疲労の手間か? 朝までは座学中心。8:30家内に同乗、飯川病院に。8:30から明日朝まで日当直。微睡、新聞チェック。12:00昼の検食、16:00-17;00外来レセプトチェック。18:00夕の検食、20:30就寝。Σ3359歩。部屋からはほとんど出ず、運動不足。微睡の時間も長かった。

ランドセル考(1) 孫のためのカタログが送られてきた
 我が家には5人の外孫がいる。
 家内が各孫が小学校入学時にお祝いにランドセルを贈っている。とは言っても、実物を見ながら選ぶ機会はなく、孫と親が仙台のショールームで選んで来る。製品は私の家に送られて、代金は家内が支払うという形である。私は今までは傍観していてあまり深く関与はしていなかった。

 私宛に1月下旬に 土屋鞄製造所という会社からランドセルのカタログが送られてきた。今年入学する孫はいないはずだ、なぜこの時期に??今回はそのカタログをじっくりみる機会があった。
 購入申し込みは3月1日からで、要するに来年入学児のためのカタログであった。納得。

 私は国内のランドセルメーカーのことはよく知らない。その中で土屋鞄製造所のカタログを見たのが初めてである。
 カタログも立派だが、ランドセルの値段ではびっくりした。7−20万円近くと驚くほど高価である。この価格差は、皮革か、人工皮革か、あるいはハイブリッドなのかによる所が大きいらしい。国内で丁寧な工程で製造すればどうしても高価になるらしい。

 今まで孫のため4け購入したことになるが全てこのメーカーらしい。どのレベルのを贈ったのか?私は知らない。まさか非常識に高額のではないだろうね。

 デパートなどでは2万円台からあるが、売れ筋は5-7万円、中にはその倍以上の品も売れるらしいが、入学児をもつ親や祖父母たちの負担は決して小さくない。
 小学校入学はその子の人生のステップとしてとても重要であり、良いものを購入したいという気持ちは理解できる。

 6年も用いるのだから丈夫なことが一番だろうと思う。
 当の子供たちはランドセルの選択はちょっとしたデザインとか色調だけでないのか?だから、あまり背伸びする必要はなかろう。ケチな私はそう感じていたが、最近ランドセルについて興味を持ってちょっと考えが変わった。

 我が家の三人の子供たちは昭和の時代であった。どうだったのか?
 娘は赤いのを、長男次男は黒いのを背負っていたと思うが、ほとんど当時の記憶はない。
 長女が用いていた赤のランドセルは6年経ってもしっかりしていたので私がもらって重量のある大工道具、電動工具入れとして今も現役で役立っている。
 


3/3(金)快晴温暖  桃の節句 大曲中通病院 飯川病院ボランティア 
1:45起床。文献・本読み、徒然他、データ処理。積雪1cm。6:00可燃ゴミ一袋提出。7:35Taxi駅、8:11こまち。大曲は往復タクシー、8:50大曲中通病院外来。患者中等度、電子カルテ処理も徐々に軌道に。秋田駅から徒歩。15:45長崎屋古書店経由飯川病院、ボランティア。10冊購入、微睡、新聞入力、読書中心。19:20帰宅、夕食、桃の節句で手巻き寿司。20:30就寝。歩数6617歩。

国際 ウクライナ問題(10) ロシアの侵攻1年(8) 「法の支配」で結集を
 今回のロシアのウクライナ侵攻に対してはっきりさせなければならないのは、侵略が成功する前例を残してはならないということである。違法行為を防ぎ、止める実効的な枠組みが欠かせない。

 その意味で国連の非力はきわだった。
 第2次大戦の戦勝5カ国が安全保障理事会で平和維持の責任を負う一方で、拒否権も持つ「大国一致の原則」を決めたが、その弊害が図らずも露呈した。大国一致の原則とは国際連合の安全保障理事会において、「米、露、英、仏、中」の5か国がすべて賛成していなければ、議案が否決される原則のこと。

 国連がどうしてこの様な異様な構造になったのか、私は不勉強でまだわからない。今後勉強してみる。

 日本の閣議の決定も「全閣僚の一致」が必要と考えられている。
 内閣法1条2項に「内閣は、行政権の行使について、全国民を代表する議員からなる国会に対し連帯して責任を負う」とある。だから、内閣は「全閣僚が一蓮托生で政治決定の責任を負っている」ため、その決定は全閣僚一致でないと、まずいことになる。こういう機構で「首相に決定権を与えない」システムになっている。

 日本の閣議でも全メンバーの意見が一致していることはあり得ないことであろうが、「閣僚の責任として、譲歩した上で責任を負う」、前向きの姿勢で努めを果たすということであろう。

 しかし、国連の安全保障理事会の議決は主として中ロの反対で議決できないことが多い。
 その反対の目的は決して建設的立場で前向きに行われるのではなく、妙な対立軸を表に出して、後向きに行われている様である。

 しかしながら、現代ではもはや特定の大国に紛争解決や平和維持を委ねる時代ではない。大国自体が問題を起しているし、今後もその傾向は続くだろう。
 だから、政治体制も統治理念も様々な国からなる国際社会が、全体として責任を持つ集団安全保障を模索すべき時である。

 その意味では現在機能低下状態にあると言え、国連の存在は無視できない。国際法なんてなんの役に立つ??国連なんて??と思うが、それでは何も進歩しない。

 国連が本来の機能を発揮できる様に改革して行って欲しいものである。「民主主義 vs 専制主義」といった対立軸にこだわってはかえって世界の分断を深める恐れがある。

 「法の支配」の元に国連加盟国が結集し、国際社会の一致した対応を促す。そんな国連のありように向け、日本などが改革を主導していくことを望む。


3/2(木)曇り小雨 飯川病院  
1:00飯川病院起床。文献など。そのまま病院で過ごす。新聞データなど大量に処理。スキャナークリーニング液届く、紙送り改善。読書など。14:00勤務。入院患者対応なし。15:30-16:15散歩、小雨で中断、わらび餅店経由帰院。家内は県石会館講演会、20:15帰宅、21:00就寝。歩数計6350歩。

国際 ウクライナ問題(9) ロシアの侵攻1年(7) 中国のロシア支援は厳しい結果をもたらす
 最近、中国の動きに気になる事項がある

(1)中国政府は「ウクライナ危機の政治解決に関する中国の立場」と題する和平案を発表した。
 核兵器や原子力発電所への攻撃に反対する内容も含まれる。しかし、和平に向けての具体案の提示はなかった。

(2) 2月1日から10日間、中国軍はロシア、南アフリカと合同軍事演習をした。
  3カ国の軍事演習は18年1月以来のこと。ウクライナ侵攻からちょうど1年の時期に中国軍がロシアとの軍事演習に応じたのは米国を牽制するため、と考えられる。

(3)王毅氏ロシア訪問、経済連携強調
 中国外交担当トップの王毅氏がロシアを訪問した。2024年の米大統領選を前に成果を挙げたいバイデン米政権の足元をみて、揺さぶりをかける作戦と思われる。

 王氏は訪口で中口の経済連携の強化をアピールした。22年の中ロ貿易額は1903億ドル(約2兆円)と21年比3割増え、2年連続で最高を更新した。欧米による経済制裁で割安になったロシア産原油の調達を増やし、経済が疲弊するロシアへの協力姿勢を示した。

 24年秋の米大統領選が迫り、バイデン大統領はロシアのウクライナ侵攻への実績を求められる。中国がロシアと近づく構えをみせれば、米国は中国を取り込もうと譲歩せざるを得ず、米中関係で有利になるとの読みがある。

(4)バイデン政権は「中国のロシアへの武器提供の可能性に懸念を示した」。
 これに対し、王毅氏はミュンヘンで会ったブリンケン米国務長官に中ロ関係に対する米国の口出しや脅迫、圧力を一切「受け入れない」と突っぱねた。

(5)習指導部がロシアと「一枚岩」とみられるのは避けたい様だ。
 ベラルーシの大統領との会談で習氏は、欧米の対露経済政策を「世界経済の政治問題化」好ましくないと改めて批判した。
 また、ロシア外務省はプーチン大統領が習氏の今年春の訪口を要請していると発表したが、中国側は沈黙している。


 これらの中で中国のロシアへの武器提供の可能性の問題は極めて重要である。
 欧米のウクライナ支援は容認できないロシアの暴挙に対する、「正義」を守るための支援である。中国のロシア支援があるとすればロシアと同じ立場になるばかりでなく、問題を限りなく複雑化する。


3/1(水)曇り暖 午後飯川病院+当直
1:15起床。文献など処理。午前中は座学中心、一階のトイレの流れが悪くなって対応。データ整理など。11:50バス飯川病院、ハードディスクバックアップ。午後ボランティア+午後勤務、患者対応なし。17:00当直、18:00検食、20:50就眠。Σ3791歩。

国際 ウクライナ問題(9) ロシアの侵攻1年(7) ロシアは全てを失う
(3)従来の正義、現在の正義 
 「正義」の実現を願う声は、パワーがモノを言う国際社会の現実の前に、しばしばかき消されてきた。「正義」は確かに、建前にとどまりがちだ。「正義」を主張してもなんら実質的果実が得られない。

 戦争の非道は、弱き者により重くのしかかる。「いのち」を奪われた子供、家族や住み家を失った子供たちがいる。少なくとも6.000人の子供たちがロシアの手で「再教育=洗脳」のため連れ去られた。そんな報告もある。
 一方、この度のロシアのウクライナ侵攻では、ロシアの一方的なゴリ押しで始まったから、ウクライナ国民の思いが世界の世論に共有され、欧米では政府に行動を促す力ともなっている。

 今回の侵攻では国際的組織の国連の機能の問題点が明らかになった。しかし、国連の動きはロシア、中国が拒否権を行使してまとまらないが、内容的には確実に前向きに変化しているように見える。正義に対する考え方に変化が見られている。

(4)ロシアが失った未来 
 数日で首都を攻略するというロシアの目論見は早々に外れた。ウクライナをロシアのいいなりにする狙いも、完全に裏目に出た。

 ウクライナ人の心には、「幼子を含む大勢が殺された。ロシアを許せない・・・」、ロシアへの憎悪が深く刻まれた。この侵攻がどういう形で終焉するかはまだわからないが、この憎悪は数百年に渡って幾世代も続くであろう。
 しかも、ウクライナ人だけではない。全世界の識者たちからロシアはそっぽを向けられることになるだろう。

 ロシア軍の死傷者は最大で20万にのぼるという。多くの前途ある若者の「いのち」とともに、国際秩序に責任を負う大国としてのロシアの威信と信用も失った。プーチン個人の偏見によってロシアは未来を失った。

 戦争の被害者はウクライナだけではない。食料やエネルギーの高騰など、影響は全世界に広がる。ここでも犠牲となるのは貧しい発展途上国、貧困層などの社会的弱者である。

 それでもプーチン氏は年次教書演説で「祖国防衛」の戦いを続けると強弁した。もともとロシアは国際的には条約すらも守らない、信頼度の低い国であったが、プーチンは長年にわたって地道に取り戻しつつあったロシア国民の未来をも失った。

 ロシア国民が気の毒である。

(5)世界の対ロシア不信は様々
 まず、戦争が1年前に突如始まったわけではない。
 ロシアは2014年にウクライナ領土であるクリミア半島を占領して自国領だと宣言。さらに軍事介入してウクライナ東部に政府支配が及ばない領域を作り出した。欧米は東部での停戦を仲介する一方、明白な主権侵害であるクリミア占領には事実上目をつむった、という過去がある。

 世界が決してロシア批判で一枚岩となっていない現実も、直視する必要がある。新興・途上国で今回の新興の影響を厳しく受けながら距離を置いて静観する国々が目立つ。

 先進国が振りかざす「正義」、「自国優先」の二重基準が、冷ややかな視線を浴びている事実に真摯に向き合う必要がある。


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