徒然日記

 日記と言うより、自分の行動記録と日々の雑感です。

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3/9(火)晴れ 医師面談 外来 常務会 医局カンファ 
2:20起床,文献読み、新聞チェック、徒然ほか。6:20病院着、6:50回診+病棟業務、8:00医師面談。8:45-13:20外来、14:45-16:50常務会、17:30医局カンファ、CPC悪性リンパ腫。20:30帰宅、夕食、21;30就眠。

トヨタ車欠陥はトヨタ社の欠陥(1)アメリカの対応は過剰でヒステリックだ
 トヨタ車の安全に対する疑念と社自体の隠蔽体質に対する批判が逆巻くなか、豊田章男社長が米議会下院の公聴会に急遽出席した。それまではアメリカ社社長で十分と表明していたが、米国議会の要請で方針を変更したものである。

 今回の安全に関する真実はどこにあるのか、急加速、ブレーキの効きが一瞬遅れるという問題は車載コンピューターのセッティングに問題があるらしい。トヨタはすべてを認めたという報道にはお目にかかっていないが、実際にリコールを開始しているから、ここにもあることは確実なのだろう。
 トヨタも世界的な企業とは思えない対応をしてきた。車の命は車自体に安全に関する欠陥がないことである。それが、加速コントロールとブレーキという最も基本的な機能に対するクレームでありながら、ユーザーからのクレームを真摯に受け止めていなかった。今回の社長の公聴会出席も批判を浴びてから決めているが、この点については私ですら拙い対応と思っていた。

 それにしても、重大な欠陥を重要視するとしても、アメリカの対応は異常に見えてならない。メディアも集中的にバッシングしているという。連邦大陪審がトヨタに資料を請求し、刑事事件になる可能性も出てきた。運輸長官は「トヨタ車を運転するな」とまで発言して物議をかもし出している。重要なポストにいる者に相応しくない、バカな発言である。一方、アメリカの対応は異常、との覚めた見方もある。ヨーロッパの車関係業界ではそういう見方もしている、と報道されている。

 公聴会では議員らの質問や追及は、かなり厳しかったらしい。社長は涙を浮かべつつ説明したと言うが、きちんと説明責任を果たしたか否かについての評価を私は知らない。
 ただ、今回のバッシングの特徴は、昔あった日本叩きの様相ではなく、今のところトヨタ叩きである。これはトップの企業に付随する、逃れられない試練という一面でもあって、ちょっとした切っ掛けでこういう事態になりやすい。
 しかし、直接関係はないが、鳩山首相の沖縄問題が約束通りに進まなければ、日本叩きに進展して行く可能性を持っているから油断できない。トヨタ社長は昨日鳩山首相に面会し陳謝し、首相は労い、改善を期待したとのことであるが、お二人は恐らく共感し合ったと思う。政治家と企業人という差はあるが、共に立場は同じ穴のムジナだからである。


3/8(月)晴れ・冷え冷え  管理会議 療養病棟入棟判定会議 長副会議 
2:00起床、ドック他、文献、徒然。5:10早めに出勤、と家を出たが車がなく50分ほど歩き途中からTaxiで6:10着。6:35回診、 7:45-8:30管理会議。患者関連書類処理、重症者対応。16:00-16:40療養判定会議。17:00-19:20長副会議。20:40帰宅、夕食、21:30就寝。

ブタインフ(44)メディア側も報道理念の一本化、統一性を考えて報道して欲しい(2)
 今回の新インワルエンザの流行は凄まじいものがあって平時とは異なる異常事態であった。このようなときは住民がいたずらに不安に陥らないようにするために広報、情報提供はきわめて重要である。その際、情報源の一本化が重要である。  
 異常事態では、個々人の理性的、抑制的判断、行動が求められる。そうでなければ医療供給体制が破綻するなど、事態は別の要因でさらに悪化していく。

 情報源の一本化、統一性が重要であるが、これがうまくいかなかった。
 一例として、治療薬タミフルの投与の指針は、WHO、小児科学会、感染症学会、厚労省が全く関連無く別々に方針を提示し、医療現場は混乱した。患者は不安に駆られれば最も自分に都合の良い情報に頼ることになる。実際には各医師の判断によって治療が行われ、問題は生じなかったが、患者や家族に対する説明に時間が大幅にとられた。こんな時は総元締めの国が、揺らぐことのない指針をはっきりさせるべきであった。

 私は典型的病状の場合は簡易キットによる診断は必須でなく、医師の判断で十分であること、高熱があっても全身状態が良い場合にはタミフル等も不要で解熱剤等だけで数日中に治るから心配不要という立場を貫いて広報してきた。また、夜間の発症であっても、高熱だけで通常の感冒と大差のない症状なら翌日の受診で良い、とも言ってきた。

 しかし、ある日の某新聞のコラム欄に同社の記者が、「家族が夜間に高熱を発し、救急病院を受診し、簡易検査で新型インフルエンザとされ、タミフルの処方を受けて数日後には治癒した」、といった趣旨の軽い文章を掲載した。良い医療を受けて満足したという雰囲気は良く伝わった。これが一般の方からの投書であれば問題はないのだが、新聞記者が自社のコラム欄に載せたとなれば話は別である。同社の報道記事に貫かれている趣旨と全く異なった内容であった。両方を読むと一般の方は、どうしてもコラム欄の方を注目するだろう。なぜなら、患者の立場で見ればほぼ理想的な対応の姿だからである。こう言う記事が同じ新聞に掲載されたのは報道機関内で報道姿勢に一貫性を欠いているからであろう。

 一般的にメディアの情報は連日のごとく上書きされていて、時系列的に流れを追って利用している視聴者、購読者は少ないだろう。記事の賞味期限というか、有効期限というかはとても短い。新しい情報が出れば過去の記事の内容は簡単に忘れ去られる。

 マスコミ、特に新聞やTVは本来こういう性格を有している。だから観る側、読む側がマスコミ情報の性格を理解しておかなければ知らず知らずに自分にとって都合の良い部分だけが記憶に残って行き、次々と自己の先入観が補強されていく結果となる。
 それを防ぐには、自分で考えることであろう。そのためにはより幅広く情報を集めることと、自分の今までの経験を元に自分で考えること、分からないことは他の人の意見も傾聴することであろう。


3/8(日)快晴・寒い 病棟拘束 
2:30起床、文献関連、新聞チェック。6:30病院に。8:30救急カンファ。10:30帰宅。以降、雑誌や本の整理、一部手製の製本、古い電気スタンド2機種を一部ずつ合体、1機種として再生。午睡若干など、居間の整頓不要雑誌廃棄などで比較的ゆっくり過ごす。19:00夕食、20:30就寝。

ブタインフ(43)メディア側も報道理念の一本化、統一性を考えて報道して欲しかった(1)
 今回の新インワルエンザの流行は凄まじいものがあった。
 昨年4月下旬の発生以降、現在までの全世界の罹患者数は不明であるが、1月末の段階での死者は11.000人ほどとされている。わが国の罹患者数は約 2.000万人とされ、3月3日の時点で入院患者数は17.600人で、これらの年齢別内訳は1-10歳が11.387人、10歳代が3.091人と突出しているが、それ以外の年齢層は400-500人程度である。死亡は195人で秋田県では2名であった。

 わが国の死亡率の低さは国際的にも際立っているが、その理由としてWHOの言う、患者にとって世界一の、医療関係者にとってはとても厳しい、私は『勤務医殺しの』国民皆保険制度と呼ぶことがあるが、この制度により患者が医療機関へかかりやすいためと、全世界的にも改めて注目されている。

 今回、県医師会役員を辞退したが、ここ10日間ほどは県医師会の感染症等危機管理対策委員長としての新型インフルエンザ対策のミニ総括を秋田医報の3月15日号に掲載すべくまとめてきた。

 この間、新聞の切り抜き記事も電子的に取ってあるのでそれを読み返してみるといろいろなことが分かってくる。
 秋田県の新興感染症部会では、マスコミ対応等は情報がぶれないように情報発信者を一本化すべしとしとし、部会長である私が担当し、公開可能な情報は広く公開した。私としてはメディアを積極的に利用し、TVや新聞に登場した回数も数10回に上る。私が会見で述べた際、県民に誤解を与えないよう慎重に記載して欲しい、等とそれ時々にコメントも付けた。結果的に私が情報源となった部分についてはほぼ正確に報道され、県民の不安解消にいささかなりとも役立ったと思われる。その意味ではマスコミにはとても感謝している。

 ただ、新聞社の中で情報の統一性が図られていないと思われ、私どもの主張と正反対のコラム記事などが、散発的に掲載された。その内容はむしろ県民側にとって、患者側にとって都合がよいものだったから、その影響は決して小さくなく、愕然としたものである。


3/6(土)快晴 病棟拘束 患者家族面談 県医師会代議員会
1:30起床。ドック関連、徒然。6:10病院着、6:20回診+病棟業務。8:30救急カンファ、書類処理。10:00-11:00患者家族面談+重症患者対応。 14:50県医師会間へ。15:30-17:20県医師会代議員会+情報交換会。19:00酔って中座、帰宅。20:00就眠。本日の代議員会で次期執行部の全容が決定した。本日は私にとって大きな節目となった。

書評 日本人の知らない日本語(2) 蛇蔵&海野凪子著 メシアファクトリー 2010年 880円
 2-3周ほど前、上記のマンガ本が私のベット脇にあった。1年ほど前に続く第二弾である。子供達の誰かが置いていったのだろう。
 私は文章力や日本語の使い方に劣等感を持っているので、第一巻は興味を持って何度も読んだ。勉強になった。第二巻が出ていることは知らなかった。
 初巻の評判が良く、続巻が出ることは少なくないだろうが、「柳の下のドジョウ」に例えられるごとく、つまらな結果になっている方が多い気がするが、この本は第2巻も内容的は素晴らしい。勉強になる。

 外国人に日本語を教えていく日本語学校の教師が話題を展開していく設定である。学生たちの国の習慣も豊富に紹介されているのもこの本の特徴の一つで、興味深く読める。
 今回の巻は特に敬語の話や文字の話が多く取り上げられている。自分にとって役立つことも多々取り上げられている。

 この本に取り上げられている話題は文化の違う同士の会話から端を発している。
 外国から来て日本語を学ぶ段階でこんなことも疑問に思うのか、という、読む側にとって思いがけない発見が今回も次々と出て来る。日本語教育の現場で発せられるちょっとしたことを無視せずに、質問のルーツや文化的背景とかを求めていけば、まだまだ、新しい話題を展開できるだろう。その意味では今後も期待できるかもしれない。 

 著者も後書きの中で「普段深く考えずにやり過ごしていることもちょっと違った角度から見るようになり、世界が広がったような気がします。」と書いている。レベルが違うが私が徒然の中にいろいろ話題を見つけてミニ随想を綴り続けるモチベーションと喜びと全く同じであったことも、実にうれしい。

 外国人向きの日本語教育の教師は、単に日本語や言葉の使い方を教えることではなく、文化、歴史、生活、社会などの世界を幅広く教えることになることから実に大変と思うが、これは教育界全体に共通のことではないだろうか。

 内容的に面白くて紹介したい話題も多いのであるが、私の言葉では著者の真意を伝えることはできない。「畳化したと思うときの」というコラムも時折挿入されており心を和ませてくれるが、「畳化」って何だろうか。
 もう一つ。この本の題名に対して私が抱いている疑問、「日本人の知らない日本語」でなく「日本人が知らない日本語」でないのだろうか、は未だに解けていない。
 日本語の勉強、外国の文化についてもいろいろ参考になる、一石二鳥のマンガである。


3/5(金)晴 入院患者家族面談 新型インフルエンザ対策会議 ドック診察 県新興感染症部会 医科・歯科連携懇談会
1:10起床、医報巻頭言に呻吟。6:00病院着、6:30回診と病棟関連業務。7:45新型インフルエンザ対策会議救急。入院患者関連対応+家族面談。昼前巻頭言送付。患者関連書類処理。ドック診察。17:30-19:30第9回県新興感染症部会。医科・歯科連携懇談会に遅れて参加、21:20 帰宅。21:45就寝。

匿名化、顔の見えない社会化はまずい(7)盗聴器・盗撮器は透明人間の発想そのもの
 一昨年、東京出張の折り、秋葉原で驚いたのは様々な盗聴器、盗撮器が多数陳列され、品定めしている老若男女がかなり居たことである。

 私には興味も関連もないことなのでその後忘れていたが、先日届いた電子機器のカタログ雑誌を見たら、「盗聴器の電波を探し出す探知機付きレシーバー」が掲載されていた。その説明文には『わが家に盗聴器などあるはずがない、と思われるだろうが、決して他人事でありません。留守中に設置されるのは勿論、工事や点検に紛れて設置された可能性も否定できなません。このレシーバーは盗聴波をサーチする306chを登録済みで、一発で盗聴波を発見できます・・・。』とある。値段は4万円程度で決して安くない。
 こんなものを作る側にもそれなりの設備投資などが必要になるから安易には作れない。要する需要があるから作るのだろう。盗聴する、盗撮するという発想も理解できないが、盗聴器を探し出す器機まで流通している時代になってしまった様である。自分の行動がそこにいない、誰だか分からない某なる人に見られたり記録されたり、会話が聞かれているなんてたまらない話である。

 相手に存在が見えない状態で見ることができ、聞くことができるということは透明人間そのものの発想である。透明人間は存在し得ない、願望の範囲の抽象的存在であるが、電子機器の利用でその願望の一部が実現したと言うことだろう。ただ、これこそ個人情報保護法に抵触する行為である。

 さらに、これに加えて匿名でメール等を送送って個人を誹謗したり、あるいは画像をインターネットで公開するなどの行為によって個人に些かでも被害を与えることがあれば、はっきり言ってもう犯罪行為といって良いと思う。


3/4(木)晴 入院患者家族面談 外来 ライオンズクラブ来訪
1:00起床。徒然送付、医報原稿に呻吟他、5:10病院着。6:15回診、7:00患者家族面談、8:00救急カンファ、8:40-13:50 ドック診察+外来。16:00ライオンズクラブのスタッフ3名来訪、講演の打ち合わせ。カルテ総括他。20:40帰宅、夕食、21:30就眠。

岩手医科大学 眼科元教授 今泉亀徹氏が死去された
 約10日ほど前の朝日新聞の惜別欄に岩手医科大学眼科元教授今泉亀徹氏が昨年12月29日に死去されたことが載っていた。享年102歳であったとのこと。私は驚きと懐かしさを懐きつつこの記事を読んだ。

 今泉元教授は1957年、岩手医科大学大学内に開設した「眼の銀行」の登録者から角膜の提供を受け、少女に移植した方である。
 この、国内初の角膜移植をめぐっては、必ずしも称賛ばかりではなかったらしく当時地元の岩手日報でもいろいろ取り上げられており話題の方であった。記事によると、この移植は「死体損壊罪に触れる恐れがある」と社会的議論を呼んだとのことで、法的な対応を迫られた検察庁は、「法的に問題があるとしても、杜会性に富んだ正当で崇高な行為。道徳的、人道的にみて犯罪の成立は認められない」との判断を下したとのことである。これにより、翌年、角膜移植法が成立、「眼の銀行」はその後のアイバンク運動に引き継がれた。一次は厳しい立場にも追い込まれたらしいが「患者のための医療は最後は勝つ」との信念をお持ちだった、とのことである。今泉氏が違法性を承知しながら患者のために、と貫いた信念が社会を動かした。現在まで視力を取り戻した患者はどれだけの数に及ぶか、予想だにできない。

 なんで今泉氏を知っているかというと、私が17歳で高校1年の時、自転車通学が寒さのために困難となり、盛岡市北山と言うところに下宿した。今泉氏の自宅も近所にあって、休日などはよく二人の娘さんを連れて散歩されていた。下宿のおばさんを介して何かのきっかけで言葉を交わす様になった。当時、角膜移植のことで有名になっておられたが、私が医学部志望とのことをご存じで気さくに話しかけてくださり、医療のことや大学のことなど教えていただいたような気がする。当時は随分肥られており気道系の病気をお持ちだったような、おぼろげな記憶も残っている。


 直接的にはそこまでであるが、県医師会の役員になってから私は秋田県アイバンクの評議員を何年か務めた。既に角膜初移植から半世紀近く経っていてアイバンク事業自体は軌道に乗っていたから、直接今泉元教授のことが話題になることはなかったが、私は常に元教授のことを意識し、業績の深さに畏敬の念さえ抱いて評議員会に出席していた。

 評議員を辞してからは元教授のことを思うことはなかったが、先日の新聞記事である。
 まだお元気であったのか、と今回は氏の長寿について驚いた次第である。102歳でお亡くなりになられたとのことで、100歳の時の自画像の前でのお写真が新聞に掲載されていた。白髪と長い白髭で仙人のごとく、とても矍鑠としておられた印象である。

 「惜別」の記事を機会に、約50年前の盛岡の風景、当時の生活のことを懐かしく思い出してしまった。


3/3(水)晴 外来 ドック診察
2:15起床。文献チェック他。徒然。6:00Taxi病院着。6:15回診他、8:40-13:45外来、以降は明後日締め切りの医報巻頭言に着手、されど病棟からの連絡が頻回で集中できない。20:45帰宅、夕食、 21:45就寝。

中通高等看護学院卒業生に贈る言葉(2)謝恩会では「変身賞」として『金メダル』をあげたい
 (昨日に続く)
 この様な医療情勢ですから、のんびりと仕事ができる病院はありません。これから皆さんを迎える医療の現場、特に地域の中核的大病院は、多くの職種によるチーム医療が行われており、医師・看護師はオーダリング、電子カルテなどを使いこなし、効率的で質の高い医療を提供しなければなりません。 

 しかし、業務の質が如何に変わろうとも病を抱え、不安をかかえる患者の心理や姿は変わるものではありません。

 医療における医師の業務、技術、医療観は漢字で表される「命」を扱うがためにとても重要です。しかし、医師の業務範囲は決して広くはありません。

 患者の立場に立つ全人的医療を提供する上で重要なのは、各職種からなるチーム医療です。その中における看護の重要性は言うまでもありません。
 私は「看護とは、患者のいのち守り、人として生かす職業であり、その技術である」、と定義しています。この場合の「いのち」はひらがなで表現される「いのち」で、患者の人生そのもの質を示します。

 中通高等看護学院は昭和45年の創設以来、1.500名近くの看護師を社会に送り出しております。
 私ども明和会は設立当初から「患者の立場に立つ医療」を追求し、展開して来ました。法人内の各施設の看護師の、「親身でひたむきな仕事振り」、「看護観、看護技術」は、患者、県民から高く評価されております。
 そのルーツは「法人の理念」にあり、「学院の教育方針」にあり、「実習病院」にあり、「若手看護師の育成システム」にある、と思っております。

 いかに時代が変わり医療や看護が様変わりしても、その根幹を流れる医療観、看護観は些かも変える必要はありません。他の医療機関に働く看護師でも、『私は中通高等看護学院の出身です』、と紹介されればそれだけで大事な何かを共有している気が致します。

 皆さん方にはこのように素晴らしい学園で学んだことを一生の誇りとして持ち続けていただきたいと願っております。最後に、看護という仕事を通じて自らの生活を支え、かつ、社会に貢献する人生が希望に満ちた素晴らしいものでありますように心からお祈りしまして、私の祝辞とします。

 本日は本当におめでとうございます。



 今年の卒業生は44名、なぜか何時もより少ない。私は講義を持たないし実習の時間帯には病棟にあがらないから誰一人とも面識はない。式の間、卒業証書を受け取るために登壇する各学生をじっくりと観察した。夜の謝恩会のためである。謝恩会場では男子学生は全員分かったが、見事に、美しく変身した彼女らを識別できたのは僅かに数人だけであった。表情も仕草も数時間前とは全く違う。どっちが真の姿なのか、私には判別できない。
 テーブルスピーチもあたっていたがもう祝辞で十分述べたからもう言うことはない。五輪にあやかって『皆さんの変身の到達点は金メダルに値します』、とだけ述べた。


3/2(火)曇り若干寒い 外来 常務会 医局会 長副会議
2:20起床。ドック判定総括、文献など。6:10病院。6:30回診。8:45-14:00外来、14:45-16:30常務会、17:30 -18:10医局会。18:15 -20:10医局会。21:10帰宅。21:30就寝。時間的に苦しい一日であった。

中通高等看護学院卒業生に贈る言葉(1)式は寒い中で粛々と行われた
 3月1日は県内の高校とかの卒業式が集中している。
 法人立の中通高等看護学院の卒業証書授与式も10時半から行われた。祝辞は法人会長が担当するのであるが、外来があって出席できないという。私も外来担当日なのであるが、この外来は専門性が低いため若手医師に代診をお願いできる、そんなことで私が担当した。
 寒い日であった。会場の体育館に何ヶかのストーブが焚かれていたが、会場は寒かった。約一時間、列席者の多くはスーツ姿で何とかしのげたであろうが、半袖の実習着で式に臨んだ卒業生は大変だったと思う。例年に比し涙の少ない式であったが寒くて涙も出なかったのではないだろうか。

 以下は私の祝辞である。秋田の厳しい医療情勢についてもお話しした。

 本日晴れて卒業式を迎えられた、第28回生の皆さん、おめでとうございます。
 私は中通総合病院の院長です。本日は明和会を代表しまして、一言お祝いを申し上げます。 

 皆さんは3年間の看護の教育課程を終えられ、今日ここに卒業式を迎えられることができました。ご臨席のご父兄の方々もさぞかしお喜びのことと存じます。心からお祝い申し上げます。

 この3年間の学生生活を振り返っていただきますといろいろなことがあったと思います。
 希望に満ちた入学式のあと、多くの疾患について学び、看護学を学び、知識を身に着けました。実習の前に行われました戴帽式では感動と共に、看護学生として決意を新たにされたことでしょう。臨床実習では恐らく緊張のし通しだったと思われますが、受け持った患者さんからは看護学の範囲を超えた、人間としての考え方、在り方なども教わったり、感じ取ったのではないか、と思います。

 時には壁にあたった事も少なくなかったでしょうし、共に涙を流したこともあったでしょうが、同級生と共に学んだこの3年間は、苦しくも、楽しい学園生活だったのではないでしょうか。
 これから皆さん方の多くは、これからは医療従事者の一員として医療の現場に出て行くことになります。

 ここで最近の医療情勢について若干お話しいたします。
 小泉首相の時代を中心に、わが国では広い分野で規制緩和が強行され、その結果、都市部と地方の地域間格差、国民間の社会的格差、経済的格差が急速に拡大しました。
 これに、景気後退も加わり、国民は現状の生活と将来に関して大きく不安を募らせております。

 一方、医療福祉の分野は、皆さん方が生まれる少し前から、国は社会保障費を抑制する政策をとり続けましたが、その結果、全国的に医師や看護師が不足し、いわゆる地域医療の崩壊がじわじわと忍び寄っていおります。

 中でも、特に、秋田県は面積が広大で、過疎化や高齢化が進んでいます。これらを背景に、医療の供給体制の破綻は地域の中核的病院のみならず、中規模病院、診療所にも及び、深刻な事態を迎えております。

 このような厳しい状況下においても、私たち医療人は県民に対して良質で安全な医療を公平に提供する責を負っていることを自覚し、努力しながら改善される時期を待たねばなりません。そのためには多くの人材が必要ですので、私どもは皆さん方を仲間として喜んで迎えたいと考えております。〔続く〕


3/1(月)曇り・小雨・寒い  管理会議 中通高等看護学院卒業証書授与式+謝恩会   
2:50起床。ドック判定総括1名分、徒然。6:20病院着。6:45回診、7:45-8:20管理会議。外来なし、10:30-12:00中通高等看護学院卒業証書授与式。療養判定会議、対象者無し。17:10Viewへ、18:00-21:00謝恩会。21:15帰宅、21:30就眠。

「金」「金」ともっと追求を、一方では騒ぎすぎの「金」もある
 昨年、西松建設問題で民主の小澤氏が降板、代表になった鳩山氏は故人献金、母親からの無言の贈与があった。政権を取った民主党のトップ二人が不明の金銭問題を抱えているのは驚きである。小澤氏自体は不起訴になったし、鳩山氏は贈与税を支払って法的には落着したことになっている。

 法的な判断とは別に国会で二人の「金」問題はもっと追求してもいいのだが、やはり官憲と違って追求する側の資料が乏しい。だから、首相のワンパターンの返答が繰り返されるだけであった。さらなる追求は欲しいが、いつの間にか尻すぼみになったようである。それにしても政治家の金銭感覚はわからない。

 一方、バンクーバー五輪の方は結果的に「金メダル」は取れなかった。それでも前回のトリノはメダルは金1ヶだけだったから、今回の銀3ヶ、銅2ヶ獲得し、入賞選手も多数出たことからいい成績だったと思うし、いろいろ話題もあった。

 フィギアを中心にアジア地域の選手が大活躍した。特に女子では上位5人中にアジア地域の選手が4人である。しかも、金メダルをとった韓国のキム・ヨナ選手は金妍児と書くとのことで、ここにも金がついている。男子フィギュアシングルでは高橋選手が銅、ペアでは中国が金と、銀もとった。一方、スキー関連はやはり北欧系が強かった。

 私はちょっと「金」「金」・・とマスコミは騒ぎすぎでないか、と思う。国境を越えた、人としての到達点を競い合う大会、それでいいじゃないか。

 中国や韓国では国策として選手養成をしていて入賞者には金銭的援助も続けられるという。わが国はどれだけ出費しているのか分からないが、事業仕分けでは厳しい判断をされたように思う。あのときの名言をもじると、「なぜ金でなければだめなんですか? 銀や銅では?」ということになるが、私も実はそう思っている。

 これだけマスコミ先導の期待を背負っての登場では気の毒でもある。戦い終わっての涙の会見の報道もしつこい。通常の心理状態でないときの顔の報道はお涙頂戴的に用いられるべきでなく、個人情報として保護されるべきである。

 競技そのものだけをまとめたダイジェスト番組が欲しい、それなら観たい。

年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(人間ドック)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
  月〜土曜は6:00頃出勤、人間ドック報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、人間ドック受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来と人間ドック受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。   日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。
福田光之 1945年岩手県生まれ。 新潟大学医学部を卒業後、岩手県立宮古病院、秋田大学医学部第3内科を経て、 医療法人明和会中通総合病院(院長) 秋田県医師会副会長(2010年現在) 
所属学会:日本内科学会 (認定医) 日本血液学会 (認定医,指導医)
2001年、私的ウェブサイト「これからの医療の在り方」を開設。医療に関するコラムや、拙い自叙伝、日常のどうでもいいようなことを徒然と書き綴っては一人悦にいっている。
忙しくて最近、趣味のヴァイオリンを弾く時間がとれないのが悩み。
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