徒然日記
2022年6月分

 日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。

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先月の日記          来月の日記



6/30(木) 曇り降雨 午後飯川病院 
2:20飯川病院起床。新聞入力、文献などを読む、自炊数冊。7:00検食。8:30業務内が天候も悪くそのまま飯川病院で座学。14:00から勤務、入院患者対応。新聞雑誌スクラップ、文献チェック。19:30帰宅夕食、 20:30就眠。歩数計3230歩。病院の自室に籠ったきり、足低痛、足底筋膜炎か??もあり歩行できなかった。

参議院選2022(7) 選挙の視点論点(4)   人口問題(2) 

 欧州の主要国よりも婚外子が極端に少ない日本は、結婚件数がそのまま出生数の指標になる。COVID-19の影響は特に若い世代の結婚件数に表れた。物理的な出会いの減少がある。在宅勤務やオンライン授業が定着するなら対面の機会は奪われる。

  2021年は約51万4200組。これは100万組を超えていた1970年代前半の半数に満たない。


  だから、今年の出生数は80万人割れになるだろう。

 日本が出生数増加を実現させるには、経済の復調と、家族形成への若い世代の意欲回復が鍵を握る。家族規範の希薄化が著しい日本では、家族はもつべきもの、家制度は存続させるものと考える家族規範が弱い。日本の若者は結婚・出産に前向きになるだろうか??


 この半世紀に晩婚化・未婚化のが進んだが、遠因には経済の停滞があった。

 さらに大きな要因は、女性の多くが稼ぐ力をつけ、夫に頼る必要性が薄れたこと。「生きるための結婚」に頼る女性の減少である。2020年国勢調査では、50歳までに一度も結婚しない人の合は男性26%、女性15%。

 こうしてみると、結婚しやすい環境の再構築とともに、法律婚に至らない男女も気兼ねせず子供を産める新たな規範が大切になって来る。結婚は望まないが子供は欲しいと考える女性は少なくないが、女性が一人で子育てする環境は実に厳しい。


 人口戦略は50年、100年の計である。しかしながら、もう時間的にそんな余裕はない。


 静かなる有事の人口問題にどう立ち向かうのか。与野党の指導者には、ぜひ考えてほしい。



 日本の政治家の発言はほとんどない。参考に外国人の発言3件。

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●李鵬発言(1994年)

 中国の李鵬首相が、 「いまの日本の繁栄は一時的なもの。20年もしたら国として存在していないのではないか。 中国か韓国、あるいは朝鮮の属国にでもなっているかもしれません」 という発言。


●ジム・ロジャーズ発言(2020年)

「1968年に世界第2位の経済大国となった日本は直面している重大な問題に対して、目を背けすぎだ。日本の人口は減り続け20~30年後には大変な状況になる」、 「日本はすぐに消滅することはないが、 外資に買われまくるといったかたちで、実質的に国家が維持できなくなる可能性もある」、「ゆっくり構えている間に日本は沈没してしまうだろう」。


●イーロン・マスク氏(2021年)

 「あたり前のことをいうようだが、出生率が死亡率を上回るような変化がないかぎり日本はいずれ存在しなくなるだろう。これは世界にとって大きな損失となろう」。


6/29(水)   快晴 梅雨明け 畑草取り草刈り12回目  午後飯川病院  飯川病院当直
1:30起床。文献・新聞チェックなど。午前9:00畑草取り草刈り12回目、キウリ収穫など。11:50バス通りまち、コーヒー購入、足低痛にて歩行難、再度バス飯川病院。新聞データ化など。14:00勤務。微睡、新聞チェック、入院患者対応、17:00当直、18:00検食、21:20就眠。歩数計8245歩。

参議院選2022(6) 選挙の視点論点(3)   人口問題(1) 

 私は人口問題に相当に危惧を感じ取っている。このままでは日本は衰退し国家としては機能障害に陥り、消滅する。


 参議院選の視点論点として第一に取り上げて欲しい項目は人口減問題である。

 しかし、参議院選では人口問題として取り上げた候補者、政党は多いが、その論旨は人口問題ではなく、子育て環境に関してであり、人口減に対してはまじめに取り上げられていない。

 今回も人口問題先送りになってしまう。人口問題はもう不可逆状態に入ってしまった。


 日本の将来を考えるにあたって人口減の影響を受けない分野はない。なのに各界共に人口減問題を真摯に取り上げていない。


 50年も前から予測されていたことだが、政治家はずっと無視し続けてきた。過去の政治家然り、現在の政治家然りである。

 

 人口減の影響を受けない国民生活など全くない。

 各所に歪みが明らかになった今になって慌てている。子育て支援では出生数は増えない。


 これほど重大なことなのにもかかわらず、歴代の政治家は責任を感じているようには見えない。日本はもう古き良き時代には戻れない。いたずらに夢を求めるより、人口減による新常態の設定と確立を進めるべきである。 


 人口減少は成長を阻み、税収を衰えさせる。 例え財力があってぴかぴかの、高機能の車を購入したといえ国は道路を維持しすることもできなくなる。貧しい過疎地では、すでにそれが現実になりつつある。


 2021年の人口動態統計によると、外国人を含む出生数は戦後最少の約84万2900人。死亡数は最多の145万2300人。1年間の減少数はおよそ61万人。これは、鳥取県の人口55万人をゆうに上回る。例えれば今年は島根県 ( 67万人)が、来年は高知県(69万人)が消失してしまう。


 日本中がコロナ禍という有事に目を奪われている間に、人口減少は勢いを増した。人口減というコロナ禍以上に重要な有事への覚悟と備えを新たにするときだ。


 国を挙げて出生数を反転増加に導く長期計画を定め、粘り強く対策を繰り出す必要がある。もとより出産適齢の女性が急減しており、道は平たんではない。それに時間がない。


 出生動向基本調査(2021年)は、夫婦の平均的な理想子供数と予定子供数がともに2人を上回っていることを示している。対策が的を射れば反転の可能性は残されているとみてよかろう。一部の有識者はそんなことを言う。

 しかしながら、である。


6/28(火) 降雨午後晴れ  中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:00 起床。文献など読む。蓄積データ整理。5:00可燃ゴミ出し。資源ゴミも、畑収穫。6:40バス飯川病院。8:45-12:45中通病院外来。患者数の割に疲弊。13:00飯川病院、微睡、15:00ボランティア。19:30帰宅、夕食、20:45就寝。歩数計9786歩。

参議院選2022(5) 選挙の視点論点(2)   若者の投票率に注目 

 『行列の行きつくはては餓鬼地獄』萩原朔太郎

 大正・昭和を代表する最大の詩人の一人、朔太郎は悲観論者の私が抱えもっている暗闇、不安感を鋭く歌っている。朔太郎も何かからの脅迫におびえていたのだろうか。


 今回のロシアの暴挙は、我が国に間接的に、長期的にかなり重大な影響がもたらすと考える。我々高齢者は間も無く消える。若年齢層の方々は自分たちのためにも子供たちのためにも、この現状、窮状に手をこまねいていてはダメだ。

 本来なら国家の維持に重要な懸案事項を甘い考えで放置してきた結果であるから高齢者たちの責任でもある。これからはもっと厳しい時代が来るが、自分たちで政治を動かし、舵をとってほしい。


 世界的に共同して対策すべきコロナ禍を前に、国際政治の主流がより協調的になるかと見えたが、米口、米中関係をはじめ力の対決が頭をもたげる。 この時代にあってプーチンの行動は狂気としか言えない。ロシアは今後長く、1世紀以上にもわたって国際的信用を失うだろう。ロシア国民も気の毒、と思う。


 岸田首相は「聞く耳」を唱え、立憲民主党の泉代表も「提案型」を提起するが、それなら今日のウクライナ危機、それに伴って生じる苦難は、まさに、立案と警告を出し合って与野党が対応策を練り上げるべき事態である。しかしながら、今回の参議院選の様相を見るとみんなバラバラで危機感の切迫性が感じられない。


 物価高騰、エネルギー危機、食糧危機にすらも何とかなるだろうと言う甘さが漂っている。私の目から見てそう思う。


 高い支持率を誇る岸田政権を擁する与党陣営に対して、バラバラ感のある野党陣営。「盛り上がらない、退屈な選挙だ」といった声もある。でも、私は今回の選挙を歴史的に非常に重要な、 これからの時代の政治のあり方を占う選挙と思う。


 かつて自民党は人口問題に「何も対策せず、国家消滅の道」を選んだ。結果として毎年島根県の人口が消えている。国の機能の維持は徐々に厳しくなっていく。

 この選挙では若者たちが「自分たちの将来を諦めるのか否か、主導的立場を取ろうとするのかどうか」が問われる。


 ウクライナ侵攻に端を発氏し、国際環境、物価高など、 内外情勢は激しく動いている。

 「未曽有の事態に対応すること」が国の指導者に求められる。 それに加え、 この国は約150年前から、常に海外にモデルとなる模範国を求め、それを目標にしてきたが、近代になってモデルを失った。いま、二重の意味で海図なき航海を強いられる状況を迎えている。


 「のんびり構えている」時期ではないのだ。にもかかわらず参議院選では与野党の問題提起がおとなしすぎるし、国民の反応も鈍い気がする。


6/27(月) 降雨 健康クリニックドック  飯川病院
1:20起床。文献処理。データ整理中心。6:40バス飯川病院へ、9:00-11:45健康クリニックドック診察15名、結果判定14人。12:99飯川病院に移動、微睡、14:00-18:45勤務、15:00入院患者対応、快適。19:30帰宅。20:00夕食、21:00就眠。Σ8327歩。

参議院選2022(4) 選挙の視点論点(1)   若者の投票率 これからの時代を担うために

 私は選挙権を得てからは今に至るまでほとんど全ての選挙に投票をしてきた。忘却して欠いたこともあるがせいぜい数回である。

 投票をしないことは政治に参加しないこと。政治に参加しないことは糸の切れた凧の様に、全て人任せにして生きるということ。そんなことは自分としてはとても耐え難い。


 私は子供の時から選挙には関心があった、というか関心を持たざるを得ない環境で育った。私の本家はかつては貴族院議員、衆議院議員を出していた。代替わりした後は県会議員、町長を務め、自民党岩手県連の重要なポストを占めていた。だから選挙のたびに一族で分担して手伝ったものである。小中学生であった私にも使い走り等の雑用が回ってきて選挙運動の雰囲気を味わった。母の葬儀の際の弔電では第一番目に「内閣総理大臣鈴木善幸」より、が読み上げられ驚いた。それにしても選挙のたび毎に一族郎党が巻き込まれる大変さを味わったが、間接的に選挙の重要性についても学ぶことができた。


 直近の参院選は2019年で、その時の投票率は48.8%で、年代別にみれば若年者の投票率は低い。

 図に近々の国政選挙の秋田県の投票率を示した。

が、青年壮年熟年者の投票率はとても低い。これは秋田だけの現象ではなく、ほぼ全国に共通、国際的にも同様の傾向がある。


 確かに、国の代表者を直接選ぶ大統領制と異なり、日本の議会制民主主義の政治形態は自分の一票がどのように政治に反映されているのか分かり難い仕組みであるが、それでも投票の意義は確実にある。政党による差、所属派閥による差、当選回数による差などなどで自分が投票した議員の活躍の姿はほとんど見えないのも寂しい限りである。これは実感である。


 高齢者の投票率はなぜ高くなるのか??つらつら考えると守りの傾向が見られる・・・・・

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 ●時間的に余裕がある。

 ●加齢と共に社会の中における自分との関係性、重要性を自覚。

 ●社会の恩恵を感じ、感謝の念が出る。

 ●高齢者特有の人生の時間的余裕の乏しさ、やり直しができない不自由さと、漫然とした不安。

 ●経済的困窮への不安。


若年齢層の投票率はなぜ低いのか??つらつら考えると

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 ●時間的に余裕が乏しい。

 ●自分と社会の中における関係性、重要性を自覚できていない。

 ●現在の若者達の生活環境の厳しさは、我が国の政治経済の流れの中で、主権在民の中で形成されてきたことに関する自覚が乏しい。

 ●生き方が受身的である。


 今回のロシアの暴挙は、我が国に間接的に、長期的にもっともっと重大な影響がもたらされると考える。我々高齢者は間も無く消える。若年齢層の方々は手をこまねいていてはダメだ。もっと厳しい時代が来るが、自分たちで舵をとってほしい。


6/26(日)曇り暑い夕方から降雨 飯川病院日直 
1:00起床。 本読み、文献読み、データ整理。8:30家内に同乗飯川病院。9:00-19:00日直。事務処理、データ整理。自炊数冊。12:00検食、NHKニュース、のど自慢聴く。13:00微睡。16:30-18:00許可得て歩行に。千秋公園のハトコイに給餌、有楽町までバス以降徒歩ドンキまで。古書店 5冊購入、バスで戻る、降雨ギリギリ濡れず。19:30帰宅、夕食。20;30就眠。歩数計 Σ8690歩。

参議院選2022(3)  秋田選挙区の顔ぶれ

 秋田選挙区では6人が立候補した。女性二人が立候補したのは初めてで、6人乱戦は1998年以来24年ぶり。

●石井浩郎  57  自現 A党副幹事長

●藤本友里  43  共新 党県常任委員

●本田幸久  40  N新 介護福祉士(埼玉県在住)

●伊東万美子 51  諸新 参政党員(神奈川県在住)

●佐々百合子 46  無新 福祉NPO代表

●村岡敏英  61  無新 ?衆院議員


 今回の候補者の中に全く初耳の方が3名おられたが、そのうちの本田氏は埼玉県、伊東氏は神奈川県に在住し、本県には地盤がない。 NHK党、参政党はいずれも全国で候補者を擁立。各選挙区での訴えを通じ、比例票の掘り起こしを狙うとみられる。本田氏と伊東氏も本県で選挙運動し、所属政党、団体の主張の浸透を図る、という。


 NHK党、参政党共によくわからない政党である。

 NHK党は比例区に9人立候補している。NHKの今朝の「日曜討論会」で聞いたがNHK党党首は司会者から投げ掛けられた質問と全く関係ない趣旨の論旨の主張をとうとうと述べ、発現中止を求められていた。私は呆れてしまった。この様な党首のもとに参集する方々はどんなヒトなのか??とも思った。


 参政党もよく理解できなかった。参政党とは、「既存の政党政治では、かけがえのない日本がダメになってしまう」という危機感を持った有志が集まり、ゼロからつくった政治団体とのこと。同党は現在5名の地方議員を擁す。参院選では40名が立候補。結党は二年前とのこと。


 参院ができて75年。 3年ごとの選挙は今回で26回目。「良識の府」 「再考の府」と呼ばれ、 衆院とは違う役割が望まれてきたが、参院のあり方をめぐる議論は今も尽きない。 参議院とは何か??憲法が敗戦後にできたときからの懸案。日本を占領したGHQの案は、貴族院をなくした上で一院制にするつもりだったが、日本側が押し返して衆参の二院制とした、という。


 秋田選挙区は、3年前にあった野党共闘の機運は一変し、 与野党対決の構図は実現しないまま選挙戦を迎えた。


 有権者の適切な判断と投票行動が求められる選挙である。

 直近の参院選は2019年であったが、投票率は48.8%であった。国政に参加しない、ということは糸の切れた凧の様な、全て人任せにして生きるということ。自分としては耐え難いのだが・・・。


6/25(土)曇り 飯川病院午前日直
2:00起床、各種データチェック、徒然。4:30キウリ収穫。8:30家内に同乗飯川病院。9:00-12:30午前日直。事務処理、データ整理。自炊数冊。16:00帰宅畑仕事。キウリ、トマトのつる処理。19;00夕食、20;40就眠。歩数計Σ8974歩。

参議院選2022(2)  22日参院選公示 いつにも増して日本の針路決める重要な選挙

 参院選は6月22日公示された。当開票日は7月11日。


 岸田内閣発足直後の昨秋の衆院選ではそこそこの成果を上げたが、国民の信任を得たとは言えなかった。今回の参院選挙が事実上の岸田政権の評価を問う選挙となる。政権選択選挙ではないが、今後数年にわたる日本の政治の土台と針路を左右する重い選択になる。


 首相就任から約8カ月。2週まえまでの国会で首相は参院選を意識し、野党と激しい対決が想定される法案の提出を避け「安全運転」を行った。政府提出法案を100%成立させるなど、初めて臨んだ通常国会は終始与党ペースで進み、内閣支持率も高い水準を維持している。 


 ■首相への評価を厳しく

 「丁寧で寛容な政治」、「聞く力」を前面にした政治姿勢が持ち味だ。それは重要だが今後の日本をどうして行こうとしているか長期的ビジョンが見えない。


 ■COVID-19第6波を、緊急事態宣言を出さずにひとまず乗り、新規感染者数の減少傾向が続き、感染対策と社会活動の両立の試みが始まった。


 ■ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、世界的にエネルギーや食料の価格が上昇。物価高対策は喫緊の課題。


 ■プーチンの侵略に対しては、米欧諸国と結束して厳しい対ロ制裁でいく。


 ■物価高対策は、ガソリン価格抑制のための補助金を除けば政策は乏しい。公示直前に物価高を巡る対策本部の初会合を開き、電気代の負担軽減のため節電した消費者にポイントを付与するなどの対策を表明した。


 ■野党は消費税の時限的引き下げや廃止などの政策を訴える。国民生活をいかに守るかは政治の最大の課題。与野党が実現性のある具体策を提示することが求められる。


 ■骨太方針は経済政策で首相の独自色が薄れたが、防衛力の抜本強化を「5年以内」に行うと明記。防衛費を大幅増額することも掲げた。


 ■改憲論議と安保政策の関わりは深い。自民党は9条への自衛隊明記や緊急事態条項新設など4項目の改憲案を掲げ、首相は実現に意欲を見せる。


 ■ウクライナ危機で、安全保障に対する不安が広がっている。安全保障問題は防衛力だけでなく外交、経済政策など幅広い視野に立って冷静に議論するべき。


 ■「新しい資本主義」については、今月になってようやく実行計画を閣議決定したが、過去の焼き直しに終わった。


 ■COVID-19対策では、内閣感染症危機管理庁の創設を打ち出した。これまでの対応の徹底検証という約束は果たされていない。


 ■物価高・安保が論点。国民生活を守るのは政治の役割であり、喫緊の最重要課題と位置づけ。一方、立憲民主、維新、共産、国民民主など、野党各党は消費減税を、国民民主は一律10万円の「インフレ手当」も掲げる。


 ■ロシアのウクライナ侵略を受け、日本の安全保障に対する国民の不安や関心が高まっていることは間違いない。外交・防衛をめぐる論戦は、これまで以上に重みを増した。


6/24(金)降雨 大曲外来 飯川病院ボランティア 
1:00起床、文献検索、新聞チェック,本読み他.5:00可燃ごみ、資源ごみ提出。7:30Taxi駅東口へ。8:11こまち、9:10大曲外来。雨で徒歩不可。書店訪問。飯川病院ボランティア、疲労あり微睡。19:25通町経由にて帰宅、夕食、21:00就眠。歩数計Σ7833歩。

参議院選2022(1)  通常国会では浅い議論に終止、岸田首相の思う壺だった
 

  第208回国会は2022年(令和4年)1月17日に召集された通常国会で、会期は6月15日までの150日間。総じて印象の乏しい国会であった。

 

 政府は15日の臨時閣議で、参院選の日程を「6月22日公示、7月10日投開票」と決めた。公示日が「沖縄慰霊の日」と重ならないよう前日に設定したため、選挙期間は通常よりも1日長い18日間となった。


 各党は通常国会の終了を受け、事実上の選挙戦に入った。今回の参院選の改選定数は2016年と比べて3議席増え124議席。これに神奈川選挙区の欠員1の選挙を合わせた125議席。

 岸田首相にとって初めての審判となる重要な選挙である。つい先日までの支持率はロシアのウクライナ侵攻に対する迅速な対応して・・これはバイデン大統領への追従で独自の政策ではないが・・、高いままを維持してきた。総理は国会答弁で一見真摯に対応しているように見せながら、首相は肝心かなめの疑問には答えず、お定まりの説明に終始しのらりくらりと答弁し論戦を避けた。いいイメージのまま参議院選を迎えたいという作為的というイメージが払拭できない。

 平時からも我が国は危機管理能力が低い。内憂外患を抱えたまま具体的には手をつけることなく国を運営してきたが、そのつけがロシアのウクライナ侵攻を機会に一気に明るみに出てきた。

 論ずべき懸案事項が山積みになったにも関わらず野党の「問う力」、「問題指摘能力」、「対案提示能力」も物足りなかった。このままでは、参院選は岸田首相総理の思う壺になる。

 議論が深まらなかったテーマの典型が安全保障・防衛政策である。ロシアのウクライナ侵略や厳しさを増す東アジアの安保環境を受けた、国民の不安や関心に答えるには程遠かった。とりわけ、直前に行われた日米首脳会談についての、首相の説明回避が目立った。

 焦点のひとつが、首相が初めて表明した防衛費の「相当な増額」の説明だった。首相は何をどこまで考えての表明だったのか提示することはなかった。参院選の争点にならないよう口をつぐんでいる。不誠実だ。

 物価高騰、食糧危機への対策模様わからなかった。

 結論として、岸田首相は国会を無難に乗り越え、高支持率を維持したまま参議院選を迎えることができた。守りの首相、先送りの首相の性格がよくでた。

 野党はチャンスを得たが、さりとてどの党を支持するかそれも明確にでき難い。

 変な選挙になってしまった。


6/23(木)快晴 午前けやき伐採 午後飯川病院勤務 
 1:00起床、文献チェックほか、資料整理。本読み。8:30-12:00藤島造園、スタッフ二人、けやき一本伐採、まき用に裁断。居間の東側に暗幕つるす。庭掃除、マサカリ用作業台作成、12:10バス飯川病院に。14:00勤務、入院患者対応、微睡読書など。17;30千秋公園コイに給仕、バス長崎や、古書店6冊購入、19:00迎えあり帰宅、夕食、21:30就寝。歩数Σ12554歩。

季節の話題2022(16)  家庭菜園・園芸(9) 終活の一環として樹齢40年のケヤキを伐採   

 私どもが現在地に家を建てたのは43年前の1979年である。その時に更地であった庭に桜やケヤキの苗を購入し、庭の辺縁部に植樹した。後者は3本植えたが、直径50cmの立派な樹木に成長した。2016年に枝が電線に絡みつく様になったためにそのうちの一本を切り倒した。


 今回は隣家に向かって枝が伸び迷惑になるとのことでもう一本伐採することとして、本日午前に庭師2名の作業によって根本から切り倒された。庭師たちはクレーン車にて高所に登り、高い部分の枝葉から順次落とし、太い幹は2mほどにカットしクレーンで吊り下げ静かに地上に下ろした。


 その後は30-50cmの丸太状にカットした。幹の一本は私の作業台にした。

 

 丸太状にカットした幹は庭に並べてみると小型の椅子になる。やはり自然の素材のはしっくりした落ち着きがある。これらはいずれ薪ストーブを愛好者である同僚の医師に引き取られて行く予定となっている。小さくカットしたとはいえかなりの重量があることから運搬に関してはちょっと心配でもある。


(椅子がたくさんできた。欠点は重くて動かし難いことである)


 細い枝葉は有料で引き取ってくれる業者があると言う。そこに持ち込んでもらった。そこでは木質ペレットを作るのだそうだ。材料としての枝葉をひきとる際にも有料で引取り、加工して出来た製品も販売することでダブルに収益を上げられる仕組みになっている様だ。とても合理的だ、と思う。


 それにしてもこの様な太い樹木は重さは何トンあるのだろうか。これらが深く地面に張った根によって支えられ、自重に耐えているなど驚くばかりである。


 また、市中の住宅地に植える庭木としてカエデやケヤキなどは大木になるために適していない、ということが今更ながら分かった。さらに隣家の境界近くに植えるのは正しくない。

 植えた自分が責任を持って処分しなければならない。樹木に対する愛着も異なるし、伐採の経費もバカにならないことから次世代に置いて行くわけにはいかない。だから、樹木の伐採も私にとっては終活の一環である。


 今回の作業を見ていて業者が用いるチェーンソー、発生したおが屑、枝葉を吹き飛ばすブローワーにはいたく興味をもった。共にエンジン式なので私の手に余るが電動式の小型のが市販されているので欲しくなった。


 今回、庭の隅にある私の作業台をリニューアルした。2016年から用いていた作業台はすっかり劣化していたので嬉しい。


(作業台は庭や畑のメインテナンスには必須で、斧やナタを用いて枝葉などを裁断する)。


 もう一本のカエデは隣家の了承を得て残した。


(残したカエデ。上に伸びないよう2016年に主幹を途中でカットしたが脇からの枝が繁茂している。久々のモノクロ写真)


6/22(水)晴 損保ジャパンスタッフ来訪 午後飯川病院
 1:40飯川病院で起床、文献チェック,読書。9:00損保ジャパンスタッフ訪問、歓談。庭仕事若干、11:50バス飯川病院、新聞データ化、専門誌読み、14:00勤務。入院患者対応。19:15帰宅・夕食、21:30就寝。歩数Σ6899歩。

季節の話題2022(15)  家庭菜園・園芸(8) 農薬や肥料への漫然とした不安  

 現代の生活の中では私どもは住居にしろ、交通系にしろ、職場でも、ほぼあらゆる場面で巨大な建造物やシステムの中に身を委ねざるを得ない。


 私は巨大な建造物、高速の移動手段などを用いる度毎に、技術・科学・文明の進化の素晴らしさを享受する一方で、いつも底知れない恐怖感を感じている。実際にはそれらを避けて暮らせないだけに、私にとっては感知できないブラックボックスで、すべて他人様任せにするしかない。


 私の感覚ではリニアは不要、新幹線の更なる高速化は不要と思う。今春の地震では東北新幹線が脱線し私も影響を受けた。東北新幹線は現在320Kmで運行しているが更なる高速化も計画しているという。盛岡東京間を10分短縮する意義はどこにあるのか? それより安全性をもっと高めてほしい。


 自分が関与できるレベルは、住宅ならほったて小屋、交通手段ならせいぜい自転車程度でしかない。これ以上になると知らない部分が多くなって他人任せの部分が増えてくる。そうなれば自分の責任で安全を確保できない。

 だから、私は恐怖と不安感から逃れ得ない世界に暮らしている。


 原発の安全神話は、福島第一原発事故で脆くも崩壊した。


 もうひとつの安全神話がある。知らないうちに安全キャンペーンに騙されて、私たちの未来を危うくしている問題がある。 


 一般にはあまり知られていない農薬、肥料、土壌改善剤などの安全性であるが、とりわけ「ネオニコチノイド系農薬」は昆虫やヒトに対する害の大きさからみて無視できないと思う。


 「ネオニコチノイド系農薬」は、目にみえず、臭いもない。福島の土壌に残る放射性物質のようなもの。だから、どれだけこの毒物が日本の野山を覆い農作物を汚染していても、誰にも気づかれない。

 2011年以降、広範に普及して米や野菜などの食品、住宅建材や家庭菜園など、私たちの生活のすみずみまで浸透している。 


 近年、ミツバチやトンボなどの昆虫や、スズメや野鳥たちが、刻一刻、音もなく姿を消しつつある。

 

 こうした環境の変化がある中で、「ネオニコチノイド系農薬」に関して数多くの科学的知見も見られる。


 そんな中、「弱毒性で、 害虫は殺すがヒトには安全」、農薬メーカーの宣伝や、農水省の役人によって作られた「安全神話」 がまかり通り、この毒物の流通を推し進めている。国民の無知と無関心によって、この農薬の大量使用の現実が放置されつづけている。


 農薬、肥料、土壌改善剤は世界の食糧不足を改善していることは明らかである。しかし、特に農薬は今までにも脚光を集めた製品が広範に使用された後に判明した毒性のために次々姿を消した。有機塩素系のDDTやBHC、ついでパラチオンなどの有機リン系の農薬である。


 その後に登場してきたのが「ネオニコチノイド系農薬」である。


 私どもの食品にどれだけ残留しているのか、長期毒性についてのデータも積み上がっている。それと共にミツバチの減少をはじめとする生態系への影響を通じて食物生産量の低下も危惧されている。


 1962年レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で危険性を警告したがその恐怖か今でも続いている。


6/21(火) 曇り 中通病院外来 飯川病院ボランティア 
 1:30起床。データ整理.書類処理、4:30可燃ゴミ提出、畑とダリア見回り。6:40バス飯川病院、8:45-13:00中通病院外来。患者数の割に疲弊した。13:15飯川病院へ、14:00-19:00ボランティア、微睡、新聞データ化、自炊数冊など。19:30帰宅、夕食、20;30就眠。歩数計9383歩。

季節の話題2022(14)  家庭菜園・園芸(7) キウリが採れ始めた   

  園芸、野菜作りをやっている。

 採りたての野菜が食卓に上るのは最高の喜びである・・・・と誰でもそういう。しかし、実はそうでない。


 今日の段階では、トマトやナスはまだ収穫期ではなくキウリだけの問題なのだが、一気に取れすぎて困っている。毎日食卓に登るのだが、家族たちはそれほど好むわけではない。大部分私が食べることになる。生食、漬物、あん掛け、味噌汁などであるが到底食べきれない。病院の給食にも提供し、看護師さんたちにも提供する。それでも捌ききれない。


 これは今朝採れたキウリ。サイズよし、姿よし 味もよかった。


(通常のキウリのほかに見慣れないズングリムックリのキウリが見える)


 このズングリのキウリは比較的新品種のラリーノという種類で、今年初めて栽培してみた。

 ラリーノは2008年に発売された比較的新しいキュウリで、マーケットにはまだほとんど並んでいない。まだキウリとしての市民権を得てはいない様である。


 ラリーノのその特徴は以下のごとくである。

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●果長9〜10cm、直径2.5cmのミニサイズ。

●果皮にはイボは無く、色調は濃緑で艶がある。

●食味はみずみずしく歯切れが良く、青臭みは少なく、ほんのりと甘みがある。

●サラダのほか、サイズ、形からみてサンドイッチに向いている。

●着果は旺盛で、果実の揃いが良く、曲がりや奇形がほとんど出ない。

●春から初夏にかけて次々と収穫できる。

●畑だけでなく、プランターでの栽培にも適している。

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 初収穫した通常株のキウリ、・・・苗の購入時に名前を記録しておくのを忘れたため銘柄は知らない、・・・はサイズよし、姿よしであたかもスーパーに並んでいる規格品のごとくであった。


 早速、ラリーノも生で食べたが、果肉は色白、豊かな厚みがあり、一方タネは従来のものに比し明らかに少なかった。これらはキウリの改良の結果なのであろう。


 私の栽培は完全有機栽培、無農薬栽培だから安心して食べられる。

 キウリ、トマトなどは自分が育てた子供のようなもの。指導書にあるように枝落としや剪定はしない。全ての枝をそのまま切らずに育てる。剪定しないことで果実が劣化すると言われるが、本日収穫分を見てもそんな様子はない。


 これから約1ヶ月、いろいろな料理に活躍するが、薄くスライスしたキウリの酢の物を朝・夕食時に食べるが、これがまた絶品である。


(通常のキウリ、ラリーノの姿。旺盛に成長し、支柱を求めて地を貼っている。早急に対応しなければ・・・)


6/20(月)快晴 健康クリニック 飯川病院
 2:00起床、文献チェック。読書中心。6:40バス病院へ。9:00-11;20健康クリニックドック14名+結果判定13名。11:30飯川病院へ。微睡読書、14:00勤務。入院患者対応なし。15:30-17:15許可得て歩行兼ねて千秋公園ハトとコイに給餌、バスで長崎や、古書店6冊購入、徒歩にて病院、散水ほか。19:30帰宅夕食、21:30就眠。歩数計10947歩。

季節の話題2022(13)  家庭菜園・園芸(6) バラ(2)   栽培の入門的マニュアル

 私の園芸の中でバラの世話の比率が高まっている。

 入門者用の栽培マニュアルを作ってみた。


*バラは「花の女王」として君臨し、他を寄せつけない気品を持つ。弱さや個性を理解し、上手に咲かせたい。


*春は次々と花が咲く為に、華やかさに溢れている。 秋は、春と違って勢いよく咲くことはなく、花が小ぶりの為、華やかというより気品に溢れる。


*香りが高いのが特徴。 春と秋の咲き方の違いを理解すれば、季節毎の姿を楽しめる。

 ここで拙い一句『美しきバラにはかほりもトゲもある』


(バラのトゲで、世話する度に血を流す)


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(1)「バラの特性」 を理解


@バラの原産地は、北緯39度~42度の「英・仏・独」 と 「中国北部」 で、寒さに強い。

  北緯40度の秋田は、バラの生育環境としては最高。


A バラが求めるのは、 「朝陽の豊かな紫外線」 、「水」 、「肥料」、 「通気性」、 「人間の手助け」。


B バラは「寒さ」に強く、 「零下5℃」まで大丈夫。


Cバラは「暑さ」に弱く、 「気温25℃以上」 は大敵。 香りは虫が寄ってくる原因にもなる。


(2)「バラ特有の病気」に注意


@ 【黒点病】

 地表にいる 「カビ菌」で、 「土砂降り状態の雨」 や 「パシャパシャと注水すること」で、地面から跳ね返った水滴がバラの葉の裏側に付着することが原因の一つ。


●対応策 地面に近い葉を取る。鉢植えにして降雨時は軒下に鉢を移し、雨に当たるのを避ける。

●カビ菌は2週間程潜伏することもあるので、 予防薬として噴霧器で「ダコニール」 を散布。


A 【うどんこ病】

 近隣の桜などの樹木、花などには常時、うどんこ「カビ菌」が潜んでいる。 風で付着する。


●対応策 厄介な「カビ菌」。 いつ付着・発生するか不明。 事前に 「ダコニール」か「トップジンM」を散布する。 


(3)ワンポイントメモ

●「バラを育てるのは難しい」と諦めず、 バラの特性や癖を理解するのが先決。

●バラの 「強い部分」と「弱い部分」をよく知る。

●栽培や手入れの指導書は、 関東・関西地区の生育環境を土台として書かれている。 気温の差によって栽培法は変化する。

●学者が書いた本よりも、 実地に育てている愛好者が書いた本が良い。これは医療医学にも当てはまる。

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 本音はやりたくないのであるが、家内が植えた株があるから勉強せざるを得ない。

 剪定なども重要とされているがそれについては今後勉強する。


 6/19(日)曇りのち降雨 庭掃除 草刈り11回目   日直医業務代行。
 1:00起床、いつもの如く、新聞、文献など。蓄積データ大幅に整理。5:00-6:30草刈り11回目、南側一気に、これで2週目終了。9:00庭掃除、小枝整理、畑は収穫作業。畑の草刈りが必要。降雨あり、11:30ゾンタに出かける家内に同乗、飯川病院に、データ整理と休息に。14:30日直医頚髄損傷の緊急手術が入ったとのことで20:30まで業務代行。16:00新聞チェック入力。21:00Taxii帰宅、夕食、21:30就眠。歩数計10882歩。 

季節の話題2022(12)  家庭菜園・園芸(5) バラ(1)    世話は嫌だが・・・

 『美しき花もその名を知らずして文にも書き難きはいと悔し』正岡子規 (墨汁一滴)


 私はバラが嫌いである。バラについての知識も今の所ほとんどない。

 しかし、バラの花の美しさはわかる。感動する。

 美しいバラの花を見ても、その花の名前を知らないと殆ど文章化もできない。文章化しても言葉だけではその様子をうまく伝えられない。「すごくきれいなバラの花を見つけた!!!!    赤くて花びらの先が少しだけギザギザ・・・・」、感じたその感動を誰かに伝えたいと思っても、目で見たものを言葉にして感動を伝えることはとても難しい。せめてその花の名前さえわかっていれば・・・・と思う。


 名前は共通の知識を持つ者同士がイメージを瞬時に共有することを可能にする重要な記号である。名前は知識の、情報の入り口でもある。

 上記の句の中で子規はそのことを強調している。

 今の時代なら、写真を撮ってメールで送れば、即座に感動を共有できる。そうはいっても花の美しさだけでは不満足である。共通の知識があれば伝わるものがさらに広くなる。


 バラ愛好家は世にたくさんいる。そのような方々は、バラを愛するがためにバラを見てトゲは見ないのではないだろうか、とまで思ってしまう。悲観的な私は、トゲばかりじっと見てしまい、美しいバラの花の存在を忘れてしまう。

 愛好者はトゲがあって、その何が問題なのか・・とまで言う。バラの美しさをたたえる人は、バラにトゲがあることをまったく気にしない様である。私にとってはどんなに花が美しくてもトゲがあっては困る。


 我が家では家内がバラが好きである。我が家の庭にもつるバラが5本ほど植えているが、自分では時間がないためが殆ど世話はせず、バラの画集を眺め、バラ園を訪問し、愛好者のガーデンを訪れる。

 私はダリアやボタンを好む。バラはトゲがあるから嫌でできるだけ触りたくないのだが、我が家のバラの世話は徐々に私がやるようになった。その度に数カ所から血を流すのが常である。


 私はバラに関して蘊蓄もない。今のところできるのは画像の提示だけである。



(左上は「夢」そのほかは名前は知らない。ツルバラはなんとか形を整えた、と言うレベル)



6/18(土)曇りのち晴れ 暑い 外仕事中心

1:20起床、新聞、文献など。4:00畑と庭の見回り。ダリア順調に生着の様子。8:30−11:00草刈り10回目。主に南側、西側一部。暑さで外仕事まとめてはできず。午後微睡、14:00切断した灌木の残った幹切除、庭ガレージ落ち葉など掃除。17:00新聞チェック。片付けなど。19:00夕食。歩数計10547歩。

季節の話題2022(11)  家庭菜園・園芸(4) 庭ごみ、枝葉などをビニール袋に入れる工夫
 我が家では大小の樹木がある。

 2016年、大木となった樹木を数本伐採したが、ケヤキの木がまだ2本残っている。隣家にも迷惑になっているようなので今週中にそのうちの一本を討伐する予定である。


 その他にも、数多くの樹木がありこれらのメインテナンスで生じる小枝、葉っぱの量も多い。枯れ葉は風で飛ばされてガレージの中にツモってくる。放っておいても実害はないのだが、庭の管理者を自認している私は心穏やかではない。快晴の休日などつい落ち葉、切断した枝葉の処理に誘われてしまう。


 風の少ない日を見計らって、大型の箒で掃き集めるのであるが、アクセス道路まで含めるとちょっとばかり広いので4ケ所ほどに小山を作る。ここまではなんとかなるのであるがその後の袋詰めの作業は一人で行うのは結構大変である。


 秋田市の場合、小枝や落ち葉は指定の袋に詰めて出せば資源ゴミとして回収してくれる。かつては庭の隅に積み上げて自家製の腐葉土を作っていたのであるが、樹木が増えてスペースが乏しくなったので、不本意ながら数年前からゴミとして出している。


 指定の袋のサイズはいろいろあるが、私は最も大きな90Lを用いる。

 この袋にゴミを詰める作業を一人でやろうとすれば大変である。特に風があるとヒラヒラとなびき一定しない。かつては袋の端を車のミラーに吊したり色々工夫をしたが、袋の口がすぐに閉まってしまい、難渋していた。


 2018年、簡単でかつ有効な方法を思いついた。

 それは、中等度のサイズの段ボール箱の底を抜き袋の中にセットするという方法である。これで袋の開口部が大きく確保でき便利になった。

 しかしながら、所詮段ボールである。水濡れには弱く、すぐに劣化する。


 代替品を探していたが、今年は長く使用し劣化し始めたコンポストを一つこれに流用することとした。

 これは結果的にいいアイデアで、90Lのビニール袋をこれに被せることによってしっかりした、大きな投入口が確保できた。


(10数年肥料作りに有用であったコンポスト。紫外線のためか劣化しつつあった)


 袋に落ち葉などがたまってきたらンポストを少しずつ持ち上げると落ち葉は袋の底に移動し、新たなスペースが生まれてくる。この作業を数回繰り返すと90Lの袋がいっぱいになる。最後にコンポストを抜き取り袋を縛れば良い。


(うまく詰め上がった袋)


 このアイデアで、従来から大変であった袋詰めの作業の苦労は大幅に軽減した。ほぼ解決したと言っていい。


 何でも自分で工夫して、密かに成果を楽しんでいる自己満足男の私としては、今年のミニ工夫の代表格の一つである、と満足している。


6/17(金)曇り小雨 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:00飯川病院起床、文献・新聞チェック入力。何時ものごとく。7:45徒歩駅西口に、8:11こまち。先頭車両は3人。9:15大曲外来,往路徒歩。秋田駅飯川病院Taxi。ボランティア。微睡後新聞チェックと電子化。医局扇風機出す、19:30帰宅、夕食、21:00就眠。歩数計9216歩。

季節の話題2022(10)  家庭菜園・園芸(3) 除草剤(2) 

 最近は体力気力の減退で特に草刈りが辛くなった。

 で、今年はついに除草剤に手を出した。数年前までは「絶対に使わないぞ」と思っていたのに、である。


 除草剤の研究開発は進んでいる。

 以下は除草剤について文献を読んで得られた知見で箇条書きにまとめた。

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(A)除草剤の分類

    (1)非選択的除草ーー剤接触した全ての植物を枯らす。

    (2)選択的除草剤ーー対象とする植物種のみを枯らす。


(B)植物を枯らす仕組みは、3つに分けられる

    (1)光合成を阻害するもの、

    (2)植物ホルモンを撹乱させるもの、

    (3)植物固有のアミノ酸生合成を阻害するもの。


(C)除草剤の分類は

    (1)農耕地に使える農薬

 農耕地の他、宅地、運動場、駐車場、道路、線路、墓地など農耕地ではないところにも使用可能。


    (2)非農耕地専用除草剤

 農耕地に使用すると「農薬取締法」違反となり、罰則の対象となる。違反は3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金。


(D)除草の機序

    (1)接触型

 茎葉処理剤は、散布された除草剤に接触した部分の植物組織だけを除去する。散布により最も速く作用する除草剤であるが、根が枯れないため、根茎から生長する多年生植物には効力が低い。


    (2)吸収移行型

 吸収移行型除草剤は、茎葉に適用し植物体全体に浸透移行する。根まで枯れるので、接触型除草剤より多くの植物を除去するが、枯殺まで時間がかかる。


    (3)土壌処理型

土壌処理剤は、土壌に適用し根から吸収されて作用し、あるいは雑草の発芽成長を妨げる。枯殺まで時間がかかる。

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 現在一般に販売されている除草剤は種類が多く。不適切な取扱いを行うと除草効果が発揮できない。

 また、安全面からも注意が要る。不用意に扱うと体調不良を起こす。十分に体を保護できる衣服、ゴム手袋を用いて除草を行うべきである。


 私が今回購入したのは吸収移行型の製品であった。

 植物の代謝を阻害するので草刈り後に撒いては効果が乏しくなるのだそうだ。知らなかった。草刈り後に散布した。しかし、茎と葉っぱの一部が残っているから除草の効果は十分で徐々に枯れ始めた。

 次回、もし用いるとすれば100倍希釈よりもっと薄くてもいいのではないか、と思った。


(我が家で処理すべきとされている自宅裏の農道の一部。10日前に除草剤を散布。手前部分は散布せず。左側はは畑の一部。除草剤の効果は明らかだが、それだけ今となっては気後れしている)



6/16(木)朝小雨のち曇り 終日飯川病院+当直 
1:00起床。録音他各種データ整理。4:30外周り、ダリアに順調、特に問題なし。8:30家内に同乗、9:00飯川病院勤務、院長大学病院受診のため。午前外来。午後入院患者対応なし、検食、微睡など。15:30歩行訓練、千秋公園ハトコイに給餌。バス長崎や、古書店5冊購入、17:00当直業務に。検食、入浴、21:00就寝。歩数計14310歩。

季節の話題2022(9)  家庭菜園・園芸(2) 除草剤(1)  禁断の「除草剤」に手を染めた

 私は園芸や畑仕事をそれほど好んでいるわけではない。座学が好きで時間があれば終日、尻に褥瘡が出来そうなほどでも飽くことはない。


 畑も花の栽培も家内の指示で嫌々始めたのが正直なところ。しかし、元々子供の頃から田舎で曲がりなりに経験し色々経験も知識もあったこと、それに工夫と経験が重なるにつれいつぞや私の仕事になってしまった。


 最近は体力気力の減退でちょっと作業が辛くなってきている。特に草刈りが辛い。

 で、今年はついに除草剤に手を出してしまった。数年前までは「絶対に使わないぞ」と思っていたのに、である。

 

 散布する場所は我が家の脇にある農道でわずか10X2m程度の小道である。今は人が通るわけではなく、道路としての機能は全くない。よくわからないが、住民の方の説明ではこの部分の除草は我が家に課せられているのだそうだ。私は電動草刈機で毎年数回この部分の除草も担ってきた。


 加齢のためだろう、なんとか草刈り作業を軽減できないかを考えてきたが、ついに今年除草剤に手を出してしまった。約一月前、DIY店でフラフラと除草剤のボトルに手を出してしまった。


(DIY店では色々なサイズのボトルがあった。これは最も小さいもの。100倍に薄めて散布する)


 購入したものの使用することにはまだ迷っていた。農薬や除草剤が人や動物、環境にに与える影響については概略は知っていたが、まずは除草剤について文献的に勉強した。今まで知識が乏しかった分野であったが、色々なことを知った。私にとって新しい知見である。


 今の除草剤は結構研究されていて人体や動物、環境への影響は少ないとされているが、いまだに半信半疑である。


 私は殺虫剤、農薬、化学肥料、除草剤などにネガティブな考えを持っていた。私の小規模な畑、園芸には農薬、殺虫剤などは一切用いていない。そのためにキウリなどは時折病害虫に襲われ枯れていく。

 肥料にも化学肥料は用いず、コンポストで作った自作の有機肥料、または市販の鶏糞牛糞のみしか用いていない。


 その考えのルーツは環境汚染、土壌汚染、ハチなどの小動物への影響を考えてのことである。小規模だから我慢できることである。



本除草剤の説明文から

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グリホサート水41%、500ml 150坪用

植物の葉や茎から吸収され根まで枯らす。根からは吸収されない。

除草効果は約1週間後から徐々に発現。土に残らず、土壌微生物により、天然物質に分解される。

非農耕地用。雑草を刈った後に、薬剤を散布しても効果を発揮しない。



6/15(水)風つよし小雨 午後飯川病院 
1:00起床。自炊など各種データ整理。4:30外周り特に風害なし。8;00ダリア本植え一気に終了。今年は18株。散水など、特に問題なし。生着するだろう。11:50バス飯川病院、歩行なし。新聞入力、微睡など。14:00勤務。師長と面談、19:30帰宅。夕食、21:00就寝。歩数計10205歩

季節の話題2022(8) 家庭菜園・園芸(1) ダリア
 ダリア栽培について今年はなかなか意欲が湧かない。マンネリか、私の老化か??
 本日までかかってダリアを昨年より減らし住宅の前スペース4辺のうち2辺に減らし、鉢植え4ヶで合計31株植えた。全体的に作業は遅れ気味である。

 ダリア栽培は今年まで10余シーズン経験しているが、今年は初めて関連図書で文献的考察を加えた。
 それによるとダリアの本シーズンは9月以降だから仮植えの時期は4-5月にこだわることはないらしい。梅雨明けしてから植えてもいいらしいし、長く発芽した株は数cm残してカットして植えればいい、とのこと。すでに成長した株は大胆に切り戻しをすればいいらしい。また真夏は遮光し、水やりと追肥は控えるとのこと、これは私の発想にはなかったこと。

 球根の保存は難しい。まだ試行錯誤的である。得られた結論はひどい状態でないなら積極的に仮植えしてしまえ、と言うこと。昨秋掘り起こした球根はダンボールに入れ今年は2Fの一室で越冬させた。4月14日昨年よりひと月遅れで状態を確認したが、一部は過乾燥状態、一部はすでに発芽するなどいろいろであった。

 一昨年からは仮植え手法を導入した。今年もこの手法をとることとし、5月1日、昨年より3週遅れで花壇の一角に条件のいい球根を10数ケ選び、腐葉土を中心とした柔らかな土に仮植えした。この際、分類していた紙のメモ散逸した。だから咲いてみないと内容はわからない。もし来年もやることがあったら木片とかにメモ札を作ろう。昨年と同じ轍にハマってしまった。反省!!!

 5月15日過ぎには全株から発芽した。5月26日から仮植え球根を掘り出し、球根の状況に応じて分株し、本日までかけて順次本植えにした。

 我が家のダリアのシーズンの始まりである。今年も遅れたがなんとかここまで来た。


(庭の南側のダリヤコーナーの現状 成長の早さは様々)

 各々はいずれも見事な花を咲かせる。土と、日光と水、それに肥料の威力は絶大である。
 ダリアは短期間に急速に成長するから茎は中空で風に弱い。特に大輪の花は自立さえできないのもある。支柱をうまく使う必要がある。
 強風が予想されるときには支柱を追加し、ビニールテープで根元から花の位置までグルグルと簀巻き状態にして枝折れを防ぐ。

 ダリアの世話は休日が中心であるが、休日は飯川病院の日当直に当たることが多い。その日が良い天気だと心穏やかではない。


6/14(火)快晴 中通病院外来 飯川病院ボランティア  
1:10起床,いつもと同じ、4:30可燃ゴミ4袋提出、2往復。6:40バス飯川病院。8:45-13:15中通病院外来。約25名で疲弊、13:30飯川病院へ、14:00-18:45飯川病院ボランティア。入院患者対応なし。ディンブンチェック入力、自炊、家内女医の会、19:20バス帰宅、夕食、21:00就寝、歩数計10814歩。

少子化2022(9) 米起業家マスク氏が日本の少子化にツイッター
 2022年5月8日に、ツイッターへの投稿で日本の出生率低下への危機感を表明し、何も手を打たなければ「日本はいずれ消滅する」、「日本の消滅は世界にとって大きな損失になる」と訴えた。直感が鋭く、物事の本質を見抜く力を備えている人。イーロン・マスク氏のツイートが日経紙に掲載され、日経の編集委員の大林氏がそれに沿った解説記事を掲載した。

 内容的には少子化について、私が言いたいことと同じ方向なので、私の総括代わりに原文のまま引用させていただいた。
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 「あたり前のことをいうようだが、出生率が死亡率を上回るような変化がないかぎり日本はいずれ存在しなくなるだろう。これは世界にとって大きな損失となろう」by Eilon Musk,on 8/May。

 シリコンバレー発でこれを報じた日経電子版の記事は、この週に読まれた記事のランキング首位だった。
 ツイートのきっかけは、1年間に総人口が64万4千人減ったという人口統計のニュースだ。共同通信が英語で配信した。
 1億2500万人あまりが暮らす国について、この統計だけで「存在しなくなる」と述べるのは飛躍があると思うかもしれない。だが死亡が出生より多ければ、日本の消滅が避けられないのは事実である。

 1人の女性が生涯を通じて産む子供数の推計値、合計特殊出生率は新型コロナウイルス禍初年の2020年が1.33だった。出生率が1.3を下回る状態を多くの人口学者は超少子化と呼ぶ。03〜05年の3年間、日本は超少子化だった。将来人口を推計する国立社会保障・人口問題研究所(社人研)はこのころ、衝撃的な見通しを出していた。

 04年の出生率1.29が将来にわたって不変、かつ海外との人の移動がない、などと仮定した場合、日本の総人口はおよそ200年後に1千万人を切る。そして2340年に100万人を、2490年に10万人を割り、3300年には列島が無人になる。

 日本消滅の可能性は当時、内閣府の有識者会議でも取り上げられた。小泉純一郎首相は少子化対策に傾注した。端午の節句を控えた05年4月、官邸前庭で泳ぐこいのぼりを見上げた首相は、子ゴイが1尾しかいないのに気づき「1人はまずい。3人は産んでもらわないと」とつぶやいた。官邸職員は慌てて子ゴイを増やしていた。

 出生率はその後、回復に転じ12〜18年は1.4台を保った。だがここにきて再び低下基調が鮮明になっている。コロナ禍が若者から出会いの機会を奪い、婚姻数・妊娠数・出生数が軒並み減ったのは周知の事実だ。コロナが人口動態におよぼす不確定要因の分析・解釈に時間を要し、政府は今春に出すはずだった新しい将来推計の公表を1年先送りしている。

 じつは、出生減にはコロナ前から弾みがついている。15年までの年間減少率は平均1.1%で推移していたが、16年以降3.5%に急伸した。この主因について日本総合研究所の藤波匠・上席主任研究員は「若い世代の出生意欲の減退」を挙げる。

 それ以前の少子化の背景には、産みたいけれども子育て環境が十分に整っていないなどの理由で出産をためらう若い夫婦の存在があった。だが10年代半ばを境に、産みたいという意欲そのものが下がりはじめた。これは、待機児童を減らそうと保育園を増やしたり、父親にも育児休業の取得を奨励したりする、従来の少子化対策の効きが鈍ってきたことを意味しよう。

 対策のバージョンアップが必要だ。出産意欲減退の背景には、さまざまな要因がからんでいるとみられるが、はっきりしているのは若い世代の就労・収入環境の悪化だ。現在40代後半の大卒男性の平均実質年収は、10年上の世代が40代後半だったときよりも約150万円少ない。さらに世代が若返れば実質年収はもっと低くなる傾向がある。

 これを映してか、男が結婚相手の条件として考慮・重視する項目のうち「経済力」をあげた割合は、1992年の27%から15年に42%へ上昇した(社人研調査)。藤波氏は「男女問わず若者が結婚をイメージしにくくなり、子供をもつことへの一種の諦めが広がっているのでは」とみる。

 戦後のドイツはナチスの国家主義と人種差別への嫌悪から、国による出産奨励をタブー視する空気が強かった。その点では、戦前戦中に「産めよ殖やせよ」と出産報国を国民に迫った反省が先に立つ日本と状況が似ていた。だが02年以降に家族政策相に就いた2人の女性政治家がタブーを打破した。シュミット氏(在02〜05年)とフォンデアライエン氏(同05〜13年)。フォンデアライエン氏は言わずと知れた現欧州委員長である。
 「家族に多くの子供を、社会に多くの家族を」と呼びかけたシュミット氏は、ワークライフバランスの実現に腐心した。フォンデアライエン氏は育児休業の使い勝手を高め、保育所の大増設を敢行した。11年に1.36だったドイツの出生率は、16年に1.6へ急伸した。

 日本は戦後の1947〜49年の第1次ベビーブーム期、毎年270万人程度が生を受けた。団塊の世代だ。ベビーブームに陰りが出たきっかけの一つが、49年に議員立法で改正された優生保護法(今の母体保護法)によって経済的な理由による人工妊娠中絶が合法化されたことだった。

 産むのはやめようという個人の価値観を無理に変えさせるのは乱暴だ。しかし若い世代の困窮が命の誕生に対する諦めを誘っているなら、それを取り除くのが政治の責任である。マスク氏のツイートを日本の指導層のどれだけが真っ向から受け止めたか。

 出生減に歯止めをかけ、反転させるには、真に効く対策を練り直し、計画的に実行する長期思考が不可欠だ。まずは若者を取り巻く経済環境を好転させることである。
                 (日本経済新聞 2022.5.30)


6/13(月)晴れ 健康クリック 飯川病院 
2:30起床、いつもの如し。データ整理、一部廃棄。6:40バス飯川病院。9:00-11:30健康クリドック13名+結果判定12名。11:45飯川病院へ、微睡、14:00勤務、医療事務新人の紹介あり。入院患者対応。15:30千秋公園ハトとコイに給餌、バス砂山までブックオフ 7冊購入、17:30散水。19:30帰宅、夕食。20:30就寝。10196歩。

少子化2022(8) 移民受け入れ or 7000万人時代を迎える準備を
 私は、人口減下では秋田市の現在の大病院はいずれも将来的に病床過剰になる、という視点で早くから人口減に対して注目していた。
 出生率の低下原因に関して20項目程度の要因は挙げられる。
 その内の代表的要因は、現代の若い男女にとっては子供がいなくともそれほど困らない、ということ。子供を持ち、子育てに楽しみを感じている夫婦にとってすらも、子供は1~2人で十分であり、もう一人欲しくても子育ての人的負担と経費、特に教育費の負担が大きくなりすぎて無理、と言う。

■妊婦や子連れに対して世間の目は一般的に冷たい。何でだ??
■社会が人口減問題に目覚めていない。何でだ??
■妊娠・子育て期間中の母親はひたすら忍従を強いられる。何でだ??
■子供ができるまでは共同作業であろうが、子育てに夫の協力も得られ難い。何でだ??
■社会もそれをサポートしてくれない。これでは女性は大変である。何でだ??
■子育てという困難を女性のほぼ全てが自覚しているはずなのに、喉元過ぎれば・・・と関心を持たないし、発言もしない。何でだ??
■現在の子育ては、苦労や負担の一方通行であり、子供からの見返りはほとんどない。
■特に教育費負担が大きい。一子あたり2000万とも言われる。

 この、子供がいなくともそれほど困らないという考え方、子育ての負担を負いきれないと考えに対してどのように対処していくのか、また、「結婚、出産に関する国民の希望が実現すると、出生率は1.8程度に改善すると試算した」というが、これこそが至難事項である。どう対応するのか。

 私は、日本の人口危機をあらゆる策を総動員したとしても日本の人口数を維持する事はもうできない。
 出生率の目標値をあげたとしても「産む産まないを決めるのは個々人に任されるべきであって政府が口を出すべき問題ではない」、という考え方は、第二次世界大戦前までの日本ならいざ知らず、近年では定着した考え方である。だから、こんな数値をあげても影響を受ける人はいない。

 例え、ドラスティックな環境整備、経済的支援をして、妊婦、出産前後の女性を保護し、子育てを支援し、教育費を補助したとしても、微々たる効果しか期待できない。
 だから、人口問題は解決しない。解決策はただ一つ、子宮の輸入、すなわち移民受け入れである。
 だから、移民受け入れをしないならば、7000万人時代に見合う社会を構築するよう発想の転換を考えたほうがいい。これについても政府には具体策はないようだ。手をこまねいていれば日本は消滅する。


6/12(日)晴れ 家内認知症学会 病院でデータ整理 千秋美術館 
 1:10起床、新聞チェック。この作業はネコのプチに邪魔され、微睡を含め5:00近くまでかかった。8:00庭、畑のケア、散水。鉢植え整理、草刈10回目。庭の樹木の枝払い。ねぎ苗植える。11:30暑いので作業終了。認知症学会ランチョンセミナー出席の家内同乗飯川病院に。データチェック、録音。微睡。千秋美術館写真展「野鳥の一瞬」観覧、画集2冊購入。千秋公園コイハトにオヤツ。ナカイチでコーヒー。ブックオフ広面店4冊購入。19:00夕食。20:30就寝、歩数計9010歩。

少子化2022(7) 第二次ベビーブーム直後から危機の予想があったのに
 約60年前の、第二次ベビーブーム直後から日本の人口問題に危機の指摘があった。 しかし、政治家、産業界、教育界の誰しもが軽くコメントする程度でアクションを起こさなかった。ここまで放置しといて、今更慌てても、少子化、出生率の減少、人口減はどうにもならない、と思う。

 国の機能を維持するために最も重要な項目なのに、各界があまねく影響を受ける重要な事項なのに、半世紀もの間特に対策を取らずに現在まで静観してきた。その結果、合計特殊出生率は2021年に1.30となった。出生数は81万1.604人と過去最少を記録した。

 人口増を図ることは文明文化の発達と時代の流れと自然の摂理に逆行することになるために簡単ではない。どんな政策を行っても理想的に改善するとは言えないが、我が国の場合は「半世紀もの間無策のまま静観してきて、既に不可逆的事態に突入」した。これは自民党をはじめ政治家が負うべき責任である。

 10年ほど前、人口問題で著名な実績のある米国の某学者が「話し合うだけで何も対策しない日本。日本は自然消滅の道を選択した。世界の人口問題関連識者は日本の将来を興味深く、かつ心配してみている・・・」と論評したことがある。

 国にとって少子化は社会の全ての分野に影響を与える。
 政府、自治体、経済界が今更ながら騒いでいるが、もう遅い。
 今回の参議院選でも出生率の低下や出生数の減少を、このまま放置することはできない・・・、と各党が主張している。政治家たちは完全にずれている。

 人口増政策は、安倍政権が2014年人口減対策の考え方をまとめた文書に、出生率1.8を「目指すべき水準」と記した。これに対し「出産の押しつけだ」等とメディアは騒ぎ、政権の方でも「数値目標ではない」と躍起になって説明していた。「出産の押しつけだ」などと騒ぐ方がおかしい。出生率1.8など掲げてもそのために子供を産もうという女性がいるのだろうか。まさか!! と思う。実際には2.2以上が必要である。

 国力の維持は人口数の維持が基本である。ところが当時政治家、産業界、教育界の誰しもが注目しなかった。ここまで放置しといて、今更慌ててもね、と思う。

 まず、なんで7000万人程度ではダメなのか。そうなると日本はどうなるのか?
 50年後は国としての機能が維持困難となり、100年後には国家として機能不全に陥ることになりかねない。食糧生産、エネルギー確保、社会保障、教育、防衛など枚挙にいとまが無い。

 私はかねてから人口問題に関心があったから凡そのことは理解しているつもりであるが、厳しい現実が待っている。


6/11(土)晴れ 家内認知症学会 終日園芸関連
1:10起床、自炊データ整理、随想読み、徒然など。映像データ整理。8:00外仕事、可燃ごみまとめ、草刈り9回目。キウリ初収穫一本、枝のガイド、トマト支柱に固定、散水。ダリア本上準備のための穴掘り。午後は微睡から、樹木の脇芽を切除、西側の灌木排除。バラに支柱追加。17:30バスにて駅、18:02長崎屋、ブックオフにて7冊購入、クーポン活かす。19:00家内の迎えあり帰宅。読書、データ整理若干。19:30夕食、21:00就寝。歩数計11659歩。昨年頂きダリア本植えでダリア全て終了。

少子化2022(6) パラサイトシングル(PS) なかなか抜け出せない環境
 「PS」と言ってもそれぞれのケースに事情があるはず。
 自由気ままに自分の生活を謳歌している者、自営業を営んでいる親と同居し家事を手伝う者、また、介護や心的援助、世話を前提に同居している者、労働力を家族に提供している者もいる。親への実質的貢献を果たしている者もいる。

 一方では、親の方も年を経るに沿って心理的に「PS」者に依存していく。また、「PS」者の同胞にとっても便利な存在でもある。

 青年層の自立困難は国際的に見てもどこの社会にも見られる。そしては各社会ごとに特徴ある対応がなされている。
 日本では,国や社会が支えると言うより「若い世代を親の世代が援助する社会システム」を採用していると見ることができる。

 余談だが、これが背景にあるから、日本特有の特殊詐欺の被害が痕をたたない。
 特殊詐欺の被害が、2020年「8年連続で300億円超」と報じられていた。秋田では1億円の被害者も出た。被害者の多くは高齢者で息子や孫を騙って電話が来たりするとそれだけでパニックになる。特殊詐欺と言うより特殊家族依存状態、と言うべき関係が背景にある。

 「PS」の増加に伴う緒問題は,その社会システムの機能失調として捉えて,それに社会全体で取り組む必要がある。

 私は「PS」は若者の未婚化、晩婚化の原因になっていると感じている。診療を通じて「PS」者の増加を実感できる。

 独身のまま親と同居している男女が、居心地の良い家を離れたくないがために婚期を遅らせている??

 親と持ちつ持たれつの生活を享受している「PS」者にとって、結婚して独立し子供を作るということの意義は、人生にとって意味あることとわかっていても、親の元を離れることが厳しい生活環境に踏み出すことにもなり得る。

 「PS」者の増加は、若者が未婚化、晩婚化した結果生じた現象であるが、「PS」者は結婚し難いという事実もある。要するには、未婚化の結果であると同時に原因である。

 親の家から出る理由は、大きく分けて、進学、就職、結婚、その他となる。 「その他」の理由で家を出る割合は5%程度と極めて少ない。

 未婚であるということが、「PS」の前提だから、未婚率が高まれば、「PS」は増大する。未婚率の上昇と「PS」者増は相互に連関関係にある。

 「結婚」は、今までの生活を捨て、新しい生活に入るという激変をもたらすイベントである。 経済的的問題だけではなく、人間関係や自己実現機会など、 結婚に伴って、さまざまな生活の要素が変動する。結婚後の生活がより満足のいくものなら、結婚に踏み切る可能性が高いだろうし、逆だったら、結婚をためらうだろう。

 「PS」者の生活満足度は高いとされている。だから、結婚は「PS」者にとって苦悩のスタートともなり得る。よほど恵まれた相手、「星の王子様、お姫様」に出会えれば別であろうが、「PS」生活に区切りをつけるのは恐らく困難であろう。
 「親のことが心配・・で・・」といえば理屈が通るからである。


6/10(金)快晴 大曲外来 飯川病院ボランティア
1:30飯川病院起床,新聞文献、徒然など。7:45徒歩駅に、8:11こまち。9:10大曲往路徒歩中通病院外来。書店訪問。15:30飯川病院ボランティア。微睡、新聞チェック入力、自炊、散水、録音。19:00帰宅夕食、20:30就寝。Σ9785歩。

少子化2022(5) あまり目立たないがパラサイトシングルの影響
 「パラサイト・シングル(PS)」と言う言葉がある。一時流行語にもなった。「親に寄生して生活している未婚者」を示すが「寄生」などとあまり侮蔑的に定義すると若者に対する非難になる。「親と同居して生活し続けている未婚者」とソフトに考える方がいい。

 そんな男女は今や約1.000万人に達していると言う。これだけの若者が「都合のいい甘え」で親と同居しているはずがない。
 「PS」の背景は若者個人の考え方というよりは時代と文化、さらには家族構成、社会構造の変化、比較的リッチな親世代と厳しい若者の就労、等に伴うさまざまな理由があるだろう。
 「PS」が、もたらす社会的影響は決して小さくない。もっと大きな社会問題として捉えていいのだが、それなりにバランスが取れた状態だから社会の関心度は低い。

 「PS」について、若者に主眼を移す社会保障、就労状態改革などを通じて、親への依存状態から個人が自立する制度を整える必要など、対策は多角的に論じる必要がある。

 日本は近年、格差がいよいよ深刻になり、若者が自立したくても出来難い社会になった。 もはや未婚のまま親元を離れられない大勢の人のことを「PS」などとは呼び難い。 しかし、本稿では分かり易いために「PS」と呼ぶことにする。

 彼らの存在は、もはや一家庭の、個人の問題ではないという事実を痛感させられる。ややもすれば「自立」という言葉が、「自己責任」と変換されてしまう可能性もある。

 この辺のことを広く論じるのは私にとっては荷が重いが、「PS」が少子化の一つの原因になっている、と言う視点で考えることはできるような気がする。

 「PS」は親との同居で、食住に不自由せず、自分の収入は自分で使えるという比較的自由な生活を送るが、一旦「PS」生活が始まると、「この快適さ、生活水準が落とすのが嫌・・・」という理由で親に寄生し続け、なかなか抜け出せなくなるのが実情である。彼らも親も、いつまでもこんな状態がいいとは思ってないが、そのうち親の方も子供の「PS」生活に慣れ、許容し、依存してくる。
 30歳を過ぎても親元に同居して、生活を維持あるいは謳歌する気ままな独身男女の「PS」。未婚化・少子化現象、自立した一人暮らしではとてもやっていけない低収入の若者がいる、という発想から始めなければならない。
 決して甘えの心理から「PS」状態にあるのではないことを、社会が認識しなければならない。


6/10(木)快晴 グリフィス命日 午後飯川病院+当直 
1:30起床,文献整理。いつもの如し。8:00園芸と畑外仕事、畑は根の固定、キウリつるガイド。10:50バスほどの八丁、徒歩保戸野新橋鯉に給仕、千秋公園鳩と鯉にも。飯川病院、微睡。14:00勤務、入院患者対応。17:00当直業務、18:00検食、21:30就寝。Σ9419歩

少子化2022(4) 婚姻件数がピーク時の半分以下 出生率1.30は当然
 直近の婚姻件数がピーク時の半分以下と日本では結婚自体が減っている。

 人間ドック、日常診療を介しての未婚の若い男女の増加が、外来診療を通じては未婚の娘、息子を抱えて悩んでいる中高老年患者が増加しており、結婚しない若者達の増加を実感する。

 厚労省が公表した人口動態統計(概数)によると、2021年の婚姻件数は戦後最少の約50万件だった。婚姻件数が戦後最少を更新するなど、若者の「結婚離れ」が進んでいる。
 かつては男女とも9割超が1度は経験する人生の節目の大イベントだったし、それに伴い子供の数も多かったが、現在は男性のほぼ4人に1人、女性の6人に1人が「生涯未婚」とされる時代を迎えている。

 婚姻数のピークは1947~49年生まれの団塊世代が25歳前後となった1972年で年約100万件であったが、その時の半分以下の水準。
 少子化による若年層の減少だけでは説明できない現象で、急減している。

 これじゃ、一人の女性が生む特殊出生率が下がっていくのは当然である。さらに、もう子供を産める女性の数が減ってしまった今、出生数の向上など望み得ない。ここが問題なのだ。

 日本人の結婚に対する価値観は、この40年間で大きく変化した。
  国立社会保障・人口問題研究所によると、50歳までに一度も結婚しない人の割合を表した「生涯未婚率」は、1980年に男性が2.6%、女性が4.5%。それが2020年には男性が25.7%、女性が16.4%にまで上昇した。

 仕事でのキャリアアップなど、結婚よりも、自分の時間を大事にしたいといった価値観が広まっている。さらに、かつては地域や職場の世話好きな人が縁談を持ってきたが、今や「おせっかい」扱いでハナから相手にされない。

 一方、海外の先進国の若者との比較では、数値上では我が国の若者は結婚への意識は高い。  
 OECD加盟の7か国を対象とした5年ごとの意識調査は以下の如く。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
2018年度の調査結果
■「結婚する方がよい」は、
米国(52.7%) > 日本(50.9%) > 英国(47.4%) > 韓国(46.1%) > 独(45.9%) > 仏(41.5%)。
■「結婚しない方がよい」は
日本(35.4%)で、7か国中最も低かった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 上記から見て、日本人の結婚への関心は依然として高いともいえる。

 それなのに直近の婚姻件数が急減していると言うことは若者達の生活環境が変化し、結婚できない状況があるものと思われる。非正規就業、低賃金などである。

 直近の婚姻数減少は上記の状況にCOVID-19の感染拡大も追い打ちをかけた。外出や会食の自粛で、結婚につながる出会いや、交際の機会が失われた影響も否定できない。


6/8(水)快晴 草刈6回目 午後飯川病院 
1:15起床,文献読み、データ整理中心、いつもの如く。8:00草刈り6回目、その後農道部分に初めて除草剤まく。結果やいかに。10:50バス通町、ブックオフドンキ店5冊購入。疲れて12:22バス飯川病院、乗車時ほかの高齢者転倒、助けおこすも大禍なし。14:00勤務。微睡、新聞チェック、録音。19:30帰宅、夕食、21:00就寝。Σ12855歩。

少子化2022(3) 全国と秋田県の現状 
 (1)全国
 厚労省の人口動態統計で2021年出生数は8万1604人で、統計開始以来最少となった。 前年から2万9231人減少。 80万人の大台割れが目前に迫った。

 推定では、出生数が8万人台前半まで減るのは2027年としていた。50年ほど早く少子化が進行しており、社会保障の担い手不足などの対策が急務だ。
女性1人が生涯に産む子どもの合計特殊出生率」は1.30(前年比0.13減)で6年連続減。 婚姻件数は50万1.116組(同2万4.391組減)で、戦後最少となった。

 死亡者数は戦後最多の143万9.809人。 出生から死亡いた人口の自然減少は62万8.205人と過去最大に上った。

 産んだ母親の年齢は30~35歳が2万2.435人で最多。前年比では40-44歳が4万8.516人 増え晩産化がうかがえる。 第一子出生時の平均年齢は30.9歳だった。
 都道府県ごとの合計特殊出生率は沖縄1.80>、鹿児島1.66、>宮崎1.6>・・・>東京1.16>、宮城1.15、>北海道1.20の順。

 (2)厳しい秋田県
 厚労省によると、2021年に県内の出生数は4.335人(昨年比?164人)だった。15年連続の減少で過去最少を更新。全国で3番目に少なかった。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率は1.2で全国40番目。

 死亡数は前年より640人多い16.019人(昨年比+640人)。 出生数から死亡数を引いた人口の自然減は11.684人で、人口1.000人当たりの自然増減率は-12.4と全国で最も減少率が高かった。

 死亡数のうち、がんによる死亡者は人口10万人当たり439.5人で2年連続の全国ワーストとなった。脳血管疾患による死亡率も全国で最も高い167.4だった。

 自殺者は前年より5人多い177人、人口10万人当たりの自殺率は前年比0.8増
の18.8で全国7番目だった。200を下回ったのは、4年ぶりとなった70年に続き2年
連続。県が自殺対策計画の最終年度(2022年) 目標に掲げる「自殺者180人以下、自殺率1.93以下を下回った。全国平均(16.5) より高かった。

 婚姻数は2.618組(昨年比-170組)。 離婚数は1.043組(昨年比-170組)。婚姻率、離婚率も全国で最低だった。

 本県の統計結果を受け、佐竹知事は「短期間で出数婚姻数の減少に歯止めた
かけることは難しい状況。 若年女性の県内定着、同帰の促進に一層取り組む。若い世代の出会いや結婚に対する前向きな意識の醸成を図るほか、引き続き出会い、結婚から妊娠、出産、子育てと切れ目のない支援による少子化対策を進めていく」とのコメントを発表した。

 少子化が秋田県内スポーツに大きな影響を及ぼしている。合同チームの結成や大会の開催形式の変更など、環境が大きく変化。指導者や保護者らは子どもたちが好きなスポーツに打ち込めるようにと知恵を絞っている。
 部員や団員の減少により、中学校の部活動やスポーツ少年団で、従来の枠組みでの活動が難しくなっている。 少子化に直面する運動部活動などについて、国や行政、統括団体はどのように対応しようとしているのか、見えない。


6/7(火)降雨のち晴れ 中通病院外来 眼科受診 飯川病院ボランティア 
1:15起床,新聞・文献チェック、他。5:00可燃ゴミ降雨のため廃棄せず、まとめのみ。6:40バス飯川病院へ、8:45-13:30中通外来+眼科受診3年ぶり。緑内障白内障共に中等どの進行が見られ、前者は点眼薬追加。後者は手術適応なるも経過観察となる。13:15飯川病院へ、18:00頃まで散瞳の影響で目が役立たず。18:00データ整理・新聞チェック開始。自炊など。20:00帰宅、夕食、21:00就寝。Σ8680歩。

少子化2022(2) 21年の出生率1.30は当然の結果 少子化対策空振りも当然(2) 
(8)「男性は仕事、女性は家事育児」という古くからの性別役割分業、親が負担を背負いがちな子育て環境が絡み合った社会構造がある。日本の女性が家事・育児に割く時間は男性の5.5倍。しかし、両性に責任あり。その歴史は長く簡単には改善しない。

(9)コロナ禍で在宅勤務が普及した。男性も家事育児に参画しやすくなったはずだが、内閣府の21年の調査では、家事・育児の時間が増えた割合は女性が44%で、男性の38%を上回った。この傾向は数10年は解消しないだろう。

(10)子育て支援にかかる国の家族関係支出は2019年国内総生産(GDP)比で1.73%にとどまり、出生率が高いスウェーデン(3.4%)やフランス(2.88%)に遠く及ばない。十分な予算が割かれないまま子育ての社会化が進まず、家庭で女性が負担を背負う構図が浮き彫りになっている。

(11)女性の育児負担はキャリア形成、昇進遅延につながり、女性の低賃金の要因となる。正規、非正規と同じ雇用環境にあっても男女で賃金格差があり、課長級、部長級など同じ役職でも格差は目立つ。

(12)希望と現実の数字との乖離は大きい。人口動態統計で世代別の出生率をみると、20代後半女性は結婚や出産の希望をかなえられず出生率は0.53で、30代になっても子どもを持たなければ、少子化はさらに加速する。

(13)キャリア形成、出産前に女性が置かれた不利な環境の改善を急ぐ必要がある。女性活躍推進法に関するこの夏の省令改正で、大企業は賃金格差の情報開示が求められる。企業は働き方改革はもちろん、出産前後など早めにキャリアを積んでもらうよう取り組む必要がある。

(14)米国やフィンランドではコロナ禍でも21年の出生率が前年から上昇した。若い世代の「子育てしても大丈夫」という安心感の表れ。出生率が0.84と深刻な状況に陥っている韓国も「子育てにお金がかかり過ぎる」状況を重く見て、2022年から0〜1歳児の親に月約3万円の手当を支給し、2025年までに約5万円に拡大する。
 我が国では中学校卒業までの児童を養育している場合、基本的な条件では、児童1人あたり月額で10,000円(3歳未満は15,000円)が支給される。
 就学児をもつ親に児童手当として韓国と同程度の手当てをしなければ出生率の解消には向かわない。

(15)出生率が1.30を割り込む状態は深刻な「超少子化」とされる。このまま続くとすると、日本は100年後には国家としての機能が大きく障害されると考えられるが、政治家も学者もメディアも国民も危機感は乏しい。
 2966年10月5日に日本人の子どもの数は1人となる。

(16)日本にも「社会が結婚から子育てまで伴走する」という強いメッセージと、それを裏打ちする政策が欠かせない。女性の自立を支え、若い世代が安心して子育てできる社会につくりかえなければ、出生率の改善は永遠に望めない。

 コメント:それでも出生率の大幅な改善は望めない。人口減のスピードが若干遅くするだけ。
 私は悲観論者である。究極的に見て、少子化の改善がなければ今問題になって努力している温暖化対策、SDGs等のあらゆる努力が水疱に帰すだろう。私はもう良いが、次世代、次々世代の若者達が気の毒である。


6/6(月)曇り、強風、午後から降雨 健康クリニック 飯川病院
1:30飯川病院で起床,いつものごとし。録音データ整理ほか。読書ほか。7:00検食。9:00-11:30健康クリニック、ドック13名。結界判定12名。新年度2ヶ月経って通常の数に戻ってきた。11:45飯川病院、微睡、14:00-19:00勤務。入院患者対応。当直医来院を待ち19:10帰宅、夕食、21:15就眠。Σ5345歩。

少子化2022(1) 21年の出生率1.30は当然の結果 少子化対策空振りも当然(1) 
 厚労省が6月3日発表した2021年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は1.30と6年連続で低下した。

 毎年この数値が発表されるごとに少子化、出生率などについての議論がメディアを賑わすが、もう我が国の少子化は改善することはないのに、政治家もメディアも国もまだなんとかなるとでも思っているのだろうか。唯一の改善策は、極言すれば「子宮の輸入、すなわち移民受け入れ」しかない。

 政治家はやむを得ないとしても、日本を代表するメディアがこの調子で論評しているのはもう罪悪に等しい、と私は思う。

 日本の女性に出生率向上が期待できない背景についてダイバーシティエディター 天野由輝子氏の記述を参照し、それに私の意見を付け加え以下のようにまとめた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
(1)出生率向上は大事である。現在は1.30であるが、人口減少をくい止めるためには2.20以上の出生率が必要。出生率が下がる大きな要因として、子どもを持ちたいという若者の意欲の減退がある。

(2)少子化に歯止めをかけるには、「女性の賃金水準が低く、家庭のなかで家事・育児の負担を背負う状況を解消する」ことも欠かせないが、こんな対策では出生率の大幅な改善は期待できない。

(3)「結婚する自分がイメージできない」、今の若い女性達はいう。婚姻率は低下し続けている。未婚化は少子化と結びつく。同統計によると、人口1000人に対する婚姻率は19年に4.8だったが、20年に4.3、21年は4.1まで落ち込んだ。

(4)既婚者でも「子どもを持ちたい」、「育てたい」という意欲も低下。出生動向基本調査によると、ここ30年間で夫婦が持つ予定の子どもの数は減り続けており、15年は2.01人と過去最低だった。

(5)「結婚せず仕事を続ける」と答える未婚女性は増加している。「結婚しても子どもを持たずに仕事を続ける」とあわせると25%を占める。「未婚女性の1/4が『出産する人生を想像できない』と考えている。これじゃ少子化は当然。

(6)国は2010年、若い世代の結婚や出産への希望がかなった場合に実現する「希望出生率」を1.8とはじいているがその数字自体が甘すぎる。どんな統計に基づいているのか??

(7)経済的な要因。2015年の出生動向基本調査では、妻が30〜34歳の夫婦が理想の子ども数を持たない理由として8割が「子育て、教育にお金がかかりすぎる」と答えた。実際、若い世代ほど年収水準が低い。一人の子供が大学を卒業するまでに約2.000万円とする試算もある。

(続く)


6/5(日)曇り寒い 飯川病院日当直 レセプト点検
 1:00起床、通常の作業、読書ほか。自炊データ整理。8:30家内に同乗、飯川病院に。9:00日当直に就く。午前は新聞チェックと3日間のスクラップ入力。微睡、午後は散水、外来分レセプト点検、チェリビダケ指揮ブルックナーNo9のデータ化、画像、録音データチェック、整理。12:00、18:00検食、22:00就寝、歩数Σ4463歩

退職12年目 退職時の感想(5) 仕事がある、外に居場所がある意義

 退職して11年経った。
 退職後は「準引きこもり状態」になりたい、と言いながら、いったん組織の外に出たら、「社会」からも必要とされず干されてしまう。そんな恐怖感が常にあった。幸いに退職後も継続的に働く場が与えられた。

 いろいろな理由で多くの人達が退職していくのに接してきた。当たり前のことだが、病院から去っていく方々の様子はさまざまだった。ちよっと真似をしてみたいと思う様な、後を濁さない爽やかな「引き際」もあったが、そう多くはなかった。やはり何事においても 、死も含めて「引き際の美学」は感銘を与える。

 私は「職を辞めたら後を振り返るな。 職場のためにも自分自身のためにも」と言うある方のエッセイを読み、納得した。だから、現役の時と同じ職場にいるのであるが、特に発言もせず病院の発展をじっと見守っている。

 人は生きていくのに社会の中で自分の「居場所」が必要で、そこを起点に社会との接点を持つのがいい。「居場所」と言うと一般的には心身を休める家庭というのがイメージされる。家庭は心を休めるにはいいが、それだけでは非生産的で不足である。心身を整えて仕事場に出ていくことが活力維持としても、刺激としても私にとって重要である。

 COVID-19拡大を受けて急激に広がったテレワーク。 これがストレスの元になっているとも聞く。ストレスや不快感を頻回に感じたとアンケートに答えた人が70%にのぼっている。「ルールやノウハウ」がないままにテレワークが始まったことで行き違いが起きているのだろう。家庭の構造がテレワークにふさわしいとは言えず、公私の区別が曖昧になるのも一因になっている。

 私どもの業務は診療は患者との対面が基本であり、書類などは門外不出で、テレワークに向かないから仕事がある日には出勤することになる。これが社会から受け取る情報のためにも大いに役立っている。

 退職するまで医師として過した45年はやはり長い半生であり、心のゆとりが無いままに業務に追われた年月であった。退職したら自由の身になり、あれもしたい、これもしたいと楽しみにしていたが、いざその時が来ると、急に生活を変えることは、心に穴をあけるのに近いと納得した。実際、私の場合は現役の時と同じ仕事内容で年毎に軽減していったから移行はスムーズであった。

 クリアに変わったのは給与面であったが、これは業務内容から見て当然である。社会とつながる充実感を得ながら続ける仕事としては十分である。それよりも、頭と体を動かすことで得られる、実感を大切にしたい。

 今年も仕事を与えられ、畑や園芸が出来ることを感謝しながら過ごさなければ、と思う。


6/4(土)曇り時どき降雨、午後快晴 園芸草刈りなど
1:00起床。文献チェック、録音データ整理、蓄積データ整理、その他いつもの如し。8:00草刈り5回目、畑、庭の東側、ガレージ他掃除、枝豆直植え。キウリの支柱補強都枝の固定。ダリア仮植えで発芽し始める。微睡、新聞チェック、読書、書斎整理、音楽関連録画確認視聴。19:00夕食、20:30就寝。11530歩。敷地内ウロウロだけでこれほどの歩数。

退職12年目 退職時の感想(4) 仕事がある、ということの意義

 退職12年目を迎えて、改めて働く、ということについて考えてみた。

 結論は、私は温室の中で過ごしてきた。恵まれていた、と言えよう。それなりに努力し、真摯に業務をこなしてきたが、振り返ってみれば私は世の荒波に揉まれた経験が少ないと言う点で私の劣等感の一つになっている。
 それを一番強く感じたのは田舎の中学の同級会であった。みんな別々の世界で、強くたくましく生きて来たという自信が各人の表情から読み取れた。一方、新潟大学医学部の同級会ではそんな感覚には至ることはなかった。

 もし私が若い頃に、「働くことに、仕事に意義を見出せない、いや、まったく魅力を感じない」、という現在の一部の若者達と同じ考えを持っていたら、どんな人生を描いたか、全く自信がない。生きるためには努力はしたであろうが、自分の軟弱な性格から見て何度も壁に突き当たっていた可能性は否定できない。
 
 就職したり、働く意欲がない若者が増えているようだ。
 何でだろうか。もちろん、それは、ごく一部の若者だろうし、多くは、仕事に意欲を持ち、 日本社会を変えたいという大志を抱いているだろう。 いや、それ以上に社会の仕組みが変わって若者の置かれている現状は私が若い頃とは全然違う。厳しさを増しており、若者は先が見え難いプレッシャーの中で喘いでいるのだろう。だから、一方的に批評はできない。

 各人の生き方はその人の自由だし、「働きたくない」というのも、その人の自由だ。そうは言っても、現実には生きていかなければならない。そのためには収入が必要。収入がなければ生きる上の「糧」と「自由」はどうやって手に入れるのだろう?

 人は社会の中で自分の「居場所」が必要で、そこを起点に社会と関係を持たなければならないが、これについてはどう考えているのだろうか? 

 小中高、大学、そのほかの学業を通じて、私たちは自動的に「居場所」を与えられてきた。 学業は大変だけど、入り口のところさえパスすれば、あとは、受け身でいても、ずっと、自分の椅子が与えられる。

 2020年度の大学進学率は過去最高の54.4%になった。これに短期大学、専門学校、高等専門学校を合わせた高等教育を受けているのは83.5%。女性の大学進学率増加が目立ち、全体を押し上げている。少なくとも20歳近くまで、あるいはそれ以上の年齢まで大部分の若者は「学生」として保護されている。

 卒業したら、 次の居場所は、自分でアクションをおこさなければ得られない。仕事に就くことは自分の次なる「居場所」の設定なのだと私は思う。

 社会と自分とを結ぶ「居場所」がないということが、 どんなに恐ろしいことか。
 一言で言って、「居場所」がなければそこに生きる「自由」も得られない。

 私自身、この歳になるまで「居場所」を失くしたことはなかったが、常に潜在的に不安と恐怖感を持っていた。その不安感が私を助けていた。保身のための消極的な生き方でなかったのか?

 自分で言うのも何だが、嫌な性格と思う。


6/3(金)終日降雨 大曲中通病院 飯川病院ボランティア  
1:00起床,文献本読み。5:15可燃ゴミ提出。7:35Taxi駅東に。9:10大曲中通病院外来、病院・駅間は往復Taxi。午後の駅は混雑。15;30飯川病院ボランティア。微睡、新聞チェック。家内は勉強会、18:32バス帰宅、夕食は家内を待って20:20、21:00就寝。歩数計9609歩。

退職12年目 退職時の感想(3) マイナンバーカード申請に手こずる
 退職時に各種の手続きに難航した。その近辺の事務処理を思い出すのも辛いが、最近手こずっていつのがマイナンバーカードの申請である。

 3月30日に私、家内、賄いの石井さんに対して「マイナンバーカード交付申請のご案内」という封書が届いた。今まではあまり必要性を感じていなかったが政府も普及を図っているようだし、健康保険証としても、そのほかの手続きに使用できるということであった。言われてみれば三人ともいつ人生の終焉を迎えるかもしれず火葬などの際にも求められる可能性があるので今回申請しようと考えた。

 私は多くの手続きを無視する方であるが、今回はちょっと前向きの捉えてみた。
 私が三人分の手続の大部分を代行したのであるが、2回受理できないと返送されて、6月上旬の時点でうまくいっていない。現在3回目に挑戦しているところである。

 今回の申請は、令和3年10月31日時点でマイナンバーカードを持っていない75歳以上の方に、QRコード付き交付申請書がお送られたものである。

 申請方法として以下の二方法が提示された。
(1)マイナンバーカードの申請には、スマートフォンやタブレットによるオンライン申請が便利です。 顔写真データをご準備のうえ、同封の交付申請書にあるオンライン申請用QRコードを読み取ってください。
(2)郵便によりマイナンバーカードを申請する場合には、ミシン目で交付申請書を切り離し、事項をご記入のうえ、同封の返信用封筒をお使いください。

 まず(1)を試みたがうまくアクセスできず、数日間何度か試みて諦めた。私は概してオンラインの手続に難渋する方で、どちらかといえば嫌。早々に諦めた。
 ついで(2)の方法を試みた。記載すべき内容は簡単でありこれには間違いはないと思われるが、顔写真に関して、●正面を向いていない、●背景が真っ白でない、●顔以外のスペースが狭すぎる、●やや暗すぎる・・・・などとのクレームがつけられて返送されてきた。
 
 私の目ではそれほど悪くはないと思われるが、判定する立場では受け入れられないだろうと納得し、撮影し直して添付したが今日の時点で私の分だけ受理不可として戻ってきた。家内と石井さんの分は受理されたのだろうか??それもまだわからない。

 感想として、判定が厳しすぎるのではないだろうか、と思った。ちょっとやる気がなくなった。こんなに厳しければ申請の時点で頓挫し諦める申請者も少なくないと思われた。
 
 試しに、診療を手伝ってもらっている中年女性のカードを見せてもらった。彼女は市役所の申請コーナーで手続し、写真も撮ってくれたという。それを見ても私が添付した写真は決して規格から外れていない、と思った。

 私の感想はあくまでも感想であってクレームのつもりはない。各種の申請手続きが不得意な者の愚痴のレベルであるが次回の足がかりのために一言述べた。



6/2(木)降雨 午後飯川病院 
 1:30飯川病院起床,午前フリー、新聞チェックほかデータ整理。いつものごとく。7:00検食。読書。11:30徒歩ブックオフ広面店、3冊購入、いきなりステーキに初めて入り昼食、14:00飯川病院勤務、入院患者処置。録音データ整理、など。19:00帰宅、夕食、20:30就寝。歩数計10099歩。

退職12年目 退職時の感想(2) 退職には難しい手続きが待っていた・・・
 退職する手続きは難しかった。11年前の苦労を思い出した。
 私は社会常識に疎かった。給与明細書にはいろいろ書いてあるが、深くは見たことも考えたこともなかった。全て無関心、信用していた。

 退職は簡単だ、と思っていた。私物を片づけ、たんに職場に行かなくなればいい、その後のことは人事課がやってくれる。 そう思っていたが、甘かった。実に甘かった。

 人事課で退職関連の説明してくれる、という。 説明が必要なほど複雑なことなのかと訝りながら説明を聞いた。

 まず、退職後の健康管理の説明を受ける。退職後の私の身体を心配してくれているのだ。日本は素晴らしいね。でも、健康のことは運にまかせるしかないと心に決める。

 婚活、就活、終活の仕方、遺書の書き方、寺や墓の選び方、死亡届の出し方、相続についての説明はなかった。

 引き続き、退職金、年金、健康保険の説明があった。社保?国保?選べという。なんで??というレベルで聞いていた。

 説明を聞いて、社会の経済的仕組みの複雑さが分かる。退職金にしても算出方法が複雑な上に、算出の基礎になっている項目の意味と金額が分からない。いくら複誰でも、 中学生でも理解できるレベルでなくてはならないはずだ。私にも三割は理解できるはずだ、と思ったが実際にはわからなかった。言葉の意味も、説明に使われる単語も分からず諦めた。 計算する人を信用するしかない 。

 年金はさらに難解だった。 いくらもらえるのか、皆目分からない。 年金には色々な種類があるが、もし複雑に転職を繰り返していたら、年金をあきらめるしかないところだった。 受給手続きの仕方も分からない。もしかしたら、わざと難しくして支給を減らそうとしているいるのかと勘繰ってしまった。退職後一定程度の収入があると支給が停止されることなど、退職後何年も知らなかった。慌てて年金機構に相談したが、停止が戻ることはなかった。

 年金や保険の手続き代行ビジネスがあればそこに頼みたいほど。 ただ、代行業者に依頼するにも複雑な手続きが必要になり、その手続きを代行してくれる人を探すことになってしまう。 それほど複雑である。

 健康保険も複雑だ。 退職者医療制度とか任意継続組合員制度とか、難解な制度が何通りかある。こういう難解な制度で世の中がよく動いているものだと思う。

 説明を聞いて、分かり難いということだけはよく分かったが、それで終わりではなかった。 退職の手続きが必要だ。 何をするにも書類は必要だが、退職も例外ではない。相続にも、入学にも、生まれたり死んだりするにも、墓に入るにも書類がいるのだ。

 書類を10枚以上提出した。苦労して記入した。数日後、記載漏れと書類不添付を指摘され、再提出ということになった。
 退職までに手続きをすませられるかどうか不安になったが、なんとか間に合った。

 勤務中に居眠りするのに書類がいらないのがとてもいい。眠気が飛んでしまう。


6/1(水)快晴 散髪 ブックオフ土崎店 午後飯川病院+当直
1:00起床,データ整理。午前畑庭見回り、ほぼ順調。家人に送られ10:00散髪3Q理髪、ブックオフ土崎店、8冊購入、12:30バス飯川病院。入院外来患者対応、本読み、自炊データ整理。17:00当直業務、18:00検食、20:30就寝。歩数Σ4679歩。

退職12年目 この11年の感想(1) 振り返ればパラダイス期間を過ごしている
 2011年5月末日社会医療法人明和会を退職した。
「急性期の病院に年寄り医師は不要」、「私の社会的使命は終わっている」、「社会の老害、男性社会害の一人」、「もう私は医師として有用な役割を果たしていない、必要ともされていない」・・・などと発言してきた私は、現在も嘱託医師として働かせていただいている。

 ちょっと言っていたこととやっていることと矛盾しているので内心忸怩たるものがある。ただ、秋田県は相変わらず医師不足、加えて法人も医師不足である。かつて共に働いた内科医師も次々と定年で退職したが、その中の6名が嘱託医師として働いている。
 明和会からいつ労働契約解除されても良い状態である。
 
 飯川病院の方は病身の院長が在任している間だけは補助したいが、これも病院側の意向次第で明日のことはわからない。飯川病院では作業員としては有用の評価らしい。

 診療以外に患者、スタッフと言葉を交わすこともなく、ほぼ引きこもり状態であるが、私としては自由時間が豊かな、とても有意義な、日々を過ごさせてもらっている。人生の最終コースに入った身にしてみれば、この様な環境が与えられていることは法外の喜びで、感謝以外の何者でもない。

 私は最近、加齢や体調不良もあって体力も低下し意欲が乏しくなった。週に何回か歩行する時間をいただいている。
 こんな私であるが、私は学資負担はほとんどなく税金で医師になったから、社会に恩義がある。だから求められるうちは働くつもりである。
 
 近況。
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 ■ホームページ:更新が負担になった。まだ更新を欠かした日はないが今後、更新できない日が増えていくだろう。
 ■徒歩通勤:体調不良もあって全コース歩行は月に数回しか出来ない。その分、日々こまめに歩いている。目標は1万歩。伊能忠敬の足跡を辿っての日本一周は、2周目で間もなく北海道が終了する。焦らずゆっくり歩きたい。
 ■通勤の交通手段:運転免許を返上したので往路はam6:40バス。復路は家内に同乗。
 ■岩手県への復興資金:収入減で減額したが続けている。
 ■日々のルーチンワーク:録音、録画、新聞スクラップ、文献スクラップ、学術文献スクラップ、書籍の自炊などなど。長年の蓄積あるからやめられない。
 ■読書欲が亢進。
 ■園芸:野菜、花壇づくり。負担になりつつある。
 ■体調不良:ちょっと無理すると動悸息切れがある。職員健診で再検査項目が数項目あったが、再検査では幸い許容できるレベルだった。筋力は相当落ちてきた。
 ■視力低下;iPad、パソコンの画面を舐めるように見ている。
 ■体重コントロール:難渋。ブタ!!みたいだ、と言われても腹も立たない。ブタに悪いとは思う。
 ■終活:嫌になったが、コツコツと進めている。
 ■緊張感の少ない生活:惰眠をむさぼる、ネコと遊ぶ時間などが増えた。
 ■などなど・・・・。

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 まあ、いろいろある。
 今は最小限の業務しかできないが、求められる責任の範囲で果たしていければいい、と思っている。 


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   年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
  月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。
  日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。


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