徒然日記
2021年4月分

 日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。

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先月の日記          来月の日記



4/30(金)降雨夕方晴れ 大曲中通病院診療 飯川病院ボランティア
1:00起床、文献検索、5:30可燃ゴミ提出。7:35Taxi駅東に。8:11こまち、先頭車両2人だけ。雨模様病院往復Taxi、9:00大曲中通病院外来。帰路こまち同様に一人だけ。市内も雨でTaxi。飯川病院ボランティア、19:20帰宅夕食、21:00就眠。歩数計7058歩。

COVID-19(2021)(20) ワクチン(3) 私も接種 
 COVID-19ワクチン接種が2月17日から国内で始まり妊婦を除く16歳以上の国民に法に基づく接種の努力義務が課せたれた。強制力はなく接種を受けるかどうかは個人が決めるというのが国の考え。我が国の予防接種法は1948年に定められたが、当時は罰則の伴う義務であった。1994年から努力義務となった。

 ワクチンの効果に関しては米国ファイザー製のワクチンは発症率95%??を抑制するという高い効果が報告されている。COVID-19のコントロールはワクチン接種を除いては現在のところ頼れるものはない。人同士の交流と接触は社会生活を営んでいる中では完全な抑制は困難、緊急事態宣言、マスクなど感染を抑制するには相対的な価値しかない。

 私は医療従事者としてワクチン接種優先者の一人である。
 病院から指示があり、COVID-19ワクチンを3月23日に1回目、4月13日に2回目接種を受けた。米国ファイザー製のワクチンである。

 利腕でない左上腕部の筋肉内に注射したが2回ともに刺入時の痛みは皮下注であるインフワクチンよりも少ない感じであった。しかし、2-3時間後頃から接種部位の筋肉に疼痛が生じ、翌朝には左側の首の筋痛もあった。2回目は若干疼痛が強い感じであったが日常生活に困るほどでなく痛みは自制範囲であった。ともに疼痛は接種後数日残ったが自然に消失した。発熱や全身倦怠感は感じなかった。

 最近、高齢者への接種の予約が秋田県の自治体で始まったこともあってワクチン接種に関する質問が高齢者から多い。

 その中では副作用に関するものが圧倒的に多い。ワクチンの有用性については予防効果がありそうだとの漫然とした知識しかないが、副作用については関心が強いらしくよりシャープな質問をしてくる。血栓症や脳出血などメディアレベルからであるがよく関心を持っている。

 インフルエンザでも肺炎球菌ワクチンでもそうであるが、一部の方は接種までの時間があるときは「自分は副作用が怖いので受けたくありません・・・」と言うのであるが具体的に接種時期が近くなると前言を翻し接種を希望する。そのように答えるのが高齢者の一般で、「早く死にたいものです・・・」などと同様に、一種の甘えの姿である。

 そのすべての方にワクチンのもたらすメリットは副作用とかの危険性に比較して遥かに大きいから受けるように指導している。ワクチンのメリットは、■自分を救う、■社会を救う、■医療崩壊を防ぐ、■接種対象外の年代、特に子供達を守る・・・などと説明している。


4/29(木)昭和の日 終日降雨やや寒い  午前飯川病院ハイビスカス剪定
0:00飯川病院で起床。文献等若干処理。画像収集処理。10:45院長来院ハイビスカス剪定その他。休息後15:00帰宅。文献読み、新聞チェック。微睡など、19:00夕食。21:00就寝、歩行4113歩。

東京五輪・パラリンピック2021(8) IOCの利権稼ぎ、日本はその犠牲
 私は今回の五輪は中止すべきと思っているがIOC、JOCは中止など考えていないらしい。特にJOCの姿勢は納得しがたい。

 IOCは肥大化してしまった。収入の7割は放映権料。最大のスポンサーは米国のNBC放送で、2022-32年までの6大会で8300億円が大会後にIOC支払われることになっている。IOCはだから東京五輪を中止できない。また中国の中央TVとの間では2018ー24年の五輪について600億円もの契約が交わされた、とされる。

 IOCは開催に執着するするが日本人の犠牲のもとに成り立っている。JOCがIOCに向けてはっきりと意見を言ったことなどあるのだろうか。

 五輪の開催は日本の気候からいえば10月頃が適していることは1964年の東京大会のことを思えば当然であるが、IOCは真夏の7月開催を押し付けてきた。その理由は最大スポンサーの米国のNBC放送の事情が背景にあるとされる。この時期は電波に空きがあるからだ、とされる。この開催時期に関してもJOCがIOCに向けてはっきりと意見を言ったことなどあるのだろうか。結果的に選手、観客等の危険を考えてマラソンなどは札幌に場所を移すなどの苦肉の策が取られた。

 私はIOCのトーマス・バッハ会長はドイツ人ではあるが、開催国の日本の事情などそれほど深刻に考えているようには思えない。都民の健康や経済負担などの日本の事情など深く考えていないのではないか?と思う。私は、私自身の考え方がいじけているかもしれないが、一種の人種差別の観があるのではないかと思われる。

 IOC、JOCは外国人の観戦は諦めたが、ワクチン接種が間に合わないにも関わらず日本人観客は入れる予定であるが、その詳細はまだ公表されていない。
 COVID-19のさらなる状況については無観客開催にする可能性もある。それでも外国から選手役員、そのほかの関係者がが2万人ほど来日するというのでそれでも危険である。私はそんなに開催にこだわれるならリモート競技、テレ競技で開いたらどうか、と思う。
 
 今、緊急事態宣言下で生活自粛が行われている。
 医療は崩壊直前状態にある。JOCは10.000人近くの医療関係者の動員を求めてきているが、危機的状況にある医療の現状は無視されている これほど動員したら東京の医療は壊滅的になる。五輪関係者が感染したらどうするつもりなのか?

 ワクチンを五輪関係者に優先して接種しては?との意見もあるようだが、人権問題である。WHOが言うように、若者に接種するのは医療従事者や高齢者ほか高リスク群の人権を無視している。
 健康な選手が割り込む余地はない。むしろ、途上国へ回すべき。

 IOCはバッハだけが目立つ。IOCとして真に機能しているのかも見えない。
 私は五輪は1日も早く中止と宣言すべきである。


4/28(水)曇り昼から降雨 午後飯川病院勤務+当直
1:00起床、文献チェック他。新聞チェックなど。データ関連処理進む。9:00庭の作業若干、寒い。樹木の選定若干進める。12:30飯川病院、ボランティア、微睡、14:00勤務、入院患者対応、読書。17:00当直に就く。18:00検食、20:00就寝。歩行計6181歩。

東京五輪・パラリンピック2021(7) 開催はCOVID-19蔓延下ではリスクが大きい

 今回の新型コロナウイルスの世界的感染伝播は、経済効率のみを追求し、生物としての身の丈を超えた欲望実現活動が背景になっている・・と思う。

 同様の事が1年延期した東京五輪・パラリンピック強行開催の方向性にも表れている。COVID-19蔓延の前に、開催は意味がない以上に危険であるが、IOCは巨大な利権を前に強行する積りであり、JOCは膨らみすぎた巨大投資の回収のために開催を諦めきれない。

 東京オリンピック・パラリンピックの大会運営費用や会場整備費用は、当初見込んでいた3.000億円を遥かに超えて総予算の計上は現時点ですでに2兆円超である。国民としては呆れるほかないが、当初から予算の肥大化は織り込み済みで、国民を騙すために開催にかかわる費用をあえて少なく発表していたという見方がある(参考文献『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』Jボイコフ著、中島由華(訳)、早川書房)。

 オリンピック開催は利益もあるが、リスクも大きい。お祭り騒ぎの裏側で、一部の企業が利益をごっそりともっていく。経済格差は広がる。オリンピックのための施設の多くが、その後使われずに取り壊される。
 開催への立候補が絶えないのは、誤った経済成長への理想がまかりとおり、それを元に夢を語るからである。空想の見積もりを出して騙し騙し物事を前に進めていく。誘致の際、経済効果は〇〇兆円だ、と安部首相も何度も強調していたがもはやあてにはできない。ましてや無観客では・・・。

 肥大したオリンピックの開催予算を少なくすることは難しいだろう。テロの脅威もあり、警備費用も上がり続ける。
 特に、今回はCOVID-19蔓延下にある。五輪関連の医療はどうするのか?医療崩壊が目前にあるのに、五輪のために医療関係者のマンパワーなんて裂け無い。医師300人??看護師500人動員するらしいが、都民が危機的状態にあるのにJOCは何を考え、何とする気なのだろうか??

 これから先、東京オリンピック開催に向かって理不尽な事態が多数起こると思われる。

 現在、東京都ほか3都道府県には3回目の緊急事態宣言が発令されていて、その地の住民は大きな不便が強いられている。こんな時になぜ五輪強行か、と誰しも感じていると思う。
 国民の意向、都民の意向に反した五輪、一部の関係者の満足のためになど五輪を開催する必要はない。

 私は五輪開催に反対する。


4/27(火)快晴 中通病院外来 飯川病院ボランティア 院長COVID-19ワク接種 
1:00起床。新聞チェック、本読み、録音データ整理他いつもと同じ。5:30可燃ゴミ提出、袋破れ補強。6:47バスにて飯川病院。8:35-12:40中通病院内科外来、14:00-19:00飯川病院ボランティア、微睡、読書。散水その他。マックの電話相談、ハードディスクの空きに関して。院長市保健センターでCOVID-19ワク接種、その後学習会。18:30バス帰宅。19:00夕食。21:00就寝。Σ9680歩。

東京五輪・パラリンピック2021(6) メディアで中止の意見は極端に少ない
 本当に開催するの??? 私は中止すべき、と思う。

  1年延長を決めた、昨年3月より国内と世界の感染状況は比較にできないほど悪化している。

簡単に示せば以下の如くである。
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 ■新型コロナウイルス 日本全国の感染状況4月27日 更新毎日新聞
現在感染者数52,521人
ーー五輪1年延期が決まった2020年3月の頃感染者数1.000人
ーー全世界 30万人超
新規感染者数4,161人
陽性率5.21%
死亡者数10,001人


(延期を決めた3月は感染者数は驚くほど少なかった。要するにCOVID-19を甘く見ていた、ということ。現状を鑑みれば強行開催は危険である。IOCバッハ会長、当時の安倍総理に責任をとれとは言わないが、見込み違いは謙虚に認めて欲しい)

 ■新型コロナウイルス 世界の感染状況WHO


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 こんな状況なのに、開催するのだろうか。何で開催にこだわるのか? 基本は経済問題だろうと思う。

 ところで不思議なのは、国民の大部分は今夏の五輪は開催が無理だ、と新聞各社のアンケートに答えているのに、しっかりとした論理を持って五輪中止を提言している方、いわゆる識者と言われる方々の発言は極めて少ない。
 この現象はなぜか?と思う。ネガティブの意見が広く知られるのが嫌なのだろうか。

 今夏に大会を開催すれば、医療関係者の負担は避けられず、国内外で感染拡大のリスクにもなる。COVID-19の先行きは依然として不明だから今後どれだけの費用がかかるのか推定も困難である。開催に用いられる費用を本当に困っている人たちに回す方がいい。

 仮に中止になっても日本が悪いわけではない。その状況をしっかり分析して歴史に残し、しっかり検証ていていくことの方が歴史に意味ある値になると思われるのだが・・・。


4/26(月)快晴 健康クリニックドック 飯川病院 
1:00起床。新聞・文献,いつものごとく。6:47バス飯川病院、9:00-11:20。ドック12名、レ線判定8名。11:30飯川病院、一時微睡、14:00-18:40勤務。入院患者対応、散水ほか。入院患者は平穏、読書、新聞チェック。19:00帰宅夕食、20:30就寝。歩行計8432歩。

東京五輪・パラリンピック2021(5) 1年延期が決まった2020年3月の頃
 東京五輪・パラリンピックの準備中に誰も考えてはいなかったCOVID-19という予想外の問題が発生し、世界的蔓延からオリンピックは延期せざるを得なくなった。
 安倍首相は2020年3月24日に、IOCのバッハ会長と電話会談を行い、COVID-19の世界的蔓延を受けて東京五輪・パラリンピックの開催を1年程度延期する方針で一致し、来年夏に開催することで合意した。

 この頃のCOVID-19状況は今から見ればそれほどではなかった。振り返ってみる。
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 ■1月30日WHO「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言」
 ■2月28日WHO「世界的流行」を認定。この間感染者は10倍に急増。
 ■3月4日COVID-19国内感染者総数は1000人。全世界では30万人超。
 ■3月11日WHO「パンデミック」と認定。遅い遅い認定発表であった。
 ■3月18日G7会議 医療、経済両面で協力確認の共同声明を発表。
 ■3月24日安倍首相はIOC会長と電話会談、1年延期で合意した。
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 いろいろな因子を考慮して1年後開催に、と思われるが、国際的にパンデミック状態にあり、右肩上がりに感染者が増加している最中での1年延期は根拠のわからない希望的判断だった、と思う。

 私は全世界的に感染対策を最優先に行い、ワクチンが実用化されれば、COVID-19が収束に向かかも??と予測し、2年延期がいいのでは??と思った。

 結局は1年延期で押し切ったが現在のCOVID-19状況はその時に比較してはるかにひどい状態である。COVID-19は欧州で深刻な状況に陥っているほか、途上国でも広がっている現状、ウイルスの強毒化を踏まえれば、また、3度目の緊急事態宣言発令で国民に不便を強いている日常を考えれば五輪どころではないと私は思う。

 本当に開催するの??? 私は中止すべき、と思う。
 ワクチン接種は始まったばかりで十分行き渡るには不足している。3度目の緊急事態宣は中途半端で効果が期待できない。五輪を強行したら国内外にさらなる災禍をもたらす。医療が逼迫しているのに大会のために医師や医療関係者をどこからどれだけ動員するのか?

 政府、都、IOC、JOCは「開催ありき」の姿勢を崩さず、国民の懸念や疑問に向き合おうとしない。根拠不明の強気の発言ばかり繰り返している。菅首相以下、関係者は使命を果たしていない。思考停止状態にある様だ。

 どんな状態になれば中止するのか、それだけでも基準を示すべきである。


4/25(日)雨くもり 午後晴れ 草刈り2回目
 1:30起床、文献検索整理,など。午前は雨にて外仕事無理。家内の携帯のカバー修理、家計簿ソフトの不具合対策など。午後は新聞データ化、読書など。午睡、新聞データ化再度、15:00-16:30ガレージ床落ち葉掃除ほか、草刈り2回目。誕生日前夜祭として夕食祝いの寿司出前。21:00就寝。歩行計9154歩。

東京五輪・パラリンピック2021(5) 開催が東京に決まった2013年を思い出すと
 2016年のオリンピック・パラリンピックは大金を使って招致運動を展開したにも拘らず東京でなくリオデジャネイロに決まった。
 2013年9月に、2020年大会は東京に決定した。関係者は満面笑みで驚喜しているがなんか白々しかった。
 結局、東京の7年後の姿が支持されたと言う事。東京だって分からないが、東京は相対的に治安の良さ、コンパクトな会場設定・運営方針なども支持されたことになる。

 東京にも懸念があった。東京電力福島第1原発の汚染水問題である。
 安倍首相が「事故後の原発事故の状況はコントロールされている。今後も東京にダメージを与えることはない」と明言した。この演説はかなりインパクトがあった。しかし、首相は汚染水対策に関しては政治家らしい大風呂敷を広げた、と思う。
 あれから7年、本年4月に汚染水の海洋放出が決まったばかりで、改めて国際的に論議が湧き上がっている。

 私はタンクに貯めて貯蔵すると言う不安定な方法に懸念を抱いている。タンクの強度も十分でないらしい。パッキングも劣化、締めているネジに錆も生じているとの事。これらは何とか修理出来るかもししれないが、現状のように多数のタンクが並んでいる状況で再度大きな地震や津波が来た際に、満タンとなったタンクは果たして耐えられるのだろうか?私はタンク群の写真を見るたびに、災害で破壊されるタンクの情景を思わずにはいられない。今日まで無事だったのはたまたま運が良かっただけ。

 2020年の夏季オリンピックは、なんで東京なのか。
 私は他の候補地の問題点が大きくなってきたために、IOC委員会は消去法で東京開催に大きく傾いていた、と思う。
 安倍首相は自分で述べた大風呂敷の問題点を理解していないフシがあるし、関係団体も疑義を持っている。
 東京開催が決定してのち、首相は被災地を訪問し、5号機・6号機の廃炉を要請した。その廃炉の方向は良いが、なんでいまになっての要請なのか。オリンピックの演説に合わせたパフォーマンスかなと思った。

 私はもともと大騒ぎのイベントは嫌いであるからオリンピックへの関心も乏しかった。2013年当時、2020年東京オリンピックは多分見れないと諦めていた。私自身がこの世に存在している可能性はかなり小さいと考えていた。この予測だけは嬉しいことに見事に外れた。しかし、誰も考えてはいなかったCOVID-19という予想外の問題が発生し、オリンピックは一年延期せざるを得なかった。


4/24(土)快晴 iMac27(2012)居間にセット 草刈り一回目 
1:00起床、文献検索。読書、iPhoneデータバックアップ。飯川病院メインであった iMac27(2012)を居間にセット、iTuneデータ入れ替えなど。午後微睡のあと庭仕事、草刈り一回目。16:00居間にて音楽関連録画見る。読書、新聞チェック、データ整理。HDデータバックアップ。20:30就寝。歩行計6668歩ほとんど室内で。

東京五輪・パラリンピック2021(4) 開催一途 JOCはIOCの手下か??
 東京五輪・パラリンに関しては2月には森前会長発言関連でもめた。
 女性蔑視問題はメディアで炎上に炎上を重ねた。結局、森氏の最大の業績は日本のジェンダー論を大きく進めたことになった。
 JOC会長は橋本聖子氏に変わった。ほぼ妥当なコースのように見える。

 東京五輪・パラリンピックは厳しいCOVID-19感染下にありながらIOC、JOC、政府、東京都も開催の意思を曲げてはいない。
 「外国からの観客は入れない」、「感染の検査を徹底し」、「選手らを競技会場と選手村の外に出さないなど、万全を期す」などの動きが表明されている。

 関係者の一部には開催は無理かなという気持ちはあるのだろうが、対外的に表明されることはない。自由に物言えない委員なんて気の毒でしかない。

 明日から東京、京都、大阪、兵庫に3回目の緊急事態宣言が発令される。国民は混迷の最中にあるというのに、これでいいのだろうかと思う。
 二階自民党幹事長「感染との関連では最終的には中止の可能性は否定できない」と真っ当な意見を述べたが、各界から批判を浴びている。

 特にIOCバッハ会長の意向は強烈である。「緊急事態宣言はGWを意識したもので五輪とは関係ない」、「選手には連日でも検査をしてもらう・・・」などなど。医療の現場を担っている医師・医療関係者、生活制限を受ける都民からは「五輪は特別なのか」、「海外の人に言われたくない・・」との異論が湧いている。

 3度目の緊急事態宣言は2度目の宣言の解除からわずか1カ月余、こんな状態で五輪・パラリンピックを開催できるのか。多くの人が抱く率直な思いだろう。
 
 「安全で安心できる大会を実現する」、「宣言の影響はない」、「COVID-19に打ち勝った証としての開催」といった根拠不明の強気の発言ばかり。
 医師や医療関係者はどれだけ必要で、確保の見通しは立つのか。ワクチン接種はそれまでに進むのか、変異株の流行という新たな脅威もある。

 結論ありきだけで進めるなら、思考停止と同じ。菅首相以下、関係するリーダーが使命を果たしているとは到底いえない。
 某紙のアンケート調査では、今夏の開催賛成は11%に過ぎない、という。私も中止派である。完全に国民の意向から遊離した状態にある。
 開催の可否や開く場合の態様を、誰が、いつまでに、どんな権限と責任をもって決定するのかも、メディアからの情報ではわからない。速やかに明らかにすべきだ。

 開催一途のIOCの意向もわからない。私はJOCは単なるIOCの手下か??とさえ思っている。


4/23(金)快晴 大曲診療応援 飯川病院ボランティア  
1:00起床、文献検索、録音データ処理その他,5:30可燃ゴミ提出。7:40Taxi駅東に。8:11こまち、先頭車両3人だけ。9:10-12;00大曲中通病院外来。帰路こまち数人だけ。13;20飯川病院、ボランティア、散水、ひまわりを植えた、ほか。19:20帰宅夕食、21:00就眠。歩数計12.961歩。

四季2021(11) 桜散り私に夏が訪れた 庭先の花たちが萌えている
 私は除雪を意識して季節を分類している。

 2月10日に私に春が訪れた。除雪の苦労から解放された。
 4月20日秋田市内千秋公園の桜が満開を迎えた。私の通勤路脇の桜もほぼ満開、通るたびに季節感を味わっている。千秋公園では例年であれば屋台が出たり観桜会などが開催されるのであるが、今年は昨年に続きCOVID-19の蔓延を迎え、大阪などでは3回目の緊急事態宣言も出そうで、その煽りが出て人出はまばらである。それに、今年は満開の後天候が不順で桜開花に伴う気持ちの高揚も中途半端である。

 4月23日に秋田の桜が散り、私に夏が来た。しかし、時にはまだ寒い。

 花の季節である。同時に園芸作業も始まった。
 4月5日に花壇の草むしりとアサガオの植え付け、
 4月8日ダリアの仮植え、
 4月11日飯川病院にパンジー、デイジー、アマリリスなどを植え、

 4月21日飯川病院のハイビスカスの鉢替えを行い、全部の鉢を外に出した。

 わが家の木々、草花は、2週前に咲いた「うめ」を嚆矢として、先週になってから「桜」、「椿」、「もも」、「こぶし」、「水仙」、「ムスカリ」などの花が満開となり、一気に華やかになった。

 なんで花はキレイに咲くのか?誰のために??私の疑問はまだ解けていない。

 ついに、桜の季節は終わった。私にとっては夏の始まりである。
 これから木々草木は緑に萌え、種々の花々が次々と開花する。
 いい季節になったが、それ以上に萌え上がる「名も無い草たち」との対話が始まる。
 明日は天気がいいようだ。今季初の草刈を始めよう。


4/22(木)快晴 午前フリー 午後飯川病院 
0:30飯川病院にて起床、いつもと変わらず読書、データ整理など。13:00飯川病院、14:00-19:00勤務。外来・入院患者対応。散水、ハイビスカス鉢全部外に出す。19:30帰宅・夕食、21:30就寝。Σ7022歩。

食2021 (8) バナナ(4)
書評 本;黒木夏美著 「バナナの皮はなぜすべるのか」水声社 2010


 黒木夏美氏は1984年生まれの女性、九州大学文学部卒。図書館勤務歴あり。現在はファッションモデルとして活躍。

 鬱々とした心で散歩していた著者の前にバナナの皮が落ちていた。それを見た瞬間「バナナの皮で人が滑って転ぶギャグ」を連想した。そのことでテンションが上がった著者は素朴な疑問を抱く。最もポピュラーなギャグである「バナナの皮ですべって転倒」は、いつ、どこで、誰によって、どうやって生みだされたのか?という疑問であった。

 この素朴な疑問を解決すべく、著者はネットを駆使し内外の映画、文学作品、テレビ番組、マンガ、短歌俳句に至るまでバナナが関連したギャクなどを広範に集めた。さらに、実際に転んで怪我をした記録や事件を調べあげ、その社会的背景までを調べつくし、300ページの作品にまとめた。


 幅広い年代の、多数の資料にあたり、バナナの扱われ方の変化や各時代のバナナ事情を読み解く。
 さらに、そもそもの「笑いとは何か」のギャク論や「バナナ産業」、「植民地問題」、「労働者の被搾取問題」、「捨てられるからこそ転ぶのだというモラル論」にも視野は伸び話題は次々と広がる。

 疑問を追いかけていくたびに得られた収穫が増える一方、疑問も増殖に増殖を重ねる。その一つ一つが読む者の想像力を刺激するし、読んだ後には豊穣なバナナの果実を味わい尽くした満足感も生まれてくる。
 内容的には引用文献も豊富に挙げられ、さらに人名索引などもあり、書籍としての構築がしっかりしていて安心して読める。

 この本はネットがなければ生まれなかった本と言える。さらに著者の図書館勤務歴も重要である。ネットに散財する単なる情報を吟味し、書籍にある資料と組み合わせて一貫性のある本にまとめ上げた。

 ちょっとしたこんなことでも情報収集を駆使し、体系化するもできるという可能性を教えてくれた貴重な本である。大いに参考になった。しかし、この著者の作品はこの一冊だけなようである。その資質が勿体無い。

 マンガなどでよくみかける捨てられたバナナの皮は、実のしっぽのほうからむいたように硬い軸を中心に放射状に広がっている。果物を頭のほうからむいて食べるとあの形にはならないことなど、も指摘されている。こういう小さな物事を気にかけて徹底的に追求してみる著者の態度に頭が下がる。

 その他、バナナに関しては、以下の文献も参照した。私のバナナ好きがこんな文献を集めていた。
 ■鶴見良行著 「バナナと日本人 フィリッピン農園と食卓の間」 岩波新書
 ■ダン・コッペル著 「バナナの世界史 歴史を変えた果物の数奇な運命」 太田出版
 ■獅子文六著 バナナ ちくま文庫


4/21(水)晴れ曇り、午後飯川病院 ハイビスカス鉢替え 飯川病院当直
 0:30起床。新聞・文献データ処理,いつものごとく。自炊、趣味の園芸他数冊進める。靴底に亀裂、10:00靴流通センターにてウオーキングシューズ購入、ダンロップ。ダリア残りの球根をプランター仮植え。12:12バス飯川病院へ。ボランティア、14:00
勤務。読書、微睡。ハイビスカス鉢替え2鉢。散水他。入院患者対応、画像データ処理。17:00当直業務、18:00検食。20:30就寝。Σ8392歩数。

食2021 (7) バナナ(3) バナナについてのエッセイ、著作には面白いのが多い
 バナナのエッセイや著作は多い。

 高齢者によるエッセイは子供の頃の病気の時に・・・という回想と、今はいつでも手に入る喜びを扱っている内容が多い。
 バナナは99%輸入品。総務省の家計調査はバナナの突出した人気が示されている。  栄養が豊富で割安感がある、すぐに食べられ手間がかからない、甘い品種が増えた、などなど。
 バナナの新しい農場は土地不足のために700m程の高地が多くなっているがこれが甘味の原因らしい。健康ブームで一時バナナダイエットがブームになったこともあるが、その後も朝食にバナナ食を続けている人は多い。ある調査によると朝食にパン73%、ご飯61%、バナナ35%という統計もある。ランナーの多くがバナナを利用している。
 
 国産の果物の代表であるリンゴ、みかんは近年価格が上昇しているが、バナナは1970年代と大差がなく割安感がある。輸入品で賞味期間も決して長いと言えないが、それでもこの価格を維持できているのが不思議である。どこかで大きな搾取が行われているのではないかと心配する。

 話題はさらに料理やお菓子作りのものが多い。

 もう一つの代表的話題ではバナナの皮が滑るという話題である。
 バナナの皮が滑る古いのはサザエさんではなかったか、と思う。2013年のイグノーベル賞は北里大学医学部教授が授与されたが、バナナの摩擦係数の少なさ、なぜ滑るのかなどを明らかにした。この研究は関節の動きの滑らかさの機序の解明にも応用されている。

 獅子文六には1959年、バナナと題した風俗小説がある。ドロドロした金儲けの話題だが、最後は主人公が皮で滑って自身の愚行に目が覚めるという設定になっている。
 また、黒木夏美著「バナナの皮は何故滑るのか」も面白い。

 かつて一時バナナの残留農薬が話題になってが最近の検査では基準を大きく下回っている、というので一応安心である。

 国産バナナも少量ながら出回っている。在野の研究者である田中節三氏は自身の称する「凍結解凍覚醒法」という方法で国内でバナナを栽培している。成長細胞を−60°Cで凍結した後解凍すれば0℃の環境でも育つという。現在のバナナは「新パナマ病」で危機に瀕しているとされているが、気温が低いと病原菌が繁殖できないため、無農薬で育てることができる、という。その詳細は田中節三著「奇跡のバナナ」 に詳しい。


4/20(火)曇りのち晴 中通病院外来 飯川病院 
 1:00飯川病院で起床。新聞・文献・録音データ処理,いつものごとく。可燃ごみ提出なし。8:30中通病院、8:40-12:15外来、本日は予約患者10名と少ない、12:30飯川病院、ボランティア、一時微睡、新聞チェックなど。19:20帰宅夕食、20:00就眠。歩数Σ7700歩。

食2021 (6) バナナ(2) バナナの危機「新パナマ病」 世界食料事情にも影響する
 かつてバナナは贅沢品であり子供たちのあこがれであったが、今や他の果物より安く売られている。しかし近年、栄養豊富なバナナはスポーツ食や病人食として見直され始めた。

 人類は誕生以来バナナと共に生きてきた。バナナが生育する地域では重要な栄養源であった。
 バナナは、ふだん私達が食べている生食用のものだけではない。料理にも、繊維にも加工され、薬用にも使われる人類にとって貴重な農作物である。
 われわれはバナナについてもっと知っていい。

 バナナは1950年代までは「グロスミッチェル」という種が主な品種であったが、「旧パナマ病」でほぼ廃れ、この病気に耐性のあった「キャベンディッシュ」が主役の座についた。
 「キャベンディッシュ」に「新パナマ病」を起こすTR4が見つかったのは、1990年代初頭、台湾の土壌サンプルから。
 その後、東南アジア、オーストラリアでも見つかり、2013年には中東とアフリカでも確認。防除方法が確立されていないため、感染が広がれば農園に深刻な被害をもたらす。

 「新パナマ病」は、糸状菌TR4が根から侵入して広がり、維管束を破壊して立ち枯れを起こす。バナナの品種の中で最も生産量が多い「キャベンディッシュ」に感染し、台湾や中国、東南アジア、中東などでバナナ栽培に甚大な損害をもたらしてきた。「新パナマ病」に耐えられるような新種のバナナは、今のところ存在していない。もし「キャベンディッシュ」が絶滅してしまったら、輸入できるバナナはなくなるだけではなく、世界の食料事情にも大きな影響を与えることになる。

 「新パナマ病」に感染したバナナを食べても人体に害はないが、この病気への効果的な防除方法はいまだ確立されておらず、このまま世界的に感染が広がれば、「キャベンディッシュ」が絶滅するおそれも懸念されている。

 日本のスーパーに並んでいるバナナは台湾、フィリピンから輸入されている。
 フィリピンは、インド、中国に続くバナナ生産量第3位、輸出国としてはエクアドルに続く第2位。
 しかし、フィリピンのバナナが今、「新パナマ病」で危機的な状況に向かっている。フィリピンでは、2015年頃から「キャベンディッシュ」の栽培面積の18%の農園が新パナマ病に感染した。
 バナナ生産者輸出協会によれば、2019年のバナナ輸出量は1億9,500万箱で、前年の2億700万箱から6%減少した。

 また、バナナ生産における競争国が増えてきていることも、フィリピンにとっては脅威。
? 近年中国の企業が、ベトナムやラオス、カンボジアで新たなバナナのプランテーション事業を始めている。
? バナナの最大消費国である中国からこれらの国は距離的に近く、フィリピンから輸入するより輸送費もかからない。
? このままではフィリピンのバナナは輸出先も失ってしまう。
?
? 現在のバナナ農園は、キャベンディッシュ1種であることが問題なのだが、品種改良は進んでいない。
? そのため、世界的食糧危機に対峙するためにも、様々な病気に耐えられるよう、多様な品種のバナナを開発していかなければならない。


4/19(月)曇りのち快晴 健康クリニックドック 飯川病院 急遽当直に
 1:00起床。新聞・文献・録音データ処理,いつものごとく。6:47バス飯川病院、9:00-11:15健康クリニックドック10名と少ない、結果、レ線判定14名。途中で医局秘書来訪、本日急遽当直となる。今月は日直も入れると延9回となる。飯川病院、一時微睡、14:00勤務。17:00当直に就く。18:00検食、20:00就眠。歩数Σ6136歩。

食2021 (5) バナナ(1) 蒼いのが好き COVID-19蔓延とも関連した考察
 私はバナナが好きである。 しかも、蒼いく実が白く硬いのがのが好き。購入してから時間たたち黄色く熟成したのは、本当は好きでないが食品として尊重しているからありがたく頂いている。
 時々食卓に乗っているが、ちょっと恐れ多くて簡単には手が出ない。幼少時の記憶がいまだに残っていてそれに囚われているからである。子供の時の思い出が齢70年になっても心の隅に残っているものだ。
 幼いころ、病気になっても一つだけ楽しみなことがあった。日常食べることができなかったバナナを特別に食べさせてもらえたのだ。みかんや洋梨、桃などのフルール缶詰も同様で、同じ感覚が残っている。

 そんな貴重なバナナも今はありふれた果物の一つとなった

 バナナは種無しである。
 バナナの原種は硬くごろごろした種がたくさん入った、とても食べにくい果物であった。ところが自然のいたずらで、種がないのに果実だけが太る突然変異種が出現した。 

 種ができない植物を一体どうやって増やすことができるのか??
 幸いバナナは地下茎を伸ばすのでそれを株分けすると簡単に栽培ができる。

 これと同様な身近な植物の代表は桜の代表ソメイヨシノである。ソメイヨシノも挿木や株分けなどで増やすことができる。

 バナナのなかでも、グロスミッチェル種は優れた品種あった。
 大きくて皮が厚く、舌触りはなめらか、昧は淡白でフルーティ。これに目をつけた米国資本が中南米に大規模なプラントを作り上げた。グロスミッチェルは売れに売れたが、社会的には乱開発と深刻な労働搾取があった、とされる。 

 とこるが、大きな災難が降りかかり、グロスミッチェルを枯らせはじめた。カビがとりついたパナマ病である。グロスミッチェルは株分けで増えた単一クローンの植物。多様性のない性質からいったん崩壊し始めるとひとたまりもない。パナマ病はグロスミッチェルを絶滅させた。

 現在、私たちが食べているのはキャベンディッシュという品種。しかし、単一品種という構造は変わっていない。病原体の方も進化して新パナマ病が出現している。

 人口爆発を支える重要な生物資源のバナナ。それをバナナの未来は無関心ではいられない。

 あまりに都合よく、自然に抗し、恣意的にバナナを利用しきた人間。つくりかえた生命体に対しヒトはどのように責任をとるぺきなのか。
 バナナを巡って生命感、自然観、世界観を間い必要である。

 間接的にCOVID-19の発生と伝播と関係している、と私は思う。


4/18(日)終日嵐強風と降雨 飯川病院日直 
1:00起床。新聞・文献・録音データ処理,いつものごとく。8:42バス飯川病院、9:00-19:00飯川病院日直。新聞チェック、2時間当直医の代行。新聞データ化、読書、微睡など。19:30帰宅、夕食、21:00就眠。歩数Σ6923歩。

食2021 (4) ミカン 乾涸びた、しわくちゃ蜜柑礼賛
 ミカンが美味しい季節になった。  ?
 2月-4月は私にとってミカンが美味しい時期で、この時期に集中的に食べる。

 最近は柑橘類はデコポンを始め、種類も産地も豊富で年中何時でも食べられる。しかし、最近の改良されたミカンは概して甘過ぎて自然の酸っぱさが弱い。その点、昔からの小粒の変哲もない、ノーブランドのミカンを私は好む。

? 岩手の片田舎で育ったから、子供の頃から冬場の果物といえばやはり柿とリンゴであった。「紅玉」、「国光」、「ゴールデンデリシャス」等などのリンゴ、もうこれらは殆ど手に入らない品種になったが、リンゴは北国の冷たい雰囲気を身辺に漂わせている果物だと思う。これに秋口からは南の方から運ばれてくるミカンが加わる。?
 ?裸電球の灯る、暗く、寒い室内にチョロチョロと赤い炎を見せながら燃える薪ストーヴとコタツが暖房機の主役であった。その側には静岡産などのミカンが箱のまま無造作に置かれていた。

 秋に手に入るミカンは、青いものもあって新鮮そのもの、実がパンパンに詰まっていて実と皮の間に隙間がない、はち切れんばかりである。味は、新鮮な甘酸っぱさ、独特でこれも捨てがたいが、私はこの時期はミカンは眺めるだけで手に取ることはまずない。
?? ところが2月頃になると私は突然蜜柑を食べ始める。この頃の蜜柑は水分を失って萎縮し、皮と実の間に広く隙間が出てくる。外見も熟成した余裕の雰囲気が漂う。指先でシゴくと一層皮を剥きやすくなる。こうなると家族達はあまり食べなくなるから私の独壇場となる。味も酸っぱさや強烈な甘みは消え、マイルドな甘さが残っているだけ。実に美味しい。??
 数個食べたいと思うとき、時に主食の座をミカンが占める。時々だが、こういう事もある。??

 このしわくちゃミカンを楽しむ頃になると、どんよりとしていた秋田の空が日に日に春の息吹を帯びてくる。私にとっても春の訪れが近いと意識するときでもある。 

 しかし、4月に入るとスーパーの店頭からみかんの姿がそろそろ消える。とても寂しい。

(昨日購入できたミカン 私の所でさらに干からびさせてから順に食べる)

 ところで、ミカンを歌った童謡「みかんの花咲く丘」(1946年)川田正子 、音羽ゆりかご会、は歴史的名曲であるが、大竹しのぶが歌った「みかん」もいい。作詞:阿久悠、作曲:大野克夫。思春期の恋心の爽やかさが表現されている。名曲である。

 しわくちゃミカン礼賛者の独り言。


4/17(土)早朝から終日降雨 雨読三昧の一日
1:00起床。新聞・文献・録音データ処理。終日で外仕事なし、読書中心。終日いまのパソコンに向かう。微睡。読書、蓄積データ整理など。19:00夕食、21:30就眠。歩数計9740歩。

COVID-19(2021)(19) ワクチン(2) ワクチンの種類 国産ワクチンも実用化直前
 メディアによるワクチンの話題は喧しいが、語られるのは、■米ファイザー社、■米モデルナ社、■米J&J社、■独ビオンテック社、■英アストラゼネカ社、■ロシア製「スプートニV」、■中国シノファーム、シノバックが中心である。

 多くの国民は日本は何しているのだ、国産ワクチンは無いのかと感じているようだ。
 確かに、国産ワクチンは現場では話題性が乏しい。

 しかしながら、国産ワクチンはCOVID-19(2021)(18) ワクチン(1) に述べたように遅ればせながら数種類が治験の段階にある。

 日本政府はアンジェス、シオノギにテコ入れしている。
 COVID-19ワクチンの製造には新しい技術を使うが、特殊なタンクが必要とされ、新しい技術を使う世界中のタンクは抗がん剤の開発などで、奪い合いになっている。大きなタンクがある工場は世界でも限られる。

 まだ成果が確立していないワクチン、商品化が見込めないかもしれない段階で多額の投資するリスクを負いながら国が支援をするのは、完成したワクチンを世界中で奪い合うことになり、国民の接種開始時期が大幅に遅れるからである。 
 商品化が見込めない段階で多額投資するリスクを民間企業に負わせられないと政府関係者は言う。その通りだと思う。
 ただし、開発に成功しなければ投じた公費が無駄になるおそれもある。 

 一般的に今までのワクチンの開発には年単位の時間が必要とされ、先行きは見通せない。期待が先行し、準備が進むがワクチンは健康な人にも接種するため安全性と有効性を確認する過程をおろそかにすることはできず、治療薬以上に慎重さが求められる所以である。

 2020年1月10日に中国保健当局がCOVID-19の全塩基配列を公表したが、その日から世界中のワクチン開発レースが始まった。それからわずか11ヶ月後には、米ファイザー社、米モデルナ社、英アストラゼネカ社が治験第3相の結果を報告したが、高い安全性と効果が示されており、COVID-19の収束に望みが持てるようになった。

 従来からの製法による生ワクチン、不活性化ワクチンは開発から完成までに数年かかる。
 それが、新しい技術で11ヶ月後に実用化した。これは驚きである。

 mRNAワクチンは抗原性のある病原体の抗原を人細胞が利用できる形に組み上げ、筋肉内に投与する。筋細胞がmRNAを取り込んで産生された標的抗原が放出され、免疫細胞が抗体を作る。史上初の技術。

 べクターワクチンは人間にとって無害なベクターウイルスに抗原を組み込み筋肉内に投与する。あとは同じ機序で筋肉から標的抗原が放出される。
 ともに遺伝子工学がもたらした革新的技術である。


4/16(金) 快晴 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア 
 1:00起床、新聞・文献自炊。5:30可燃ごみ集積所に。7:40Taxi秋田駅。8:11こまち、乗客は増えているといえど先頭車両には三人だけ。9:10-12:15大曲中通病院外来。駅病院往路徒歩。飯川病院ボランティア。19:20帰宅、夕食、21:00就寝。10685歩。Suica快適。

COVID-19(2021)(18) ワクチン(1) 現状
 特効的治療薬はなさそうである。
 次の期待はワクチン、ということになる。

 私は従来からワクチンに関しては期待と心配とが同居していた。そう簡単には実用化されないだろう、と思っていた。しかし、製品化の進展は早かった。

ワクチンの現状について調べてみた。
(1)WHOの4月16日時点のまとめによると、現在、臨床試験に入っているCOVID-19ワクチン候補は88種類。184種類が前臨床の段階にある。
?
(2)実用化されたワクチンは以下の8種。
―――――――――――――――――――――――――――――――
 ■米ファイザーと独ビオンテックのmRNAワクチンは、昨年12月に英国、米国、欧州など40カ国以上で承認。
 ■米モデルナのワクチンも昨年12月に米国で緊急使用が認められ、今年1月には欧州でも承認。
 ■英アストラゼネカのワクチンは、英国やインド、欧州などで承認。
 ■ロシアはウイルスベクターワクチン「スプートニクV」を承認。
 ■中国はシノファームの不活化ワクチンを昨年12月末、今年2月にシノバックの同ワクチンを承認。チリやインドネシアでも緊急使用が認められている。
 ■インドは国産の不活化ワクチンを承認。
 ■米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のウイルスベクターワクチンが今年2月に米国で緊急使用許可を取得。同ワクチンは1回接種で85%の重症化予防効果を示した上、通常の冷蔵庫の温度で最大3カ月間保存が可能。
―――――――――――――――――――――――――――――――
(3)ワクチンの効果。
 ファイザー/ビオンテックとモデルナのワクチンは、いずれも数万人規模で行われた臨床試験で95%前後の予防効果を示している。
 英アストラゼネカと同オックスフォード大が共同開発しているウイルスベクターワクチンも、P3試験の中間解析結果では平均で70%の有効性が確認。
?
(4)変異株に対するワクチン
 GSKと独キュアバックは、複数の変異株に対応できる多価mRNAワクチンの共同開発で提携。来年の実用化を目指し開発中。
 モデルナやファイザー/ビオンテックも、変異株に対応した新ワクチンを開発中。?

(5)比較的重大な合併症
 アストラゼネカとJ&Jのワクチンをめぐっては、接種後に血小板減少を伴う血栓症を発症したケースが複数報告されており、欧米の規制当局が調査を行っています。欧州医薬品庁は4月7日、アストラゼネカのワクチンについて、接種後の血栓との関連性がある可能性があるとの認識を表明。しかしながら、ワクチンの利益は副反応のリスクを上回っていると強調。EMAによると、血栓症の大半は60歳以下の人で発生しており、欧州では同社ワクチンの接種を高齢者層に限定する動きが広がっている。
?
(6)日本の承認の現状
 ファイザーとビオンテックのワクチンが2月に特例承認を取得。医療従事者への接種開始。
 2月にアストラゼネカが、3月にモデルナのワクチンが承認申請、5月にも承認される見込み。?
?
(7)国産ワクチンの開発状況
 ■大阪大とアンジェスが共同開発するDNAワクチンが国内P2/3試験を実施中。
 ■塩野義製薬の組換えタンパクワクチンも昨年12月からP1/2試験を実施中。
 ■第一三共のmRNAワクチンとKMバイオロジクスの不活化ワクチンも、今年3月からP1/2試験を実施中。
 ■IDファーマは、センダイウイルスをベクターに使ったワクチンの臨床試験を計画。

 ■国内ではこのほか、阪大微生物病研究会などが開発する不活化ワクチンや組換えタンパクワクチンも前臨床の段階にあるという。


4/15(木)快晴 終日飯川病院 
 1:00飯川病院起床、文献読みなど数件。そのまま本日は院長大学受診のため終日飯川病院勤務。午前は外来患者対応、午後は入院患者対応。19:30帰宅、夕食、21:00就寝。通勤路の桜は満開。歩行計4839歩。

COVID-19(2021)(17) 治療薬はここまで来た
 COVID-19に対してこれまでの対策は、実際何ができているのだろうか??
 マスク着用、不要不急の外出抑制要請、3蜜回避程度・・・昨年から続けてきたこのような行動は一定の効果を上げてきた。しかし、行動抑制に対し緊張感を欠いた大衆は規制を守らなくなったから最近に至っても感染者が各地で増えてきた。蔓延地域では医療破綻が生じつつある。

 今となれば、治療薬とワクチンが頼りになる。

 治療薬として注目されているのは以下の製品がある。ただ、私はCOVID-19の最前線にないから自分としての使用経験はない。
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 ■レムデシビル(米ギリアド社)
 もともとエボラ出血熱の治療薬として開発された抗ウイルス薬。コロナウイルスを含む一本鎖RNAウイルスに抗ウイルス活性を示す。日本では昨年5月、重症患者を対象に厚生労働省が特例承認。今年1月には中等症の患者にも使用可能になった。レムデシビルは、入院患者の回復を5日間早めたとのデータが得られ、世界約50カ国で承認または使用許可を取得している。しかし十分薬効があるとはいえないようだ。
?
 ■デキサメタゾン(日医工社など)
 デキサメタゾンは重症感染症や間質性肺炎などの治療薬として従来から用いられている薬。厚労省の「診療の手引き」にレムデシビルとともに重症者に対し標準的な治療法として掲載されている。
?
 ■ナファモスタット(日医工社など)/カモスタット(小野薬品工業)
 臨床研究が進行中。効果のほどはまだ明らかになっていない。
?
 ■トシリズマブ(中外製薬)
 抗IL-6受容体抗体でサイトカインの一種であるIL-6(インターロイキン-6)の作用を阻害することで急激な重症化をきたすサイトカインストームを抑える薬剤。国内外で有効性が検証されている。
?
 ■ファビピラビル(富士フイルム富山化学)
 2014年に日本で承認された抗インフルエンザ薬。新型インフルエンザが発生した場合にしか使用できない。新型インフルエンザに備えて国が備蓄している。
 COVID-19感染症への適応拡大を申請したが、厚生労働省の専門家部会は「有効性を明確に判断するのは困難」として承認を見送った。現在実施中の臨床試験結果が提出され次第、改めて審議することになっている。
?
 ■バリシチニブ(米イーライリリー社)
 サイトカインによる刺激を伝えるJAK(ヤヌスキナーゼ)を阻害する薬剤。サイトカインストームに対する治療薬として候補に挙がっている。
?
 ■その他
 腸管糞線虫症と疥癬の治療薬のイベルメクチン、HIV感染症治療薬として承認されているネルフィナビル、痛風治療薬コルヒチンが治験を行っている。
 吸入ステロイド薬シクレソニドは、国立国際医療研究センターの臨床研究で、対症療法群に比べて有意に肺炎の増悪が多かったとの結果が出た。

 結論:治療薬として最も期待が寄せられてきたアビガンは残念なことに効果が乏しいことがわかった。


4/14(水) 曇り 午後飯川病院 引き続き当直
 1:00起床、新聞・文献読み、徒然。自炊本読み。画像データ処理。9:00家内に同乗飯川病院に、粗大ゴミ出す、デロンギヒーター2ケ廃棄、勿体ないがコスパ悪く使用することはない。古いガス台、犬のケージ。9:30秋田駅、ALシアター。12:00Alve市民課、バス証明書更新。13;15近隣にオープンしたレストラン「TO-MART」で昼食。14:00飯川病院、入院患者対応。17:00当直業務に。18:00検食、19:30疲れて就眠。歩数計7540歩。ワク注射部位、首の筋痛。

映画 「FUKUSHIMA50」 監督:若松節朗(2)

 この映画は基本的にはドラマである。記録映画ではない。
 かなりの部分で事実に基づいていると私は思うが、全体を2時間にまとめ上げるために、また、被災者の立場、スタッフたちの家族への思いなども重視して詰め込んだために後半は尻切れとんぼ的になっているのは否めない。

 とにかく炉心は冷却しなければならない。自衛隊による空からの水の散布は当てにならない。吉田所長は海水の注入を決断する。海水を注入することは廃炉することである。海水注入で不十分ながら原子炉の冷却は成功したが、原子炉格納容器の圧力が設計強度を超えて上昇、ここが破裂したら一貫の終わり。残された方法は減圧廃棄、即ち、ベントしかない。世界的にも前例がない。作業は高放射能の原子炉内に突入し手作業で行われた。ベントは成功したが、その後1号機、3号機、4号機で水素爆発が生じた。

(水素爆発を起こした原発 原発事故写真集より引用)

 ベントが遅れた件では、首相の視察と住民避難の2つで遅れたとされる。なんでこんなときに首相が視察、と怒り狂う吉田所長。
 次に海水の注入が遅れた件については、待てと官邸から指示。吉田が激怒する。
 事故対応する現場と政府や東京本社の人々が怒鳴りあう姿を嫌という程繰り返し見せられる。渡辺謙の演技がいい。

 この映画を通じていろいろ考えることがあった。実際に現場に残り命がけの作業に従事した人達には敬意を表したい。最終的には福島原発事故は「奇跡的に難関を乗り越えた」ということになる。つまり、全てが論理的に進められたということではなく、不運と幸運と努力と偶然の賜物である。

 大事故が生じた際に、放射能汚染で東日本を壊滅させる可能性のある、結果として日本の崩壊に結びつく可能性のある危険な原発システムは、「この世に存在してはならない」のだ、と思う。目に見えない放射線は怖い。それだけでない、使用済み燃料の処理方法も決まっていない。

 事故原因の掘り下げなどは確かに甘い。何故、設置する丘を削って低くしたのか、予備電源を地下に設置したのか、問題点はいくらでも挙げられるが、人災因子は「想定外の津波」にかき消されてしまっている。
 それぞれにドラマ的な誇張もあるが、実に壮大な作品に仕上がっている。
 
 このような作品の欠陥や問題点をいちいち挙げることよりも、放射能汚染のために5000万人が住めなくなり、次いで日本破綻の瀬戸際まで追い込まれた事実を、後世に遺す価値はとてつもなく大きい。

 火山帯の上にあって地震が絶えない日本は、自然の前にして人智に完璧はなく、放射能汚染は超長期間にわたって故郷の全てを奪う。今回は奇跡的に危機を脱出しただけなのだ。その現実を示した意義は大きい。
 脱炭素社会が叫ばれる中で原子力とどう向き合うのか、老朽化した原発をどうするのかを考えるために本作の存在意義は十分にある。

 最後は吉田所長の葬儀の場面で終わる。遺影は渡辺謙ではなく吉田所長自身のものであった。とてもいい演出であった。


 4/13(火)曇り午後小雨 外来 飯川病院ボランティア ワクチン2回目
0:20飯川病院で起床、新聞・文献読み、徒然といつもと同じ。6:00可燃ゴミはまとめだけ依頼。8:45-13:15外来。安定している患者は90日処方に。14:00-18:30飯川病院ボランティア。15:00COVID-19ワクチン2回目接種、筋痛あり。19:00帰宅、夕食、21:00就眠。Σ7936歩。

映画 「FUKUSHIMA50」 監督:若松節朗(1)
 東日本大震災・原発事故から10年を迎えた。
 10年という時間の経過は貴重である。私はこの間に原発事故関連のニュースを集め、文献を多数読んできた。やっと、より冷静に原発事故問題を考えることができるようになった。

 しかし、10年立ったと言え、まだ避難民が4万人もいる。しかも、帰還困難域の問題、地域のコミュニティ再構築の問題、核のゴミ処理問題、汚染水問題、再稼働問題、東電の隠蔽問題など問題は必ずしも解決に向かっていない。
 10年立ったからこそ、沈静化していた諸問題がクローズアップされ始めた、といえよう。

 原発事故は、事故そのものの内容がよく知られていないだけでなく、一歩間違えば東日本が壊滅状態に、すなわち日本壊滅になり得た原発事故の恐ろしさすら、風化しかかっているように思われる。

 原発事故を学ぶ資料の一つとして、映画「FUKUSHIMA50」を視た。アマゾンのプライムヴィデオに紹介されており興味を持っていたが、私のネットの知識では観ることができず半ば諦めていた。それがヒョンとしたことからネット内でレンタル可能と知りやっと視聴できた。
――――――――――――――――――――――――――――――
 作品は、監督は若松節朗、上映時間2時間2分、 2020年3月に公開された。配信は松竹。
 原作は、既読の門田隆将氏のノンフィクション 「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫)。これも資料としては大いに役立った。
 事故発生時、第一原発に留まって対応した約50名の作業員たちを、海外メディアは「Fukushimaフィフティ」と呼んだがこれが題名となっている。
 主演は佐藤浩市、渡辺謙ら。

 最前線で日本崩壊を守った男たちのドラマ。困難に立ち向かう勇気、犠牲を厭わない姿、事故後の5日間に予測不能なアクシデントが次から次へと起こり、すべて緊急対策を要する状態で、観る者にも息もつかせない。

 制御不能の原子炉と対峙したのは現場のスタッフで、本社と官邸の命令を無視して、現場が信じる方法を推し進めた。
 あの時、現場で何が起き、スタッフたちは何を思い、どう対策したのか。人間の弱点とそれを乗り越えた英知を描いている。

 2011年3月11日午後2時46分。M=9.0、最大震度7の地震発生。大津波が福島第一原子力発電所(イチエフ)を襲う。浸水により全電源を喪失したイチエフは、原子炉を冷やせない状況に陥った。原発は常に水で冷やしておく必要がある。水がなければメルトダウンを起こし、連鎖的に想像を絶する甚大な被害をもたらしていく。

 全体指揮を執る吉田所長は、現場を知らない本社や官邸からの指示に怒りをあらわにする。渡辺謙の怒りの演技が素晴らしい。
 しかし、現場の奮闘もむなしく事態は悪化の一途をたどり、近隣の人々は避難を余儀なくされてしまう。
 官邸は、最悪の場合、放射能被害範囲は東京を含む半径250q、その対象人口は約5,000万人にのぼると試算。それは東日本の壊滅、即ち日本の壊滅を意味していた。それでも政府は積極的対応は決断できなかった。


4/12(月)快晴 健康クリニック 飯川病院 飯川病院当直
0:20起床、新聞・文献読み、自炊など。いつもと同じ。6:47バス飯川病院着、9:00-11:30健康クリニック。受審者14名、結果判定12名。11:45飯川病院、検食後微睡。14:00-17:00飯川病院勤務。入院外来対応。17:00当直業務、18:00検食、19:30就眠。Σ6930歩。鹿児島の列島付近に群発地震。

秋田でもSuicaを使えるようになった しかし・・・
 3月13日JRのダイヤ改正が行われた。
 私に関連しては、週一回大曲往復するための新幹線の発着時間にはほとんど変更ない。しかし、この日に合わせ近隣に泉外旭川駅がオープンなど、多少の変化があった。

 その中で一番身近な問題は今まで便利に利用していた「新幹線W切符」が発売終了になったことで、券売機に向かって購入できなくなったことを初めて知った。

 「新幹線W切符」は2013年10月1日から従来あった新幹線回数券に代わり発売になったお得な切符のシリーズの一つ。運賃と新幹線自由席特急券がセット2枚綴りで3980円で、有効期間が1か月。秋田〜大曲間は通常料金は指定券なしで2190円だから往復で400円の割引となっていた。
 この割引は今回の改定はなくなった。チケットレス推進を隠蓑にした値上げと言っていい。基本的には「窓口にかかる人員の削減」、「紙のきっぷの削減」が目的と思われる。

 券売機で「新幹線W切符」は簡単であったが、大曲までの新幹線自由席と乗車券を購入するのは結構面倒である。

 JR東日本では「モバイル Suica」をリニューアルしたとのこと。
そのパンフレットによると、実際にはよくわからない説明文が並んでいるのであるが、「モバイル Suica」、その中の「タッチでGo!新幹線」はスマートフォンの操作だけで、駅の窓口や券売機に 立ち寄ることなく乗車できるサービスとのことであり、券売機の処理が嫌な私は飛びついた。

 私はかつては東京出張が多かったが、その時にJRなどの乗客の多くはスマートフォンをかざすだけで乗降車できる様子を見てとても羨ましく思っていた。
 それが秋田でも実現できるようになった。

 早速、私のiPhoneにSuicaを導入し準備に入った。あとは駅の券売機で初回の手続きをすれば使用開始できるはずであった。しかし、秋田駅で探してもその手続きができる機能を持った券売機が見つからない。係の駅員に訊ねたところ、「秋田ではその機能を持った券売機はまだ設置されていない」とのこと。その後の対応は秋田駅では得られなかった。当日は通常の切符を購入して大曲に向かい、大曲駅のスタッフが初期設定アドヴァイスしてくれ「タッチでGo!新幹線」機能が使えるようになった。

(やっと夢が叶ったSuica これでピッピと通過できた)

 それにしてもJR東日本のSuicaのパンフレットの記載は問題である。
 駅の券売機にかざすだけで初回の手続き完了、以後使用は可能と強調してあるが、秋田にはこの機能を持った券売機がない。にもかかわらずパンフレットには大きく宣伝している。しかも、秋田駅のスタッフはこの件について不案内であった。

 私は大曲駅のスタッフの助言を得てソフト的に使用可能になったが、JR東日本のSuicaのパンフレットの記載は「まだ設置していない券売機をあるように前面に出して宣伝」してあって、問題がある、と思った。


4/11(日)雲ひとつない超快晴 飯川病院日直
 1:15起床、本読み、文献・録音・画像整理。微睡など。8:30家内に同乗飯川病院。日直業務、午前は座学中心。午後微睡若干後、病院花壇に花を植えた。17:30クリーニング店経由で帰宅。18:00~19:00書斎で音楽録画見る。19:10夕食、ネコどもと団欒、21:00就眠。Σ6883歩。

新聞考2021(3)  マスメディアの方々には頑張って欲しい

 ネット上のフェイクニュースや怪しい情報は、視聴者に正しい判断力があれば、本当かな??と気づく場合が多いはずである。その判断力をメディアリテラシーという。すなわち、インターネットやメディアの伝える情報が正しいか否かを見きわめる能力のことである。

 日常メディアからの情報を得ている者にとっては、私もそうであるが、ネット情報のかなりの部分が何かおかしいと感じることはある。しかし、多くの人々がメディアリテラシーを持っている訳ではない。

 もし、中国などのように政府や公的機関が「これはフェイクです」と判断したら、検閲の始まりを意味し、戦前の軍国主義に通じる恐ろしい社会になってしまう。

 ならば、どうすれば良い??「結局、ジャーナリズムの自浄作用しかない」、とジャーナリストの池上氏は言う。
 毎日新聞や共同通信社をはじめ多くの社が読者などから広く意見を求める機構を持っている。また、弁護士会でも報道に意見を述べるシステムを有している。

 アメリカやフランスではファクトチェックを担う組織や団体があり、グーグルやフェイスブックと連携してフェイクニュースの検証に取り組んでいる。

 新聞は雑多な情報が取り上げられているが、ネットでは検索やリンクなどから、自分が見たい記事ばかりを集めて見てしまう傾向がある。

 例えば、アマゾンで書籍を数冊購入すると次からは類似の書籍の広告が上位に並ぶようになる。これをパーソナライズというが、企業側はユーザーの満足度を上げて視聴頻度を上げ、販売を促進しようとする。
 これがネットで「見たい記事、類似の記事ばかり見る」傾向を後押しする。自分の考えに近い論調の記事ばかりを集中して読んでいると、気分はいいがどんどん判断力を失ってあらぬ方向に行ってしまう。

 その点、新聞はいい。
 見開きの広いページに政治、経済、社会だけでなくスポーツ欄、健康や料理などの生活欄、識者と言われる方々からのオピニオン、読者からの声欄など多方面にわたる記事を掲載している。自分が興味を持っている分野でなくとも、少なくともページをめくる際、見出しは目に入ってくる。

 マスメディア、それぞれの新聞が社論を主張するのはいいが、読者に対して社論を押し付けるのではなく、一方でそれに反対する意見を紹介するのも重要だと思う。いろんな意見を紹介し、民主主義を支えるインフラと多くの人々にわかってもらうことは新聞の将来を考える上で重要である。

 新聞の部数は右肩下がり。若年層のテレビ離れも指摘されている。厳しい現実が迫っている。経営が思わしくなければ思った紙面を作れなくなる。

 私はスマホの狭い画面では大局的判断はでき難い、と思う。
 スマフォをじっと見ている顔は般若の面に似ている。


4/10(金)終日曇り寒波  
1:00起床。読書、データ整理中心。6:00可燃ゴミ、7:35Taxi駅に、秋田駅員はSuicaに不案内。通常切符で8:11こまち、9:10大曲中通病院外来、非混雑。大曲駅で駅員対応してくれた。秋田は徒歩。15:30-19:00飯川病院ボランティア。iMac2019届く。19:00帰宅、21:00就眠。歩数計8419歩。日中降雪若干あり、夕方からみぞれ降る。

新聞考2021(2) メディアの信頼性がネットで侵害されている
 メディアの信頼性が下がり続けている。
 正確なニュースを報じ、民主主義社会のインフラとなるべき報道機関が信用されなくなっていることに、どう対応すべきか、これは重要な問題である。なんとなれば、情報を受け取る側が何を信じていいのか分からなくなるからである。これは恐ろしいことである。

 ここ数年、フェイクニュースに関しての話題が多い。フェイクニューとは、まるで本当のニュースのように装ったデマ情報。デタラメをニュースのように仕立てているから一見真偽の程がわからず、信じてしまう人は驚くほど多い。

 日本にいると実感できないが、昨年の米大統領選の終盤では、ニューヨークタイムズやワシントンポストなどの主要新聞やテレビよりも、フェイクニュースの方がより頻繁にフェイスブック上で拡散していた、とされる。従来のメディアが信頼を失っている証座である。

 日本でもマスメディアに対する信頼性は下がっている。新聞通信調査会が2008年から毎年実施する「メディアに関する全国世論調査」では、NHK、新聞、民放テレビ、ラジオの信頼度が、いずれも過去最低となった。

 また、総務省の「平成27年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、全体ではテレビ62.7%、新聞68.6%と高い信頼度を保っているが、若い世代ほどその数字は下がり、テレビは30代で47.3%、新聞は20代で58.9%となる。ネットや雑誌はそれよりも圧倒的に低い。


 いまの10〜20代は新聞を読まず、ネットのニュースしか読んでいない。だから、ネットの実態を知らないからマスメディアに対して不信感を持っているのだろう。

 なぜ、メディアは信頼性を失っているのか??
 視聴者が知りたいことを報じることが、業績を伸ばす近道。これがメディアの現実であり、危うさでもある。しかしながら、メディアは民衆が好まない嫌な内容であっても伝えなければいけないことは伝える、という姿勢を貫いてきたことが信用されてきたルーツであった。

 その信頼性が、ネットの登場で崩れて来ている。

 ネットは、
 ■ ネットには新聞やテレビで報じられていないことが出ている。
 ■ 新聞やテレビが報じない真実、という見出しで「新聞やテレビのマスメディアは隠している」という誤解が広がり、ネットの方が信頼できると感じる人が増えている。
 ■ 週刊誌や雑誌の影響力はそれを読んだ人にとどまる。しかし、ネットでは双方向だから個々人の不信感が増幅しシェアされる。
 ■ 自分で裏を取る確認作業もせずに、ネットに情報を流す。それを見て「ネットがいち早く伝えている」と捉える人がいる。
 ■ かつてはメディアの競争相手はメディア業界内だけであった。しかし、ネットではあらゆる組織や個人にまで広がった。
 ■ ネットは報道やメディアにとってマイナス作用しか持たない訳ではない。あらゆる個人が情報発信できるようになったことで、「情報の民主化」の面もある。他方、ネット情報の中に不正確なものやフェイクが大量に混じっている。

 ネットについては上記のような特徴を捉えておく必要がある。


4/9(金)終日曇り寒波 大曲中通病院 飯川病院ボランティア Suica使用開始
1:00起床。読書、データ整理中心。6:00可燃ゴミ、7:35Taxi駅に、秋田駅員はSuicaに不案内。通常切符で8:11こまち、9:10大曲中通病院外来、非混雑。大曲駅で駅員対応してくれた。秋田は徒歩。15:30-19:00飯川病院ボランティア。iMac2019届く。19:00帰宅、21:00就眠。歩数計8419歩。日中降雪若干あり、夕方からみぞれ降る。

新聞考2021(1) 新聞の将来は厳しい
 私は毎朝の習慣として新聞を数紙読む。いや習慣というよりも貴重な情報源として積極的に資料集めが主たる目的である。

 東日本段震災・原発事故後4?5年は地域の事情を知るため最高で6紙を購読していたこともあったが時間的に追いつかず、現在はやむなく朝日、日経、さきがけの3紙に絞っている。これらは有料の電子版にも加入しているから1.3万円/月程度と決して安くはない。
 信頼おける情報には対価を払う必要がある。
 毎朝、記事内容をざっとチェックし、選び、切り抜く。電子化してデータとして残し活用する。

 新聞は日本と世界の現況、政治・経済・社会・市民生活を要約して報道している。
 新聞は単にニュースを報道するだけでなく、各紙がそれぞれ明快な立地点を有している。それに全面的に賛同するか否かは別にして、各紙の立場は明快である。だからその論評や主張には一本筋が通っており、安心して読むことができる。

 一方、ネットにはツイッターなど個人発信の情報と意見があふれている。こちらは明確な背景、基盤を持たないから、即ち、筋の通った骨格がないから信頼度が低い。ちょっとした切っ掛けで注目され、異常なほど増殖して、いくらでも変形するし、時にはすつと消滅もする。だから、私はネットの情報は背景がしっかりし、出所が明快で信頼おけるもの以外は見ることはない。

 近代国家は立法・司法・行政の三権から成る。それに対して報道機関が第四の権力と呼ばれることがある。国家の運営に及ぽす影響力が大きく、三権を批判する機能があるからだ。
 今の日本は行政府の力が異常に強く、立法府と司法府はその前にひれ伏していると思われる事象は少なくない。そういう時こそ第四権力である報道機関の真価が問われることになる。

 日本の新聞発行部数は、2000年の5370万部をピークに減少が続いており、2015年には4424万部にまで落ち込んでいる。その後のデータは入手していないが傾向は変わっていないと思われる。そして、新聞は世帯普及率も右肩下がりが続いている。単身世帯では、もはや新聞を取っている人の方が少数派である。

 新聞離れの最大の理由が、インターネットの普及であることは明らか。ネットのニュースサイトは、世界中の情報がリアルタイムで知れるうえ、料金も無料という強烈なメリットがある。新聞は有料で、速報性という意味ではインターネットに勝ち目がない。

 私は活字媒体が好きで、中でも新聞の比重が極めて大きい。
 ただ、そんな私も新聞が将来的にも生き残って行くには、批判に耐えうる立派な企画、記事を掲載するしかない、と思う。


4/08(木)寒い曇り 飯川病院 
1:15起床。新聞・文献チェック他。ダリア仮植えしたので外仕事一段落、座学中心。11:50バス飯川病院。ボランティア、14:00-17:00勤務。入院患者対応。19;30帰宅夕食、21:00就眠。歩数計7153歩。

モノクロとカラー(3) 個々人は果たして同じ色調で見ているのか?
 色調を区別し難い方々がいる。色覚異常とされ、先天的に異常と各種の疾患によって後天的に生じることもある。かつては色覚異常者に就業規制を敷く職種が多く、小学校の頃から健康診断には色覚異常検査が行われていた。

 実際には「一部の色が区別し難いだけで日常生活にはほとんど影響がない」と、すべての色覚異常者がこれらの就業規制に該当するわけではないことがわかり、規制がゆゆくなってきた。かつては医師なども不適格業種とされていた。色覚異常の安易な考え方は人権侵害であった。

 日本の小学校:1994年以降は1回だけ、2003年(平成15年)より色覚検査を定期健康診断の必須項目から削除し、希望者だけに色覚検査を実施している。
 雇用者による制限:2001年に履歴書の記載が廃止された。
 大学への入学制限:1993年廃止。
 会社への就職制限:雇い入れ時検査を課しているところもある。

(色覚異常の考え方:日本医師会のパンフレットより一部)

最近の就業規制(地上自治体などで基準か異なる場合もある)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
異常なし      自衛官(航空) 潜水艦乗組員 鉄道運転士 航空管制官
          海上保安庁(航空)
勤務に支障なし   海上保安官 皇室護衛官 入国警備艦 パイロット
個別の基準     海技師 小型船舶操縦士 消防士
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 人間者は網膜上に3種の色センサーがあるが、犬・ネコ・ネズミ・豚などの研究の対象になった動物には2種の色センサーしかない。だから、大体の色はわかっても人間ほど細かくない。赤と緑の識別に弱点があるようである。我が家の猫7匹の溜まり場にフェルメールの「デルフトの眺望」のレプリカが掛かっているがまるで感心を示さないのはそのせいか。

 この人間の色覚は冬には感受性が異なってくるという研究もある。北欧や、秋田も含めて冬季には「動きたくない、眠い、人と会いたくない」といった症状が出る人が多く、「冬季うつ病」と言われる。こうした人は冬季間には光の感じ方が鈍くなっている、と言われる。
 先天性色覚異常の約300万人うち、実生活上困難が生じているのは125万人とされている。しかし、白内障・緑内障・糖尿病性網膜症どの病気、怪我などで1000万人ほどいるとされる。したがって、誰もが色覚異常になりうるとも言える。

 色覚異常の治療は困難であるが、色覚に訴えず判断ができるようにユニバーサルデザインが採用されつようになってきた。色覚におけるバリアフリー化である。

 その前に、私は各人の色調の感受性はかなり異なっているのではないか、と思っている。科学的証明はない様であるが、各人が薄い色調のサングラスをかけているようなものでないだろうか。画家たちに見えている世界は我々とは異なっているのではないか?と思う。


4/8(水)曇り晴れ 飯川病院ボランティア 秋田さくら開花宣言
0:30起床。文献検索、徒然ほか。9:00-11:30ダリア発芽しすぎたので仮植えした。12:12バス飯川病院に。ボランティア。新聞チェック、14:00勤務、入院患者対応、花壇に散水。データ整理、本読みほか。昨年家内用にiPad mini5落札。19:30帰宅。夕食、21:00就眠。歩数計歩行計8419歩。秋田市さくら開花宣言、史上最速だらしい。

モノクロとカラー(2) 写真 モノクロの情報量は意外と深い
 2018年、富士フィルムはモノクロのフィルムと印画紙の発売を中止した。1936年からの製品だと言うが今は需要が減ってしまったのであろう。

 デジカメではカラーからモノクロへの変換は簡単にできる.
 だから、多くの人には問題ないのだろうが、電気的変換には飽き足らずモノクロフィルムの醸し出すゴツゴツした質感を惜しむ声は小さくない。
 私は中学生の頃カメラを持っていたが、カラーフィルムは高くて買えず当時の写真は全てモノクロだった。

 今はカラー写真が当たり前で、モノクロの黒から白への「明暗情報」のみで表現される像がむしろ新鮮に映る。

(私が撮った写真のうち最も大切にしているうちの一枚 三毛ネコ 昭和35年頃撮影)

 ざっと考えればカラー写真とモノクロは「色」があるか否かの違いであるが、モノクロ写真から改めて「色」という要素の重要さを実感できる。
 興味深いのは「色」が無くなると、逆に「色」が豊かになるという経験である。それまでの経験の中で体験したそれぞれの「色」を見る者が自由に思い浮べるからである。すなわち、モノクロ写真は見る者に自由を与える広い容認力がある。
 仏像を撮るときにいかに頑張っても金色の色調が出せないときには暗闇の中で仏像をモノクロで写せば、見る者には素晴らしい金箔の仏像として見えることもある。

 映像の基礎を築いたのは、サイレント映画やモノクロ写真であった。そして今もなおモノクロ写真は独自の芸術的価値を持っている。モノクロ写真は過去のものではなく、現代においても人びとの美的感覚に訴える魅力がある。

 カラー写真は表層的な描写を味わう気軽さがある。
 モノクロ写真はレトロな物、昔ながらの風景などを被写体とするといい雰囲気になることが多い。山岳写真にも向いている。それ以上に、身近な被写体としては人の顔がモノクロに向いている、と思う。

 私が所持している山岳写真集のかなりがモノクロのアルバムである。
 また、有名な木村伊兵衛のモノクロのポスター「秋田美人」も素晴らしい。
 山岳写真からは地上の様子から地中の様子までも類推できるし、モノクロの顔写真には被写体となった方々が過ごしてきた人生すらも伺い知ることができる、ような気がする。
 少なくとも私にはそう思えてならない。

 カラー写真の場合、主題やイメージそのものよりも色に目が惹かれがち。
 モノクロ写真は「純白」と「漆黒」、「無数の段階のグレー色調」しか存在しない。写真の良しあしは「被写体」と「光の取り込み」、「構図」によって決まる。

 カラー写真が当たり前の時代に育った人たちが、モノクロ写真にどのような印象を抱くか、確かめて見るのも面白いかもしれない。


4/6(火)快晴 中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:10起床、新聞・文献・本読み他、蓄積データ整理、徒然。5:30可燃ゴミ提出。6:47バス飯川病院。8:45-14:25外来。30名と超混雑、疲弊。14:45飯川病院、微睡など。ボランティア。やはり火曜日は疲弊する。19:30帰宅、夕食、21:00就眠。歩行計8696歩。

モノクロとカラー(1) TV 画面がうるさいカラーTV
 時は昭和30年代中頃、それまでは娯楽といえばラジオであったが、やっとTVが普及し始めた。

 当時のTVはブラウン管の白黒。14インチが定型で、価格は10万円前後。公務員であった父親の給与の2ケ月分以上とかなりの高額であった。 私が中学三年年の時に、風呂敷に10万円を包み、それを腹巻きのように巻いて自転車で16Km離れた盛岡の電気店に買いに行った。 汗びっしょり、紙幣の大部分も汗で濡れていた。「子供が一人で現金でTVを買いに来た!!」、と店の人たちもびっくり。TVは翌日に届いた。

 テレビの創成期に育った私は、物珍しさから興味があったが決してTVを好きになれなかった。当時、NHKの「ジェスチャー」や日曜夜の「シャボン玉ホリデー」、アニメ「鉄腕アトム」など楽んだが、進行に無駄が多く時間がかかる割に得られる楽しみは少なかった。

 これは今でも同じ感想で、私の感覚では1時間番組は15分程度にまとめられる。映画も同様。TV、映画は時間の無駄という意識感覚が取れない。

 日本では1960年にカラーTVが本放送開始、1968年頃から大量生産で値段が下がり、1973年にはカラーTVの普及率が白黒TVを上回った。初期の頃は、画面にほんのりと色が付いている程度であったが、新しい時代の到来に興奮した。

 トリニトロン方式だのシャドウマスク方式などの論争もあったが、今やTVの形やサイズは多様化し、高解像の8K対応TVも一般向けに発売された。

 TVを見ながら食事を摂るのが普通になり、家庭内、家族間の話題や人間関係も様変わりした。かつては家族全員が家庭団欒の主役と脇役であったが、今はTVが主役。しかも、個々人が自分の部屋で独りで別々の番組を見るようになっている。これでは家族間で行われるべき子供たちへの指導、コントロールはできない。思春期を迎えた子供達と、親とのコニュニケーション失われ、親は子供たちのことをほとんど知らないようになった。

 過去ばかりを振り返ってはいけないと思いつつも、白黒TVの前で熱中したことや初めてカラーTVを見た時のことが懐かしく思い出される。

 TVのカラー化によって情報量は明らかに増えた。だけどちょっと質が違う。
 TVのカラー化によって私が新しく抱えた悩みは、自然を写した画面は不自然に美しすぎる印象で入り込めない。スタジオ収録番組は登場人物、舞台やセット、背景が全体に派手になって、見てて苦しい。アニメはコンピューターグラフィックスの影響で派手派手、画面に閃光が走り、辛い。 

 私はセピア色が好きなんだが、そんな画面なんて誰も見ないだろうね。


4/5(月)曇りのち晴れ 健康クリニックドック 飯川病院 
 1:00起床。いつものごとく。6:48バス飯川病院着.9:00-11:00健康クリニックドック12名。結果判定なし、飯川病院に移動。微睡、本読みなど。14:00-18:45飯川病院勤務、花壇の草むしりとアサガオの植え付け、散水。iMac27(2012)OS入れ替えも不調!!!注文す、2019年後期モデル落札127400円。入院患者対応なし。19:30帰宅・夕食、21:00就眠。歩行計8419歩。

私の近隣にJR東日本「泉外旭川駅」オープン(2)
 秋田市は奥羽線秋田ー土崎間に新駅、「泉外旭川駅」を設置した。新駅設置は穂積現市長が初当選した2009年から掲げてきた公約の一つ。

 実施費を盛り込んだ予算が2018年2月に議会で承認され、2019年1月に国土交通省東北運輸局が設置を認可し、21年3月開業の運びとなった。

 秋田-土崎間7.1Kmは東北6県の県庁所在地の中で、中心駅との駅間距離が最も長く、沿線側の住民や施設にとって鉄道利用不便区間地域となっていた。
 高齢化の一層の進展を見据え、車依存からの脱却を図る意味でも新駅は周辺住民の悲願だつた。 

 新駅は秋田駅から約4Km、泉地区、外旭川地区とも住宅地のど真ん中に位置する。その意味ではいい場所を選んだ、と思う。

(外旭川側と泉側を結ぶ東西通路の外旭川側の入り口 スロープがあり自転車を曵いて往来できる)

 市の試算では1日当たりの乗客数は2118人で、開業から50年間の経済効果が48.3億円。総事業費は20.5億円。地元要望設置駅のため事業費は全額市の負担となった。

 重い財政負担を理由に市民からその必要性について賛否の声も寄せられたが、市民アンケートでは賛成が泉・外旭川地区住民76%、市内全域では62%と賛意が優位であった。全域での賛意が意外と高く、私は些か驚いた。 

 重い財政負担だったから、新駅をどう活用するかは市の重要課題となる。市には新駅設置の効果が及ぶような手だても講じる必要がある。

 サッカーJ3プラウブリッツ秋田の本拠地となる新スタジアム建設や大型ショッピングモールの誘致も取りざたされている。スタジアムは人口27万余の秋田市に15.000人収容できる施設を、100億円もかけて作る意義はない。現在の観客動員数はせいぜい2.000人に過ぎない。現状の計画では私は賛成できない。
 大型商業施設に関しては誘致賛成である。


4/4(日)早朝から降雨 
 1:45起床飯川病院で起床。iMac27(2012)OS入れ替えも不調うまくいかない!!! 本読み、サブのiMac21(2015)を用いルーチン作業は進められた。iMac27の件で10:15のバスにするも遅れ通り町まで歩く。11:06に乗車帰宅。久々孫と会う。12:00 NHKニュースとのど自慢楽しむ。13:00微睡。19:00家内帰宅夕食。21:00就寝。歩行計8055歩。

私の近隣にJR東日本「泉外旭川駅」オープン(1)
 JR秋田支社奥羽線の新駅「泉外旭川駅」は、3月13日のダイヤ改正日に開業した。また、男鹿線と五能線の全編成を新型車両に切り替えることも明らかにした。
 外旭川の住民有志は13日夜、新駅開業を祝う花火50発を打ち上げ、新駅開業に尽力した方々の労をねぎらった。
 泉外旭川駅は県内で20年ぶりに開業した無人の新駅で、隣の秋田駅、土崎駅までの所要時間はそれぞれ4分程度。1日に奥羽、男鹿線計76本が停車する。秋田市の試算によると、1日の乗客数は、県内最多の秋田駅に次ぐ2118人を見込む。

 (秋田駅まで4分 この空の広さが秋田の魅力の一つ)

 男鹿線では今回のダイヤ改正を機会に全ての車両を新型の蓄電池電車「EV-E801系」にする。これでディーゼル車は引退することになる。男鹿線は電化工事なしに、車両のEV化で電動化することになる。

 泉外旭川駅は無人駅で、開業当日券売機の前には朝から行列ができていた。

(駅の看板と待合室)

 秋田市は新駅を新たな交通結節点と位置付け、鉄道とバスの連携強化を図る方針で泉外旭川駅は泉側と外旭川側にそれぞれバス停が設置された。

 市は21年度から5カ年計画の「公共交通政策ビジョン」を策定中。路線バスの運行頻度を適正化し、タクシーも含めた公共交通網の整備を行い、郊外部や公共交通の空白地域で移動しやすくする仕組みを検討する。

 JR秋田支社は3月25日、「泉外旭川駅」の乗降客数が1日当たり1000人程度で、現時点では試算の4分の1ほどにとどまっている。
 現時点の利用者が市の試算を大幅に下回っていることについて、市交通政策課は学生が春休み期間であり、「開業したばかりで多い少ないの評価はできない。市としては周辺の交通網の整備などを進め、駅利用者の増加につなげたい」としている。

 私は往路はバスで通勤している。そのための歩行を含む所用時間は40分、運賃は100円。往路を泉外旭川駅を利用すると歩行時間は同じ40分で運賃は190円。ちょっと利用し難いが便利になったことは確かで、時間帯を見ながら適宜利用したいとは思っている。


4/3(土)快晴・夕方から降雨 飯川病院午後日直・当直 外来レセプト点検  
1:00起床。本読み、データ整理、自炊5冊、飯川病院日直・当直で孫たち宿泊に来る予定。
11:30家内に同乗、飯川病院午後日直・当直に就く。12:00検食、微睡後に新聞チェック、読書、14:00-15:30外来レセプト点検、以降は読書三昧。18:00検食、20:30就眠。歩行計5380歩。飯川病院のメインのiMac27(2012)不調続きOS入れ替えを試みるがうまくいかない。どうなる??


私の日々のルーチン作業(2) 私の人生はなんなんだ!!!と時に思う
 私の日々のルーチン作業は(1) に示した通りである。
 情報収拾作業は私の知識欲も満足させてくれるから、大きな喜びにつながっている。それは良いとして、その後のスキャナーによるPDF化、分類作業は結構時間がかかり辛い作業である。
 さりとてこの一連の作業は私自身の興味に関わってくることだから、生きるためエネルギー源になっているのだから、誰かに代行させて良しとできるものではない。全ての工程を自分でやるしかない。

 起床後、まず1:00-3:00am頃に前日収拾した新聞や書籍などをスキャナーでの取り込みを行う。分類作業や徒然記述などは適宜時間が空いた時に進める。
 新たな情報の収拾は7:00頃から飯川病院で始業前に行う。

 私は生きている世界はとても狭い。興味を持っている世界は狭く、世間知らずである。だから、連日の新聞をチェックする作業は知らなかった世界を、知らなかった人物を知るのに有用で、とても楽しい時間である。

 そうはいってもこの一連の作業にはかなりの時間を使っている。
 1日も休まず、という作業だからそれをやりながら時には「私の人生はなんなんだ!!! もっと有意義は時間の過ごし方があるのではないか・・?」と時に思う。

  さいわい、私は連日生活記録をつけているし、徒然日記の中にミニ随想も書いているから、過去の日に何を考え、何をやって過ごしたのかは比較的詳細に再現できる。決して無駄に、無為に過ごしていたとは思えないが、何か大きなことを失った人生でなかったかと思わないわけではない。

 少なくとも人と接触することはなかった。

 何かを選択することは何かを失うことでもある。
 毎日を平穏に、時には疑問を抱きながらも、ほぼ満足しながら過ごしている私にとっては、今更何か新しいことに踏み出すというよりは、淡々と継続しながら過ごすことを、自分の修練の一方法になっているのだ、と無理やり納得するしかないのだ、と思う。

 私が存在したということは家族以外にとってはもう意義がない。私が蓄積した情報やデータは誰かが意図的に消去しなければ電子的に残ることになるだろうが、私以外に必要なデータではなかろう。機会があったら自分で消去して旅立つのが良いかもしれない。


4/2(金)快晴 大曲中通病院 飯川病院ボランティア 
 0:30起床、新聞、文献などいつものごとく。徒然、5:30可燃ごみまとめるも少量で提出無し、7:35Taxi駅に、8:11こまち、先頭車キャビンに二人のみ。8:50大曲中通病院、復徒歩。秋田市内も徒歩。昼食がなかった。即席カレー食す。新幹線Wきっぷ発売中止。今後はSuicaに移行するか。13:30飯川病院ボランティア。19:15帰宅、夕食。20:30就眠。歩行Σ9878歩。

私の日々のルーチン作業(1) データの蓄積と分類

 私は自分に課した日課、作業を机に向かってコツコツ進めるのが好きである。

 早朝1:00-2:00からスタートし、19:00の帰宅までの間、診療時間、読書、園芸とかの外の仕事以外はほとんどパソコンに向かってデータ入力やデータへの名称付け、データの分類に割いている。そう入っても、体力不足の最近は午後に1時間ほどの微睡を取っている。

 現在,収集しているデータは主に以下がある。
―――――――――――――――――――――――――――――――-
(1)連日、処理もほぼ連日
 ■ 新聞の切り抜き。
 ■ 雑誌などの有用記事の切り抜き。
 ■ 学術、専門誌等の有用記事の切り抜き。
 ■ 書籍の裁断。

(2)連日、処理は週一回程度
 ■ 録音データの蓄積。
 ■ 音楽関係録画データの蓄積。

(3)連日は難しい。
 ■ 日常生活の記録。歩数計のチェックと記録。
 ■ ミニ随想記述。
 ■ ・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――-

 私がこれらのデータを収集し蓄積しているのは、生来からのガラクタ類の収集癖を背景にしているが、脳機能の低下のために記憶として蓄積できないためである。私は記憶として残すのを諦めた。文章や画像、録画データ等の情報を電子化しハードディスクに収める。ハードディスクは2重に3重にバックアップを取っている。

 小川洋子の「博士の愛した数式」 という作品には80分しか記憶が保てない博士が出てくるユニークな作品である。記憶力が薄れてきた私は身につまされ、感心して読んだ。
 この作品にあるほど私の状態は酷くはないが、記名力が乏しいことは似たようなところがあり共感できる作品である。

 (1)のグループは毎日50項目くらいずつ増えていく。新聞は3紙に目を通し、専門誌は今は3冊くらい。書籍購入は週5冊程度か。
 重要な記事、興味ある記事を裁断し、スキャナーで電子化する。新聞書籍はすべて廃棄する。
 ちょっと油断しているとどんどん溜まり処理が困難になる。記事を収集しているときには項目をチェックする程度であまり深くは読まない。項目の名称をつけ、分類した後に必要に応じて詳しく読むことが多い。
 名称付け、項目分類は自分なりの一定の形式に収めないとのちに検索をかけたときにうまくピックアップされない。

 一連の作業は ■記事裁断 → ■スキャナーによりPDF化 → ■名称つけ → ■内容別に分類 → ■ハードディスクに収納

 (2)のグループは、蓄積そのものは自動で行われ、週一回ほどまとめて分類処理する。1日4時間分ほど録音・録画が録られており、週30項目ほど増えていく。

 (3)のグループは連日と思っているがどうしても2−3日遅れてしまう。

 もうこんな生活は20年以上進めている。かつては、信頼して蓄積したパソコンソフトが突然販売中止になったり消滅したりしてかなりのデータを失ったが、今は殆どをPDF、JEPGで記録している。


4/1(木)快晴 午後飯川病院 
1:30起床、いつものごとく。10:30冬用衣服仕舞いクリーニングに。散髪3Qカット店、11:30-12:50ブックオフ土崎店、10冊購入。砂山からバス、新国道経由飯川病院。13:30着。14:00-19:00勤務。入院患者対応。19:15帰宅、夕食。21:00就寝。Σ5921歩。

新年度(2021)スタート  今年度就労予定とコメント 
 本日は新年度スタート日。
 本日から私の就業契約も改訂になった。変更は一部のみ、昨年度とほとんど同じ。
 今年は明和会からは声がかからないかも、と思っていたが、本年度も嘱託医師として、また、飯川病院の応援医、ボランティア医として働くことになった。

 以下が今年度予定されている勤務スケジュールである。飯川病院の午後の勤務が(火)から(水)に変更になった。これで終日フリー日は無くなった。
 ただし、いつまで続くかは不明。

――――――――――――――ーーーーーーーーーー――――――――――
午前 午後
 月曜 健康クリニックドック診察、結果説明       飯川病院勤務。
 火曜 中通総合病院外来。               飯川病院ボランティア。
 水曜 (飯川病院ボランティア)             飯川病院勤務
 木曜 (飯川病院ボランティア)             飯川病院勤務。
 金曜 大曲中通病院                  大曲中通病院

 土・日曜日・祭日 月1-3回飯川病院日直または当直
平日に月1-2回飯川病院当直
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 上記の勤務時間以外は、適宜読書などで過ごしている。
 飯川病院ボランティアの時間帯には木々や花のケア、散水なども含まれる。

 せっかく時間に余裕ができたのに、最近は体力・気力の低下が著しい。
 心肺機能、四肢体幹機能の低下も自覚する。

 日々、時間を無為に過ごすことはまだないが、その日充実感に乏しかったとしてももう気にしないようにしている。
 「無の境地」に至る過程??
 イヤイヤ、「ボケ老人の境地」への進行過程と思う。まあ、どちらでもいい。自然に任せる。

 こう考えてから心身ともにとても楽になった。惰眠も楽しんでいる。
 余生である。余生とはいつ途切れてもいい状態。旅立つ準備は必要だが、「明日も、明後日も生きる・・・」、と考えるから窮屈となる。
 
 新年度初日、こんな私にとっても新しい気分でのスタートになるから節目というものはいいものだ。
 



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   年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
  月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。
  日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。


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