徒然日記
2016年1月分

 日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。

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先月の日記          来月の日記


1/31(日)  曇り 飯川病院日直 1月分外来レセプトチェック
1:00起床。読書・新聞・文献チェックなどいつものごとく。8:28バス、飯川病院日直に。終日読書、データ整理で過ごす。13:00-14:30 1月分外来レセプトチェック。BR視聴:「世界が驚いた日本:かつお節、牡蠣」、「世界一受けたい授業:怖い絵、肩こり他」。18;15帰宅、19:00夕食、20:30就寝。計Σ8020Km。

四季2016(2)秋田市の降雪 今年は異様に少ない
 今年は異様に雪が少ない。もう日差しには春の息吹が感じられる。
 私にとって早朝の除雪はかなりの心理的な負担になっている。3-5cm以上降雪があると、5:30から1時間除雪してから出勤する。今年は雪が少なく極めて楽である。楽を喜ぶだけでなく、これでいいのか??とさえ思っている。

 それで7年間の1月末日の段階で自宅の除雪機稼働回数を毎年の記述から取り出してみた。
?2010年 13回 ?2011年 9回 ?2012年 14回 ?2013年 21回 ?2014年 11回 ?2015年 7回 ?2016年 2回

 確実に今年の除雪回数は少ない。私の記録には何cmで除雪したかを時折記述しているが、過去には40cm、15cm、7-8cmで除雪・・、などの記載があるが、今季は2回、13日は10cm、19日は5cmで除雪している。

 1月下旬は全国的に寒気が襲っている。山陰地方、九州沖縄まで降雪があったという。秋田県も種々警報が出ており、除雪の心がまえをしていたが、風雪に襲われたことは1日もなかった。
 秋田市は冬型の気圧配置があっても長続きせず、今月上旬までの降雪量は平年の約4割。中旬には県内上空に寒気が入り込み、連日少量の降雪があったが、平均気温が0.5‐2.4度と平年より高く、すぐに溶けてしまった。

 秋田市の本年度の除雪車稼働日数が、昨年度の約3分の1で済んでいるとのこと。市によると稼働日数は1月25日現在、昨年度の延べ46日に対し、本年度は14日。
 秋田県としてみると、県が全県49地点で観測している累計積雪深は12月末時点で過去5年の平均198cmりの半分以下で、地点ごとにみても過去5年の平均を下回った。

 一方、除雪を請け負っている秋田市内の建設業者からは嘆きの声も聞かれる。冬期間は工事も少なく収入源が限られる。そのため、雪不足の影響は大きい。本年度の出動はまだ2回で、24時間体制で待機させている人件費や除雪車のリース代を回収できる見込みがない、と嘆いているとのこと(魁新聞)。

 確かに例年なら入ってこないような路地にも、除雪不要と思われる日にも除雪が行われた。これは、稼働率を上げるための配慮だったのか、と納得した。


1/30(土)晴れのち曇り・寒波降雪若干 散髪  
 1:30 起床。録音データ整理他変わらず。キッチンの収納扉修理他。ネコとたわむる。
BR視聴:「題名のない音楽会数回分」、Rシュトラウスが見応え。「のど自慢チャンピオン大会昨年分」。再びネコとたわむる。19:30夕食、20:30就寝。歩数計Σ8017Km。日銀マイナス金利導入。これについて勉強。

日銀マイナス金利導入:マイナス金利って何だ!!! 庶民には関係なさそうだが
 日銀が「マイナス金利政策」導入を決めた。

 民間の市中銀行も日銀に口座を持っていて預金を預けている。それには0.1%の利子がついている。
 この預金システムが来月16日以降変更になる。すなわち、一定額を超える日銀への預金については利子が「マイナス0.1%」になる。つまり、銀行は日銀に金利分のお金を払って預金しなくてはならない。要するに、金利分の手数料を払って預金を管理してもらうということだろう。
 こうした政策は諸外国ではあったようであるが、日本では初めてのことと言う。

 この辺のことは不勉強で知らなかった。
 この政策で日銀は何を狙っているかというと、銀行は日銀に費用を払ってまでお金を預けたくはないはずである。要するに、日銀に資産を預ければ資産が目減りすることになる。だから、企業や個人により多く貸し出すようになる。それで企業の活性化や個人消費に繋がり世の中の「カネ回り』が良くなって、景気が上向く。これが日銀が考えたシナリオということ。

 これが上手くいくと確かに景気は良くなるだろう。

 しかも、私たちの預金の金利には影響がない良い方法である。もし、民間の預金金利がマイナスになるような事態になれば預金者は預金を引き出してしまう。そうなれば銀行は立ち行かなくなる。
 マイナス金利政策は銀行の自助努力を誘導する策である。
 今でもかなり低い住宅ローンや企業への貸付金利がさらに低くなる可能性はある。金利が下がってお金を借りやすくする効果も狙っていることになるが、市中銀行はこの政策を容認できるほど経営的に良い状況なのだろうか。

 日本の多くの企業は日銀がマイナス金利にしたからといって、銀行からの融資を受けて設備投資するとは限らない。銀行が貸し出しを増やせず、マイナス金利でも日銀に預けざるを得ない状況になると、銀行は内部の金庫へ資金を収納せざるをえない。この資金は利潤を生まない。だから、銀行の経営が悪くなる。そんな事態も起こりうる危険な政策とも言える。

 マイナス金利についてちょっと調べてみた。


1/29(金)曇り晴れ 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
 1:00起床、文献チェック他本読み等いつもと変わらず。7:30Taxi駅に。8:10こまち。駅病院間徒歩、9:15-12:00大曲外来、患者数少で早め帰秋。13:30飯川病院着、ボランティア。気管カニューレ緊急的交換他。19:00Taxi帰宅、夕食、20:00就寝。歩数計Σ8015Km。BR視聴「サイエンスゼロ:海洋酸性化」、「古事記の世界(3)(4)」。

村上春樹著 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 文芸春秋社 2013年 1700円
 最近、外来に通院してくる95歳の男性患者から書籍を頂く。毎回交わす世間話の中で私が本好きだということで、ならば自分の蔵書は持っていてもしょうがないので提供しますということになった。受診のたびに2-3冊置いていく。2年以上にもなったのでもう40-50冊にはなったのではなかろうか。独居で身寄りもないとのことで、いづれゴミになる可能性があるから、頂く方も気楽である。

 頂いた書籍は自分なら購入しない小説ジャンルが多い。そのうちの何冊かを読んでみたが、読み切った作品は少ない。渡辺淳一著「孤舟」(2010年作)、「幻覚」(2004年作)はその中の本である。今回3冊目の完読作品が出た。

 先週いただいた本の一冊がこの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」であった。私は村上春樹氏は著名な作家であり新作が出るたびに話題になっていることは知っているが、意外と読んでいない。短編集「レキシントンの幽霊」程度である。

 私は小説をあまり好まない。しかし時には読む。

 この本の印象は、何だこれは?変な題名だ!! のレベルであったが、最初の書き出しの一行が気になった。「大学二年生の夏から、翌年の一月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きてきた・・・」。この文章にいたく興味を持った。最近、死生観やいじめ問題、自死の問題に興味の視点を寄せていることも関連している、と思う。2日間で読了した。遅読の私にしては珍しい。

 あらすじは、主人公の多崎つくるは鉄道の駅をつくるのが仕事。高校時代、男女四人の親友がいたが、大学時代のある日突然、何の理由も告げられずに四人から絶縁を申し渡された。
 作品の前半はトラウマによる自死願望の中、漂うように生きてきた30数歳までの足跡、後半は10数年前の絶縁を言い渡された理由の解明の過程が述べられている。

 物語を通じていろいろな話題が交錯する。
 この話題提示は、徹底的に中途半端。何一つ、はっきりした結果に結びついていない。自動消滅するがごとく次の話題の展開の中で消えていく。しかしながらその提示過程で登場人物が話す言葉は深くて興味を持った。

 この作品には、些細なちょっとしたきっかけに、死を選びそうな人たち、あるいは死者とのつながっている、そんな登場人物が交わす言葉が興味深い。その代表は、大学の時に一年あまり話し込んだ秋田出身の後輩、いろいろ問題提起しながら結局はつくるの前から黙って消えていく2年後輩が大きな意味を果たしている。

 私は死の話題、自死の話題が頻回に出てくる前半の部分に深い興味を抱いた。後半は犯人探しのような構成になっているために興味は薄れた。前半に感じた密度が8割、後半には2割というところだろうか。

 全編を通してリストのピアノ曲、「ル・マル・デュ・ペイ」が流れる。これはアルバム「巡礼の年」の一曲であるがラザールベルマン演奏によるレコードを通して筋の通った話題の一つとして登場してくる。私にとっても懐かしい曲である。
 
 少なくともこの作品は私の記憶から消えてしまうことはないだろう。時には取り出して再確認してくなるような会話が、豊かに散りばめられているからである。


1/28(木)曇りのち晴れ、比較的温暖 外来 飯川病院
 0:30起床、新聞・文献チェック他いつものごとく。6:47バス飯川病院。8:45-13:00中通外来+人間ドック判定総括。今週は外来患者数少ないが疲弊。13:30-18:30飯川病院、19:15帰宅、夕食、就寝20:30。BR視聴「未来世紀ジパング:2015年重大事件」、「久米書店:中国人の頭は・・」、「NHKsp:プーチンの賭け」。歩数計Σ5574Km。

通常国会(2) 甘利氏(2) 辞任!!  燃え尽き症候群も一因か
 甘利経済再生相が、辞任した。昨日、私は甘利氏のTPPに関する手腕などを評価し、エールを送ったつもりであったのに。
 本日帰宅後、19:00のNHKニュースで知った。
 氏は本日の記者会見後、夕方になって辞意表明し、首相はこれを了承した。後任には石原伸晃氏を充てた、という。これは突然ということでなく、数日かけての準備された経過だったと思われる。

 氏は記者会見で、大臣室と地元事務所で計100万円を受け取り、政治資金として適切に処理したと説明した。地元秘書が寄付として受け取った500万円のうち、200万円は政治資金として登録したが、300万円は秘書が使い込んでいた、という。「管理者として自らを許せない、この決断は自分の信念、美学である」、と述べた。公設秘書も辞任となった。

 上記の理由が本当であれば、釈然としない辞任劇である。
 私はTVで垣間見た氏の表情に、完全に意欲を失った燃え尽き症候群的というべき、病的な表情、一人の疲れ果てた老人の姿を見た。

 疑惑の発端は、某建設会社の総務担当者の証言を、週刊誌が掲載したことである。なんで今ころ、何のためにリークしたのだろうか。よくわからない。告発者の言いたいことは何だったのか。
 こんな程度のレベルで、こんなことまでしかわかっていない段階で国政の中心にある人物を辞任させていいのか?
 甘利氏に関しては調査を継続し厳しく判断すべきだが、真実がよくわからないうちから、辞任辞任と騒ぐ野党の方々は何考えているのか。国会の、議員たちの役割放棄も大きい。彼らの仕事の第一は法案の検討、成立させることである。仕事をほっぽり投げての大騒ぎ。結果として今後の国会のスケジュールは大幅に遅れることになりそうである。その責任は甘利氏?野党?安倍首相?

 今回は潔く辞任された・・と言いたいところであるが、このレベルで辞任した甘利氏も無責任である。しかし、意欲喪失状態ならやむをえない。持病の悪化等で体調が悪いのかもしれない。

 甘利氏は、TPPを粘り強く交渉し合意にこぎつけた功績がある。しかし、TPP問題はまだ終わっていない。後任の石原氏が直ちに対応できるとは考えられない。

 政治家とカネ問題、またである。よくわかっていない初期状態から簡単に結論を出し表明する。これは組織の犯罪、学校におけるいじめでも、社会人のいじめでも共通の現象である。初期の結論が正しかったことは稀である。政治の世界も同じであるが、辞任した政治家の真相解明は中途半端になっているケースが多い。逃げるが勝ちか?


1/27(水)寒波緩む・小雨 飯川病院ボランティア
 1:00起床。文献チェック他。徒然。自炊。蓄積データ整理。通り町珈琲店経由徒歩飯川病院。12:45ボランティア。次年度の契約について打診。18:45バス、19:10帰宅、靴底スバイク外すと滑る。夕食、20:45就寝。BR視聴「NHKsp・テロと難民」、「日本人は何を目指しているのか:子供達の貧困」、「そこまで言って委員会:慰安婦、甘利問題など」、「日本の今、今の日本』、歩数計Σ8003Km。

通常国会(1) 甘利氏(1) 不祥事?で緊張感が高まる
 今年は2010年に選出された参院議員の任期満了、改選がある重要な年である。
 通常国会が正月明け早々1月4日から6月1日までの会期として召集された。 
 
 通常国会は以下の課題が挙げられる。
@ 15年度補正予算案
@ 16年度予算案
@ TPP関連法案
@ 伊勢志摩サミット
@ 軽減税率導入で税収は1兆円減となる。どう捻出?
@ 「1億総活躍社会」元年。
@ 参院選は18歳に年齢を引き下げた改正公選法に基づく?
@ 参院選で改憲賛成勢力で2/3に獲得で、首相は改憲へ動く?。今国会は改憲をめぐる議論も焦点。

 衆参両院での代表質問は、NHK AM放送で中継されているが、野党の質問もSMAP、日本人力士の10年ぶり優勝などが話題に上がり、重要案件でもツメが甘いような気がしていた。安倍首相も答弁書を早口で棒読みにするなど、国会審議は議事録を残すためのアリバイ作りなのか、と思えるほど緊張感を欠いたやり取りがあった。

 ところが、今月中旬、甘利経済再生相に現金授受疑惑が浮上した。
 週刊誌が甘利氏と秘書が千葉の建設会社から総額1200万円の現金や飲食接待を受けていたことを報じた。真実ならば、政治資金規正法、あっせん利得処罰法に反する疑いがある、という。

 途端に野党側が力を得て、国会論戦が俄然野党側ペースになって熱を帯びてきた。野党側は甘利氏を辞任に追い込む一方、国会の審議日程再調整で抵抗する構えである。多分、甘利氏の追及関連で廃案になる法案が出てくるかもしれない。

 ただ、甘利氏の疑惑内容については野党側も今の所十分な資料を持っていないらしくツメが甘い印象であり、よくわからない点も残る。今回の金銭授受のやり取りは何故か録音されているらしい。

 安倍政権の小渕氏や松島氏らが「政治とカネ」の疑惑で野党の追及を受け相次いで閣僚を辞任した。甘利氏は2006年以来、安倍内閣で経済関係の閣僚を歴任しTPPを担当している。もし、甘利氏が同じような経過をたどるとすれば今国会の有り様は大幅に変わってくる。TPPについて誰が代役に立てるのだろうか。

 私は、甘利氏の責任追及と経済再生相としての働きを分けて考えないと政治が混乱に陥りかねないと思う。わが国ではこの辺が区別されない。これは野党側の責任でもあると思う。


1/26(火)曇り・寒波緩む  外来 飯川病院
0:00起床。新聞チェック、徒然他。夜間降雪2cmほど。除雪不要。4:30ネコトイレなど清掃、可燃ごみ集積署に提出。6:47バスにて飯川病院へ、8:45-13:00外来、紹介状用意。13:30-18:45飯川病院、19:10バスにて帰宅、夕食、20:25就寝。BR視聴「ザプロファーラー:ココシャネル」、「100分で名著:内村鑑三(1)」、「コズミックフロント:地球の誕生」、「林世界の名著:春琴抄 うかみ彩乃」、「団塊スタイル:終末期医療」。歩数計Σ7987Km。

生老病死2016(4) 自死(2) 自死と呼ぶことの意義 
 生老病死について考えることが好きである。何度も同じような項目を挙げて考えてきた。
 その中でも自らいのちを絶つ行為について、自分もそれに対して潜在的願望があるだけに、話題として距離を置いてきた。どうしても表現しなければならないときは「自殺」と表現せず「自らいのちを絶つ・・」、「自死」などとソフトに表現してきた。ただ、本や文献などを引用する時には、その中で「自殺」が用いられていればそのまま用いてきた。

 私は最近、再びいじめについて考えている。
 いじめの究極の到達点が被害者が自ら命を絶つことであるが、これはなんとしてでも防止しなければならない。この検討過程で「自らいのちを絶つ・・」行為への言及を避けられない。

 最近、いじめ問題に限らず、一部の文献では「自らいのちを絶つ・・」行為を「自殺」ではなく、「自死」と表すようになってきている。私もそうし始めているが、この流れは喜ばしい。もっと社会的に認知され、定着することを願っている。

 自死遺族と周囲の間では、「自殺」を話題にすることがはぱかられる。「自殺」は語呂が悪い。「自殺」という言葉は、貴重ないのちを自ら絶った本人に対しても、残った遺族に対しても、心ない言葉として刃のごとく刺さっていく。遺族は親戚や家族にさえも真相を隠し、大切な人の人生を心の中に封印する。その結果、大切な人の死のみならず、その人の人生に対する自分の関与のあり方を悔やみ、自責感を強める。
 こうした苦悩が続くゆえに、遺族としても「自殺」に代わり、新たな意味を込めた、より柔らかい表現である「自死」の使用がいいと思う。そのような意見は自死遺族からも見られるが、ただ、その声は小さい。

 私は、苦悩の末に「自らいのちを絶つ」行為は、尊厳死に近いと思っている。
 一般的に、病気の、ガンの、あるいは人生の末期状態に人としての尊厳を守るような対応をすることを「尊厳死」と呼ぶことがあるが、私は嫌な言葉と思っている。いのちには大きな尊厳があると思う。しかし、私の人生を含め、各人の人生には尊厳という言葉に相当するを尊さを感じない。

 「自殺」を「自死」という言葉に替えることによって、自らいのち絶った本人の尊厳を守るとともに、残された遺族の苦悩や自責感を和らげる。それによって、遺族自身と故人の人生のあり方、社会の責任が見えてくる、と思う。これは重要である。「自死」は遺族の心情に寄り添った用語であるとともに、個人の責任ではなく「自死」の背景に社会の責任をも表す言葉となる。

 普及してほしい言葉である。


1/25(月)一時降雪のち曇り 健康クリニック 飯川病院
 0:20起床、新聞チェック、蓄積画像処理、一部廃棄、本読み、徒然。降雪なし。6:47バスにて飯川病院へ。この時に天候急変し激しい降雪、長くは続かなかった。9:00-11:00健康クリニックドック。11:30飯川病院へ。14:00-18:45勤務、19:00帰宅、夕食、20:30就寝。BR視聴:「池上世界を変えた本:ケインズ・マルクス」、「英国一家:裸の付き合い、最終回:日本を食べる」、「林修:インフルエンザ」、「池上:2015年重大ニュース」、「久米書店:森村誠一」。歩数計7991Km。

生老病死2016(3) 世界の自死の状況 
 日本の自死率については、メディアでたびたび取り上げられている。
 日本は1950年代に国際的に見て有数の高い自殺率を示していた。その時の印象が強かったからか日本の自殺率は世界でも高い国の一つと考えている人が少なくない。2000年頃から新生ヨーロッパの国々の統計も入ってきたことから世界の自死率の分布は大きく変化した。にもかかわらず、日本の自死率は相変わらず高い。最近の統計では10番目以内にある。

 一般的に、北欧や東欧の自死率が高い。生活困窮度、自死の判定基準の差、社会の自死に対するタブーの強さ、アルコール等の影響を受けるから自死率の差を軽々に説明するにはいかない。

 世界の人口10万人あたりの自殺率の高い国をブリタニカ百科事典を中心に抽出してみた。
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@1:リトアニア(31人)
@2:韓国(28.1人)
@3:ガイアナ(26.4人)
@4:カザフスタン(25.6人)
@5:スロベニア(21.8人)

@6:ハンガリー(21.7人)
@7:日本(21.4人)
@8:スリランカ(21.3人)
@9:ラトビア(20.8人)
@10:ベラルーシ(20.5人)

以下
@11 ウクライナ(21.2人) @12 クロアチア(19.7人) @13 ロシア(18.9人) @14 モルドバ(17.6人) @15 ポーランド(17.5人) @16 セルビア(17.3人) @17 ベルギー(17人)@18 ウルグアイ(16.5人) @19 ブータン(16.2人) @20 スーダン・・・・と続く。
―――――――――――――――――――――――――――――-

 この高い自死率の中に韓国と日本が混じっているのは不思議な気がしてしまう。韓国の事情はわからないが、わが国の自死に関しては異様と考えざるをえない。世界の先進国のデータを抽出してみるとその特異性が理解できる。

先進国の中の自死率は以下の通り。
@日本(21.4人)
@カナダ(12.2人)
@アメリカ(11.3人)
@フランス(10,1人)
@ドイツ(8.0人)
@イギリス(6.8人)
@イタリア(4.7人)

 日本の自死率は先進国の中ではダントツに高く、それ以外の国の自死率の差は些少である。この現実を見た時に、わが国の自殺対策がいかに不十分なものであるかを認識し、対策を進めていかなければならないと認識できる。


1/24(日)晴れ曇り寒い。飯川病院日直
1:50起床、ラジオは全国の大荒れ、寒気、激しい降雪を報じているが秋田は無風、雪なし。この数日は予報と現実の乖離に驚く。本読み、文献・新聞チェック。録音データ整理。8:27バス飯川病院、9:00-17:00飯川病院日直。18:30帰宅、19:00夕食、20:15就寝。BR録画:「明治神宮:不思議の森」、「NHKsp:式年遷宮(1)」、「英国一家:侍の醤油」、「オイコノミア:笑の経済学」、「母と歩いた道:満州からの逃亡」、「サイエンスゼロ:生命の不思議(2)」、「久米書店:脳内麻薬・男性論」、「団塊スタイル:脳力アップ」歩数計Σ7987Km。

「SMAP」騒動 国会でも??馬鹿な、と思う私は時代遅れなのだろう
 13日の解散問題発覚以降、「SMAP」はNHK-TVニュースを含め新聞などのメディアで頻回、かつ大々的に報道された。19:00のNHK-TVニュースは芸能番組の様相を示した。

 私から見ると単なる5人の内輪揉めであり、ファンが馬鹿騒ぎしていた、に過ぎないと思う。何で彼らの報道がこんなに加熱する?? 私の理解を超えていた。この報道合戦を通じて「SMAP」が5人であったこと、各人の個人名と顔がやっと結びついた。「キムタク」が結成初期には抜きん出て人気が高かったことは知っていたし、写真などを見てわかっているつもりであったが、今回並んだ写真を見てもその当人を指摘できなかった。だから、私など「SMAP」問題にコメントできる立場ではない。自覚している。

 18日のTV番組で彼ら自身がグループとして継続的に活動する見通しを表明し、ファンを安堵させたが、見る人に「もやもや」感を残し、先々に不安を与えた、という。

 この騒ぎは国会でも取り上げられたらしい。ニュースで首相が答弁していた。質問する方も答える方も虚しくないか?
 驚くべきデータとして「SMAP」の5人が出演した18日放送のバラエティー番組の瞬間最高視聴率か、関東地区で37.2%、番組平均視聴率は、関東地区が31.2%、開西地区が29.7%だった、という。ことからこの騒ぎは本物だった、と思うしかない。

 「SMAP」の5人が解散を否定したというものの、私は元の鞘には収まらないだろう、解散の発表も間も無くだろう、と思う。結成後28年、様々な不満、ひずみも蓄積しているのだろう。それが吹き出たということだろう。各々のメンバーが「SMAP」から飛び出しても芸能人として成り立つだろうと言われているようだが、私が知っている数人の有名な俳優、歌手たちが辿った道は独立後厳しかった。この世界は人気、実力だけでは成り立たず、厚い人脈が必要なようである。

 「SMAP」に関しては私は一度だけ大変な思いをしたことがある。あれは平成9年の春先だったと思う。所用でホテル横浜ガーデンに行こうとしていた。駅からホテルまでは数分の距離である。JR京浜東北線「関内駅」に降り南口に向かったが、改札口から駅の外まで押し合いへし合いの大混雑であった。関内駅ホームは2階にある。階段にも人がびっしり。将棋倒しなど起きないか、身の危険も感じた。この雑踏を抜けるのに30分は要したと思う。若い女性客の話から、駅の外に「SMAP」が来て収録しているとのことであった。「SMAP」らしい集団は全然見えなかった。
 この人ごみは今までの経験の中で最高である。そのことを思うと、今回の「SMAP」騒動は有り得ないことではないな、と思った。これだけの人気が30年近くも維持してきたことには驚くばかりである。

 彼らの分裂問題など、私には何ら影響の及ばない遠い世界のことではあるが、彼らが継続的に活動するという決断に至ったことで、さらに一層無理を重ねて行くだろう。気の毒な・・、と言うのが感想である。


1/23(土)曇り寒波 飯川病院午前外来  
 0:30 起床、新聞チェック、文献読み。寒波。夜間降雪は3cmほど、除雪せず。昨年は積雪と融雪のために路地が通行難になった。今年は全く様相が異なる。8:27バスにて飯川病院に。9:00-12:00午前外来、患者10名ほど。14:00バスにて帰宅。午睡若干、自室にこもり文献ほか。BR録画「林世界も名著:供述によるとペレイラは」、「ガイア:安く美味く」、「N響定期公演から;マーラー作品、ショパン他」。画像他データ整理。19:00夕食、20:30就寝。歩数計Σ7983Km。

ガラスボトル茶 伊藤園「 瓶 お〜いお茶 玉露 」1000円? 
 ペットボトルの日本茶としては伊藤園の「 お〜いお茶」は類似品が多い中では最もポピュラーな製品のように思う。世界的にも販路が広がっているようだ。ただ、私は缶コーヒーも、ペットボトルの茶もあまり好まず、買うことはほとんどない。
 
 2週ほど前に病院スタッフからペットボトルで1000円の茶があったと聞いた。興味を持ったが、どこでも売っているわけでなさそうなのでその店から買ってきてもらった。

 緑のケース入りでガラスボトルの特別限定品という。デザイン上、ペットボトルのお茶にはない落ち着き、重さがあり、瓶の口は茶色の布カバーで覆われていて高級感が醸し出されている。ガラスボトルはやや小さめで、中央部分がが若干くびれている。このデザインもいい。容量は375ml。

 原料の茶葉には、国産の厳選「玉露」を100%使用しているとのこと。ならば他の製品はどんな、どこの原料なのか? ビールで一番搾りという製品があるが、通常のビールは二番搾り、三番搾りなのか? ついそう思ってしまうが、 安心してください!! 140円の「 お〜いお茶」も無香料無調味の国産茶葉使用とある。
 
 私は幼少の頃からお茶が好きで、茶を飲みながら歩いていて転倒、鼻に大怪我を負ったこともある。他所でお茶を出されてもうすいから、一応口をつけるが飲まない。私は違いがわからない。お茶についても風味などわからないが、渋く苦みも強い、濃い煎茶を好む。白い器に淹れられた茶で茶碗の底が見えるようなレベルの濃さではダメである。空腹時に飲むと胃のあたりが不快になり、時に吐き気がする。それでも濃茶を止められない。違いが分からない(3)お茶、コーヒーなどの嗜好品も分からない

 一方、家内は日本茶、中国茶、紅茶、コーヒーにうんちくを持っていると自称している。よく説明してくれるがほとんど理解できない。私は濃さ以外は家内の判断のほとんどを受け入れている。20年以上も前から、家内が朝に淹れたお茶を500mlのガラス瓶に詰めて持っていく。それを飲み干した後の水分補給はソーダ水を飲む。

 この1000円のお茶は通常のペットボトルの茶に比して濃くて苦味もあり美味しいが、私にとってはやはりうすくて物足りない。値段ほどの価があるのか?多分、もう購入することはないだろうと思いつつ1本飲んでしまった。後に家内も飲んでみたいというのでもう一本購入してもらった。家内がどう感じたか、評価は聞いていない。

 自分には値段的にも、お茶としての好みから見ても勿体ない製品である。あえて買うとすれば、ちょっと高めの「濃い茶」でもいい。
 私の好みには合わないが、ちょっと味にうるさい方々が受け入れてくれるような気がする。面白い製品だ、と思った。


1/22(金)曇り・寒い 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
 1:00起床、文献チェック他本読み。暴風降雪の予報あれど降雪なし。7:30Taxi駅に,8:10こまち。徒歩病院。9:10-12:10大曲中通病院外来。13:45飯川病院ボランティア。新聞読みなど。19:00夕食、20:30就寝。BR:「昭和偉人伝:黒澤明」、「英雄たちの選択:藤田嗣治」2回目視聴。「ガイア:よそ者は老舗を救えるか」、「ドクターG:航空機内の患者を救え」。歩数計Σ7977Km。

生老病死2016(2) 全国・県内の自死の状況 
 警察庁は1978年に自殺者の統計を取り始めた。
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全国の自殺者数の推移 
 警察庁の統計によると、1998年から14年連続で3万人を上回り、最多は2003年の3万4427人。最少は1981年の2万434人。
 昨年1年間の全国の自殺者は前年比1456人減の2万3971人で、18年ぷりに2万5000人を下回った。男性は1万6641人、女性は7332人。
 昨年1-11月の集計を分析した内閣府自殺対策推進室によると、19歳以下が15人増以外、各世代で減少。動機別では健康問題や経済・生活問題の減少が目立った。

秋田県の自殺者数の現状
 県警によると、2015年の県内自殺者数が278人と前年より一人増えた。男性198人、女性80人。年齢別では50代と70代がともに52人、80代49人、60代44人で、65歳以上の高齢者が全体の47%を占めた。前年に比べて30-50代は11人減、65歳以上が14人、20代以下4人増えた。
 動機別では、健康問題111件(前年比10件減)、不詳108件(同22件増)。経済・生活問題40件、家庭問題25件。
 就業状況別では、無職者185人で約7割、被雇用者64人、自営業者23人。
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 県内の自殺者数は2003年の559人をピークに減少傾向にあった。

 秋田県は自殺率が高く、県、市町村、大学、医師会、民間団体などのそれぞれが自殺防止の呼びかけと対策を行っている。NPO法人「蜘蛛の糸」、秋田ふきのとう県民運動実行委員会、秋大大学院医学系研究科、県医師会、県自殺予防対策推進会議などが連携しながら活動している。
 そのために県民の関心も高い。自殺問題は魁新聞等で折あるごとに大きく報道されている。
 
 全国の自殺者が減少し続ける中で県内では微増したことに、関係者は対策の強化やり方の見直しを表明している。その中には一昨年は20年ぶりに自殺率全国ワーストを返上したが、今年は再び元に戻った、と嘆く声もある。
 私は県民の命を守りたい、と地道な活動をされている官民学のそれぞれの活動を評価しているが、自殺率ワースト何年間とか、ワースト返上といった論調には同意できない。

 自殺は個々のケースごとに事情が大きく異なる。個々のケースを比較すらできない。それを統計的に絡めて比率などに変換して、全国ワーストとなった岩手県と順位など比較してどうするのか。

 本県の自殺対策は「秋田モデル」と呼ぱれて全国的に高い評価を得ている。2003年に比較すると一昨年は269人に半減、自殺率全国ワーストを返上したことが評価を高めた。これは関係者が10年以上の歳月をかけてつくり上げた連携の成果である。
 「秋田モデル」は今後は高齢者、都市部などに主軸を移すことになるであろう。県は今月から、民生委員などを対象に、悩みを抱える人を見つけ出し、相談に乗り、見守る「ゲートキーバー」の養成に力を入れる考えを表明している。

 自殺をタブー視して目を背けるのではなく、社会の問題として関心を持つという機運は確実に高まっている。


1/21(木)寒波襲来・曇りのち晴れ 外来+飯川病院 
0:30起床、新聞・文献チェック他。寒波厳しいが夜間積雪なし。6:47バス飯川病院。8:45-13:00外来+クリニックドック判定総括。13:15飯川病院。19:00帰宅、夕食、19:30就寝。BR視聴:「昭和偉人伝:青井忠治」、「100分で名著:良寛詩歌集(3)(4)」、「猫とコワモテ」。歩数計Σ7966Km。

生老病死2016(1) 自死(1) 自死と呼ぶことの位置付け
 私は自殺という言葉には抵抗がある。自死ならまだ言いやすいし書きやすい。最近何でも診断名とかを変えようとする動きがあって必ずしも是と考えていないが、自殺に関しては変更しても良いのではないかと思う。疾患名の名称変更(1) 精神科領域は日本語なので好感が持てる

 私は自死願望を幼少の頃から持っていた。性格的に何かあるのかはわからないが、多分何事にも自信を持てず、劣等感が強いこと、偏屈だし、病弱で、生きることにそれほど執着しないように育った心身の事情、環境もあったように思う。
 詳細は忘れたが、小学校3-4年の時にちょっと真剣に考えたことがあって、今なら自死の最年少記録を作るのではないか、と思ったこともある。何が原因で、何を理由に思いとどまったかは忘れたが、家族の気持ちを考えたのかもしれない。いや、そう深刻な問題でなく、かつ度胸がなかったことに尽きるだろう。

 他の方の感覚はわからないが、私は死に対し比較的親しみを持って生きてきた。生きていること自体が不自然なことだから、死は決して不自然なことでなく、恐れるべきものではないと思っていた。自死に対してもそれほど遠い世界のもの、自分に関係のないことだ、とは考えていなかった。私は、死はあらゆる苦痛、苦悩からの解放であり、安息の獲得なのだと思っている。むしろ、近年の死が、家族の価値観、他人の価値観、社会の価値観で、安易に医療に委ねられ、不自然な形で迎えなければならない現実に疑問すら抱いている。

 自分の人生を、自分の判断で自然の摂理に委ねる、時と場合によっては自分の意思で閉じる、このようなことはそれほど異常なことなのか??社会的に許されないことなのか?? 私は必ずしもそう思っていない。だから、自殺防止キャンペーンには疑問も感じている。自死した各人の心の真相に迫り、その中から生きるヒントを学ぶという考え方には同意できる。ところが、現実には個ではなく統計の数値が前面に出ている。「秋田は長年自殺率日本一であったが、昨年はワーストを脱却し、一位を岩手に譲った。今年は・・・」、メディアの論調、関係者の論調はこんなレベルで許し難い。

 私は医師として多くの死に接してきた。
 私の目から見ていい死もあったが、多くはそうではない。近代医療に修飾され尽くし、心身ともに疲れ切って迎える死の方が圧倒的に多い。私は「死ぬべき時は死ぬがよかろう・・」とした良寛の言葉に共感する。
 私は医師として、自分の死生観にかかわらず、現実的には患者本人や家族の希望に沿って死に対峙し、死への道を修飾してきた。本人、家族の意向であっても、それが家族愛によるとしても、私として納得しかねることの方がはるかに多かった。

 医師として重大な判断すべき時には現代の医療レベルに即して、自分の医療観に即してクールに判断するが、ある一定のコースに入ればもうどんな治療を行っても元に戻すことはできない。そうなればもう医療は不要である。私はこれ以降は患者の苦痛を取る医療に専念し、安息の訪れを待ちたいが、患者や家族はあえて苦痛を伸ばすような治療法を選択する。私は内心は「お気の毒に・・」と思いながらも希望に沿ってきた。

 患者に対して責任を負うべき立場なのであるが、医療上許される範囲で、患者の、家族の意向は尊重してきた。一人一人の死を回想する度に、私は忸怩たる思いにかられることも少なくない。
 
 昨年から私は原則入院患者を受け持たなくなった。患者の死に直接関与する葛藤から、やっと解放された。


1/20(水) 快晴・寒波緩む 降雪1-2cm 飯川病院ボランティア
0:30起床、文献・新聞チェック,PDF化。天気予報は全国的に寒波と大雪を予報している。秋田は平穏、降雪なし。午前は廃棄金属類整理など外仕事若干。12:20バスにて飯川病院へ、ボランティア。19:00帰宅、夕食、20:10就寝。BR視聴:「そこまで言って委員会」、「世界の今、いま世界は:台湾選挙、オバマ教書演説、原油安、日韓慰安婦問題」。歩数計Σ7966Km。

秋田ゾンタクラブ2016年新年チャリティコンサート  
 1月17日正午から秋田のView Hotelにおいて秋田ゾンタクラブの新年チャリティコンサートが行われた。
 秋田ゾンタクラブは創立1990年。現在会員数は14名で家内が副会長をしている。立場上、会に協力せざるを得ないことでほぼ皆勤しているが、今回はプログラムにある演奏内容に惹かれ能動的気持ちで出席した。

 会は新年ランチ&コンサート、演奏は秋田市立山王中学校吹奏楽部。チャリティ会は220名ほどの出席、9割以上がそれほど若くない女性で占められていた。

 「ゾンタ(ZONTA)」という名称はアメリカ先住民スー族の言葉に由来し「正直で信頼」という意味とのこと。いかなる党派や宗派にも属さない、女性の地位向上を目的とし、各種のプロジェクトへの参加、奉仕活動をしている。国際ゾンタクラブは1919年米パッファロー市で誕生、68ヶ国に約1,200クラブ、会員数は33,000人とのこと。ユニセフ、UNHCR等の国連関連の活動とも直結し、種々の活助を行っている。

 秋田ゾンタクラブは小さな団体で会員を募集中であるが増える傾向にはない。ロータリークラブ、ライオンズクラブ、ソロプチミストなどに比較して知名度は少ない。小さいながらも地域奉仕にも力を入れ、チャリティ・コンサート、ギフトフェアなど開催、寄附支援、災害支援、ゾンタ賞、健康セミナ一、子宮頸ガン予防の啓蒙運動その他を行っている。

 2016年チャリティ奨励賞は @秋田市立山王中学校吹奏楽部、@秋大国際資源学部留学生 Dさん、@秋田大学医学部付属病院産婦人科 K医師に贈られた。

 山王中学校吹奏楽部は創部62年目。全国大会出場34回(うち金賞17回)。部員数74名。毎年県内外で、年間25回ほど公演を行っている。昨年は福島県南相馬市、岩手県大槌町、野田村、陸前高田市へ訪問演奏を行った。このような活動が奨励賞の授与につながった。
 演奏は会場の都合で29名の選抜メンバーによった。曲目は @未来へのステップ @レ・ミゼラブル @ディズニー・オン・バレード @川のながれのように @ふるさと @アメージング・グレイス @花は咲く。
 演奏は十分楽しめるレベルであった。指導されている教諭の説明では1-2年生のメンバーだとのこと。わずかな経験でここまで高度な演奏ができるのかと感心した。秋田は吹奏楽のレベルは総じて高い。

 蛇足ながら、名曲として世界的に知られるアメイジング・グレイスは奴隷輸送業で富をなしたジョン・ニュートンによる詞。勉学と多額の献金を重ねて牧師となった。詞中では、黒人奴隷貿易に関わったことに対する悔恨と、それにも拘らず赦しを与えた神の愛に対する感謝が歌われている。
 本日、歌詞の由来を調べて初めて知った。無知であった。


1/19(火) 曇り晴れ・寒波緩む 外来 飯川病院
 0:30起床、文献・新聞チェック,PDF化。天気予報は全国的以後の寒波と大雪を予報している。秋田は比較的平穏、湿気の多いべた雪5cm程度。5:00可燃ごみ廃棄、5:30-6:10今季2回目除雪。6:47バス飯川病院。8:45-12:30外来。就労契約改定。12:50飯川病院、14:00-18:30勤務、19:15バス帰宅、夕食、20:15就眠。BR視聴:「オイコノミア:怒りの経済学」、「ザプロファイラー:ムーミン作者トーべ・ヤンソン」。歩数計Σ7960Km。

NHKのど自慢(2) 見応えあった総集編、チャンピオン大会
 NHKのど自慢の放送は生放送、全国を縦横無尽に巡回しておこなっている。
 放送スタッフは各地に3日前から集合して準備を重ねるという。司会者などのレギュラーメンバーは年間半分ほど地方出張していることになる。大変な負担だと思う。

 番組の始めに開催地の紹介がある。この番組ならではの特徴で、私はこの数分間で各地の名前、所在地などを知る。地図を片手に見ることもある。

 抽選や選抜があるが、誰でも出られる視聴者参加番組で、応募すること、出場すること、応援することはちょっとした「お祭り」騒ぎで、地域の紹介もあることから開催地の自治体も協力しているようだ。

 昨今、テレビの音楽番組は衰退傾向にあるとされるが、のど自慢の視聴率は安定した数字を残している。本選出場は狭き門で、あらかじめ絞られた250組ほどが前日の予選に臨み夕方までかかって20組が選ばれる。歌がうまければ出られる、というわけではなく、出場者は年齢なども考慮されてバランスよく配分されている。

 本選で歌う時間は約1分で、この短さがいい。素人の歌は上手くても下手でも、またパフォーマンスもじっくり聴かせられたり見せられるのは辛い。4-5人の審査員か別室で審査し、「一つ、二つ、合格」の3種類の鐘を鳴らす。鐘を鳴らすのはプロの音楽家で、東京芸大の打楽器の非常勤講師を務めている方である。

 玄人はだしの歌も良いが、親子のデュエット、お年寄りのナツメロ、職場の仲間のコー
ラスなどなど、さらに出場者のエピソードなどの話題をも楽しめる。老いてなお、声に張りのあるお年寄り、観客を巻き込んでのパフォーマンス、どれを取っても魅力がある。出演する中高校生の力量は総じて素晴らしい。

 年末には総集編が放送された。歌唱、パフォーマンスに特徴があった50組以上の出場者が数秒間づつ再登場した。たかが知れているぐらいが一番いい。意外と記憶に残っていないもので楽しめた。

 先週は毎回のチャンピオンから選ばれた14組の選抜者による2015年チャンピオン大会が放送された。これがのど自慢に出場した素人なのか?と思わせる玄人はだしの歌唱が展開された。優勝者は中学生であった。

 そうそう、昨年後半から今解散とかで話題になっているSMAPが時折出演し、出演者にインタビューするようになった。マンネリ打破のためと思うが、もともと時間が押している番組だけにちょっと落ち着きがなくなった。私は彼らの参加にあまり賛成できない。


1/18(月)曇り降雪若干 健康クリニックドック 午後飯川病院
 1:10起床。本読み、新聞・文献チェック他。6:47バス出勤、飯川病院。9:00-11:00健康クリニックドック。入院患者対応、12:00飯川病院へ。14:00-18:45飯川病院、19:10帰宅、夕食、いつもの如く20:15就寝。 BR視聴:「池上:ニュース、そうだったのか」、「NHKsp:自衛隊」、「久米書店:あなたのマンションは大丈夫か」、「NHKsp:新・映像の世紀(3):ヒトラー」、これは新発見された映像を駆使してヒトラーに迫る貴重な番組。歩数計Σ7957Km。

NHKのど自慢(1) 生の緊張感、出場者の屈託のない笑顔がいい 
 私は「NHKのど自慢」が大好きである。この番組は開始から70年目を迎えた、と言う。
 自宅で過ごせる日曜は半分程度と多くはないが、家にいる時は正午の12:00時になると自然に茶の間のTVの前に座る。正午のNHKニュースと引き続き放送される「NHKのど自慢」を観るためである。もうほとんど休日の定番となっている。日直とかで家にいない日は録画し、夜に、あるいは後日みる。

 心地よい鐘が鳴り響き、20組の素人の個性ある歌声が聞こえてくる。この番組は、司会者の「明るく楽しく元気よく・・」の言葉で始まる。終戦直後から視聴者に支持されて続ける超長寿番組である。

 1946年にラジオで「のど自慢素人音楽会」がスタート。私は3-6歳の頃から、兄が作ってくれた鉱石ラジオで、のちには5級スーパー真空管ラジオを通じてほぼ毎回聞いていた。昭和32年頃からは白黒TVで、昭和38年頃からからはカラーTVで楽しんだ。とても楽しい番組である。

 なんでこんなにこの番組が好きなのか?? 
 実は、私は小学校3年の頃に私どもの村に巡回してきた「のど自慢素人音楽会」の子供バージョン「NHKこども音楽会」なる番組に出場している。学校からの推薦もあった。正確な名称は忘れた。何を歌ったかも忘れたが、私は11番目に登場し、最初の合格の鐘を鳴らした。商品はお菓子の詰め合わせであった。2週後ほどにラジオで放送された。

 当時、私はちょっぴり歌が上手で、小学校に上がる前から校庭で遊んでいると校長から声がかかり、職員室で披露していたものである。当時の私の十八番は「長崎のザボン売り」であった。更に、余談を重ねると、中学は盛岡の私立の中高一貫校に進学したが、ある日、音楽の授業で突然指名されて教師のピアノ伴奏で「追憶」を歌わせられた。教師はいたく感心し「お前、うまいじゃないか・・」と評価してくれた。これ以降、恥ずかしがり屋の私は人前で歌を披露することはなくなった。このふたつのエピソードが今でもいい思い出として心の中に生きている。

 そんなこともあって、私は「NHKのど自慢」に親しみを感じているのだろう。

 この番組はずっと大きな変化がないような気がする。昨年から出場枠を中学生に広げたが、このマンネリがいい。通常はマンネリは嫌われるが、この安心感がいい。歌唱力などはじめからそれなりに期待しないが、中には驚くほどの実力者もいる。それ以上に、出場者の屈託のない笑顔がいい。


1/17(日)晴れ 秋田ゾンタクラブ新春チャリティコンサート
0:30起床。新聞・文献・録音・PDFデータ整理など。11:31バス、買い物広場まで。12:00-14:45View秋田ゾンタクラブ新春チャリティコンサート。山王中学校ブラバン、家内への付き合い上やむなし。15:00バス帰宅、微睡。PDFデータ整理など。19:00夕食、20:15就寝。歩数計Σ7800Km。昨季除雪7回、今季は今月13日の1回のみ。

スキーバス事故 NHKニュース報道は異常だよ
 15日(金)早朝、長野県軽井沢付近でスキーツアーバスが崖下に落下し14名が亡くなった。犠牲者はの多くはいずれも大学生で悲惨な結果となった。若者がこのような形で犠牲になるのに接するのは辛い。お亡くなった方々の冥福を祈りたい。また事故にあった方々には、関係者の方々にお見舞い申し上げたい。

 この日、4:00am早朝のラジオで事故の発生を聞いたがその時間には詳細は不明であった。5:00amにニュースでは心肺停止状態の2名の死亡が確認された、と報じた。このニュースを聞いた時に頭をよぎったのは1985年の長野市でスキーツアーバスが犀川に転落し25名死亡した事故であった。この時も早朝のラジオニュースで速報を聞いていたからである。今回の事故も聞くたび毎に犠牲者が増え、大事故になった。

 19:00のNHK TVニュースは最初の10分近くをバス事故関連が占めた。いつもの事ながらこのニュース構成は呆れた。ニュースをドキュメンタリー風にアレンジして犠牲になった方のプロフィル、被害者の家族の悲しみ様子なども長時間にわたって挿入された。 
 関係者の叫びそのものがあたかも日本人全体の世論であるかのような置き換え、あるいはそう感じなければおかしい、と思わせるような共感の押し付けである。主張したい点があるならじっくりと論旨を展開すればいい。

 ニュース番組は分かっ範囲の事実、背景にある問題点などを淡々と報道すればいい。

 私はマスコミ関係者は思い上がっている、あるいは立場を誤解している、と感じている。視聴者に意味のない、普遍的な共感、協調を強いる姿勢だからである。

 だれでも直接の悲しい思いをするのはいやだ、避けたいと思う。多くのTV報道などで報じられる事件や事故は視聴者に直接利害の及ばない距離を持った事件や話題である。人は平穏な日常の中で、何かしら感情の高ぶりのある体験を求める。マスコミはその思考に沿った番組を、直接利害のない方々に向かって安易に、半ば「娯楽」として提供し続けている。本質に迫る姿勢は乏しい。

 共感や協調を強いる「報道や物語」には、様式化された一定の手順があるようだ。近所などの人を登場させて、誰でも予想がつく様な、常識的なコメントを挿入する。TVの前の視聴者も「そうだそうだ」と言うことになる。二重、三重に同意を強いている。

 お涙ちょうだいの報道は、本質に迫る視点や創造力が乏しくても技術だけで作ることができる。

 今回の事故の報道も上記の視点が目立っていた。


1/16(土)曇り 大学入試センター試験  
0:50起床。いつもの如く。古書、新聞文献PDF化。文献読み、本読み。午前はネコのヒーター修理中心に。午後は微睡、自室の書籍、レコード廃棄など。本読みなど。19:30夕食、20:30就寝。 DVD「のど自慢チャンピオン大会」、歩数計Σ7946Km。

いじめ2016(3)学校におけるいじめの実態調査
 人類の進化が集団化、社会科がその結果もたらされた負の形の一つが、「いじめ」の発生と「いじめ」におびえる今の世界なのだ、と思う。

 「学校」という教育の場が「いじめ」の発生要因の一つである。

 教育の場の「いじめ」の実態はどうなっているのだろう。
 昨年8月、文科省は都道府県教育委員会などから報告されていた2014年度分の「いじめ」の実態調査について、実態を正確に反映していない、として異例の再調査を指示した。その際、初期的と思われる「いじめ」や、ごく短期間で解消した「いじめ」も件数に計上すること、アンケートで「いじめ」被害を訴えたものは重く受けとめるよう要請した。

 その結果が10月に発表された。
 調査のやり直しの結果、件数は調べ直す前より3万件増え、13年度並みの約19万件になった。新たに計上されたのは、からかいや仲間外れ、短期間で解決したものなどが中心だったという。「いじめ」防止対策推進法は、被害者本人が苦痛を感じるものはすべて「いじめ」と定義している。その線に沿って出来るだけ幅広くとらえることが重要である。ただ、この調査は学校が認知した数であって、これでも氷山の一角に過ぎないだろう。

 それにしても大変な数である。「いじめ」問題は、「あってはならない」と考えず、むしろ「あって当たり前」ととらえ、積極的な取り組みが必要だ。その際、撲滅できると考えると問題が中途半端に終わる。
 
 NPO「ジェントルハートプロジェクト」の調査では、いじめを「解決できる」,「ほぼ解決できる」と答えた中学校教員は4分の1強あったという。そうあって欲しいと思う。

 「いじめ」防止対策推進法が施行されて2年たつ。学校に義務づけられた、「いじめ」を防ぐ基本方針と対策組織はほぼ全校でつくられた。だが、形だけで実際には機能していない例もありそうである。岩手県の矢巾での例はそのような状態と考えらる一例である。教職員全員で危機感を共有し、情報の共有と共通理解をつくることが欠かせない。

 私は小中学校における「いじめ」対策の究極の目標は、自死の予防対策である。それには、@教員対策、@PTAを介した保護者対策、@生徒教育、それぞれをやらなければならない、と思う。


1/15(金)曇り 大曲中通病院外来
 1:00起床。文献・新聞PDF化。7:@@Taxi、8:10こまち。駅・病院は積雪のためにTaxi、9:00病院着、12:00診察終了。13:30飯川病院、ボランティア。18:50Taxi帰宅。19:00夕食、20:30就眠。 歩数計Σ7945Km、BR視聴:「日本人の3割しか・・」、「林先生初耳学」、「池上:ニュースの裏側」。

いじめ2016(2)青少年期、教育機関で培われる差別・いじめの心理
 「いじめ」は人間の本質に関わる問題である。人は集団を作って生きる。
 「いじめ」のキーワードは集団である。例え「いじめ」の首謀者が一人であろうと多数の見て見ぬ振りをする集団がバックアップしていて、首謀者に力を与えている。だから、「いじめ」問題を加害者・被害者単独の問題と考えてはいけない。

 人間は生存のために集団生活、社会化を選択した。
 そして乳児・幼児の頃から託児所、保育所、幼稚園、小・中学校、高校、大学と年齢に応じて集められて教育される。幼稚園でも「いじめ」が見られないことはないが、体力、知力、自我の形成が未熟であることから大きな問題になることはない。

 小・中学校では義務教育という名の下にほぼ一律の教育が行われる。そこでは、学校という、さらに細分化された、ほぼ閉鎖されたクラスという空間で、没個性化の教育が行われる。この年代になると種々の欲求が生じてくる。自我の形成と共に多様化が求められ、気の合うような、似たような仲間がグループとして自然と集合する。
 この時に問題になり始めるのは、良きにつけ悪しきにつけ、学校という巨大な組織から逃れられない帰属性、クラス化による強い閉鎖性、没個性化教育などである。

 形成されたグループ、すなわち集団はある種の力を持ってくる。集団は個への強制力や同調圧力を持つ。「仲間」と「仲間以外」の区別は、時に敵視感情はらみ、そうなると一層結束が強くなる。結束が強くなる背景には、グループの構成員自らが「排除されること」への不安と恐怖の心理を伴う。

 高校生になると置かれている環境が異なってくる。成長に合わせて学校以外への視点も発達し、身動きできない閉鎖性は薄れてくる。高校生レベルであれば学校外の活動に参加するのも「いじめ」の圧力から逃れる一方法である。学校内のクラブ活動は往々にして新たな閉鎖環境を作ることになる。
 大学生になると多くのことが自由選択制となり、施設への帰属性は乏しくなる。

 人は社会的教育を受けずにほったらかしにして置かれると、徐々に抑制が失われ野性化していくとされる。野生化した状態では社会など成り立たない。この野性化という事態を回避するために、いわば大人しくするために、社会的良識を備えるために、教育を通じてがんじがらめに縛り付け、抑制する。
 学校は思春期に達する前から子どもたちを長い間かけて狭い価値観と人生観をビルトインする場だから、本質的に問題をはらむ場なのである。この認識が「いじめ」問題を考えるときに必要である。

 学校という閉鎖的集団教育の場は「いじめ」が発生する温床でもあることを周囲は認識する必要がある。無くすることよりどう対応するかが問われることになる。


1/14(木)曇り 外来+飯川病院
 0:00起床、文献・新聞PDF化。夜間降雪3cm除雪不要。6:48バス病院へ。 8:45-13:30外来、混雑疲弊。14:00-18:40飯川病院、19:00帰宅。夕食、20:30就寝。BR:「サイエンスゼロ:原子力事故、核燃料デブリ」、「小遊三:たいこ腹」、「NHK認知症キャンペーン」、「オイコノミア:喜ばれるプレセント」、「プロファイラー:アラビアのロレンス」。歩数計Σ7941Km。

いじめ2016(1)幼少期から培われる差別・いじめの心理
 「いじめ」の報道があとを絶たない。大津市の事件後社会的注目が集まり報道が加熱していることもある。最近は名古屋、沖縄、奈良でもあった。

 「いじめ」は恐らく人間と言う生物が持つ闘争的意識に由来するものであって、歴史的にも長い。「いじめ」は大人にもある。決して子供達の問題ではない。
 中にはほとんど犯罪にと言って良い陰鬱かつ強烈な「いじめ」もある。
 
 「いじめ」は人間の本質に関わる問題だと思う。対策に特効薬はあるのだろうか。

 今から450万年以上も前、人類の先祖は群れをつくることを選択した。大型肉禽獣がたくさんいる中では一人では生きられない。人類は群れる様になった。群れはにはなわばり意識が発生し互いに戦いが生じる。生存競争、同族のDNA維持の本質的性質なのかも知れない。群れの中ですら和気藹々というわけではなく競争が生じていく。
 ヒトはもともと好戦的な動物なのだろうと思う。

 人間は物心がつく頃から「いじめ」、「差別化」を助長するような生活環境、教育環境の中で育っている。

 幼児教育の中で語られる様々な物語り、昔話、童謡などを振り返ってみるとき、まさしく「いじめ」、「差別」を教え込んでいる。

 我が家でも時折孫たちが来るが、彼らに与えられる絵本や童話、最近はタブレットで読ませているが、音を聞いていると「いじめ」、「差別」の世界が展開される。

 絵本、童話や物語は教育的な面を含んでいると言われ、世界中で普及している。アンデルセン童話、グリム童話然りである。日本の民話、昔話も同様。
 この中で悪者は厳しく差別され、彼らが行う悪事は残酷であり、善人によって行われる報復も厳しい。日本で幼児向けに出版されている絵本は、かなり「修正・改変」されている。それでも私の目から見て話の内容は残酷辛辣である。

 「いじめ」、「差別」その素養は幼児の頃から培われている、と思う。
 童話や物語に見られる差別、いじめ例を思いつくまま挙げてみた。幼児むけに動物が擬人化されているが、そのこと自体から差別扱いである。考えすぎだろうか??

@ 白雪姫 @ 浦島太郎 @ 桃太郎 @ 三匹の子豚 @ かちかち山 @ 因幡の白兎 @ 醜いアヒルの子 @ 赤ずきんちゃん @ マッチ売りの少女 @ ウサギとカメ @ オオカミと七匹の子ヤギ @ シンデレラ @ 裸の王様 @ ドラえもん @ 機関車トーマス、などなど枚挙にいとまがない。


1/13(水)曇り降雪 休日 今季初除雪 飯川病院ボランティア
0:20起床、文献チェック他、読書、本、数冊に目を通す。5:00ペットボトル廃棄。積雪10cm、5:30-6:30今季初除雪。8:00家内の車で飯川病院に向かう。渋滞で40分ほどかかる。院長受診とのことで10:45から代診ボランティア。ネコだなとヒーターが故障したらしい。18:00バス帰宅、棚修理。19:00夕食、20:30就寝。歩数計Σ7946Km。BR:「池上:ベトナム・カンボジア・タイ」、「久米書店:加藤諦三 悩みの真相」、「映画:失楽園」。

四季2016(1)遅れに遅れたが、ついに私の冬が来た
 ついに、私にとって冬が来た。嬉しい反面いつ降るのか待つ気持ち半分、不安半分で過ごしていたが、これでなんとなくホッとした。
 
 私の住処は自称胎盤道路である。へその緒に相当するような細い路地が40-50mあり、胎盤のごとくのちょっと広めの自宅に至る。この細い路地は降雪期には手抜きしていると雪で狭まってしまい生活に支障が出る。私のところは一番奥だから手が抜けない。

 私は四季を勝手に以下のように分類している。
■春 除雪が不要になる時期から桜が散るまで(約2か月)。
■夏 桜が散った時期から8月13日まで(約3か月)
■秋 8月14日から除雪の時期まで(約4か月)
■冬 除雪が必要になる時から不要になるまで(約3か月)

 私にとっての冬の訪れは、2013年は12月13日で突然35cm降った日からであった。2014は12月16日、2015年は大晦日まで冠雪するような降雪はなく、上記の定義を用いている私にとってはまだ秋であった。新年を迎えてからもまだ秋が続いていたというのは自分でも変な気持ちであったが、そう決めているのだから仕方がない。

 ここ数日、寒波があり時折小雪が舞っていたが、昨夜半から降雪が続き今朝5:00の段階で10cmほどの積雪となった。風はなかったために庭木の枝にも新雪が積もり美しい情景となった。ついに来た、という感じである。

 私はこの1月から水曜午前フリーとなった。午後は飯川病院のボランティアの予定である。今朝は先週から始まった2回目のフリー日で時間的には余裕があったが、なんとなく落ち着かず、5:00前から外に出て廃棄するペットボトルを集めたり、市指定の集積所に出したり、庭木の雪を落としてみたり、などなどいろいろ動いた。5:30を待って除雪機にエンジンをかけ、約1時間除雪を行った。早朝の静寂を破るのはちょっと気後れしたが、40年近く続けてきたことでもあり、ご近所の認知は得ていると思う。

 私の四季は除雪を中心に一年が回る。いつも、たとえ真夏であってもこの路地を通るたびに冬の除雪をのことを思う。むしろ雪がないときほど深刻に思い、やや落ち込むこともある。
 雪が降ってしまえば、もう迷いは無い。降るなら降れ!!! 連日でもいい。朝早くから心は外に向かい、雪に向かい、除雪を何としようかと考える。雪の季節は嫌いではない。除雪に向かって気力も充実してくる。

 さあ、冬が来た。今季のこれからは降雪はどうなのか。来年3月上旬迄、私は雪と闘い、戯れる。


1/12(火)曇り 中通外来 飯川病院
1:00起床、新聞チェック、文献、本読み。5:00可燃ゴミ廃棄。6:46バス飯川病院へ。8:45-12:30外来。13:00飯川病院、14:00-18:30勤務。19:00帰宅、夕食、20:00就寝。BR視聴「そこまで委員会:信じられるか否か」、「アメトーク:カメラ芸人」、「世界の今、世界の経済の今:イラン・サウジ問題、北朝鮮核問題、中国経済の失速問題」。歩数計Σ7930Km。

2016年の医療環境はどうなるか(4) 診療報酬改定の結果から何を読み取るか
 国の財政再建は喫緊の問題になっている。
 その中で鍵を握るのが高齢化に伴い医療や年金、介護など社会保障費である。増え続ける社会保障費をどう抑制しながら再配分していくのか、が重要である。

 国の16年度当初予算案は96.7兆円でこれまでの最大規模である。
 このうち社会保障費は1.4%増やし、過去最大の約32兆円となった。年金は1.7%増、介護は3.6%増と大幅に増やした。介護については従来十分な配慮をしてこなかったための緊急的対応である。介護職員の離職等改善できるか? 医療費は内容を調整しながら何とか0.5%増に抑えた。

 医療費の動向を決める診療報酬は2年毎に改定される。2016年度改定ではこれが0.84%引き下げられる。国の財政事情を考えればマイナス改定は妥当といえる。

 診療報酬は、医薬品などの価格に当たる「薬価部分」と、医師や薬剤師らの技術料や人件費に当たる「本体部分」で構成される。薬価部分を-1.33%にする一方、本体部分は+0.49%とした。診療報酬がマイナス改定になると、税金や保険料の支出、患者の窓口負担は減り、医療機関の収入も減ることになる。だから、医療機関の運営は困難になり、地域医療は再度崩壊に向かうこともありうる。
 
 国民皆保険、地域医療水準を維持するために日本医師会などの関係医療団体は引き上げを求めてきた。利益団体としての要求の影もあるが、+0.49%と言え医師の人件費が確保されたことは医師確保などへ役立つことになるだろう。医療関係者の立場からはまず納得できる改定と評価する。

 地域医療を守るのは診療報酬の問題だけではない。2年毎の改定のたびにつじつまを合わせるような視点からでなく、医療と介護の連携、在宅医療の充実などの確立、無駄を省く医療など、長期的視野に立った計画が必要である。


1/11(月)成人の日 曇りのち晴れ 飯川病院日直 
1:10起床。文献検討.徒然など処理。新聞記事のチェックDPF化など。8:15車にて飯川病院。8:30-17:00飯川病院日直。データの整理など。横浜から帰秋の家内を駅に迎え19:40帰宅、夕食、20:00就寝。歩行Σ7922Km。BR:「100分名著:良寛詩歌集(2)」、「BSsp:戦争プロパガンダ」、「昭和の選択:国際連盟脱退」、「団塊スタイル:掃除術」、「日本の底力・お掃除大国」、池上「教科書に載っていない20世紀:(1)ナチス、(2)戦後の女性たち」。


徒歩通勤2016(2) 大股歩きと階段2段上り 
 私は通勤の往路を可能な限り徒歩通勤にしている。歩数計「新・平成の忠孝」は連日の歩数が蓄積され、簡単な地図上で歩いている地点が確認できるから面白い。いま7900Kmの時点、島根県の海岸線を歩行している。

 私の歩行距離目標は1日10Kmに置いている。開始後1000日目の距離は7800Kmだから1日約7.8Kmであった。積算開始当初は勤務が15時までのことがあって、この時期は往復歩き1日に16-7Km積算したこともあったが、1年前から午後も勤務することになり復路の歩行は困難となった。目標達成は一層遠くなっていく。

 秋以降は歩行距離がどうしても少なめになる。第一の因子は道路の冠雪凍結で、不用意に歩くと滑って危ない。次はディバッグ内の電子機器が濡れるほどの風雪・降雨である。
 徒歩通勤が出来ない日は通常はバスにて病院に行く。さらに条件が厳しい時には自分の車で出勤する。

 秋冬で歩行距離が減ってくると足腰が弱ってくるのを自覚する。
 普段から大股を心がけているが、最近は更に階段を2段上りにして身体に負荷をかけている。

 最近の駅などにはエスカレーターがあるが階段を昇る人は少ない。運動できる場所なのに勿体ない。利用しない手はない。階段は一段ずつだと息は切れるが運動量としてさほど変わらないような気がする。2段ずつ上ると下肢筋、臀部、腹部、背部の筋も頑張っているのが実感でき、いかにも運動したという感じがして気分がいい。ただ、2段下りは膝への負荷が大きくバランスを崩しやすいからやらない。

 階段を上る効果は段差によっても異なるが、膝伸筋の活動量は若者の場合は最大活動量の54%、高齢者の場合は78%を要するとした。階段の下りの場合は、若者で42%、高齢者で80%とした(Hortobagyi ら、2003年)。研究者によって数値は異なるが、階段歩行は筋肉や心臓血管への負荷は水平面の歩行より高く、それだけ運動としてはより良い結果を得ることができる。
 だから、階段があったら無理しない範囲で、時には2段上りも含めて利用している。

 最近の、優れた歩数計には単に歩数を測るだけでなく、階段昇降時等の身体負荷なども加えた運動量を提示するタイプ、GPSを用いてより正確な移動距離を提示するタイプのものもあるという。


1/10(日) 朝から降雪  かなり本格的
飯川病院医局で2:00起床、新聞チェック、文献・録音データ整理。ヘッドフォン修理。
朝から降雪あり。実際には除雪にまでは至らなかった。9:15車帰宅、入浴その他。新聞他文献入力、その他処理。BR:「題名のない音楽会」他視聴。午後も同様自室で過ごす。BR:「フジタ;アッツ島玉砕」、「猫の生態」、「ドラマ:猫死んじゃった」他視聴。19:00夕食、19:45 患者死去、20:00-22:30飯川病院で対応、見送りなどご帰宅。歩数計Σ7921Km。

自己満足的生活の目標2016 正月の計は元旦にあり 
 正月の計は元旦にあり。例年は年始休暇中に考えるのであるが、北朝鮮が核実験、自称水爆実験などをやるものだからそっちの方も気になって、つい遅れてしまった。
 私は今年5月に満71歳を迎える。ここ1-2年、体力・気力が徐々に減退しつつある。比較的背伸びをした計画を作るのが好きなのであるが、今年は体力低下を加味して無理しない計画にする。
 
 2016年の自己満足的生活の目標を立ててみた。

@ 早朝起床生活、時間を有効に使う:維持。
@ 適宜惰眠をむさぼる:維持。
@ 中通総合病院他の勤務:法人の要請に沿う。
@ 飯川病院の勤務:院長が病身でもあり業務援助は必要:要請あれば続行。
@ 徒歩通勤:通勤する状況なら続行。
@ 自宅周辺・路地の除雪:続行。
@ 英語、芸術、歴史、特に近代日本史を学ぶ。映像資料を活用:縮小し続行。
@ 医療・医学を学ぶ:縮小。
@ 新聞4紙の記事、雑誌等の有用記事を電子化:続行。
@ 新書、文庫等の書籍の電子化と廃棄:続行。
@ ラジオ深夜便録音など、聞き直し:続行。
@ LPレコードを聴かずに廃棄:開始。
@ 月収の2割を岩手県の復興基金に送る:続行。
@ 徒然日記の連日更新:続行。
@ 健康管理面への配慮、減量、簡単な筋トレ・ストレッチ:続行。
@ 社会的活動は忌避・回避:続行。
@ 終活・身辺整理・木工用材料廃棄:続行。
@ 自らの介護等の対応、葬儀・相続等の意向の伝達文書作成:続行

 私の次年度の生活は現在働いている法人、飯川病院の就労条件の内容にかかっている。1月から水曜日が休日になった。まだ1週だから実感ないが、就労はもういいじゃないか、が本音の一部である。その際には新たに自分に負荷をかける生活設定にしなければ自分は一層退化する。実はこれが一番怖い。

 他力の部分もあるが、自分としては今年も「継続は力である」を大事にして過ごしたいと思う。


1/9(土)早朝小雪 飯川病院日当直 
1:10起床。新聞・文献チェックほか。古書PDF化。午前はサンルームの棚の修理、隙間風防止対策。BR録画「交響曲9番合唱付」二回目の視聴。10:30横浜に向かう家内を駅に。11:15飯川病院、12:00日当直勤務に、検食。BR録画:「林修今でしょ講座・風邪・ペンギンの捕食・ネコ」、「ネコ寺」、「昭和の選択:三国同盟」、「知恵泉:忠臣蔵」、「ザプロファイラー:植村直己」。18:00検食、20:00就眠。 

徒歩通勤2016(1) 鳥取県通過 島根県の海岸線を歩行中
 13年4月から始めた歩数計「新・平成の忠孝」を用いて毎日の歩数を積算している。始めてから約2年8ヶ月かかって本日1月5日Σ7900Kmに達し、鳥取県の日本海側を通過し、いま島根県の海岸線上を歩行している。今回通過した鳥取県の海岸線は150Kmと長くはなかった。今通過している島根県の海岸線は結構長く422Kmである。

 私は通勤の往路を可能な限り徒歩にしているが、最近、歩行距離数がとても少なくなっている。秋の不安定な空模様とも関連している。それとともに、室内で蓄積したデータの整理をしながら、あるいは本を読んでいる過ごす時間が大幅に増えた。それに寒くなり始めたたことと、私の気力・意欲の減退も関連している。

 鳥取県の海岸線150Kmを29日かかった。約5Km/dayである。目標値の1/2程度に過ぎなかった。

 鳥取県には行ったことがない。私は旅行嫌いで、私が国内各地を訪問したのはほとんどが内科または血液学会総会関連、医師会関連の出張、大学の同窓会のみである。それ以外では秋田近隣県だけと言っていい。

 だから、私は元々の不勉強もあって日本の地理には全く不案内である。とりわけ山陰地方についてはほとんど知らなかった。恥ずかしながら、京都以南の各県を順良く並べてみろと言われてもまともに答えられなかった。この歩行計「新・平成の忠孝」に沿って伊能忠敬が歩行したコースをバーチャルな遊びとしてたどり、県境を越すたびに日本地図を取り出してその地域を見直しているが、その作業を通じて知ったことも多い。

 鳥取県は私にとっては遠い存在である。鳥取県内で最も興味があるのは砂丘であるが、おそらくは訪れることはないだろう。
 いま通過中の島根県の海岸線は422Kmである。無理せず2け月かけて通過したい。


1/8(金)曇り・小雪 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
12:45起床。いつもの如くに読書他。降雪無し。7:30Taxiにて駅に。8:10こまち。9:00-12:10外来。14:00飯川病院病院ボランティア。BR視聴:「オイコノミア:旅」、「歴史列伝:山本五十六」、「ドラマ:私をみつけて(3)」,「バクモン:海というフロンティア」。歩数計Σ7918Km。18:45迎えの車にて帰宅、19:00夕食、20:00就寝。

北朝鮮2016(3)  核兵器 vs 拡声器 語呂は似ているが後者に軍配 
 韓国政府は、北朝鮮の核兵器は対米国を意識した兵器で、韓国に直接使用する可能性は低いと分析していたが、一方では国内では「自衛的核保有論」もある。
 韓国政府は7日、朝鮮半島の非核化政策を再確認した、という。韓国国会の国防委員会も同日、北朝鮮の核実験を糾弾し、効果的な対応策を求める決議を採択。外交統一委員会も、核廃棄を求める決議を採択した。慰安婦、産経新聞記者裁判など韓国も理解しがたいところがあるが、今回の韓国政府の判断は迅速であり、正しい方向にあると思われる。

 韓国政府核実験を実施した北朝鮮への対抗措置として、8日から軍事宣伝放送を再開すると決めた。昨年北朝鮮が猛反発し中止していたアレである。軍事宣伝放送は、南北の軍事境界線付近に設置した大型の拡声機から、韓国のニュースや歌謡曲などを北朝鮮の住民や兵士に向かって流す。「核兵器 vs 拡声器」である。軍事的威力としては比較すらできないレベルの対抗措置であるが、朝鮮半島の非核化政策を再確認したことを含め評価されるだろう。

 いま、地球上に存在する核兵器の数は計16.000発以上り、米露で90%以上、ほぼ同数保有している。かつて冷戦時代に核兵器開発競争があり、その頃は70.000発にも達していた。
 確かに世界の保有数は減じており、米国では1日1発廃棄しているというが、その後もずっと米露の間には信頼感がないことの表れなのだろう。核戦争が起これば人類を滅亡させる数の核があり、一つであろうと核兵器を持つことの正当性は認められないが、米露の保持数は他の核兵器保有数から見て信じがたい数である。何の目的でこれほどの核兵器を所有し続けていなければならないのだろうか。両国の指導者たちは何を考えているのか、推し量ることもできない。

 核兵器の使用があるとすれば、持てるもの同士の間のみであろう。かつて米ソ間でキューバ対応を巡って一発触発の危機間で高まったことがあったが、ケネディ、フルシチョフの対話でギリギリで回避されたことがある。持つもの同士だからここまでエスカレートするのだ。その後もベトナムで、最近ではウクライナで核兵器使用が取りざたされたことがあったが現実味はなかった。

 「いかなる状態に於いても、核兵器が二度と使用されないことが人類の生存そのものにとっての利益である。核兵器が決して使用されないことを保証する唯一の方法は核廃絶である」とした共同声明が2013年10月に国連総会で発表された。賛同は125カ国に広がっている。

 一方、国連安保理は、北朝鮮の核実験に対して今回は「重大な行動を取る」と警告していたが今回も無視された。2006年、2009年制裁決議がなされているが効果はどうだったのだろうか。
 アジアの小国の北朝鮮は、今回の4回目の地下核実験で、愚かな国という評価が一層深まった。北朝鮮の包囲網は狭まっている。怖いのは、自らの立場を理解できない北朝鮮の中枢、軍部のヒステリックな反応である。


1/7(木)曇り  外来+飯川病院
0:00起床。本読み中心。5:00資源ゴミ出し。Fit荷台満杯分廃棄、すっきりした。全コース歩こうと思ったが道路凍っていて危険、途中天徳寺通りからバスに乗る。7;10飯川病院着、8:45-13:00外来。14:00-19:00飯川病院、19:30帰宅、夕食、20:30就寝。歩数計Σ7913Km。BR視聴:「池上世界を変えた名著:ダーウイン種の起源」、「久米書店:タックスヘイブン・きれいごと抜きの農業論」、「ノーベル賞:ニュートリノに質量」、「水木しげる」。

北朝鮮2016(2)  核保有の意義は?? 持たないことが国を守る
 北朝鮮の核暴走は許すわけにはいかない。核兵器非保有国は声を大にして非難しなければならない。
 保有国も非難していいがその前にやることがある。北朝鮮の核を本気で非難するなら自国の核の数を減らす宣言を伴わなければ意義は少ない。でも、そんなことを言っていると非難できなくなる。

 各国が非難声明を出している。聞く耳を持たない相手とは言え、自国が置かれている立場を考える糧にはなるだろう。国連を通じた対応、制裁は効果に限界があるが、今できることの一つだから強化を話し合う必要がある。

 北朝鮮のミサイルは射程は米中西部まで届く可能性があると言うし、わが国が射程に入る中距離弾道ミサイルのノドンも大量に保有していると言う。しかし、これらの攻撃兵器は実際には使用は出来るはずがない。もし、これが攻撃の用途に用いられた時、あるいはそれなりの緊迫のある状況を作った時には、国自体が崩壊する可能性があることを知らねばなるまい。核兵器の場合は更に深刻となり、核を持った北朝鮮の置かれている立場は一層厳しくなる。バカな選択をしているものだ。

 いま、米・露両国が保有する核兵器の数は計16.000発以上あり、全世界に存在する核兵器の9割以上を占める。続いて英が225発、仏が300発、中国が250発、インドは90-110発、パキスタン100-120発、イスラエルが80発、北朝鮮は10発程度とされる。広島・長崎で使用された原爆の数百〜数千倍もの破壊力を持つ「水素爆弾」は米・露・英・仏・中国が保有しているとされる。北朝鮮が水爆を保有しているとは考え難い。水爆を持つにはの積み重ねの実験がもっともっと必要であろう。今まで核保有国によって2.000回以上の行われている。

 核拡散防止条約に加盟している米・英・仏は核保有の情報を公開しているが、非加盟国については正確な保有数がわからない。

 核不拡散の考え方は世界の望みだろうが、歯がゆい結果しかもたらしていない。核保有国が多数ありながらそれをそのままにして核拡散防止を語っているからである。こんな状況だから、北朝鮮は核を保有して自国の優位性を保ちたいと思うのだろう。北朝鮮に核をもたせた責任は核保有国にある。

 だが、今、核兵器を保有することの意義はそれほど大きくはない。私はそれほど心配していない。さらに言えば、核兵器は所有しないことがその国の核攻撃に対する最良の安全につながると思う。

 唯一の被爆国である日本が核攻撃を受けた時代とは時代が違う。おいそれとは使用できるものではない。あまりの大きな破壊力を伴うだけに、また、放射能障害が伴うだけにその使用は人道上の問題を抱える。特に、核兵器非保有国に核兵器を用いる愚はその国の指導者も国家も人間であることを否定されてもいい愚挙となる。第二のトルーマンが誕生しないことを望む。


1/6(水)曇り小雪  飯川病院ボランティア 北朝鮮水爆実験?
0:00起床。本読み中心。午前は休み。猫トイレ周辺の砂飛ばし防止柵作成。12:41のバスで飯川病院へ。13:30ボランティア。北都銀行、ジブラルタ生命のスタッフ来訪。19:00帰宅、夕食、20:00就寝。BR視聴:「のど自慢名場面集」、「団塊スタイル:冷え性」、「NHKsp:The Last War」,カラー化した大戦の記録でモノクロよりも情報量格段に増え、関心を持った。歩数計Σ7906Km。昨年飯川医局用2台目となるiMac21.5導入。

北朝鮮2016(1) 4度目の核実験を行った。
 北朝鮮が4度目となる核実験を強行した。
 本日帰宅後、19:00のNHKニュースで知った。今回は、しかも水爆実験だったという。私はにわかには信じられなかった。原爆なら今までも実験しているが、水爆?? 本当なのだろうか。

 ニュース解説によれば、日米韓の政府は北朝鮮に水爆をつくる能力はないとみているが、分析を進めているとのこと。 

 北朝鮮は国際的には、問題にならない低レベルの小国である。エネルギー、食料など、自国の中で対応できないから、独立して生きて行くには周辺国との有効な関係なしにはあり得ない。核実験は国際的な孤立をさらに深めるだけの暴挙である。
 北朝鮮が最終的にどんな国になろうとしているのか、自壊していくか、壊滅させられるかは北朝鮮の姿勢にかかっている。

 それでも核実験を強行した目的は何か? 以下の理由が主か、と思われるが、結果として北朝鮮に取ってマイナスの効果しかない、と思われる。

@ 国際社会での存在感の確認。
@ 対米国対応。
@ 金体制の誇示。
@ 36年ぶりの朝鮮労働党大会に向けて国内を鼓舞。

 世界の核不拡散と核軍縮の努力に逆行する振る舞いに、北朝鮮の最大の後ろ盾である中国も含め国際社会は強く反発している。国際的な孤立をさらに深めることになろう。

 再三の国際的経済制裁により、北朝鮮の外貨稼ぎの手段は乏くなっているが、今回は中国への事前通知すらしなかったとされる。前体勢までは中国との関係をかなり重視してきていたが、新体制になってからはこの姿勢にまで変化が見られる。
 中国側の対応にも最近変化が見られている。
 一例として、文化使節として送られたモランボン楽団の公演は、金正恩体制の宣伝を強調し過ぎたために直前に中止となっている。

 北朝鮮の核は日米韓にとっても脅威である。幸い慰安婦問題は解決に向けて動き出している。日米韓で北朝鮮の軍事挑発に協力関係を一層強化して欲しいものである。


1/5(火)曇り小雪→風雪 外来 飯川病院
 0:30起床、何時ものパターンで医学文献、新聞などチェック。5:00家庭ゴミ集積所に。積雪なし、6:47バス、通町から飯川病院歩く。8:45-13:30外来、本年最初の外来で混雑、疲弊した。明日の外来なしが励み。14:00-18:45飯川病院、処置+外来。19:00帰宅、夕食、20:00就寝。BR視聴「歴史秘話:戦艦間宮」、「BS世界のドキュ:サイゴンからの脱出」、「ドラマ:わたしをみつけて(2)」、「笑点」。歩数計Σ7902Km。鳥取から島根県に入った。

2016年の医療環境はどうなるか(3) 新春雑感----ならばどうする
 日本の医療について、皆保険についての感想を述べたが、医療関係者としても疑問点ばかりである。ならばどう変えていくのがいいのか? 医療のあり方の根幹に迫るようなような改革は思いつかない。皆保険の維持について辻褄合わせ的発想であるが、以下のことなどを考えている。

@ 原資に限りある以上、健康保険で何でも賄うことはできなくなる・・、はずである。ならばどうするのか。保険では普遍的な疾患を中心に提供するしかないと思う。特別な医療、または、当たり前の疾患を適応外にするか、窓口負担率を変えるとか対応が必要か。

@ 保険診療では一般的に最新かつ最善の治療法が選択される。複数の治療法がある疾患は標準的治療法を基本として別な治療を選ぶなら差額の一部を自己負担にしてはどうか?

@ 病院の病床数の適正化や在宅医療の整備などの問題は、十分に資料を提示して一定の議論の後、方向性を一気に決断するしかない。多様な価値観を尊重することはできない。どんな改革も、基本的に医療費削減のための改革であり、痛みは国民、患者になる。患者、弱者本位の改革は無理だろう。

@ 昨年は高価薬の承認、特定疾患の対象が増えるなどのニュースがあったが、多分、今後は保険診療に関して明るいニュースは少なくなる。

@ 健康寿命を延伸させる。そのためには予防医学に重点を置くべき。終末期に至った際の死生観を自分でしっかり持つこと。

@ 医療機関のレベルに応じた診療範囲を明確にする。地域のクリニックの役割を明確にする。医療連携を一層進める。「地域の特性に応じた地域包括ケアの推進」を。

@ 在宅医療重視の方向性は正しいと思われるが、地域によってはそれを維持する社会資源の維持はより困難になっていく。在宅で介護できない状況に至った高齢者を集めて受け入れる施設を増やす必要がある。

@ 医師集団の代表的組織として自負している日本医師会も、その方向に沿って検討を始めるべきである。医療提供の専門家集団として今後の医療のあリ方を粘り強く国に主張していかなければならない。

@ 厳しい社会経済情勢の中で、国も医療提供者も患者も考え方の変更を余儀なくされていく。 

 年末年始休暇の開放感から上記のようなことをつらつら考えた。


1/4(月)積雪0cm、寒波緩む 健康クリニック休診 飯川病院
 1:55起床、新聞、文献、雑誌など読み。午前の健康クリニック休診、12:20バスにて中13:45-18:30飯川病院、19:00帰宅。夕食、20:30就寝。BR視聴:「歴史列伝:勝海舟」、「試して:食後の眠気と動脈硬化」、「オイコノミア:進化の経済学」、「歴史列伝:貝原益軒」、「100分で名著:良寛詩歌集」。昨年風呂のボイラー不調、修理に。歩数計Σ7896Km。

年末年始休暇2015-2016
 私の年末・年始休暇は、午前勤務の中通総合病院は12月29日から1月3日まで、午後勤務の飯川病院は12月31日から1月3日までとなっていた。少しずれている。実際的には週末の12月26日(土)と27日(日)は週末休日なので12月26日から気分的には年末休暇に入った様なものであった。

 以下がこの間の勤務状況。
12月26日(土) 飯川病院日直・当直 
12月27日(日) 飯川病院当直
12月28日(月) 飯川病院午後勤務
12月29日(火) 飯川病院午後勤務+当直
12月30日(水) 飯川病院午後ボランティア
12月31日(木) フリー

1月1日(金) フリー
1月2日(土) 飯川病院日直、外来レセプト処理
1月3日(日) フリー

 飯川病院勤務とボランティアが3回、日直・当直が4回であった。
 日当直は若干多かった。日常から飯川病院の日直当直は中通総合病院、大学病院の若手のスタッフにお願いしているが、週末や連休などは希望者が少ないらしく私にもかなり回ってくる。

 フリーの時間が少なかったが開放感はとても大きかった。初めてである。その理由は主治医として責任を持って診るべき入院患者がいなかったことによる。医師になって40数年、初めてである。思えば随分長い間、ほぼ連日24時間の拘束感に耐えていたものだと思う。尤も、当時はそれが当たり前で、別に大変との意識はなかったが、今になって初めてその差を感じ取った。

 自宅で過ごした時間は、だから少なかった。

 その中で、27日は久宝寺で餅つきと懇親会、横浜在住舩杉一家が来秋し、私は孫とともに一緒に過ごした。30日は遠来の友人と夕食をとりつつ歓談した。後半は次男一家が何度か来訪して夕食等をともにした。孫3人、上の二人は変わらず活発である。間も無く一歳になる3人目は歩き始めて目が離せないなど、ペースを合わせるのにが大変であった。今回は犬3匹と会う機会はなかった。

 日当直の4日間余は音楽を聴きながら、論文読みとか読書、データ整理が十分に出来た。録音でN響定期公演数回分、年末の第九演奏会、ウイーンフィルNYコンサート、読売日本交響楽団特別演奏会などをじっくりと聴けた。

 予定していた家の書籍や文献の整理・廃棄などは3割程度?に留まったが、計画が欲張り過ぎたと言うこと。私はフリーの時間が出来るとあれもこれもといろいろ計画するのだが、計画倒れも少なくない。?? 今期はとにかく雪が少ない。年末休暇に入る前に一度冠雪があったきりでそれもすっかり融けてしまった。今日の段階で除雪機は未だ一度も使っていない。平成13年は雪が多かった年であったが、その年の新年4日は10回以上除雪し、雪を飛ばす場所もなくなっていたほどである。その年との差は歴然としている。とても嬉しいが、一方では今のうちから山岳地帯の積雪が気になる。田植え時期の水のことなど今から気にしている。

 家内は比較的ゆっくり出来たようである。この点は良かった。?
 ネコ7匹、元気すぎるほどで、対応が大変であった。
 今朝から無事通常の業務が始まった。この1月からは水曜日の午前外来から抜けることになったので新しい時間配分の生活が始まる。楽しみである。


1/3(日)曇り小雨 年始休暇三日目 
 1:20起床。新聞、本読み、徒然などゆったり過ごす。午前は録画BRで「読売日響:カルミナ・ブラーナ」、ウイーンフィル「ニューイヤーコンサート」視聴。文献検討。微睡若干。新聞電子化、読書などほとんど机に向かって過ごした。運動不足だが雨で散歩できず。18:30夕食、19:30就寝。

2016年の医療環境はどうなるか(2) 新春雑感----疑問
 日本の医療について、医療関係者としてもわからないことばかりである。
 私が疑問に思っていることの一部をあげてみた。知識不足から、考え方の違いから不遜な内容を含むかもしれない。

【国の財政健全化について】
@ 為政者たちは国の財政健全化についての意識が乏しいように感じられる。2016年度の予算の構成、規模からもそう思う。私は疑問を感じているが、私の考えが及ばないような多様な事情があるのだろう。そう納得せざるをえない。

【「いのち」に対する変え方はどうあるべきか】
?@ 「いのち」は年齢によって、社会的立場によっても、どんな状態であろうと差はない。しかし、「いのちに対する考え方」は違って当然と考える。私は自分の「いのちに対する考え方」は年齢とともに変わってきている。これが医師として、高齢者の一人としての私の考え方の原点である。

@ 「いのちに対する考え方」は個々人の考え方が優先されるべきで、家族を含め他人から押し付けられるものではない。自分だけが評価できる、自由な世界である。終末期の医療は個々人の死生観を尊重して提供すべきである。

【医療と経済】
?@ 国民の社会的格差が広がっているが、「いのち」には格差はない。さらに、医療は平等であるべき、とするならば負担の不均等配分をさらに広げるしかないのでは?

@ 尊厳死、私はこの言葉が嫌いだが、一般的にこの選択を支持する環境を用意すべきでないか。それが高齢者医療の真の有り様ではないか。それには個々人の死生観の確立が重要となる。

@ ジェネリック医薬品の比率拡大は当然。国が政策として推し進めるなら効能・効果、安全性の評価を国がすべきだし、責任を持つべき。製薬会社の創薬開発とどうバランスとるかも重要。

@ 後期高齢者にピロリ菌の検査や除菌など必要なのだろうか?高機能のペースメーカー装着、ガン化学療法などは? 余命も考慮すべきと思う。

@ 少子高齢化社会では、社会保障、福祉は未成年、子育て世代に厚くあるべきだが、高齢者・低所得者に視点が集中するのはなぜか?政治家の集票?

@ 社会福祉に割けるパイは限られている。高齢者の医療費は削減する必要がある。削減した分を子供の社会保障に充てていかなければ、少子高齢化は止まることはない。

@ 社会保障は経済的に最も手を入れやすい、弱い部分である。だからこそ、削る前に、無駄な運用がないのか、徹底して検証すべき。例えば、10数剤の処方を受けている高齢者もいるが、この場合の薬効は? 私は効いていないと思う。必要と思われない検査を患者の希望で行う場合は保険対象外としては?

@ 医療・福祉の中へ市場原理を導入するのは止むを得ないが、結果的に後退につながって行く。

?@ 医療費は削減、と言いながら、異常と思える高価薬が次々と保険適応認可される。C型肝炎治療薬の一種は1錠8万円、1日1錠で12週間服用する。適応に年齢因子を加えてはどうか。輸入薬の薬価はどういう仕組みで決まっているのか?それを無批判に受け入れるのだろうか。

@ 身近な例の一つ。脳梗塞発症予防に用いるワーファリンは一月100円程度(3割負担)、合成Xa阻害薬なら3000円程度。勿論、後者には生活制限がないなどのメリットもあるが。


1/2(土)年始休暇二日目 曇り 飯川病院日直 レセプト点検処理
 今朝も日付が変わる前、11:15に起床した。年区切りの蓄積データの更新など。読書三昧、文献整理その他、文献チェックなど。今朝も除雪不要。8:27バスにて飯川病院へ・8:45-17:00日直勤務に。患者に関してのオーダー書き、点滴ルート確保など。10:00-11:30、14:00-15:30、12月分外来レセプト点検、これで終了。ドキュメンタリーBR:「登山家田部井淳子」観る。17:30迎えの車にて帰宅、次男一家と共に19:00夕食、20:00就寝。年末から続いた非日常性は本日で終了。歩数計Σ7890Km、島根まで8Km。

2016年の医療環境はどうなるか(1) 新春雑感---感想
 ほとんどリタイヤした身とはいえ、まだ医療関係者の一員として働いている。本年が私ども医療関係者、患者双方にとって、より明るい年になって欲しい、と願っている。
 しかしながら、そうはいってもなかなか厳しい現実が待ち受けている。

 今年の医療界はどうなるのだろうか。はっきり言って先が読めない。

 わが国の医療を支えているのは国民皆保険制度であることは疑問の余地がない。いろいろ注文はないわけではないが、現在はほぼ納得できる体制にあるというべきだろう。しかし、これから先、このまま存続するとは考え難い。
 私も医師・患者の双方の立場で言いたいことは少なくない。

 私ども医療関係者は、貴重な「いのち」を扱う聖域として理想を掲げて来たし、国民もその姿勢を支持してきた、と思う。医療関係者のほぼ全ては国民皆保険を堅持すべきだ、と考えていると思うし、私もそう思う。ならば、国民皆保険を堅持する方向で現実に向けてシフトしていかなければならない。「・・と思う」など回りくどく表現するのは他の方の考えを知ることはできないからである。

 わが国の国民皆保険制度は、戦後、まだ発展途上であった1961年に、相互扶助による保険制度として確立された。当時の人口は約9,500万人、働き盛りの人口が多く、高齢化率5.7%であった。それ以降の医療政策は、人口増加と経済成長を背景として発展してきた。
 現在、わが国の人口は約1.3億人をピークに減少に転じ、経済成長率も低下、高齢化率26%で人口構成も疾病構造変わった。感染症が中心だったかつての時代、診療の機会は短かった。短期間で治癒するか、死亡するかが分かれたからである。現代は自覚症状もないのに医療を受け始め、死ぬ瞬間まで医療が続く。ここまで背景が異なってきたのに医療政策を過去の良き時代の発展型として伸ばしていくのには無理がある。

 2016年の予算案も骨格が決まった。予算規模は96兆7千万円だという。これは過去最大の大型予算規模である。このうち社会保障費は15年当初より1.4%増え約32兆円で、これまた過去最大となった。
 我が国の債務は1000兆円を超えているが、社会保障費は構造的に更に増加する。国家財政上の大きな課題となる。

 従って、今後は医療・介護等の費用を緊縮しようとする立場が優勢となることはやむをえない。規制改革や自由競争化の導入によって、公的医療保険給付の範囲を狭める圧力が一層強まっていく。当然である。

 私も医師の端くれとして日常診療の一端を担っているが、その現実から現在の医療の問題を感じないわけにはいかない。
 年末年始の休暇を楽しんでいるが、この間に日常の疑問を並べてみた。


1/1(金)年始休暇初日 曇り寒波降雪なし 
 大晦日は早く寝たこともあって11:30 起床、いつものごとく読書、徒然ほか。データの更新・整理など。終日適宜微睡挟みつつBR録画音楽関連視聴:「N響:交響曲合唱付 昨日の放映分」、「2015:クラッシック音楽この一年」、「らららクラッシック:チャイコ・レスピーギほか未視聴分」。「映画:失楽園」一部見るも堪え難し中断。耕二来訪、19:00夕食、20:00就寝。

2016年元旦 明けましておめでとうございます
 2016年元旦、明けましておめでとう。

 我が家は全員揃って無事新年を迎えることが出来た。これは大きな喜びである。

 秋田地方は12月末に降雪があったが冠雪はない。昨年は12月中の除雪は5回であったが、今年はまだ除雪機を動かしていない。これは除雪ストレスに悩む私にとっては嬉しく、かつ、大きな誤算であった。

 私の新年の朝は、前日23:00から起き出していつもの如くのワンパターン生活が始まった。

 2016年の初日と言っても本質的に特別変わったことはないのだが、昨年一年積み上げたパソコン上のデータは閉鎖し、本日から新規にスタートした。このリフレッシュ感は大きい。

 私は、まだまだやりたいこと、知りたいことは沢山ある。今年も従来と同じ目標で行きたい。本欄も継続したい。

 私は昨年末までは、午前は法人関連の3院所、すなわち、健康クリニック、中通総合病院、大曲中通病院外来を、午後は3日間飯川病院勤務、2日間は私的にボランティアをして過ごして来た。今月からは水曜日午前がフリーとなるので若干自分で使える時間が増える。飯川病院分は院長の体調が今ひとつと言う事なので現状を変えずに継続していく。

 なお、3年前から年賀状は欠礼させていただいている。

 今年一年がいい年になるよう,心から願っている。
 まずは新年のスタートが切れた事を喜びたい。


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   年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
  月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。
  日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。


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