2010年12月分
日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。
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先月の日記 来月の日記
12/31(金)(年末休暇3日目)降雪・曇り 病棟拘束 除雪2回目
1:30 起床、ドック処理、徒然、年賀状ほか。歩き始めた孫はのテンポに合わすのが大変。15:00-18:45病院に。回診、退院カルテ総括他。19:30夕食摂りつつNHK紅白観た。しかし、私にとって7-8割方の出演者、歌われた曲はなじみ無し。出演者過多、演出過剰。 AKB48初めて見たが、何だアレは?のレベル。 20:30私は少量の酒に酔って就寝。これで私の今年一年は静かに終了した。
この一年 いつもと同じく「感謝」 で締めたい
時間の経過は実に早い。2010年もついに最終日を迎えた。
国内外にもいろいろなことがあった。あまり明るくない話題で終始した一年と言うことになろうが、そんな見方だけで閉じたくない。
大きな期待、明るさの次に来る陰りが見られたのが今年であった。オバマ大統領就任、政権交代、地球環境への意識の高揚等々、期待と共に明けた年であったが、この一年かけてこれらの評価は大きく減退している。
わが国の来年はどうあって欲しいかというと、やはり第一には経済面での回復が望まれる。
とは言っても、先進国の経済は今後も高止まりから下降気味に向いていくのはやむを得ないことだと思う。米国しかり、ヨーロッパしかり、わが国しかり、である。
経済活動は格差があるところでこそ活発化するが、途上国が発展してくると先進国は途上国に売るべきモノは少なくなり、一方では途上国の安い製品の大きな市場と化してしまう。いま、全世界の経済はそのような状況にあり、先進国は総じて悩んでいる。
生産と流通による経済活動の停滞はマネーゲームを産んだ。マネー取引には根本的に危うさが内在する。リーマンショックは経済学者も読めなかった特異な事態であったと言う味方もあるが、結果として生じた損失を取り戻すための産業面での土壌は先進国では既に停滞しているのだから、なかなか回復できるものではない。今後もわが国の経済は少しずつ回復していくだろうが、かつてのような豊かな時代は二度と来ないと考えられる。
だから、国の運営には発想の転換が必要になってくる。当面、高望みは出来ないだろうが、すべての人が、せめて衣食住を確保できるようなそんな社会になって欲しいと思う。それが逆方向に進んでいる。それなのにこの政治の停滞振りは何だろうか、危機感がなさ過ぎるのではないだろうか。党内の抗争、与野党間の駆け引きなど見てて苦しい。こんなことをやっている暇などないのだ。どう日本を立て直し国民生活を確保するのか、真剣に考えているのだろうか。こんなことを感じてきた一年であった。
一年間、私的にもいろいろなことがあった。昨年誕生した孫の成長ぶりに驚かされた。故障がちであった我ら夫婦を含め、家族全員で無事今日の日を迎えることが出来た。とても素晴らしいことだと思う。こんな日常が今後も続くよう、願っている。
この一年間、私どもは多くの方々に支えていただきました。心から感謝いたします。本当に有り難うございました。
来年がより良い年になりますことを祈念して、この徒然の締め、と致します。
12/30(木)(年末休暇二日目)病棟拘束
1:00起床、ドック処理、徒然ほか。7:00病院より電話、出勤。患者死亡。9:30見送り、回診、重症者対応。13:00帰宅。16:00-18:30次男夫婦と孫、中国からの留学生、親戚の子ども達等を迎えて餅つきパーティ。19:00帰宅、20:30就寝。
この一年(4)社会保障改革案はどこまで進んだ? 実は後退した一年だった
「コンクリートから人間へ」と掲げた民主党のスローガンは、沖縄普天間基地移設問題、党内のカネと政治問題、尖閣や北方領土等の拙い対応が前景に出たためにかげが失せたように見える。しかし、報道を追いかけているとこの間も地道に取り組まれてきたと私は感じている。しかし、結果は芳しくない。社会保障関連における改革案は財源不足に直面し、国民に負担を強いる内容にならざるをえず完全に足踏み状態にある。政府予算の一般歳出の中で社会保障関係費用が30兆円近くに膨らむ中、わが国の最大の課題は国を運営するための財源確保である。
介護保険や高齢者医療の法改正にも財源問題が立ちはだかり、厚労省は原案の修正に次々と迫られている。
年金問題は、2011年度予算案で基礎年金の国庫負担割合の50%こそ何とか「埋蔵金」で維持出来そうであるが、現状の税収入状態のままでは2012年には国債増発でしか乗り切れなくなる。民主党は年金制度を一元化し月額7万円の「最低保障年金」を支給するとの改革案を2013年までに成立させるとしてきたが、現状の税収入のもとでは国債発行以外には実現不可能に見える。
来年度予算原案は税収入以上の国債に頼っている。緊急避難的予算と言われればそうなのであろう。しかし、このまま手をこまねいていては国は財政破綻に陥るだろう。菅政権は年朋けにも消費税に開する与野党協議を本格化させたい意向とのことであるが、財政健全化改革を先行させて国家予算全体を配分を見直し、その上に立っての消費税論議でなければ意味がない。このままの支出増では消費税率10%では焼け石に水、20%ならば何とかなるかも、と言われている。菅首相は税制改革に意欲を見せているが、国民に痛みを与える改革が低支持率にあえぐ現政権に可能なのだろうか。
財源不足の解決法が不透明だから、介護保険、医療保険分野では財政捻出のために自己負担増を盛り込んだ案が省内で作られる。介護保険制度改革ではケアプラン作成有料化など利用者の負担増を盛り込んだ案は、民主党の反対で修正を余儀なくされている。
マニフェストの目玉の一つであった高齢者医療も同様である。後期高齢者医療制度を廃止し2013年3月に新たな制度を始めると言う改革案では窓口負担増や保険料軽減策の見直しが取りざたされ、来年の通常国会への関連法案提出さえ見送られる公算が大きい。要するに、現状では「後期医療制度の廃止」は更に延期されそうな状況にある。
このような中、民主党は2009年に掲げた衆議院選挙時のマニフェストを今後全面的に見直す方針を固め、来年9月を目処に結論を出す、と報道された。 2009年のマニフェストで「総予算を組み替えることにより約17兆円の財源を生み出す、とし、次々とばらまきを行って来たが、多くの国民ははじめから財源に疑問を持っていた。11年度予算編成では事業仕分けで生み出した財源はわずかに約3千億円にすぎなかった。
政権交代して1年半経過し、政権はやっとまともな方向に舵をとりつつあると思えるが、この間に失ったものは大きい。財源に対する甘い政策を含め、政治への失望感、不信感が募った一年と言えよう。
12/29(水)(年末休暇初日)病棟拘束
2:00起床、ドック処理、徒然ほか。9:00病院。回診、重症者対応。ドック判定総括。16:00帰宅。明日の餅つきパーティ準備。19:30夕食、20:30就寝。
この一年(3)社会・医療界・秋田の動きをキーワード的に見ると(3)9-12月
本年後半の動きは尖閣・北方領土問題、機密漏洩、政権運営と次年度予算案であろう。
領土問題は国内の政治的内情に関連するし、両国の国民感情、民族意識と直結するだけに解決は極めて困難である。歴史的に見てわが国の主張は正しいし、国
際的にも認められているのであるが、二国間の問題としての対処が求められるから国際世論なんて当てにならない。竹島問題を含めわが国の対応は何故か後手に
回るし、国民を挙げての問題になっていない。押され気味である。
このネット社会においては情報の漏洩は当たり前のことと考えて対処しなければならない。だから、機密事項の管理は一層重要になる。漏れた情報はネット上
で公開されると覚悟しておかなければなるまい。ただ、私は「出来ることと、やって良いことの間には明快な差がある」と思う。結果が良かったからと言って機
密漏洩を賞賛するようであってはならない。それよりも守るべき機密をしっかり評価し、管理すべきと思う。尖閣衝突事件の影像が何で機密事項にあたるのか、
理解出来ない。
衆院政治倫理審査会に小沢元代表が出席する方針を決めた、と報道されているが、何で何時までもこの問題にこだわっているのか、私には分からない。この会
に出席させて誰が何を問いただすのか?今までの国会論議のレベルならやる必要もない。早く裁判を進めて欲しい。それよりも財政再建を真剣に論じて欲しい。
菅政権は国会運営の円滑化のために連立参加を各所に打診している。が、立ち上がれ、とか社民党と課の連立には無理がある。ねじれだからこそ徹底論議の機
会である。数を背景にして野党側が反対のための反対、くだらない対応すれば一層評価が下がるだけである。今年の予算案をどう扱っていくのか、にわが国の将
来の命運がかかっている。
9月
■アシネトバクター問題 ■県厚生連に45億(仙北28億、湖東
17億) ■県高齢化率29.5% ■県庁完全禁煙 ■金正恩北朝鮮後継者に ■尖閣諸島衝突事件 ■検事証拠改ざん事件 ■円高 ■
コレステロール値「高い方が死亡率低い」日本脂質栄養学会 ■菅首相再選、長妻→細川厚労大臣 ■厚労省医師不足1.8万人
10月
■たばこ値上げ ■イトーヨーカドー秋田店が閉店 ■県医師確保に10億円 ■チリ落盤全員救出 ■尖閣諸島衝突事件ビデオ画像流出 ■ たばこ税増税、「禁煙外来」に注目高まる ■根岸・鈴木氏ノーベル化学賞 ■劉氏にノーベル平和賞 ■警察捜査関連情報流出
11月
■ロシア大統領国後訪問 ■弁護士が刺殺 ■尖閣諸島映像流出 ■鷹巣病院で季節性インフル集団感染、入院患者8人死亡 ■湖東総合入院廃止 ■北朝鮮韓
国大延坪島砲撃、緊迫状態に ■米国中間選挙でオバマ民主党敗北 ■
東大医科研が朝日新聞を名誉毀損で提訴 ■アイルランド経済危機9.4兆円支援 ■外交文書暴露 ■白鵬63連勝
12月
■東北新幹線全線開通 ■劉氏、関係者共ノーベル賞授与式への出席不可 ■「フォンテAKITA」新装オープン ■クニマス生存 ■当院新築計画関連 ■楢山保育所に下賜金授与 ■レーシック手術眼科医逮捕
アシネトバクター問題に警察が動いたのには驚いた。耐性を獲得し、患者の命を奪った細菌に逮捕状を出すのかと期待してしまった。津谷弁護士事件も混迷し
つつある。厚労省医師不足が1.8万人と報告したが医療現場の感覚からは不十分である。統計的に秋田は国の1%程度に相当するが、単純に当てはめると
180人不足となる。秋田で数年前に行った調査では病院だけで300人前後不足していた。その時に比較して実態は更に悪化している。1.8万人をどうやっ
てはじき出したのだろうか。
この一年を一言で言えば「混迷する政治」ということになろう。
12/28(火) 曇り 外来 いわゆる御用納め
2:20起床、ドック処理、文献チェックなど。7:00病院着、回診。8:20医師面談。8:45-14:20外来、本年最後の外来だか混雑し大変。患者も大変。法人常務会、医局会は中止。重症患者緊急対応。22:00帰宅、23:00就寝。
この一年(2)社会・医療界・秋田の動きをキーワード的に見る(2)5-8月
5月はついに鳩山内閣が末期的状況を呈し、6月に辞任表明したが、この際小沢氏を伴っての辞任は一つの区切りと言えよう。しかし、「総理経験者が退陣後
に影響力を持つのは正しくない」、「私は今後は一兵卒で協力する・・・」と言った鳩山、小沢両氏の言動に問題があって民主党は菅内閣になっても迷走し続け
た。
リーマンショックに端を発した先進国の経済低迷は改善の兆しを見せていたがギリシャの経済が破綻して再増悪、ユーロ圏はギリシャ支援に12.1兆円の支
援を行った。しかし、その効果はギリシャ国内の反省を欠く信じ難い対応のために効果は限定的である。だから、未だに経済はくすぶっている。
最高に明るい話題は夜空に明るく輝き燃え尽きた小惑星探査機「はやぶさ」の帰還であった。
5月
■糖尿病新診断基準 ■県人口109万割る(先に100万を割るとしたのは間違いでした。訂正します) ■ギリシャ支援に12.1兆円 ■iPad日本で発売
6月
■子ども手当支給 ■菅内閣発足 ■新型インフルエンザ対策総括会議発足
■行政刷新会議が混合診療の範囲拡大を提言 ■がん死亡率3年間で6%減少 ■新成長戦略閣議決定、医療分野は25兆円市場があり、混合診療、医療ツー
リズムなど打ち出す ■角界野球賭博 ■はやぶさ帰還
7月
■第22回参院選民主党大敗 ■全国学力テスト、本県が4年連続全国トップクラス ■臓器移植法改正、家族の同意による脳死移植が可能に ■研修医殺人で逮捕 ■改正臓器移植法施行
8月
■熱中症県内500人 ■秋田市の夏日は7月29日間、8月は31日間を記録 ■チリ落盤事故33人地下700mに ■口蹄疫終熄宣言
振り返ってみると信じ難いほどの熱夏であった。暑いのを好む私は比較的快適に過ごしたが、これ程暑いのも政治が悪いせいだ・・と言った方もおられたようだ。名言である。
12/27(月)寒波緩む 除雪機初出動 管理会議 安全管理者、感染制御部との打ち合わせ 医師面談 療養病棟判定会議 長副会議 2:00 起床、ドック処理x3新聞チェックほか処理。積雪5-6cmで6:15除雪若干。7:10病院着、
7:45-8:30管理会議、10:00-11:00安全管理者、感染制御部との打ち合わせ、以降は書類処理に。16:00-17:00療養病棟判定会議、17:00-18:00長副会議。21:00帰宅、夕食、
21:30就寝。
後発医薬品問題(6)先発品保護のために「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」が創られた
後発医薬品の普及は医療費を軽減する効果がある。
全国健康保険協会は本年実施した調査で年間約70億円の切り替え効果があったと発表している。このように後発品の意義は大きい。厚労省は更に後発品の普及を図ることにより1兆円規模の医療費軽減があるものと試算している。
一方、後発品普及には陰の部分もある。それは先発品メーカーの収益の減少に結びつくことで、これは表裏一体である。このことは新薬の開発意欲の減退に結びつく。だから、長期的に見て国民の医療が後退あるいは遅延することとなり得る。
今までは、薬品の値段は2年毎に改訂され、徐々に下がる仕組みになっていた。この制度は医療費の軽減のためであるが、製薬企業にとっては膨大な新薬開発コストの回収が難しくなっている。結果的に企業の新薬の開発意欲や適応症拡大のための治験意欲などが減退に結びつく。現に、わが国の新薬開発品目、投資金額は欧米諸国の薬品会社に比較して大幅に減少している。また、諸外国で開発され汎用されている新薬がわが国で用いられるようになるまでの期間、これは「ドラッグ・ラグ」と呼ばれるが、平均2.5年もあって難病やがんの患者会などから人権問題として指摘されている。
これを受け,中医協での審議し,後発医薬品が市場に出るまでの間は新薬の薬価の引き下げを一時的に緩和することとし, 平成22年度から「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」を導入した。そして、本加算が適用される各製薬企業に対しては、新薬の開発、適応症拡大等の治験を課した.これにより,薬価収載後15 年以内,かつ,後発医薬品が収載されていない新薬で,一定の要件を満たした624品目に対して,薬価に加算がなされることとなり,このうち303品目は従前の薬価が維持されることとなった。
しかし、現在医療の現場ではこれらの適合品目の購入にあたって混乱が生じている。この厳しい医療情勢の中で運営が困難を極めている医療機関側では出来るだけ安価に薬品を仕入れたいが、製薬メーカーあるいは卸業界は、「新薬創出等加算対象の医薬品については値引き出来ない,あるいは今後価格を引き上げる」とするところも出てきているからである。厚労省はこれについて「新薬創出等加算はあくまで薬価算定方式であって,価格交渉に直接的な影響を与えるものではない。誤解を生まないよう改善に向けた対応を求める」との見解を示し,日本製薬工業協会も,7月に加盟製薬企業に対して,自粛を求める文書を出している。
医療費削減は重要であるが、後発品普及の裏では医療機関、薬品関連企業、厚労省間でこのような攻防もなされている。
12/26(日)曇り降雪 病棟拘束
2:30起床、ドック処理x1、新聞チェック、そのほか淡々と処理。MDからMP3に変換したラジオ深夜便の録音データを整理。14:30病院、回診、事務処理など、19:10帰宅。年賀状準備。文献検索など。19:30夕食、20:30就眠。
2010年社会・医療界・秋田の動きをキーワード的に見る(1)1-6月
光陰矢のごとしである。時間の経過は実に早い。この一年もあっという間に矢の如く過ぎ去り、もう5日残すだけである。
2010年は一体どんな年だったのか?
昨年の秋田の初春はホテル・ハワイの閉鎖から始まった。今年は秋田駅前のイトウ・ヨーカドウの撤退決定のニュースから始まった。
私は日常から新聞や雑誌をスクラップにしPDF化して取っている。もう10数年の蓄積がある。これらは全て5x10cmほどのはハードディスク1ヶに収納されており、検索をかけて探し出すこと経時的に並べ替える事もほぼ瞬時に出来る。便利な時代になったと思う。
今年も年末を迎えるに当たって、自分のメモや徒然の記録を見直しながらザッと並べてみた。
今年は一体どんな年だったのか?と言えば、まず政治の混迷を挙げなければならない。与党の拙い政権運営、野党の更に貧しい政権批判など、見ていて辛い。
それに近隣諸国とのいさかい、国内外の経済の低迷、特に秋田が迎えている経済不況、医師不足、医療崩壊等々次々と並んでくる。私自身は65歳の節目を迎え
ていい年であったと総括したいが、それで締めては能天気過ぎると思う。
この一年、私のスクラップ、徒然の話題から一年間の動きを見直してみた。
1月
■診療報酬0.19%引き上げ■ 秋田市の「新成人のつどい」で騒動、男5人逮捕 ■ヨーカドウ撤退決定 ■輸入新型インフルエンザワクチン2品目特例承認 ■中医協DPCの新機能評価係数を救急医療、地域医療など6項目に ■ハイチでM7地震
2月
■22年度診療報酬改定で再診料69点、地域医療貢献、明細書発行体制加算等 ■県ドクヘリ導入へ ■ メタボ腹囲は科学的根拠なし、厚労省研究班 ■バンクーバー五輪 ■チリでM8.8地震
3月
■厚労省特定看護師新設を含む報告書 ■ 新型インフルエンザワクチン大量余剰
■新型インフルエンザ対策総括会議発足 ■国家試験7.538人合格89.2% ■秋田市山王の三越秋田店が閉店 ■
秋田市の日赤・婦人会館跡地の再開発にゴーサイン ■当院新築計画策定委員会発足 ■
奈良・妊婦転送死亡、1審で請求棄却 遺族ら控訴断念 ■札幌高齢者施設火災7人死亡 ■噴火で欧州空港封鎖 ■足利事件無罪確定
4月
■診療報酬10年振り増額0.19%アップ ■中国青海省M7.1地震 ■当院県がん診療連携推進病院に指定 ■日医会長に原中氏選出、ねじれ執行部
■北秋田市民病院が開業 ■あきた総合支援エリア「かがやきの丘」がスタート ■秋田市大町の秋田ニューシティ閉店
■日産婦会が集約から診療所重視に方向転換 ■宮崎県口蹄疫拡大 ■メキシコ湾原油流出 ■診療報酬改定(勤務医の負担軽減策)
前半の4ヶ月は、世界各所で大規模災害が発生した。国内は「宇宙人」鳩山氏の稚拙な、軽口の政権運営に象徴される、と言って良いだろう。
12/25(土)朝暴風雪 病棟拘束
2:30起床、ドック判定総括他。7:00病院着。回診その他。退院総括など。14:00入院患者対応。15:30帰宅、業務若干と本、文献読み。19:30夕食、20:30就眠。
ものぐさ(5)切れない新品シェーバー、その後
先日、コンビニでシェーバー3本セットのを購入したのであるが、切れの悪さで閉口し、会社の相談室に使用感を報告しておいた。
その後、この件について身近な青年男性3人ほどに話したところ「石けんとかシェービングクリームをつけないでひげ剃るなんて考えられない」と呆れられ
た。確かに、ケースには「シェービングフォーム又は石鹸等をつけて使用」、とコメントがあった。今までひげ剃りに関して人と話し合ったことなど一切なかっ
たが、今回、40年以上続けてきた我流のひげ剃りは非常識な方法らしい、と気付かされた。
本日、未使用で残してあった一本を用い、シェービングフォームを用いて剃ってみたら、まさしくその通り、良く切れた。フォームを用いないところはやはり
切れが悪かった。要するにシェーバー、特に刃先は「シェービングフォーム又は石鹸等をつけて使用」を前提に改良してきている、と言うことだろう。
相談室に報告した翌日、以下の如くメールで返事があった。実に迅速な対応であった(一部改変)。
『この度は◎◎をご利用頂き、誠にありがとうございます。また、切れ味が大変悪かったとのこと、ご迷惑をおかけ致しまして大変申し訳ございませんでした。
お買い上げいただいた商品の刃に何らかの不具合があった可能性もございます。今後の商品品質向上のためにもお手元の商品を調査させていただけないでしょうか。
ご協力いただける場合は、お手元の商品を下記の住所まで料金着払いにてご送付頂けますでしょうか。弊社品質保証部にて調査の上、結果および対応方法についてご報告させていただきます。商品到着後、7-10日で対応いたします。
また、商品の調査中、代わりに使っていただくものとして、弊社の新商品をお届けしたいと考えております。この商品のサンプルホルダーをお届けしてもよいようでしたら、大変お手数ですがこのメールにご返信ください。
ご迷惑をお掛けした上、お手間までお掛けし大変申し訳ありません。ご対応の程お願い致します。 ○○社 お客様相談室』
「切れが悪かった」と感想を述べた以上責任もあるので、本日「私の使用法に問題があった」と、迅速な対応に感謝の意を込めて再度メールした。
新聞やダイレクトメールなどでいろいろ便利な生活用品があることは知っているが、私はこれらをあまり用いたことはない。今回はシェービングフォームなるものを初めて用いて便利なものだと理解した。
今回はたまたまコンビニで最新のシェーバーを買ったことに端を発している非日常的な経験である。だから、私は今後も今までのままにしようと思う。同社の
廉価品を用いてそれほど不便してなかったし、「石けんとかシェービングクリームをつけてひげ剃る」のはものぐさの私にはやはり面倒過ぎるからである。
12/24(金)暴風雪 ドック関連業務 防火防災管理委員会 法人理事会
2:40起床、ドック処理x2など、7:05病院着。路面上に冠雪凍結。7:30病棟業務、回診。9:00ドック結果説明、意見書、退院総括など。16:00防火防災管理委員会。17:30-18:30法人理事会、20:45帰宅、21:30就寝。
後発医薬品問題(5)来年度の一般会計予算案を見て
私は数字、経済に疎いが、菅政権が昨日閣議決定した来年度の政府予算案は、異常な借金頼みで本当に驚いてしまう。
歳出総額は当初予算として過去最大の92兆円。税収の2倍以上の規模で、国債発行が約半分を占め、更に不足の部分を、何であるのか全く理解出来難い埋蔵金と言うもので埋めている。
昨年も多分最大の規模の予算案であったような気がする。ただ、昨年は景気回復という明快な大義名分があったが、今年の予算が最大規模になったのは一体どんな名目なのだろうか。
どちらにせよこのまま借金を続けて行って良いはずはない、と思う。国が撮るべき方法としては、3つの方法しかない。即ち、支出の軽減を図る、収入を増やす、その両者をミックスする、の方法である。この辺までは理解出来る。しかし、軽減しがたい支出があり、収入にあたる税収が不景気で落ち込んでいる中で、今回は方法としてこれしかなかったことも理解出来ないわけではない。
大きな支出増として、高齢化が続き、年金や医療費などで社会保障予算は毎年1兆円超増えていくことは明らかである。残念ながらその財源の裏付けは全くない様に見受けられる。
医療関係者の一人として、私は医療を含む社会保障の将来については大いに心配している。1980年以降、政府は資金があったにもかかわらず医師が増えると医療費が増えるとして医師の養成を抑制し、低医療費政策を敷いてきた。その結果が今のわが国の医療崩壊に結びついている。ただ、ここに至るまでに日本医師会を始めとして医療界・医療関係者は何をしてきたかというと、拡大路線の要求だけと言っていいし、診療にあたってはコスト意識が大きく欠如していたのではないのか、と思う。
診療に用いる医薬品は医療費の中にかなりの部分を占めているが、これを軽減する方策がないわけではない。要するに、後発品の普及である。
私は積極的、とまでは言えないが、後発品をあまり抵抗なく用いている。 後発品の使用の目的は医療費の軽減だけ、と言っていい。 そのように割り切っている。私の診療の分野においては後発品の使用は少なくないが、まだ一例の問題も生じていない。外来では患者も窓口負担が少なくなったと喜んでいる。医療費の経験には私も若干ながら寄与しているハズである。
後発品についての考え方であるが、私は後発品は先発品と同一品ではない、同等品と理解すべきである。中には後発品メーカーが改良のためか工程上の便宜からか独自に配合した主成分以外の成分が配合されている場合があり、この場合には別物と考えなければならないこともある。このように理解して用いる範囲においては、後発品にそれほどの問題があると思っていない。
後発品について抵抗を持っている医師薬剤師は多い。しかし、個々の薬品について十分考察された判断でない様だ。この壁を何とかして越えなければ後発品は何時までも普及しない。医療費は今後も高騰していく。
近々閣議決定されると言う来年度の一般会計予算案を見て、何か自分でも出来ることがないか、その過程で後発医薬品について、つい考えてしまった。
12/23(火)天皇誕生日 曇 病棟拘束
5:00起床、ドック処理x2、文献他、徒然。今年の文献・録音データの整理・処理など開始。午睡若干とった後15:00病院に、回診、書類処理。19:30帰宅、業務、20:00夕食、21:00就寝。
私はワーカホリックではない(3)週の間に休日があるととても助かる
わが国の週休二日制は、1989年2月から金融機関が土曜の窓口業務を中止し、1992年から国家公務員が、2002年度から公立学校で完全週5日制が実施され、その後国の方針でもあって徐々に社会的に浸透してきた。
私どもの法人も1994年4月に4週5休制の変則的週休二日制を導入した。もう16年になる。その中、私は今年まで週休二日制を返上し土曜も17:00
まで勤務して来た。その背景は、土日休祭日を休みにしてもかなりの時間を残務処理で病院で過ごすことになるので、土曜を通常の出勤日扱い、休祭日は休日と
しただけ。実際には秋田にいる場合、休祭日にも数時間は回診や残務処理のために病院で過ごす。それが当たり前であって、子ども達が独立した以降は心身的に
はそれほどストレスには感じていなかった。
ところがここ2年ほど前から状況は変化してきた。
業務に追いかけられていることには変わりがないのだが、肝心の私自身が駄目になってきた。
理由は主として気力の衰えで、折角早朝に起床してもなかなか調子に乗れない日も出てきた。で、この状態を続けることは無理があると割り切り、外せる業務
は外して身軽にしてみた。まず、休日を含む毎朝の救急カンファレンスに出ることを止めた。また、医師になってから続けてきた休祭日の早朝回診も止めた。休
日は気が向いたときに、あるいは必要に応じて病院に出かけている。
更に、今年の7月以降は土曜を半ドンにして出来るだけ早く帰宅する。そうは言っても実際には15-16:00頃の帰宅となる。ここ迄やっても楽になったという自覚はない。
それが、週の間に祭日が入ればかなり違う。これは実感している。とても良い。これがいまの私の限界なのか、と思う。
本日は天皇誕生日。週のど真ん中、木曜日の休日で何時になくゆったり過ごしている。昨夜は寝た途端に起こされ再出勤、患者が死亡されて早朝に帰宅したの
で大幅にペースが狂ったが、午前はショパンのバラードなど聴きながら矯め込んだ文献とかを整理した。しかし、結局、退院総括に追いかけられ、担当部所から
総括を急かせられている身なので、夕方から3時間ほど病院で処理に当たった。
次に何を外せるのか、模索中であるが、この医師不足の中、ドック関連の負荷がむしろ増える兆しが見え隠れしている。
12/22(水)曇り・寒波緩む 患者家族面談 外来 北秋田市インフルエンザ関連講演 療養病棟診療部会 第三内科忘年会 患者死去
2:10 起床、講演準備、7:00病院着、回診。入院患者家族面談。8:40-12:00外来。12:10迎えの車で北秋田市へ。14:00 -15:10講演「病院施設等のインフルエンザ対策」。17:00送られ病院着、17:05療養病棟診療部会議。19:00-21:40秋大第三内科忘年会。22:00Taxi帰宅、22:30就寝、23:00病棟より電話にて出勤、患者死去、2:30Taxi帰宅、就寝。
冬至(3)ゆず湯を楽しみ、小豆とカボチャの煮物味わう 早く日が長くなって欲しい
12月22日は私の出身医局である秋大第三内科の忘年会であった。酔うと不快になることで中座する懇親会が多いが、今夜は22時近くの中締めまで楽しませて頂いた。時間が長かったため、またそれほど飲まなかったために不快な酔いにはならなかった。
帰宅後まもなく寝たのであるが、30分も経たないうちに病棟から患者不調の電話があり出勤、対応して2:00am近くまで病院で過ごした。寝入りばなの呼び出しは実に辛い。帰路、玄関先のタクシー乗り場で30分近く待っていたが全く来ず、結局なじみの会社のタクシーを呼び帰宅した。おかげで身体が芯まで冷え、酔いもすっかり覚めた。
帰宅後直ぐに風呂で身体を温めたのであるが、湯船には4ヶの大きめのゆずが浮いていて、ほのかな良い香りが風呂場に漂っておりリラックス出来た。そうか、昨日22日は冬至だったのだ、とこの場面で気付いたと共に、一年経つ早さを再認識した。
ゆずを浮かべた湯は香りが良く、何となく皮膚がすべすべする。果皮から何らかの成分が溶け出すのであろう。湯冷めもしない、とされている。冬至の日にこの様な事をするのはなかなか良い風習である。ただ、こんなに効能があるなら何でこの日ばかりなのか?と思う。恐らく貴重な食品だから、と言うことだろう。ゆずには鎮静作用もあり、アロマテラピーでも利用されているとのことである。この気分の良さから十分納得出来る。
湯上がり後に家内が冬至カボチャを用意してくれたが、真夜中でもあり、縁起ものなのでちょっとだけ味わった。
冬至は昼が一番短く、夜が長い日である。私はかつては5:00am頃に家を出て病院に出かけていたが、昨年春あたりから健康上の問題等があり1時間ほど遅く家を出るようにして来た。それも真っ暗闇の中の出勤であった。更に本年6月以降は近隣の病院に勤務した家内を誘っての出勤となったために更に30分ほど遅くなり、日の出前の薄暗さの中の出勤である。
寒い朝、日の出の前に家を出るのは些か辛い。今年は積雪がないのでまだ良い。明日からは日照時間が日々少しずつ早くなっていくのはうれしい。そうは言えど、実際にはこれから一層厳しい寒さの季節になっていく。
12/21(火)曇り 外来 法人常務会 拡大医局会議 患者急変
2:20 起床、ドック処理、文献チェックなど。7:10病院着、回診。8:20産婦人科医師と面談。8:45-14:20外来、混雑し大変。 14:45-16:00法人常務会。17:30-19:30新築関連拡大医局会。この間に患者大量吐血、輸血他緊急対応。22:45帰宅、23:15就寝。
秋田の良いとこ、足らぬとこ(6)美の国秋田のホームページに一覧
写真出所:秋田県観光課 |
比較表とかランキング一覧などは功罪はいろいろあるが、時にはそれを見て初めて全体の中の位置づけを、立場を理解することが出来ることもあるし、時には便利である。
県調査統計課が平成22年8月9日に更新した美の国秋田のホームページ「秋田県の日本一と全国ベスト3あれこれ」によると以下の如く紹介されている。秋田はいろいろな意味で全国の中で低迷がささやかれているが、調査結果を見れば決してそうではない項目も多い。
秋田がトップである項目として、従来から、■全国学力調査の成績、■田沢湖の深度、■ジュンサイの収穫など、28項目があったが、今回、これに新たに以下の6項目が加わった。
■全国学力調査での中学3年国語Bの正答率81.8%
■男子12歳の平均体重47.5Kg
■女子12歳の平均体重45.9Kg
■持ち家比率78.4%
■土地所有畢71.0%
■力メラ用レンズの出荷額123億円
全国2位に上がったのは5項目。
■木製台所用品の出荷額
■プリズム出荷額
■花ミョウガ出荷額
■中学校2年生男子体力合計点
■平均消費者物価地域差指数(秋田市)
3位に上がったのは2項目。
■水力発電電力
■おけ類出荷額
全国ワースト3の「秋田県が乗り越えるべき指標」も改訂した。今回順位が悪化したのは以下の5項目。
■15歳未満の年少人口割合 11.5%
■死亡率/1000人 12.7人
■一般旅券発行 /1000人 13.9件
■不慮の事故による死亡/人口10万人 52.9人
■中学生肥満傾向児の出現率 15%
上記は新たに入った項目であるが、美の国秋田のホームページの表紙からアクセス出来る「秋田県の日本一と全国ベスト3あれこれ」には従来からの項目が記載されている。
思いがけない項目がいろいろ掲載されており、秋田を知るのに意外と面白い。
12/20 (月)曇り 寒波緩む 管理会議 外来 療養病棟判定会議(欠)長副会議
2:00 起床、ドック総括x1他淡々と処理。文献・新聞チェック。7:00病院着。重症者回診、7:45-8:25管理会議。8:45-15:20外来、超混雑。 16:00療養病棟判定会議(欠)。 16:4医師面談。17:00-19:20長副会議。21:00帰宅、夕食、22:00就寝。
自転車(19)自転車、歩行者とも安全確保のためにライトを持とう
寒さと雪、道路の氷結の季節を迎えて11月28日をもって今年の自転車通勤は止めた。今後は大部分車になるだろうが道路状態が良く余裕があれば歩く事にする。
道路はすっかり自動車に占拠されてしまった。ドライバーにとって自転車、歩行者、バイクは邪魔者なのだろう。私もドライバーの一人だからその傾向は否定できない。が、私は自動車の運転時に自転車や歩行者とすれ違うとき、追い越すときには「あぶない・・」と思わせないよう、恐怖感を与えないように、と心がけている。要するに十分徐行する、と言うことである。
自転車や歩行者は路上では弱者である。決してそんなことはないのであるが現実にはそうである。だから権利の主張と共に自ら身を守らなければならない。そのためには周囲への気配りが必要であるが、それだけでは足りない。特に、夕方から夜間にかけて、さらには早朝の暗い路上ではライトを携行するのが一番で、私は2年前から励行している。
自転車のハンドルには着脱式のLEDライトを付け点滅状態にする。後方は背負っているリュックに赤い点滅ライトをつける。双方とも点滅にするのは他者、特に車のドライバーに認識してもらうためである。何で着脱式なのか、と言えば第一に盗難防止、第二に歩行時にも用いるためである。
歩行時には前照灯等のライトを手に持ち、リュックは同じである。これは自動車だけでなく歩道を走る自転車にも気付いてもらうためである。
秋から冬にかけて陽が上がらない前の市井の環境は全体的に黒く暗くなる。厚着をし始めるころから歩行者の服装が黒っぽくなる、道路が乾燥することが少なく、濡れた道路は光を反射しないので黒ずんで来る、夕方早めに暗くなり朝は遅く暗い中を移動しなければならなくなる。車を運転していると見えづらい歩行者や自転車が多く気疲れする。こんな状態の中、反射テープも悪くはないが自分で身を守るためによりめだつライトを持つのが一番良いと思う。
LEDライトも安くなっている。1000円程度で購入できる。それに電池の消耗はとても少なく私の前照灯は単3アルカリ電池でまる2年間交換不要であった。来年もこのまま使えそうである。だから安全装備と考えれば安価である。
12/19(日)快晴寒波 病棟拘束 冬支度 玄関アプローチに手摺り 吉岡秋大副学長受賞記念祝賀会
1:30 起床、ドック処理x2、総括、新聞チェック、徒然などいつもと同じ。朝は病院に行かず自宅で業務、午後、バイク自転車等しまい込み、 玄関アプローチに手摺りを作った。15:00病棟から連絡あり病院に、患者死亡、16:15見送り、17:00-20:40 吉岡秋大副学長受賞記念祝賀会。21:00帰宅、21:30就寝。
菅首相(22)政治家の言葉 軽いのも 許し難いのもある
政治家は演説を介して自己の考え、政治家としての、あるいは担当している職務について説明したり支持を集めなければならない。だから政治家にとって言葉が持つ意味はとてつもなく大きい。ただ、政治家はいろいろな場面で意見を求められる。
菅首相は先にメモを見ながらの説明は格好が悪いと批判され脱メモの方向にある。そうなると時折必ずしも相応しくない言葉が混じる可能性は高くなる。
私は政治家がたまたま用いた言葉、口をついででた単語、語句に多少の不適切な表現があったとしても、それを取り上げて何時までも問題視することには良いことでないと思う。不適切と思われた言葉について説明を求め、必要があれば撤回させ、相応しい言葉で置き換えれば良い。
勿論、その言葉の背景に考え方の問題点があるのであれば、言葉尻の問題ではなく、資質、考え方自体を問題視しても良い。
問題ある政治家の言葉は枚挙に暇はないが最近のを2,3挙げてみる。
■菅首相が18日沖縄訪問を締めくくる記者会見の中で辺野古への移設を「ベターな選択として・・」と述べたことが県側から問題にされている。私は新聞で見ただけなのでその時のニュアンス等分からないから何とも言えない。どちらかと言えばこれは軽いミスであったととらえたい。
■菅首相が支持者を相手に「今までは仮免許のようなもので、これからが本格的活動である」と言う意味の発言をしたとも報じられた。これは問題である。首相の持つ権利・義務からしてこの単語は良くない。経験不足だったが精一杯やってきた、と言いたかったのだろう。政治家の決断には必ず利害関係を生じてくる。仮免のレベルで政治的決断をして来たのか?内容的にはそうであったかもしれないが、自ら言う言葉ではない。
■鳩山元首相が18日、後援会の会合で正式に政界からの引退を撤回した。これは許し難い内容である。政治家の言葉がいかに軽いか、自らの政治的進退をかけて不退転の決意、と言ったのに。私はこの言葉に彼の覚悟を感じ取ろうとしたし、期待した。完全に裏切られた。選挙区で支持者を前に『皆さまのご指示をいただけるのであれば・・』と切り出したらしいが、支持者の中で表明すれば結果は見え透いている。本人も支持者も同じ穴の狢である。彼は政治家、政治に対する信頼感を失わせた罪びととして忘れられることはないだろう。しかし、彼は国民と価値観が全く異なるようで宇宙人とも表されていることから見れば、何とも感じていないのかもしれない。だから私は嫌悪する。
■小沢元幹事長じゃ『今後は一兵卒として・・」と言って辞任した。これが一兵卒の姿か?戦時中に辛酸をなめた方々をバカにした言葉である。ただ、私は証人喚問問題に関しては彼の姿勢は筋が通っていると思う。国会から招致されたら堂々と説明したいと言っていたが今はそれを拒否している。矛盾しているようであるが、その発言当時は起訴不当の判断の中であって、今は強制起訴になっているから立場が違う。早く裁判が進んで欲しい。
■海江田経済担当相は19日、年収1.500万円について『金持ちではない。中間所得者である・・・』と述べたとされる。しかし、年収がこれ以上の人は給与所得者の1.2%の50万人とのことで、これで中間と評価するような方が財務を担っているのは困る。霞ヶ関の環境では当たり前なのかもしれない。霞ヶ関の論理が通用しない東北や秋田の現状を見て欲しいものだ。
12/18(土)曇り・降雪・寒波 病棟拘束 ドック結果説明 患者家族面談 医師面談
3:00 起床、ドック処理x2等いつもの如く。6:50病院着、9:00ドック結果説明。10:30患者家族面談他。12:30医師面談、紹介状、総括など。18:00帰宅、夕食。21:00就眠。現時点で積雪5cmほど。
CVSバンド(8)二組のバンドの競演となった秋大心臓血管外科忘年会
あれよれよと言っているうちに12月17日秋大心臓血管外科忘年会の日を迎えた。前々日の15日は18:20から病院の忘年会である年末大交流集会があり、CVSバンドの練習は21:00からと私にとっては厳しい条件の夜であったが、患者不調で前者は10分ほどで中座、病院で対応してから参加したので若干気持ちに余裕が出来た。お陰でこれまでエア・ヴァイオリン的参加であった Satin Doll、X’mas Eveも何とかついて行けるようになった。
秋大心臓血管外科忘年会は100名ほどの出席で盛況であった。
この一年間の科の総括等の紹介の後、恒例化しているバンド演奏が行われた。今回はプロのミキサーが会場の音響設定を担当した。本番は総じてまずまずの出来と考えられたが、私がソロを受け持った「G線上のアリア」は弦四重奏,キーボードによるチェンバロパート、ベース等のアシストがあり、おかげで今年も気分よく,大きなミスもなく弾き終えることが出来た。本当はもう少し表情豊かに弾きたかったのであるが、何分にも実力が伴っていないから気持ちだけで不発に終わったが、やむを得ない。アンコールを含め一式演奏し終わった後には、今回が私にとって最後の参加になるかもしれないと思われるので一つの区切りになった。人前で演奏する機会はもう二度と無いかもしれない。
驚くことに、私共が終了した後、更にもう一つのバンドが登場し、教授も参加して3-4曲ほど演奏した。医学部学生の趣味で自発的に集まっているバンドらしい。ボーカルもあり内容的にもなかなかであった。これに地域医療講座の教授の飛び入りがあり、これがまた上手く、大音響と共に会場を大いに盛り上げた。ホンネを言えば私は電気的に増幅された大音響の音楽は苦手で通常はまず接することはないが、場の雰囲気もあって結構楽しめた。このような宴会場ではしっとりした音楽の方が違和感がある、と言うことなのだろう。
思えば数年前、忘年会の会場で教授とのさりげない会話に端を発したアトラクションはソロ演奏の披露から始まりバンド演奏となり、年々演奏者も増え、演奏レベルもアップしてきた。今回はコーラス、音響調整担当まで参加した。最初のさりげない一言から参加している私にとっても小さくない存在で、その面では感無量である。
いろいろなことがあったこの一年、昨日のバンド演奏は本年を締めくくる最良の思い出の一つとなるだろう。感謝,感謝である。
12/17(金)曇り・寒波 MRI関連感謝状 秋大心臓血管外科部年会
2:30 起床。何時もと同じ。文献検索、徒然他。7:10車病院。到着後脱力感・倦怠感がありしばらく座睡、徐々に改善し業務着手。患者家族面談など。 13:30Phillips社からMRI関連の感謝状戴く。退院総括2人分。重症患者対応、18:00CVSバンド。19:00-21:30秋大心臓血管外科忘年会、22:00帰宅、22:30就寝。
警察、検察、裁判官には何故業務上過失が問われない?(3)大林検事総長辞任で多少納得
今年は大阪地検特捜部で証拠改竄隠蔽事件が発覚した。
この事件は、障害者団体向けの郵便料金割引制度を悪用したもので、偽の証明書を発行したとされた厚生労働省元局長に、大阪地裁は無罪を言い渡した。検察が描いた事件の構図が全面否定されて無罪判決となったのであるが、捜査の問題点を鋭くえぐり出している。捜査にあたった大阪地検特捜部は、当時厚労省局長だった人物が、障害者団体だという偽の証明書発行を指示したという筋書きを描き、元局長を逮捕・起訴したもの。元局長は容疑を否認したが、検察は関係者の供述から元局長の犯罪を主張した。大阪地裁の公判では、元局長だけでなく、証人が一斉に供述は事実ではないと全面否定した。裁判所は検事の誘導で調書が作られたとして、無罪判決とした。取り調べ段階での検事の取り調べメモがすべて廃棄されていたことも明らかになり、不当な取り調べが明らかになった。
この事件だけでなく、北九州市の病院の元看護師長が爪を切ったとされる事件においても福岡高裁は逆転勝訴の判決で、警察の捜査を自白を誘導した疑いが高い、ときびしく批判した。
茨城県利根町で1967年に起きた「布川事件」は男性2人が強盗殺人罪で起訴され、1978年に最高裁判決で無期懲役が確定した。2人共既に服役し仮釈放されている。二人が裁判のやり直しを求めた第2次再審請求の審理で、東京高裁は現場の状況と自白内容に矛盾がある、と指摘し真犯人でない可能性を挙げた。今再審公判中である。
わが国の特捜部は、何と99.9%という高い有罪率を誇ってきた。これは象徴的は数字であって、今まで特捜部は犯罪探究上で正義の象徴の部門と言われ、そこで悪事が行われていたなんて誰も予想さえしていなかっただろう。その特捜部の検事による証拠改竄事件は検察の信頼感の土台そのものを揺るがしている。こうなると過去のケースも疑問に思えてくる。
今後は密室での取り調べ、自白偏重の捜査をどう改めていくかが問われてくる。そのためには取り調べの可視化などを進めるべきだろう。
最初に挙げた大阪地検特捜部の証拠改竄隠蔽事件について、ついに大林宏検事総長の引責辞任という事態にまで発展した。大林氏はこの事件当時東京高検検事長だったから、気の毒な面もないわけではないが、検事総長に就任していても同じ結果になっただろう。
この事件とその後の動きを見ている中で、明らかな判断ミス、過誤を犯した警察、検察、裁判官は、誤った判断だと分かった後にも、何故業務上過失の罪が問われないのだろうか、と言う疑問がわいた。マスコミもそうなのだが、被疑者に被害を与えながら、何故罪が問われないのだろうか。われわれ胃医療職ならば業務上過失である。
今回の検事総長の辞任劇で若干ながらホッとした。
12/16(木)降雪寒波 外来 ドック結果説明 患者家族面談 秋大第一内科忘年会
2:10起床、ドック処理x3他 文献新聞チェック。7:00車病院。回診その他。 8:40-14:25外来+ドック結果説明。19:00-20:40秋大第一内科忘年会、中座。家内達の外食に合流、21:45帰宅、22:20就眠。
ものぐさ(4)切れない新品シェーバーに驚く
私はもともとものぐさで不精者である。日常生活の中ではヒトに迷惑をかけないように気を使いながら、いろんな事で手を抜いてズルをしている。ここに記載出来ないような内容のもある。
私がイヤなことの代表の一つはヒトに触られること、触ることである。困ったことに私はヒトに触れるのを避け得ない商売である。本心は触りたくないのだが、診察時は業務と割り切り何とかこなしている。
私が触られる機会は滅多にないが、忌避することが出来ないのは散髪である。嫌いであることに加えて髪型とか、ひげ面でいることも殆ど気にしない方だから、かつて散髪は2-3ヶ月に一度の頻度であった。ここ数年は立場上あまりボサボサにしておれないので1-1.5ヶ月毎の散髪にしている。ひげは使い捨てのシェーバーで週に何回か適当に剃る。その際、クリームとかも一切つけない。何度か剃ったあとは切れ味が落ちて多少痛いこともあるがそれでも十分剃れる. 駄目なときは新しいのをおろせばいいから困ったことはない。
昨年は新型インフルエンザが流行したので外来に出るときは不織布のマスクを着用していた。かつてはマスクは嫌いであったがそのうちに手放せなくなった。無精ヒゲ隠しにとても便利だからである。フォーマルな会があればやむを得ないが、日常業務の中では時に1週間前後剃らなくて済むこともある。マスクは自己流の方法で消毒して使っているから汚れない限りかなりの期間使える。年に数枚しか消費していないので病院に迷惑にもなっていないハズである。
本日は大学の医局の忘年会であった。タクシーの中で無精ヒゲがかなり伸びていることに気づいた。
このままでは主催の方々にあまりにも失礼、同席の方々も不快だろうと考えコンビニで使い捨てのシェーバー3本セットのを購入し、ホテルのトイレの鏡の前で剃り始めたのであるが、これが新品か??と驚くほどの切れの悪さで閉口した。刃を進める度にひげが引っ張られて抜き取られる如くのかなりの痛みであった。結局、3本のうちの2本を使って不十分ながら何とか失礼にならない程度にひげを剃った。と言うより減らすことが出来たという感じであった。
変な製品か、不良品か、と思いケースを調べるとなかなかの製品らしい。日本製、首振り機構、二枚刃、チタニウムコーティング、人間生活工学から生まれたデザイン、水溶性樹脂スムーザー搭載等々・・理解し難いが何となく良い感じイメージの語句が並んでいた。私が知る範囲では国内の代表的メーカーの製品であった。使用法には、シェービングフォーム又は石鹸等をつけて使用、とコメントがあった。だから、正規の使用ではないが、そのための切れ味の悪さではないような気がする。切れ味に関しては日常用いている同社の廉価の製品と比較しても大きく期待はずれであった。もしかすれば刃先の特殊コーティングがクリーム等を前提にしているのかもしれない。私のような使い方のユーザーもいると言うことと、その際とても切れ味が悪かったと言うことをHPを通じて相談室に報告しておいた。どんな返事が来るか楽しみである。
12/15(水)降雪 外来 県感染症評価会議 院内感染症対策委員会 入院患者家族面談 年末大交流集会 CVS練習
2:10 起床、ドック処理x3、文献チェック。7:00車病院。路面初凍結。不調患者対応。回診その他入院業務。8:45-13:30外来。
14:00-15:00県感染症評価会議。16:00-17:00院内感染対策委員会。16:20からの年末大交流集会に遅れて参加、10分ほどで帰院、
21:00-23:00CVS練習に参加、23:30帰宅、24:00就眠。
後発医薬品問題(4)厚労省の2010年後発医薬品の特別調査の速報より
厚労省は12月8日、2010年後発医薬品の特別調査の速報を発表した。
医師対象の調査の結果は以下の如くであった。
外来患者への後発品の処方が「多くなった」と感じている医師は、病院・診療所とも半数余り。
自身が処方箋の「後発品への変更不可」欄に暑名した医師は病院・診療所とも約3割で、署名した理由は、■後発品の品質が不安(病院38.0%、診療所
41.9%)、■患者からの強い要望(病院32.5%、診療所30.1%)、■先発品を信頼しているから(病院28.7%、診療所28.8%〕などが上位
だった。
入院患者に対して後発品を「積極的に使用している」と回答した医療機関は病院45.1%、診療所22.1%。後発品使用によって病院の24.0%、診療
所の4.4%が「間題が生じたことがある」と回答、その内容は、供給上の問題(50.7%)が最多であった。後発医薬品が全医薬品の20%以上を占める医
療機関を評価するために10年度に創設された「後発医薬品使用体制加算」を算定している病院は20.6%だった。
患者を対象にした調査は以下の如くであった。
患者のうち34.6%が後発品の処方を受けたことがあると回答。しかし、後発品を医師に依頼したことがある患者は16.5%であった。73.9%の患者が後発品を知っていた。
厚労省は2012年度までに後発品の使用を数量ペースで30%以上にする目標を掲げているが、
今年4月が22.3%、8月が22.9%と微増で、保険薬局調査は後発品シェアは頭打ちの傾向にあると判断している。今年9-10月の調査で後発品に変更
可能な処方箋は全処方箋の67%だったが、このうち1品目も後発品を調剤しなかった割合は55.3%であった。後発品を調剤しなかった理由は「患者が希望
しなかったため」が最多となっている。
この調査結果を見ると後発品の普及が順調に進んでいない理由は医師が後発品の品質に不安を感じているため、と薬局側の消極的姿勢が大きいと読み取れる。
平成18年に秋田県薬剤師会が主催して後発品に関するシンポジウムが開催され、その時も私はパネリストの一人であった。その時の話題も医師のみならず薬
剤師も後発品の品質に不安を感じていると言うことであった。この5年間、後発品をめぐる医師・薬剤師の考えに殆ど変化がないように見受けられる。その中
で、僅かながら普及しつつある理由は、小さくとも後発品採用と処方に伴う経済面でのメリット面の重視と患者からの申し出へのサービス面からの対応、の様で
あって、日本の医療の軽減のために積極的に対応するという姿勢は見えてこない。
医師も薬剤師も生身の人間である。思い込みとか前提とかを払拭させることは至難の業である。そのためには単なる宣伝とかではダメで、科学的な根拠の提示が必要である。
だから、厚労省が本気で後発品を普及させようと考えているなら僅かな加算を医療機関や薬局につけるよりも後発品に対する不安を払拭させるような仕組みを構築することだと思う。
12/14(火)降雪 外来 法人常務会 新築関連事務局会議 医局カンファ:ホスピタルクラウン 院内倫理委員会
2:10
起床、ドック処理x1。いつもの如し。病院車7:00着、路上に今期初めて数cm積雪あり。滑った。7:15重症患者対応、8:45-14:00外来。
14:45-15:30法人常務会、 新築関連事務局会議
。17:30医局カンファ:ホスピタルクラウン、中座し、18:00-19:40院内倫理委員会。重症患者対応、21:30帰宅、22:00就寝。
こだわらなければ左右不揃いの靴下着用が便利
私は靴下嫌いである。頭寒足熱というのは私にとっては通用しない。むしろ足は冷えている方が良く、火照ると思考が停滞する。だから、気温が高いときには
靴下は殆ど着用しない。かつては真冬も裸足にスリッパの恰好で過ごしていた。勿論、フォーマルな恰好が相応しい場では着用していたが不快で、会議などで足
が隠れるようなテーブルの場合には靴も靴下も脱いでいることが多い。
10年ほど前からは若干考えを変えて、日常靴下を着用するようにつとめている。中年から初老の男が素足でいることは分別を欠いている様に思ったことと、
自らの素足の形の悪さと皮膚の汚さを自覚したからである。それに、秋から冬にかけて素足でいたときに「お前の恰好を見ていると寒くなる・・」と上司に言わ
れたことなどが切っ掛けである。
わが家のタンスの靴下のコーナーには片方だけの靴下が何枚かある。更に、医局の机の下からも片一方だけの靴下が何本か出てきた。捨てるのは勿体ない。だ
から、今では私は似たような色の靴下を適当に選んで履いている。最近靴下のかかと部分によく穴があく。私の足底の皮膚の硬化、アレが原因と思われる。穴が
あいたらそのままゴミ箱行きで、似たようなのを片方適当に補充して履く。だから、左右揃ったのを履いていることは滅多にない。
不精者の私にとってはこれで十分であるが、本年6月、親戚の法要の際、焼香で参列者の前に進み出て正座し、左右不揃いの靴下とかかとの穴をすっかり見ら
れ、後で笑いの種になった。家内は立場上、 かなり恥ずかしい思いだったと言うが、私は笑える話題を提供したこと、便利な靴下の着用方法を講釈出来て、む
しろ満足した。
靴下を購入する際には、一つ一つデザインにこだわらず同じ物を10足くらい、しかも安いのをまとめて購入してバラで用いると便利である。洗濯したときに左右合わせる手間が省け、選ぶときも簡単である。
JAXAによれば、NASAの宇宙飛行士は10日間ほど連用しても汚れない下着を着用していると報じられていた。これは便利である。どんなものだか興味が持たれるが、まだ詳細な情報はない。
12/13(月)降雪若干寒波 管理会議 安全管理者・事務長との打ち合わせ 県健康づくり審議会感染症部会 療養病棟判定会議(欠) 秋大産婦人科忘年会
2:10 起床、ドック総括x3、友の会挨拶他淡々と処理、完成。文献・新聞など。7:10車病院着。7:45-8:25管理会議。10:00-10:30安全管理者・事務長との打ち合わせ。15:00-17:00 県健康づくり審議会感染症部会 。療養病棟判定会議は欠席。長副会議は中止とした。18:30-21:00 秋大産婦人科忘年会 。21:30帰宅、21:45就寝。
菅首相(21)混迷する小沢問題 なぜ司法の判断に委ねないのか?
私が決定的に間違っているのか分からないが、何時までもズルズルと決着しない小沢元代表が関連する問題は二つの点で実にバカらしいように思われる。見ていて苦しい。
一つは民主党の小沢元代表の衆院政治倫理審査会への出席問題である。私は小沢氏が強制起訴になって既に行政から離れて司法のレベルに判断が委ねられることになったのに、なぜ行政の場で、政治倫理審査会で問題にし続けなければならないのだろうか、と言うことである。
もう一つは党内の規律の問題であって、執行部の求めに応じて小沢氏と面談とか対話さえも出来ないような風通しの悪さで、こんなことで第一党としての責任をまとう出来るのだろうかという疑問であるある。
前者については岡田幹事長が改めて小沢氏に自発的な政治倫理審査会への出席を求めるらしい。これに対して小沢氏は裁判で事実関係を明らかにするので、国会での説明は必要ない、との立場である。ベテランの側近達もこれを支持しているようだ。政治倫理審査会は偽証罪は問われることがなく、政治家が自分の正当性を主張することが出来るみそぎの場的なものであり最低限のけじめの場に過ぎない、とされている。政治の場にあるものに求められる一種の儀式的なものでないのか? だから、野党各党は更に要求を高め、偽証罪を問うことが出来る証人喚問まで求めている。
何でこんなにもめているのか??首座が司法に移った今、本当に良い政治をするために必要な過程なのだろうか??ねじれた状態にある与野党攻防の道具となっていないのか? 私は疑問に思う。
仮に、小沢氏の説明を受けたとしても、捜査権のない野党側はそれに対してまともな評価と判断、問題点の追求が出来るのだろうか。今までの国会運営を見ていると主に野党側の形式を重視した、理不尽な要求の様に思えてならない。今の野党の状態なら政治倫理審査会小沢氏がにて説明しても証人喚問を要求してくることは目に見えている。それでも攻撃の目標にし続けるのではないか。このままでは年明けの通常国会はまた与野党の不毛な対立の繰り返しとなる。今、わが国は与野党攻防などしていて良いのか??国内外の懸案山積みでないのか?
後者については、党規などと言うものはないのだろうか。執行部の求めに応じて面談対話などもせずにだんまりをし続けている小沢氏を、何らかの規定に応じて処分できないのか。私は除名対象になっても良い状況と思うが、大勢の議員を抱えている小沢氏を除名することは党の崩壊に繋がるから不可能である。党内で政治活動の制限とか何かの方法はないのだろうか?小沢氏はかつて福田政権との大連立が流された時に政権を担当する実力を欠いていると述べたが、それは自分自身を含めてのことだったのか、と改めて思う。
「小沢さんは少し静かにされていた方が良い・・」と菅氏は代表就任時に述べたが、この程度の要望しか出せない風通しの悪い党なのだろうか。
12/12(日)降雪 病棟拘束 患者2名死亡
3:00起床、ドック総括x1。新聞整理。友の会新年の挨拶原稿に呻吟。14:45病棟より電話あり病院へ、患者死去。17:30見送り。18:00帰宅、夕食、20:30病棟より連絡、患者死去あり。21:00就寝。祖父の命日であったがすっかり失念していた。
ガックリ来る患者の言葉(3) 今日は混んでますね 繁盛して良いですね
私が担当している外来は慢性期の高齢者が中心である。殆ど無症状の、全身状態も悪くない患者を一日に50-60名を診る・・、のではなく観る、あるいは見る、の感じである。挨拶を交わし、体調を聞き、血圧を測り、次の受診日の都合を確認、それに見合った日数で処方を出す。これが標準的で、症状と様子によっては聴打診、即検査または検査の予約をするが、このような患者は少ない。
ならばとても楽で良かろう、と言う方もいるがこれが逆で、私にとっては結構ストレスである。患者にとって慣れ親しんだ医師として私の外来に固定しているのであって診療の内容は誰でも良いレベルである。
私が担当する外来に通院してくる患者を言い表す看護師の一言がある。ある日、午後に県の委員会が予定されていた、その日は予約患者がとても多く到底間に合いそうも無かったので側に立っていた看護師に、「今日は何時もと変わりなく、具合が悪くない患者さんはお薬と次回の予約だけにして貰おうか、と考えている」と言ってみたら、ちょっと間を置いて「んじゃ、今日診察に回る患者は誰も居ませんよ・・」とのたまわった。当を得た返事であった。これにはガックリきたが、ほぼ状況を素直に言い当てている。
何でストレスかというと、患者にとっても、病院にとってもさほど役立っていない業務に週3-4回、5時間も費やして、患者や職員のご機嫌伺いしている自分は果たして何者なのだ?何なのだ?と言う不満、疑問が背景にある。時には逃げ出したくなるが、耐えて何とか頑張っている。
混雑した日は、予約の時間がズルズルと延びてくる。だから焦る。 後半になると流石に疲れてくる。 当然、患者も待ち疲れてイライラしてくる。そこで出てくる患者の言葉は「先生の外来はいつも繁盛していて良いですね。随分待ちましたよ・・・」と嫌みを込めた不満の言葉である。この言葉はグサッと来る。これで私は一層疲れる。「随分待ちましたよ・・・」と言う患者の受付時間を画面で確認すると、予約時間の相当前に、時には2時間も前に来てた方もいる。確かに、予約時間を守れなかった私も悪いのであるが、自分の都合で早く来院して、その時間まで含めて『待たされた」と不満を述べる患者もいてガックリ来る。こういう方には来院指導しても通常効果はない。
12/11(土)漢字の日 雨 病棟拘束 秋大泌尿器科忘年会
5:00起床、6:45車病院着。7:00一部回診他。14:30帰宅、ドック若干、楽器練習。17:00病院。17:00 秋大泌尿器科忘年会 、泥酔??立ち上がった途端に視野が一気に暗くなり、めまいと不快感で中座、21:15Taxi帰宅、そのまま就寝。
不思議な長時間の眼前暗黒感 アルコール誘発生の副交感神経の過緊張?
本日は秋大泌尿器科教室の忘年会であった。中央のテーブルで、席の隣は本日の特別講演の演者として招聘された日大泌尿器科教授であった。40代後半かと思われた方で、私としては結構会話が弾んだ。専門領域の話は当然のこと全く分からなかったが趣味の分野の話題としては、絵画、文学、仏像などいろいろな方面に及び、いろいろお話をした。実に造詣の深い方でいろいろ教わった。私はその間勧められるままちびちびとではあるがビール、シャンパン、ワイン、日本酒を口にしていたが、それほど過剰に飲んだという気はない。
会も後半になりビンゴゲームが行われ、10数番目あたりにビンゴと、私にとっては比較的幸運な結果となったが、立ち上がった瞬間にグラリと目まいを感じた。壇上でやっと景品を受け取り席に戻ろうとしたが眼前が暗黒になり動悸がして足下がふらついた。天井のライトがかすかに見える程度で眼前はほぼ暗闇である。すれ違う方々の表情も分からない。これは拙い!!!これ以上ここにいると倒れたりして迷惑をかける可能性がある、と考えそのまま中座、何とかタクシー乗り、身体を横にして帰宅した。この間、車内でずっと動悸、息苦しさと眼前暗黒間は続き、脈拍数を数えてみたら40台と徐脈であった。
実に不思議な感覚である。あたかも真昼の炎天下に皆既日食にでもなったか??と思うような状況の変化である。自宅ではすぐにベットに横になったのであるが、その後は徐々にであるが周囲が明るさを取り戻した。その後、数時間程度だろうか、軽い吐き気が続き寝苦しかったが、3:00の起床時には体調はほぼ通常に戻っており問題なかった。
この現象は何だろうか?初めての経験である。起こった直後は何か重大な事の前兆か??とも考え緊張したのであるが、時間と共に改善傾向にあり、安堵した。
誘因はアルコールであろう。恐らく、アルコール→末梢血管拡張→立位にて副交感優位状態誘発→低血圧・徐脈・縮瞳→めまい・動悸・眼前暗黒→臥位にて血圧回復・・の機序だったか、と思う。眼前暗黒間には低血圧による網膜の循環不全もあったのかもしれないが、思考とか発語とかは何ともないことから、著しい縮瞳によったのではないだろうか。
前から私はやや深く酔うと立ち上がったときに気分不快になる現象は経験していた。更に、若干眼前が暗くなり、脈拍に合わせて一瞬一瞬視野が明るくなる事も経験していたのであるが、今回ほど著しく、かつ長時間続いたことはなかった。マア、良い経験したのであるが、来週から忘年会がほぼ連日である。調子に乗って酒を飲むのは私にとって危険だと言うことが今回よく分かった。心しておかねばなるまい。
12/10(金)曇 ドック結果説明+診察 入院患者家族面談 医師面談 法人理事会 CVS練習
2:20起床、ドック総括x1、新聞チェック、徒然など。7:00車病院着、回診、9:00ドック結果説明、 入院患者家族面談他。。17:30-18:20法人理事会。直ぐに CVSバンド練習に駆けつけるも時間間違いであった。帰宅し練習、21:00Alveに、23:00時まで練習。 23:25帰宅、23:45就寝。
CVSバンド(7)バンド演奏のある秋大心臓血管外科忘年会は来週
あれよれよと言っているうちにもう12月である。
毎年11月になると秋大心臓血管外科忘年会のバンド結成の連絡があるのだが今年はそれがなかった。2004年以来の趣向であったが、ついに今年はバンドは中止かな、と思っていたが、いつもより遅れたものの突然話がまとまりばたばたとスタートし、今練習中である。
練習回数は限られている。休むと合奏について行けなくなるので今夜も会議のあと業務をザッと片付け、19:00頃楽器を携えて練習場のAlveの音楽室に急いだ。が、誰もおらず、壁に貼ってある予定表を確認したところ、何と!!? CVSバンドは21:00-23:00とある。先に練習予定日が送られてきたが時間はいつも同じく18:00-21:00と勝手に思い込んでスケジュールに入力したのであるが、時間は日によって異なっていたらしい。大体、就寝時間が早い私は21:00以降に私が何かの行動をするのは患者の急変の時のみで、こんな時間帯に練習予定が組まれているなど予想もしていなかった。
止むなしと一端帰宅。おかげで1時間ほど練習の時間が確保できた。何しろ私が聞いたことのない曲が3曲ばかりあって楽譜を見ただけでは到底理解出来ない。ちょっとサラって21:00-23:00練習に参加、本日はメンバー全員が集まった。ギター、ドラム、キーボード、ベース、ボーカル、弦楽四重奏と、 12名ほどと今回は人数も増え、メンバーの交代もあった。
今年の曲目は、■Satin Doll、■Bag’ Groove、■X’mas Eve、■California Dreamin、■Fly MeTo The Moon、■Holy Night、■Air sul G、と多彩である。前3曲は初めて聞く曲で、リーダーは私用にと楽譜とVnパートをCDで用意してくれたが、単独で弾けても実際の所合わせるとロクに弾けない。現実は厳しい。Air sul Gは言わずもしれたバッハの「G線状のアリア」で私がソロパートを受け持つ。昨年もやったが、昨年は練習不足でおっかなびっくりであった。今年は何とか表情をつけて弾きたいと思っている が、一体どうなる事やら、予想だにできない。
下手でも合奏はとても楽しい。 私はとっくに熟睡している時間帯であったが、こんな楽しい時間だと眠気も生じない。が、翌朝、目が覚めたら5:00amであった。久々に寝坊してしまった。
12/9(木)曇り・氷雨 外来・ドック診察 患者家族面談 県健康推進課スタッフ来訪打ち合わせ 医師面談
2:20起床、ドック総括x1他、文献チェック。病棟より電話、6:30車病院、回診他。8:40-14:00外来+ドック診察、混雑。 16:30県健康推進課スタッフ来訪打ち合わせ。18:00-18:40医師面談。20:30帰宅、夕食、21:10就眠。
書評 「テルマエ・ロマエ」 ヤマザキマリ著 エンターブレイン社発行 全二巻 680円
私はマンガが好きである。ただ、週刊のマンガ誌などは一切見ない。購入したこともない。読むのは単行本だけであるが、作品についての知識もないから今のところは薦められる本だけ。私が読むマンガの殆どは子ども達の持ち込みや推薦マンガである。
子育ての段階でマンガに関しては家内と意見を異にして、私はマンガでも良いから本に親しめ、と言って来たがその恩恵を今受けている。今回も横浜在住の娘から送られてきた10数冊のマンガの中の2冊で、とても気に入った。読むと言っても就寝前5分間くらいで後は意識を失ってしまう。だからなかなか進まない。
文化が違えば浴場の利用方法も全く異なる |
今読んでいるのは「テルマエ・ロマエ」と言う不思議な名の付いたマンガである。意味は「ローマの浴場」らしい。主人公であるローマの浴場設計技師が、古代ローマの浴場とと現代日本の浴場の間をワープするという、どこかで見た様な印象の場面展開で、両国の文化の差とかが対比されてとても面白い。似たような・・というのは医療系マンガの「仁」である。これは現代医療を身につけた医師が何かのはずみで江戸時代にワープしたという発想作られていた。このマンガを通じて私は江戸時代の風俗や医療状態、特に感染症についていろいろ知ることが出来てとても勉強になった。
今回のマンガ「テルマエ・ロマエ」を通じて、古代ローマの遺跡の中の大浴場の意味とか、石像などの様子から浴場文化の一端を知ることが出来た。風呂をテーマとしたマンガは4コママンガ等にほのぼのとした作品があるがこれほど真正面からとらえたのは初めてである。
作者も中にエッセイ風に書いているが、文化が違えば浴場の利用方法も全く異なるようで、日本の場合はしっとりと、静かに心を癒したり、疲れを取る目的で入浴する。だから、富士山の絵があったり、露天風呂だったり、山奥の保養温泉地だったりするのであるが、イタリアでは古代ローマ人のみならず現代でも浴槽というのは入浴するというイメージよりも温水プールに近い使い方、即ち、大騒ぎをしながら楽しむところらしい。だから、古代の遺跡は市中にあるのだと言うことが理解出来た。確かに、数年ほど前、銭湯だか温泉地だか忘れたが、あんまりはしゃいで困るので外国人お断りとした浴場があって物議をかもしたことがあった様な気がする。
あんまりはしゃいで困るので外国人お断りとした浴場があって物議をかもしたことがあった気がする |
この作品は書店員の選ぶマンガ大賞2010、第14回手塚治虫文化賞短編賞の受賞作品。
作者のヤマザキマリ氏は40代半ばらしい。ミッションスクールに通っていた14歳の時、ドイツとフランスを一人旅し、その時に出会ったイタリア人の陶芸家に招かれて17歳でイタリアに渡り、フィレンツェの美術学校で油絵を学びながら11年間過ごす。留学生活は貧困を極めるもので、漫画は生活費を稼ぐためだったとのこと。上記の陶芸家の孫と結婚し現在シカゴに転居している。14歳で一人旅、17歳で陶芸家の招きを受けてイタリアに渡るとは恐れいる。かつ、生活費稼ぎにマンガを欠くというのも驚く。行動力、決断力、才能もあるのだろう。彼の地に長く居住しなければこの様な文明や文化に触れたマンガは書けないだろう、と思い感心した。
風呂をテーマとしたマンガは4コママンガ等にほのぼのとした作品があるがこれほど真正面からとらえたのは初めてである。 |
第3巻は来春早々発売になると言う。楽しみである。
12/8(水)曇り・小雨 外来 ドック診察 CVSバンド練習日(欠)
2:00起床、ドック総括x3その他処理,7:00車病院着。回診他、8:45-14:00外来+ドック診察。退院総括3人分処理ほか書類など懸案対応。 21:45帰宅、夕食、22:30就眠。
後発医薬品問題(3)県主催の「後発医薬品に対する講演会」
県内の後発医薬品の普及率が全国的にみて極めて低い。処方を数量ベースで見ると、後発品は全国19.6%、トップが沖縄県で31.0%、秋田県は15.6%と下から2番目である。その理由の一つに後発品に対しての県内の医師、薬剤師の理解不足も考えられるので今回秋田県医師会医薬連携委員会では「後発医薬品に対する講演会」を企画し、準備した。
その会のシンポジスとの一人として何故か私に打診があった。確かに、私は療養病棟を担当している立場から、またDPC病院の立場から後発品をそれほど抵抗なく受け入れて使用いる。外来診療でも後発品への変更を希望した患者にはすべて了承している。私は後発品は品質的に一定範囲の規格の中に収まっているはずの、先発品と同等品ととらえている。もし、規格外のが流通しているとすればその責任は製薬会社と厚労省にあると割り切っている。しかし、正直そんなに深く勉強しているわけではない。この機会に勉強出来そうだ、と考えて引き受けた。
「後発医薬品に対する講演会」は12月5日(日)午後に秋田県の主催、県医師会、県薬剤師会の共催、県歯科医師会後援で行われ、130名ほどの医療・薬剤関係者が出席した。主催が県になった経過はよく分からないが、国の事業を県として推し進める必要があるからなのだろう。
基調講演演者はジェネリック医薬品学会代表理事で、国際医療福祉大学教授 武藤正樹氏、シンポジストは福井大学教授 政田幹夫氏、元厚労省薬剤管理官で医薬品医療器機総合機構審査マネジメント部長 磯部総一郎氏、と何れも後発医薬品に関して論じている、著名な方々であった。県医務薬事課主管の井畑氏が秋田県のアンケート調査の結果報告を行った。
私は後発品に関して学術的な面から話題を展開する能力は一切無い。ただ、主張出来る点は医療の現場からの感触だけでしかない。そのため与えられた講演の演題は「後発医薬品、一処方医の立場から」とし30分ほど講演した。
各演者は後発医薬品に対して手放しで礼賛というわけではなく、数々の問題点を挙げながらも今後の医療経済の維持のために、薬剤部分から寄与する方法として後発品の持つ意義は小さくないし、しっかり管理された後発医薬品は先発品と同等、と主張された。ただ、私にとってシンポジウムに先立っておこなわれた打ち合わせの会で各人が本音で語った内容に学ぶ点が少なくなかった。特に政田氏と磯部氏の主張は細かい点では対立点も多く、打ち合わせの間中互いに遠慮無く本音を主張し合い、私などあっけにとられてひたすら拝聴した。
折良く、厚労省は12月6日の中医協・診療報酬改定結果検証部会に2010年度の後発医薬品の使用状況の速報を公開した。調査は、病院1500施設と勤務する医師各施設2人、診療所2000施設と保険薬局に来局した患者各施設4人に調査票を送って行ったと言う。有効回答率は病院38.3%、診療所 33.1%だった、と言う。
厚労省は2012年度までに後発品の数量ペースのシェアを30%以上にする目標を掲げているが、今回の調査では後発医薬品調剤率を数量べ一スで見た場合、今年4月が22.3%だったのに対し、8月は22.9%と微増にとどまり、頭打ちの傾向にあった。
この様に、国は普及に一生懸命であるが、現実には後発品はなかなか普及していない。その理由は後発品の品質に対する不安感、不信感である。
12/7(火)曇・寒 外来 法人常務会 新築事務局会議 医局会 患者死亡
2:00起床、ドック総括x1,準備途中で病棟より電話、患者不調に。6:00病院着、患者対応。6:20回診他、8:45-14:00外来、混雑。 14:45-16:00法人常務会。16:00-17:15新築計画策定員会事務局会議。 17:30-18:30医局会。20:00帰宅、21:00就寝。 まもなく病棟より電話、患者不調、再出勤、患者死去。22:30帰宅、即就寝。病院近くの中通小学校で学級閉鎖、いよいよ流行開始。
市川海老蔵氏の扱い またバカな報道が繰り返された
本日12月7日、市川海老蔵氏が記者会見を開いたとのことで、これに200人ほどのマスコミ関係者が集まったらしい。夜の民放、NHK-TVのニュースはこの話題で持ちきりであった。共に時間を十分取っての報道である。
21:00前後は私が夕食を摂る時間帯である。一日の締めくくりとしてNHK-TVのニュースだけは見たいと思っている。本日、海老蔵氏を初めて見た。歌舞伎の世界では注目すべき人材らしいが殆ど知らないし今回何を起こしたのか、どんな怪我を受けたかなど全く個人的レベルの話しで興味もない。
こんなくだらない内容のニュースは音声など不要である。音声を消して次のニュースへの移行を待ったがなかなか移らない。こんな貴重な時間帯に5分近くも流したであろうか、いかに人気がある人材であろうと、この扱いは異常であり呆れた。低俗すぎないだろうか。視聴者をバカにしていないか?
もっと大事な報道すべき内容はなかったのか、と思う。昭和16年のこの日、開戦前夜として日本はどんな状況であったのか、などを掘り起こして報道しても良いではないか。
8日早朝、5:00のNHK第一放送のニュースも海老蔵氏関連から始まった。次いで政治の内容であった。
私は多くは2:00頃から起き出し、FMでラジオ深夜便を聴きつつ、ドックの仕事、新聞の切り抜き、徒然を書く。5:00、深夜便の終了と共にAMに切り替えてニュースを聴くのが日課である。一日の開始の前にこの一晩中に国内外で何が生じたのか、確認する貴重な時間である。21:00のニュースから僅か 8時間ではあるが、もう日付が変わっている。それなのに海老蔵氏問題がトップニュースとは。呆れを超して怒りさえ覚えた。
NHKをはじめとするマスコミ関係者は、総じてハチと変わらない視点で動くようである。ハチは花弁の発する香りに関しては特別の感覚を持っているだろうが、視覚的には動きのないモノには全く興味も持たないとされている。ハチは動きのある敵にワッと襲いかかる習性があるのだがこれと同じである。そして、表層的正義感を振りかざし、法による判断がなされる前に社会的に制裁を加えてしまう。
過剰報道で最近目立ったのは、昨年四月のSMAPメンバーの全裸事件、酒井法子関連、何という歌手か忘れたが食道がんの報道など、更にワールドカップで勝利した報道も過剰だったと思う。過去のあること無いことまで掘り出して構成し直しニュースで流すが、ニュースはドキュメンタリー番組とは違うのだから、淡々と事実だけを伝えればいいのだ。
12/6(月)曇り小雨 管理会議 外来 療養病棟判定会議 長副会議
2:00 起床、ドック総括x2他淡々と処理。文献・新聞など。5:30病棟患者不調でTaxi病院着。回診他対応、7:45-8:25管理会議。
8:45-14:00外来。16:00療養病棟判定会議(欠)時間的に無理。 17:00-19:20長副会議。20:50帰宅、夕食、21:45就寝。
「リンデンバウム」って?(4)『秋田市エイジフレンドリーシティ計画」のハード面を知りたい
魁新聞の記事によると、秋田市では今夏に3.000人の市民を対象にアンケート調査した。65歳以上の高齢者1.500人、20-65歳の市民1.000人、20-65歳のの身体瞳害者500人で、2067人から回答を得た。
アンケートには市民が住環境で重視しているのは、以下の項目であったと紹介されている(一部表現を変更)。
■近くに駅やバス停、商店がある。■道路整備。■医療、介誕サービスが受けやすい。■子どもや孫が近くに住んでいる。■高齢者の半数以上が町内会や自治
会などの活動に参加、地域行事などで世代間交流を望んでいる。■福祉、防災・災雷、行政手続きの情報が入手し難い。■「年金の不足」「社会的に現役」等で
長く働いていたい。■地域活性化や環境改善につながる活動ボランティア活動には参加したい。
エイジフレンドリーシティ構想を大きな運動にするには、市民全体にもっと働き掛けをしていく必要がある。
本日私は種々の年代の看護師5名ほどにエイジフレンドリーシティについて問うてみたが、全員「??」であった。尋ねた相手が悪かったのか、殆ど知られていない。
市は現在取組むべき課題をまとめており、本年度中に提言案をまとめる予定だ、と言う。秋田市のHPによると、今後のあり方として、以下の如く記載してい
る。「高齢者はこれからの社会を支える貴重な人的資源として、豊かな知識や能力を発揮していくことが求められています。これからの超高齢社会を見据えた取
り組みとして、秋田市はエイジフレンドリーシティの実現を目指します。」との前段のあと■社会を支えてきた高齢者が、住み慣れた地域で元気に生き生きとし
た生活 を送ることができる社会。■高齢者が豊富な知識や経験を生かして参加・参画できる社会。■都市生活の利便性やバリアフリーが実現された社会。
ハード面については既に事業化されている項目が多いので、本年度はソフト面を中心に課題をまとめる、とのことであるが、私はその事業の内容と到達目標、
到達予定時期について知りたい。秋田駅周辺のバリアフリー化については若干聞いたことがあるような気がするが、市民の一人として実感がわかない。
「心臓が悪いのでヘルスメーターを埋め込んでいます」、「??」・・過去にあった患者との対話の一コマである。
高齢者を大切にする計画が「エイジフレンドリーシティ」と言う名前であることに構想推進協議会の方々は違和感を持たないのだろうか。
12/5(日)曇小雨 病棟拘束 後発医薬品に関する講演会・シンポジウム
2:00起床、本日の講演準備。9:30病院。重症者回診。11:00打ち合わせ。 13:00-17:15「後発医薬品に関する講演会・シンポジウム」、シンポジスト務める。18:30帰宅、ドック総括など若干、夕食、疲弊し20:00就寝。
「リンデンバウム」って?(3)高齢者に優しい?『秋田市版エイジフレンドリーシティ計画」
昨日の秋田魁新聞に秋田市エイジフレンドリーシティ構想」が紹介された。私は最初、何じゃこれは、と思ったが、3月にもこれについてコメントしてた。しかし、もうすっかり忘れていた。私の記憶力もかなり減退している。
カタカナ名は一見ハイカラそうで格好良いから目を引きつける力があるが、なかなか記憶することが困難である。これは自国語と外来語との違いである。日本語、とりわけ漢字には各々意味が備わっているから日本人であれば詳細を確認しなくとも一瞬で何を示しているのか理解することが出来る。だが、外来語をカタカナに置き換えた場合にはそれがない。だから、覚えようとする努力が必要になる。
私は英語に詳しくない。左甚五郎の作品に乗じて言えば「読めない」、「聴けない」、「書けない」のであるが、それでもカタカナよりは「Age Friendly City Plan 」と書かれた方が理解も覚えるのも楽である。一つ一つの単語の意味が分かるからである。英語にあまり親しくなく、記憶力が衰えた高齢者にとってカタカナに置き換えた外来語は一文字一文字の羅列に過ぎない。だから覚えられない。上記の英文の名前を試しに逆に並べてみたら「Nalp Ytic Yldneirf Ega」となったが、全く意味が分からなくなる。このようなアルファベットの羅列を覚えろ、と言われてももう私には不可能である。この構想の恩恵を心待ちにしているであろう多くの高齢者にとってのカタカナ語はこれに近いのでないだろうか。
これは2010年からスタートする秋田市の事業で、日本語で言えば「優しい街づくり構想」と言うこと。内容は「高齢者にとって住みやすい都市環境、都市機能を高め、自立高齢者、介護を必要とする方々にも配慮する」という。一見当たり前のことが並んでいるが、全国でも初の試みらしい。本当に高齢者に「優しい街」をつくろうということであれば、まず第一に高齢者に優しく、分かりやすい名前にすべきで、「高齢者に優しい秋田市の街づくり構想」としなったのか、と思う。
市介護・高齢福祉課によるとWHOの構想チェックリストは84項目にも及び、ハード面では「歩道に障害物がなく、歩行者が優先的に利用できる」と言う項目のほか、「地域活動に高齢者が参加している」など、ソフト面の項目まで及んでいると言う。ハード面については秋田市では既に事業化されている項目が多いため、本年度はソフト面を中心に課題をまとめるらしい。
秋田市のハード面は果たしてそんなに良いのか?私には実感できないが、構想の名前が分かり難いので、せめて内容で成果を示して欲しいものである。
12/4(土)秋田強風雨 東京超快晴 患者死去 東京女子医大外科関連病院会議 午後病棟拘束 学校保健会・講演会 大野元市医師会長叙勲祝賀会
1:45 電話あり病院へ。患者死去、4:00見送り。ドック判定他。5:45回診、6:30空港に。7:40ANA B767-300満席、強風下の離陸。東京は超快晴で温暖。10:30-11:40東京女子医大東医療センター外科出張関連病院会議。12:50ANA B767-300半分ほど。秋田近辺で大揺れの中着陸。病院で退院患者総括など。18:00-17:30大野元市医師会長叙勲祝賀会,中座。家内達と合流、外食。21:30帰宅、夕食21:50就寝。
師走の嵐のもと、東京出張で離着陸は大揺れ 新幹線ダイヤは大混乱
12月4日、東北新幹線の全線開業日。3日午後から秋田県地方は日本海中部で発達した低気圧の影響をもろに受け強風が吹き荒れた。富山や新潟、東京地方の強風による事故や被害が報じられている。
こんな中、本日は東京出張である。この強風の元では3日の最終便が秋田に無事着陸できたか分からない。そうなれば朝一便は欠航となる。本日午後はいろいろ行事もあるし、厳しい自然現象だから、まあ、欠航も悪くない、と半ば諦め、半ば期待しつつ早朝ネットで秋田空港の運行状況を確かめた。運休とは出ていなかったから行ってみなければ分からん、と強風の中空港に急いだ。
空港近くで、スポットに駐機しているANA機が見えた。昨夜、あの強風の中で無事着陸したということ。別述ゲートにもう一機、通常秋田空港では見ることのないANAのボンバルディアDHC8?Q400型機も駐機していた。恐らく昨日大館便が急遽秋田空港に行き先変更になったものと思われた。
7:40にANA B767-300機は強風下で定刻に離陸した。上昇している最初の15分間ほどは激しく揺れたが水平飛行後は安定、揺れも殆どなかった。機は満席で苦しかった。関東は超快晴で、東京湾上空から見えた富士山が6合目付近から雪をいただき、実に美しかった。東京はほぼ無風で温暖。秋田空港は強風でミゾレ混じりの氷雨で濡れたが、驚く格差で北国のハンディを感じた。
10:30-11:40日暮里のホテルで会議があり、急ぎ羽田に向かい12:50発のANAにぎりぎり間に合った。B767-300機で混み様50%程、最後列に近い私の座席の周辺は乗客もまばら、揺れもなく快適に過ごせた。ところが高度を下げ着陸体勢に入ったあたりから大揺れが始まった。低気圧の影響でまだ強風が吹いているらしい。窓から山が見え隠れする大揺れの中、14:00着地した。大したものである。
15:00学校保健会の講演会が予定されていて、特別講演は「メディアと子ども」関連で是非聴講したいので急ぎ帰秋したのであるが、出席した家内から、講師が乗ったこまちが3時間も遅れ、講演開始も遅れていると連絡があったので聴講を諦め、明日の講演の準備を進め、18:00から元市医師会長の叙勲祝賀会に出席した。
帰宅後、八戸の研究会に出席した次男から、講師が来れずに講演が中止になり、自分も新幹線の乱れで盛岡に戻るのに苦労したとのメールが入った。秋田市の新屋にある風力発電の羽も折れたらしい。
いろいろ被害が出るような気象のもと空路順調に東京往復出来た。東北・秋田新幹線は大変だったらしい。普通は空路の方が影響を受けやすいと思っていただけに幸運であった。
12/3(金)風雨 DPC関連取材 県身体障害者福祉政策推進会議 患者家族面談
2:30起床、ドック総括x3他、やや体調不良、徒然他。7:10車病院着。回診ほか病棟業務。取材関連準備。13:00-14:00 DPC関連取材。15:30-17:15県身体障害者福祉政策推進会議。医師面談など。20:10帰宅、夕食、 21:15就寝。
暗闇を大事に(2)モノには特有の色はなく、光を反射しているだけ
ヒトの眼は光を反射する物体に姿や色を感じとることになる。目が感じ取れる光の波長域はおよそ400-700ナノmとのことで、この範囲の光を可視光線、これ以外の波長の光は人は光としては認識出来ない。私共は可視光線を反射する物体を物体として認識し、反射する光の波長によって色を感じとっている。
目にとって明るさ感度が最も高い波長は555ナノmの光で、これはちょうど新緑の木の葉の色に近いという。木木の緑に安息を感じるのは最も感度が良い色調だからかもしれない。ならば、なぜ夜間の照明に緑の色が使われないのだろうか。光源が緑単色で物体がすべて緑に見えたら違和感で大変なのだろう。人の顔などひどいことになりそうである。だから、太陽光に近い波長を持つ光源が照明として使われるし、好まれる。
照明する光源はそれぞれ固有のスペクトル域を有しているため、照らされた物体は光源が替わると違った色に見える。私共は見慣れた物体には、すべて固有の色を有しているように完全に思い込んでいるが、物体には固有の色はない。私たちは物品をイメージするときに固有の形、色、臭い、手触りなどを思い浮かべるが、実際に固有の色はなく、通常太陽の光の下で、あるいは近似の波長を有する照明器具のもとで見て、記憶し、見慣れた色調を固有の色と思い込んでいるに過ぎない。この辺はなかなか発想を変えることが困難である。
要するに、物体には固有の色はない。赤いスペクトルの光を強く反射する物は赤く見える。青い光を強く反射する物の色は青く見えるだけである。だから、光源をいろいろ変えると世界が別に見える。
だから、光による演出はいろいろな可能性を持っている。それも暗闇の背景のもとで一層映えてくる。秋から冬にかけて、雲一つ無い空に強烈な光を放つ満月があると、昼に太陽の下で見慣れた風景が全く別ものに見える。何か不気味な不安感すら醸し出す。日本ではむしろ三日月の夜の物語の方が多いように思えるが、ヨーロッパの吸血鬼ドラキュラの話し、魔女が出てくる恐怖の話などは殆どが満月の夜に展開される。私が好きなオペラの一つ、Rシュトラウスの「サロメ」のシーンも見事な満月の夜の設定で、警備の兵隊の「今夜はとても不気味だ。何か恐ろしい事がおこるかもしれない・・・」という台詞で開始する。満月の夜は人に不思議な心理効果を醸し出す。
光源によって食品なども違って見える。ついに生産停止になったが、白熱電球の光は、赤身の刺身や肉、赤ワインの色を引き立たせて食欲を刺激する効果がある。それもぎらぎらの強烈な光ではその素晴らしさも半減する。私は白熱電球が持つ柔らかい雰囲気が好きなのだが、省エネのために市場から消えていく。とても残念である。クリプトン球は残るらしいが、光源が小さいと同じ光量でも光が鋭く、きつい雰囲気になるので通常サイズの白熱灯と同じには論じられない。
12/2(木)晴れ 外来 県身体障害者福祉分科会・審査会
2:40起床、眠い。ドック総括x1他、徒然など。6:55自転車病院着、回診他。8:45-14:00外来、混雑。15:00-16:30 県身体障害者福祉分科会・審査会。重症者へ対応、医師面談。20:45自転車帰宅、夕食、21:30就寝。
暗闇を大切に(1) 過剰な光はストレス源
日常、光は無いと困るが、過剰な光は私にとってはストレス源で、暗闇、より暗めの環境は私の目にも心にも安息をもたらす。
私は自宅でも病院でも一人でいるとき以外は室の明かりは点けない。カーテンは閉じたまま。だから常時暗い。勿論、スポットは点ける。暗さには不思議な清涼感がある。だから好きだ。世の中が何時でも明るいこと、寝るとき以外は明るいことが当たり前という現代社会の方が異常、と私は思う。
光にはいろいろな可能性があるが、それは暗闇があればこそ。最近、乳がん検診率の向上キャンペーンやエイズ撲滅のために東京タワーや秋田市のセリオンも期間限定でいつもと異なるカラーにライトアッブされされている。ただ、どれだけの方々が色の違いに気づき、その意味を感じ取ったであろうか。ところで、セリオンのカラー変更はどのようにして行われているのだろうか。電球交換?あるいはカラーのカバーをかけるのか?どちらにせよ大変な作業になる。あるいは設計・施工の段階から色調を変える機能がセットされている?多分、後者であろうと思っているが、分からない。
11月末頃から市街地各所にクリスマスの飾りつけがなされ、帰宅時などにとても綺麗である。ホテルやデパートの飾りは立派である。病院の隣の高校の窓にも毎年質素な飾り付けが行われ、私共の目を楽しませてくれる。この質素さが良い。市の中央部から離れた住宅も時に綺麗にイルミネーションを点けている。クリスチャンホームなのだろうか、と思う。これからクリスマスに向けてもっと増えていくだろう。
セリオンにしろ、クリスマスの飾りつけにしろ周囲の暗さが必要であるし、その暗さを背景に弱めのイルミネーションの方が映える。
今年の1月末、久々東京で宿泊を伴う出張があり、東京タワー近隣のPホテルで夕食を摂ったが、その際、レストラン内の喧噪さに驚いた。もう一つ驚いたのは、100mほどの距離で窓からはタワーの足下しか見えなかったが、強烈な光でライトアップされた東京タワーで、外を眺めるまでもなく暴力的な燈黄色の光が目に入ってとても眩しかった。照明は20:00に落とされ、周囲は暗くなりホッとした。
光も音と同じように度を過ぎると暴力的である。人工的な光、照明にはその機機特有の周波数があるから自然光と異なる。だから、照らされる対象物によってはむしろ醜悪さをさらけ出す。満開の桜の白、紅葉の赤も耐え難いときがある。ただ、日中に観ることが出来い人たちに観桜などの機会を広げる意義は大きい。
照明は何でも明るければいいものではない。場と目的に応じたデザインが必要である。
12/1(水)晴れ・曇り 外来 県障害福祉課スタッフ来訪 CVS練習
2:00 起床、文献処理、徒然。6:50車病院着。7:15回診、病棟業務。8:45-12:30外来、予約患者少なく余裕あり。15:00県障害福祉課スタッフ来訪、打ち合わせ。19:00CVS練習に遅れて参加。デルソル何故かバッテリー上がり、家内呼び対応。消灯しなかったか? 21:50帰宅、夕食、 22:40就寝。
冬支度(3)除雪を念頭に敷地を整備 ついでにもう一つの冬支度も
今年は秋田市の初冠雪が昨年より26日も遅いという。やはり、例年より暖かい感じである。そのためタイヤ交換など冬支度を失念しており、昨日は秋田空港で道路の雪でスリップしその必要性を実感した。12月4日に再度空港を利用するので本日急遽プリウスだけはタイヤを交換した。
いよいよ冬を迎える。冬支度の開始である。まだ実感が乏しく、バイクもまだ奥にしまい込んでいない。除雪機の整備もまだである。まだまだやらねばならないことは少なくない。これから師走を迎えて週末の予定が結構混み合っているが、時間は待ってくれない。急がねば。
今夏、隣家が隣接地移転新築し古い家を取り壊した。その結果、ガレージ・物置が妙に孤立し、外観も悪くなった。そのために若干改修し外観も整えた。この移転と住宅撤去のために我が家の家の前が広く更地化し、アクセス道路の脇が砂利化した。これから雪の季節を迎えるが、これだと除雪機を使った際に砂利を巻き込み、飛ばすことにもなり危険である。それで、隣家と共同で宅地の一部と道路脇をアスファルト化した。これも一つの冬支度で数日前に綺麗に仕上がった。一つの安堵になった。
ついでに我が家の玄関前の数mのアプローチ、ここは2段ほど段差があり、凍結した際などは結構危ない。新聞配達、牛乳配達他、いろんな方々も出入りする。まだ誰も転倒とかはしていないがやや危険である。これを機会にスロープ化することとした。スロープは斜面だからかえって滑ることもあり得る。だから舗装はコンクリートとし、滑り防止のために表面に横縞をつけた。出来上がってまだ数日であるが、今までとはかなり違う。足下をそれほど気にしないで済む。
このスロープ化は、勿論雪を意識した一般的な意味での冬支度である。ただ、もう一つの冬支度としての意義がある。まだそれほど実感はないのだが、将来私共のうちのどちらかが車イスを用いる様になることもあり得る。だから、住宅内外のバリアフリー化にいつかは手を着けなければならないと思っていたが、これを機会に着手したということ。
これは私共夫婦と、それよりもやや人生経験の長い賄いの石井さんにとって、いずれは迎えることになる人生の冬支度の一つである。
年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。 日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。 |