徒然日記
2010年6月分

 日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。

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先月の日記          来月の日記



6/30(水)晴 外来 県 LL財団高齢者大学開講記念講演 入院患者家族面談     
2:00起床。講演準備、6:45病院着。7:20回診他病棟業務。8:00救急カンファ。8:45-12:30外来。13:30-15:00県LL財団高齢者大学開講記念講演、患者関連書類ほか、患者家族面談。20:45帰宅。夕食、21:30就眠。

管首相(6)参院選 県医師連盟は石井氏、西島氏を推薦(1)
 あと10日あまりで第22回参議院選挙投票日を迎える。
 秋田選出1議席をめぐって3候補がしのぎを削っているのだろうが、私はまだ一度も宣伝カーや候補の声を聴いたことはない。すべて新聞からの情報しかない。
 地方紙である魁新聞によると、政権交代後も自民を支えてきた業界団体も民主党に軸足を移しつつあると言うが、自民と双方の候補を推薦したり、自主投票にしたりと対応は様々なようである。

 秋田県医師連盟は従来から政党支持でなくより信頼の置ける候補者を推薦してきたが、今回は秋田選挙区は新人の石井浩郎氏を、比例代表区では現職の西島英利氏を推薦することに決めた。
 県の代表的医療関係団体である県看護連盟、県歯科医師連盟、県薬剤師連盟も秋田選挙区に関してすべて石井氏推薦となっている。この様な背景もあってか、新人であるが石井氏は現職の鈴木候補とほぼ互角という。6年前鈴木候補が新人として出たときも知名度を背景に同じような評価であった。鈴木候補は今回は自ら現職の強みを持っていると言え、新人の台頭によって苦しんでいるようである。

 団体として政党や候補者推薦を決めるのは極めて困難である。いろいろな意見を持った会員からなっており、今までのいきさつも無視できない。候補者の出身地にまつわるいろいろな地域事情もあるためである。関連上部組織の意向も無視は出来ない。
 私は自民党公認西島氏への推薦については異論はない。彼自身医師で私は日本医師会の委員会、あるいは県医師会の役員の時に何度か意見交換をしたこともあるが、医師個人の立場から見ても正当な意見をお持ちであり主張されていると思っているからである。


6/29(火)雨 外来 常務会 新築事務局会議 医局会議 今期初バイク
2:00起床,ドック判定総括x1他。7:00バイクにて病院着。7:30回診他。8:45-14:00外来+ドック結果説明。 14:45-15:20法人常務会+ 新築事務局打ち合わせ、17:30-18:20医局カンファ。学会発表報告3件。20:50帰宅。21:25就寝。

オールド・ボロ・ハーレー(16)  歩行・自転車出勤の影響で出番が少ない・・
 秋田では秋の訪れとともに早朝、日没後の気温低下は厳しい。春はGW連休過ぎでさえかなり冷える。

 私は車よりバイクを好むのだが、早朝の通勤時には寒くて厳しい条件となる。10月半ばにはもう冷えて辛くなる。だから、この頃に車庫入りとなる。日中だけ乗るのであればさらに春秋共に一月ほど乗るのが可能なのであるが、私にはその機会が殆どない。だから、悔しい思いで車庫の奥にしまい込む。

 今年は一昨日、6月27日の日曜日にやっと車庫から出して充電した。何時もより一月以上遅れている。それには今年の天候が不順でバイクで通勤しようという気になかなかならなかったことと、運動不足解消のために、雨さえ降らなければ第一が歩行、第二が自転車、雨の時は車にしているから、バイクが入り込む隙間がない事も理由である。だから、引っ張り出したものの、今年はなかなか乗る機会はないような気がする。約半年、雨ざらしではないものの埃まみれである。最小限、座席とバックミラーだけは綺麗にしたが他の部分はそのままである。錆も新たに加わっている。

 このバイクは平成3年に購入したものだから19年と言うことになる。その間、通勤だけだから大して走っていない。 購入後の年月から見てオールドであり、 一方、購入してこの方、私は 殆ど磨いたこともないからハーレーのセールスポイントの一つである美しいクロームメッキも2-3年後頃から錆が浮き始めた。

 その後数年でオールド・ボロ・ハーレーと呼ぶに相応しくなっていた。今は更に悪化して オールド・ボロ・ボロ・ハーレーとなった。要するに世界に一台しかない、完全なマイ・ハーレーである。
 私は新車で購入したのであるが、その後の数年間は半ば気恥ずかしい思いで乗っていた。本当にその当時はクロームメッキが過剰に、燦然と輝いていたからである。
 その後は徐々に汚れてドブネズミ調となり、ついに今の姿になってしまった。 本当は乗りたいのだが、今年は徒歩と自転車中心で行くつもりなので出番がグッと減りそうである。

 そういえば、プリウスも3年以上になるが一度も洗車していない。こちらは、まだ白い。


6/28(月)雨 管理会議 安全管理者と打ち合わせ 患者家族面談 療養病棟判定会議 長副会議 
1:30起床、ドック判定総括x1。文献チェック。7:00病院着.事務処理他。7:45-8:25管理会議。10:00-10:40医療安全管理者と打ち合わせ。11:00患者家族面談。患者関連書類処理。iMac修理完了、メモリーの不具合で交換と。16:00-16:45療養病棟判定会議。 17:00-18:45長副会議。20:10帰宅、夕食、 iMac再構築。21:50就眠。

新型マック購入(4) iMac 修理完了で戻ってきた メモリーの不具合であった
 今月初頭、自宅用に21.5インチのiMac を購入した。手持ちの19インチのTFTと並べ、40インチの画面は実に快適とルンルン気分で仕事を進めていたのだが、その気持ちは早々に頓挫した。使い始めて2週間ほどで不調になり始めたからである。

 Office for Macの Wordに日本語入力が出来なくなったのは Office が古いためだろうと諦め、Apple社のiWorkのうちのPagesに乗り換えたのであるが、何故か立ち上がった瞬間に落ちるようになった。私の知る限りの対策をしたが駄目で、結局は工場出荷時の初期状態から再構築するしかないとの結論に達したが、この課程で何度もエラーが出て進まない。ここまでくれば私の知識の限界を超えている。販売店に相談、結局は持ち込んで検討したが同じ結果で、結局マックのサービスセンターに送った。

 ちょうど一週間、本日返送されてきた。メモリーの不具合だったとのことである。ハードディスクなら何とかなることもあるが、メモリーだと私は判断も出来ないし手を出せない。この間は病院で用いているMacBook G4をリュックに詰めて背負って自転車で通勤したが、わずか2.5Kgの増加といえ文献等と一緒だから結構重く大変であった。
 本日、帰宅後に頻用する機能から再構築しデータを戻している さくさくと実にスピーディ荷動き始めたが、元の状況になるまでには一週間ほどはかかりそうである。 今朝からは、通勤時にはフラッシュメモリーで済む。

 iMacを修理に出す前、何とか動いたプリンターのCanon PIXUS 80iもヘッドが目詰まりを起こしたのでこれも修理に出した。プリンターも4機種ほど持っているが古すぎてOS10.6では動かない。講演が迫っていたのでやむなく代替器として廉価の複合機PIXUS MP270を購入した。戻ってきたPIXUS 80iは家内が病院で使うこととなった。

 パソコン関連の進歩は早い。古い機種といえ機能している間は大事に使い続けたいのであるが、古いソフト、周辺機器は新OSに非対応なので用いることが出来ず、不本意ながら買い換えなければならないこともあることがよくわかった。
 新型iMacをめぐっていろいろあったが、主役はパソコンではない。私である。そろそろこの辺で落ち着いて永く機能して欲しいものである。


6/27(日)終日降雨 早朝患者死亡 病棟拘束 バイク整備 ベルリン交響楽団+ブーニン演奏会 
2:30起床、ドック判定総括x1。随想読み、徒然など。新聞チェック。4:45 病院から電話あり出勤、患者死亡。書類処理若干。10:00帰宅、ドックなど。今期初めてバイクを出して充電他。エンジンかからず。15:00病院へ。患者関連書類対応。17:00県民会館、 ベルリン交響楽団+ブーニン演奏会 、19:00中座。夕食は外食。21:15帰宅、21:45就眠。 

ベルリン交響楽団演奏会 ブーニンとの共演で盛り上がる
 本日、6月27日夕方、秋田県民会館で上記の演奏会があった。
 曲はエルガー「威風堂々」、ショパン「ピアノ協奏曲第一番」、ベートーヴェン「交響曲第7番」。中座したのでアンコールは聴かなかった。
ベルリン交響楽団は1966年設立の楽団で指揮はリオール・シャンバダール氏。今回の独奏はスタニスラフ・ブーニン氏。

 リオール・シャンバダール氏とベルリン交響楽団は5回目の来日で秋田にもなじみ深い。私は今回で4回目で、来日楽団としては一番多い。 指揮者の出入りが激しい時代に、この同じ組み合わせの来日公演で4回も聴けるとは驚きである。しかも超有名曲のオンパレードで驚いてしまう。
 私の資料によれば 2002年10月には「未完成」,「 メンデルスゾーンVn協奏曲」,「英雄」、2004年7月には「エグモント序曲」,「交響曲第7番」「新世界」。2008年9月には「未完成」、「運命」、「新世界」と耳慣れた名曲が演奏されている。実際には2007年にも来日しているとのことであるが、秋田公演があったのかは不明である。

 なかなか時間がとれないから私は前売り券は購入しない。今回は都合で聴けなくなったという患者さんから戴いた。S席でその中でもとても良い席であった。恐縮し、感謝した。いつもの如く時間ギリギリに県民会館に出かけた。ほぼ満席のように見えたが幸い私が最も好む一階の最後列の端の席が空いていたのでそこで聴いた。ここは足も自由に伸ばせるから快適である。

 指揮者は相変わらず肥満体で、腹がつかえて下を向けないからだろう、終止天井に向かって指揮をしていた。ティンパニストは前回はオバマ氏に似た方であったが今回は別人、同様に先のコンサートマスターはメンバーのうちで最高齢と思われたが今回は若い方がつとめていた。

 この指揮者はアンコール曲の紹介、拍手への感謝を日本語で言うなどサービス精神も旺盛であったが今回はどうだったのだろうか。

 名曲を並べた長丁場の演奏会.私は適宜微睡んだ。ほぼ満席の聴衆の反応・拍手・歓声はとても大きかったが,とりわけブーニンに対してはすごい拍手であった。協奏曲後彼は拍手に答えて一曲奏でた。夜想曲だと思ったが、これがまた素晴らしかった。長身の彼は颯爽とではなく前屈みでとぼとぼと登場した。何か深く考え込んでいる哲学者のイメージでもあった。演奏もまた、その雰囲気であった。


6/26(土)秋田東京曇りのち雨 ドック結果説明 病棟拘束 No18MM研究会
2:10起床、5:05自転車病院着.事務処理、6:30回診他。出張準備など。 9:45秋田空港へ、10:40ANA東京へ。B737-800型で満席。14:00-18:35第18回MM研究会。19:00情報交換会中座、羽田に。20:00ANA、B767-300型で後部は2割ほどで快適。21:10秋田着、21:50帰宅。22:30就眠。

久々東京 B737-800型に初めて乗る
 2ヶ月半ぶり、久々東京へ。 No18MM研究会への参加のためである。
 往路はB737-800型で通路を挟んで横6席で座席数は160程度で満席であった。乗務員、機体は系列のエアーニッポン社の運行とのことであった。 B737はおそらく30数年前の出雲で臨床血液学会があった際に羽田から乗った記憶があるが、多分それ以来である。狭い空間にびっしり客が乗ると圧迫感があって苦しい。救いは希望通り通路側の座席だったことである。

 私が持っている航空機に関する資料は2006年だから新しくないが、それによると世界の旅客機はボーイング社製が最も多く、その中で最も売れている機種はこのB737である。
 社が2006年までに納入した機体数は、B747が1371機、B727が1831機、B737は5059機で、2005年一年間だけの納人数は、 B737が212機、B777が40機、B747機は13機でそのうち11機が貨物機。だからダントツに多いが、その時点でB737の受注は6000機を超えていたという。現在製造されているのはB737-600、-700、-800、-900で、4機種を総称して次世代型B737と呼ばれるハイテク機である。

 初期の頃はエンジンは細長い形であったが、騒音を低減し、出力を上げ燃焼効率を上げるために太いずんぐりした形になったが、脚が短いためにエンジンカバーはおむすび型になっている。降りたときに確かめてみたがその形はそのままであった。

 日本の航空会社の機材は概して大型機中心であった。地方空港が開港し、羽田空港の整備が進んだ事で、より小さな機体で多くの便数を飛ばす傾向に変化した。スカイネットアジア航空は全機がB737である。最近は更に50-80席程度のカナダのボンバルディア社、ブラジルのエンブラエル社の小型機の導入も進んでいるし、この分野で数年後には三菱も参入することになっている。
 それにしても、新型機のB787機はなかなか実用化されていないが、どうなっているのだろうか。


6/25(金)晴れ 対策会議 法人理事会
2:00 起床,ドック判定総括など。6:45自転車病院着。7:00回診他。8:00対策会議。17:30-18:45法人理事会。21:00帰宅、夕食、 22:00就寝。

ワールドカップ 日本快挙だが番狂わせではない
 サッカーのワールドカップ(W杯)南ア大会で日本時間25日早朝、日本がデンマークを3-1で破り、海外開催のW杯で初めて1次リーグ突破を果たした。たまたまFMのラジヲ深夜便が終わったので5:00amにNHK第1に合わせたら実況していた。そういえば本日試合がある日だと報じられていた事を思い出した。私のサッカーへの関心度はそんなレベルであるが、そのまま聴いていて勝利の瞬間も味わうことが出来た。

 前回のドイツ大会はジーコ監督のもと2敗1分けで1次リーグで敗退した。 今回も日本は開幕前の強化試合で4連敗し、当面の目標の1次リーグ突破が危ぶまれていただけに、すごい。実際にはカメルーン戦1-0、オランダ戦0-1と善戦した。 快挙である。チームも選手も実践を通じて成熟しているとのこと。選手達の自主性、勝負に対する執念は岡田監督をも驚かせたようである。

 対カメルーン戦の評価は「予想外」「番狂わせ」などとの評価が見られたが、私は快挙であるが「予想外」「番狂わせ」等ではないと思う。少なくとも各地の予選を戦って選ばれてきた精鋭チームの戦いであるから実力差は当然としてもその差は大きくないと考えられる。ちょっとした乱れ、戦術の違いが勝敗に関わってくる。だから、闘う意味があるのであって、過去の成績、ランキングなどは意義は小さいと思う。
 だいたい、蓄積した成績がそれほど意味があるのであれば、実際に試合する必要もないのであって、参加チームが決まり、対戦相手が決まった時点で対戦表から結果を決めてしまえばいいことになる。

 私はサッカーはあまり好きなスポーツでない。細かなルール、どんな戦術があるのかなどもよく知らない。しかし、漫然とした期待であるが、次の試合でも良い結果が出る可能性は高い、勝つ可能性は決して小さくない、と思っている。


6/24(木)雨のち晴れ 外来 ドック診察・結果説明 県個人情報保護審査委員会 秋田市医師会総会 私的山菜の会
2:00 起床,ドック判定総括など。6:10Taxi病院着。6:25回診他。 8:30ドック診察、8:45-14:00外来+ドック結果説明。15:30 県個人情報保護審査委員会、19:00秋田市医師会総会に出席、中座、私的山菜の会。21:30帰宅、夕食、22:00就寝。

管首相(5)第22回参院選公示 寺田元知事にエール
 第22回参院選が公示された。7月11日が投票日である。
 本県選挙区は改選1名で、自民党新人の石井浩郎氏(46)、民主党現職の鈴木陽悦氏(61)、共産党新人の藤田和久氏(61)が立候補を届け出て3氏による争いが確定した。
 一方、参院選の比例代表には、本県から、みんなの党新人で前県知事の寺田典城氏(70)、たちあがれ日本新人の村岡敏英氏(49)、共産党新人の佐藤長右衛門氏(66)の3人が立候補した。

 私は役得というか、県医師会役員の時に候補者のうちの4人、鈴木、藤田、寺田、村岡各氏と直接話したことがあり、少しだけ親しみを感じている。選挙結果はどうなるのだろうか、楽しみである。
 本日届いたニュースによると、県医師会医師連盟は比例で西島英利現参議院議員、秋田選挙区は石井氏を推薦することになったという。

 私は寺田元知事が出馬したことはとても大きいと思う。
 タレントの方々にも政治家に相応しい方もおられるだろうからそれだけで否定できるものではないが、知名度の高さ故の立候補要請であれば問題である。私は石井氏を全く知らないが、2月15日、自民党秋田県連は次回参院選の公認候補として元プロ野球選手の石井浩郎氏と発表したのを聞いたときは「またか」とガックリ来た。

 秋田では過去2回の参議院選挙でTV局のアナウンサーが当選した。はっきり言って政策的な主張で当選したと言うよりも人気投票的であった。秋田では地道な政治的実績よりもマスコミを通じて顔が知られていることの方が重要なようであった。
 前回含め2期とも政治的経験が無い新人に秋田県民は期待したわけだが、政治的に秋田が後退したことは否めなかった。県連自民、民主共に各党の重鎮達は自ら県政での経験を国政の場で主張しようという気にならないものなのだろうか。日本の政治における秋田県の問題点、地方の行政の問題点を豊かな経験をもとに国会の場で主張しようと思わないのだろうか。何故、素人にこの立場を委ねるのか、私は理解しがたい。

 そういう意味では私は寺田元知事が「現状の政治に黙っておられない・・」と決意したことを大きく評価したい。

 秋田選出議員は事実上元アナウンサーの鈴木陽悦現議員と石井氏の対決となる。両氏の政策を知りたいものである。「またか」のイメージを払拭してくれるであろうか。


6/23(水)曇り・雨 スタッフ面談 外来 ドック結果説明 県感染症評価会議 患者家族面談 私的山菜の会
2:20 起床,ドック判定・総括x2他いつもの如く。家内不調で6:00病院着、6:10回診他、吐下血重症患者対応。8:45-13:50外来+ドック結果説明。14:00県感染症評価会議。15:00-16:30患者家族面談2件。20:00あやめだんご私的山菜の会に合流。21:30帰宅、22:15就寝。

iPhone3G(4)機種は3G→3GS→4に、ソフトは2.0からVer4.0に進化した
 一昨年暮れに携帯をiPhone3Gに替えた。それまで用いて来た携帯数機種とコンセプトが大きく異なっていて私にとってとても使い勝手が良い。私はiPhone3Gに替えた時点から、と言うのは嘘で、実際には約一年も経ってからやっとその真価が分かってきた。その理由はマニュアルを読んでも理解できないからで、実際に使いながら、ガイドブックを読みながら少しずつ理解の範囲が広がった。
 私は電話が嫌いで滅多にかけないし、かかってこない。基本的にはスマートフォン的、すなわちミニパソコン様の使い方で、メモ代わり、辞書代わり、 iPod機能の使用が中心である。日本語や数字をパソコンのキーボード感覚で入力できることが私が気に入っている最大の理由である。私は親指のプチプチ入力はやる気が全くしない。iPhoneだと講演など聴きながら要旨をメモ出来るし、質問や発言のポイントをまとめることも出来る。それでもまだ私は iPhone機能の 1割ほどしか用いていないだろう。
 
 Apple社は今月、一層進化させたiPhone4と言う新機種を発売した。一層薄くなったし、デザインも洗練された。基本ソフトもVer4.0に進化した。この基本ソフトは旧式となった私のiPhone3Gで利用できるので昨日早速バージョンアップした。確かに、私のiPhoneは一昨日までの状況と比較して処理速度が向上している事が体感できた。
 
 私のパソコンは全部Macである。現在6機種が現役でOS9.0の旧い1機種が求職中である。現役とはいえ古いのは10年以上も前の製品で、OSは8とか9だったがバージョンアップして10.3-10.5で用いている。新しいのはOS10.6で、購入後まだ3週間目であるが初期不良のためか、サービスセンターに送って入院中である。Macの場合、古い機種でもソフトをバージョンアップしながら長く使えるので私の感覚に合っていて、この点でも満足している。このコンセプトがiPhoneにも生かされているのが嬉しい。iPhoneは次々と進化していく。
 先月、iPadなるものが発売された。iPhoneは画面が小さいだけに資料を提示したり、書類を読んだりするのに適さない。その面ではiPadが良い。私は診療面で患者への病状説明などに資料を提示するのに使いたいと思っていて欲しいと思っているが、ブームが去って落ち着いた頃に購入しよう。


6/22(火)雨 外来 ドック説明 法人常務会 医局カンファ
2:00 起床,ドック判定・総括x1、他.6:45病院着、7:20回診他。8:45-13:45外来、14:45-16:00法人常務会。 17:30-18:30医局カンファ「内視鏡の最先端」。21:00帰宅、21:30就寝。

焼香で正座し、左右不揃いの靴下とかかとの穴をすっかり見られた
 6月19日は友の会の講演の後、親戚である休宝寺の3回忌の法要に出席した。低めの椅子が用意されていたので座している間は何ともなかったが、焼香の場所は居並ぶ出席者の真ん前に進んで正座しなければならなかった。

 私の焼香が終了してから席に戻るときに、出席者の雰囲気がちょっと違って何か場にそぐわないほどにこやかであった。それを感じ取った途端に左右不揃いの靴下を履いて来ているのを思いだした。
 「拙い!! 不揃いの靴下をしっかり見られた!! 」と思ったが、笑いの表情はそんなレベルでなかった。椅子に座ってさぐってみたら、何と左のかかとの部分にポッカリと大きな穴が開いていた。お経の最中には見るものは何もない。居並ぶ方々は目の前で焼香する人の後ろ姿を見ていたはずで、私の番に来て予想外の光景が笑いを誘ったのではなかろうか。

 「拙い!!!まんまるの穴まで しっかり見られた」のだ。私はこの時、さだまさしの曲の一つ「雨やどり」というのがある事を思い出した。結構名曲である。恋に目覚めた少女が恋人を家族に紹介するシーンが歌われるが歌詞は以下の如くである。

(中略)
・五月のとある水曜日に彼を呼びまして
・自信たっぷりに紹介したらば
・彼の靴下に穴がポカリン
・あわてておさえたけど しっかり見られた(後略)
・・

 私は普段靴下を履かないが、長い年月であるから古いのがたくさんある。最近は新旧を入れ替えるために破れるまで履き続け、破れた側のみ取り替えている。だから左右不揃いのを履いている。色が相当異なっていても私は全然気にしない。そんなことには無頓着、平気である。

 先日の法要の焼香はちょっと想定外であった。出て行って皆の前で正座することになろうとは考えていなかった。
 ただ、こんな事で皆を喜ばせ、少しでも笑顔を誘ったとすればちょうど良かった、とも考えられる。早速私は穴の開いた方を捨て、左側だけ補充した。
 今日も不揃いの靴下である。


6/21(月)雨 管理会議 外来 療養判定会議 長副会議 
1:30 起床,人間ドック総括など。6:50病院着。書類処理。7:45-8:25管理会議、8:45-14:00外来、混雑。16:00-16:40療養病棟判定会議。17:00-18:50長副会議。21:00帰宅,夕食、21:45就眠。

菅首相(4)  また支持率!? こんなに頻繁に支持率を調査してどうする
 本日はNHKラジオでも新聞でも内閣支持率がこの一週間で59%から50%に下落したとの報道がながされた。大したニュースでないと思うがNHKも朝日新聞もトップニュース扱いである。あたかも菅内閣が崩壊に進み始めた如くの扱いである。

 菅内閣の発足時支持率は一気に 59%まで上昇した。鳩山首相があまりにも不甲斐なくて辞任した。それだけでも何とかなりそうだと漫然としたご祝儀支持率(?)と期待だけで、何も仕事らしい仕事をしていないイメージだけの内閣だからこその高い支持率であった。 勿論、菅首相の魅力、可能性というよりは、小澤・鳩山コンビが同時に退いたことが大きかった。

 だから、その後管首相が何かを発言し行動に移せば、支持率は必ず低下していく。支持率を上げるような明るい力強い政策は残念ながら無い。今の混迷する日本は誰もが納得して満足出来るような政策はあり得ないし、そんなのがあれば日本はここまでこなかった。どんな踏み出し方をしても必ず叩かれる。それが今の政治の難しさである。
 国会会期延長を拒否すれば選挙対策だ、消費税論議を始めればマニフェスト違反だ、と言われるのは必定であって、同時に民主党を、菅内閣を支持しますかと問えば、支持率は下がるのは当然である。だから、調査する方も答える方も間違っているよ。

 私は支持率などは少なくとも頻繁に調査すべきでない、と思う。個々の懸案に対する世論を調べるのならまだ納得できる。消費税についてはどう思うか、国会延長をしなかったことについてはどう思うか、亀井大臣を辞任に追い込んだことをどう考えるか・・など、個別の懸案について調査すればいい。その時、回答者にあなたならどうしますか?と、具体的に答えて貰うべきである。多くは答えられないだろう。

 懸案事項について内閣の姿勢や判断を如何に評価するかは調査として重要である。ただし、内閣支持率というのは総合的最終評価でなければならない。今の状態で支持率云々するのは身体のホンの一部を見て、例えば爪のかたちを見てそのヒト全体を否定するようなもので全く意味もない。

 私はマスコミの世論調査なるものに対してあまり良い印象を持っていない。逆である。情報源としては有り難いが、マスコミは調査結果自体が新しい世論を形成しているのだという自覚を持って欲しい。自分の五感で情報を積極的に集め、自分で考えて結論を出すという大事なプロセスを忘れ、TVを主たる情報源としている人たちは、知らず知らずに思考体系までマスコミに操作されているのだ。


6/20(日)雨のち曇り 病棟拘束 久々の開放感 マック不調
0:30起床、疲れと酒で爆睡した。ドック判定、新聞チェックほか。新型マック不調で時間を費やすも不成功に終わる。久々、一年ぶりか?メインのオーディオでCD一枚聴く。マックを販売店に届け14:00-17:00病院、回診ほか。マックはサービスセンターに返送される事に。18:30午睡若干。夕食、 20:30就眠

新型マック購入(3) 初期不良?? サービスセンター行きに
今月初頭、自宅用に21.5インチのiMac を購入した。新型である。デザインも、作りも素晴らしい。勿論、機能的にも良い。手持ちの19インチのTFTと並べ、Dualモードで合わせて40インチの画面は実に快適である・・・と感激ひとしおでルンルン気分で仕事を進めていたのだが、一週間ほど前から不調になり、昨日の講演の準備に大きく支障を来した。
講演準備は予定より大幅に遅れていて余裕がなかったために旧マック中心に作業を進め、何とか乗り切った。

講演後は急ぎ法事に出席、酔って中座、帰宅後早速全データを外付けハードディスクにバックアップ。この作業には6時間費やしたが、この間を利用して私は熟睡、日付が変わった頃から起き出し対策に乗り出した。

私が繁用しているソフトはOffice for Macであるが Wordに日本語入力が出来なくなった。新OSとの相性が悪いだろうと諦め、Apple社の統合ソフトiWorkのうちのPagesに乗り換えた。使ってみるとスムーズで思った以上に良い・・との印象であったが、約一週間前からiWorkが立ち上がった瞬間に落ちるようになった。初期設定のクリアなどを含め、私が知っている限りの対策をすべて試みるもことごとく失敗した。結局は工場出荷時点の状態に戻して機能を再構築するしかない、という結論に達したが、これには時間がかなりかかるから講演終了を待って着手した。

所定の行程にそって内蔵ハードディスクを検証、修復後に完全消去、OSを再インストールした。通常ならこれで問題ないはずであったが再インストールの中途でエラーが出て中断した。何度も試みたが同じ結果で、数時間格闘したが諦めた。販売店に相談、結局は持ち込んで検討して貰ったが同じ結果で、結局マックのサービスセンターに送る事となった。
使い始めてちょうど3週間、ハード・ソフト的に特別の使い方をしたわけではない。多分、初期不良だと思われる。ちょっと印象が悪くなったが、初期不良ならば早ければ早いほど良い、と割り切ることとした。OSX以前の旧マックの時には何度もOSを入れ替えたものだがこの作業は数年ぶりとなった。しかも、うまくいかなかったのは初めての経験である。

判断に約一週間必要だと言う。その間、病院で用いているMacBook G4を持って通勤することとした。結果が楽しみである。


6/19(土)快晴 病棟拘束 友の会総会基調講演 休宝寺三回忌法要
1:30起床,ドック判定・総括x1、講演準備等。6:40病院着、回診他。講演準備、12:00第45回中通病院友の会総会へ。 12:30-13:50基調講演 「患者に学びともにあゆむ医療を目指して」。総会+情報交換会は欠席。15:00-16:30休宝寺三回忌法要、中座して帰宅。疲労、寝不足、コップ一杯のビールで泥酔、18:00就寝。

その日を大事にする家内、明日を大事にする私 毎朝ミニバトル

 家内は縁があって今月から某病院に勤務することになった。私自身は彼女の性格、並でない時間感覚など知っているからあまり賛成でなかったのだが、本人が了承したのでやむなし。家内の業務に穴を開けないように私はただひたすら協力するだけである。

 その病院では当直医が早めに病院を離れる。医師不在の時間を作らないために家内は朝7:30前には病院に着いていなければならない。これはとても厳しい事である。勤務開始して二週間経ったがやはり私は大変苦労している。

 5時半過ぎに起こすのだが、家内は寝るのが朝がほのぼのと明るくなってからだから睡眠時間が極端に短い。だから起こすのが大変である。何でそんな時間に寝るのかというと、家内にとってはその日一日が大事で、とても中途で寝る気にならないらしい。その日によっては殆ど寝ないで出勤する日もある。先の病院でも遅刻で随分迷惑をかけたらしいが、あんまり病識はない。二年前に退職してからは特に予定がない日は完全に昼夜逆転していたこともあったようだ。基本は自由人で、私から見て実に羨ましい、幸せな人である。

 一方、私は明日を大事にするタイプなので、翌日のスケジュールにあわせてやりかけのことがあっても適宜クローズして寝てしまう。患者が不調なときには夜間起こされることを想定して早めに寝てしまう。朝は辛いには辛いが何とか起きられるし、起きなければならない。一日の時間配分は比較的一定している。出勤時間に遅刻したという経験は、まず無い。

 私は家内が先の病院に勤務中は5時前後に出勤していたが、退職後は家内が起きていることが多く早く出かけると機嫌が悪くなるので1時間遅らせて出勤した。それが、6月からは更に1時間遅らせて病院まで付き合うことにした。だから今のところ遅刻はしないで済んでいる。

 家を一緒に出るが、雨でない日は私は自転車、家内は車である。秋田北高脇の橋のたもとで待ち合わせ、鯉に餌を与えてからそれぞれの病院に向かう。ほぼ同時に着いているようである。お陰で私は病院業務の時間配分がかなりきつくなったが、やむを得ないと納得している。

 寝不足の家内を遅刻させないように、私は毎朝大変な思いをしている。


6/17(木)曇りのち晴れ 外来 NO4新築計画策定委員会
2:30起床,ドック判定、新聞チェックほか。6:45病院着。7:15回診他。8:45-14:00外来。15:30-16:45新築委員会、講演準備。20:10帰宅、夕食、21:00就寝。

医師の行為規範(8)医師の言葉(2)患者や家族にとって特別の存在
 医師は患者や家族にとって特別の存在である。医師はそのことを自覚して仕事をしなければならない。患者は痛みや種々の症状、将来に対する不安などを抱える悩める存在なのであって、医師との対話の時は医師の一挙手一投足からさえも何かを読み取ろうとする。これ程の緊張感のある対話はそれほどあるものではないと思う。

 私は、医師は市井の中では何ら違いがないのは当たり前としても、病気に罹患した患者や家族にとって、業務上の医師は全く特別の存在なのだと思っている。それを自覚するような体験したのは私がまだ医師に成り立てで、右も左もよく分からない頃にあった。
 岩手県宮古市の病院に勤務して2−3ヶ月ほどの頃だろうか、30数歳の慢性腎不全の末期の患者を受け持った。
 ある日の早朝、間もなく出勤しようと準備していたときに私の宿舎を未就学と思われる男女の2人の子どもを連れて一人の女性が訪れた。腎不全の患者さんの奥さんである.その日はいつもより清楚な出で立ちをしていた。何度もベッドサイドで病状を説明していたので特に新しくお話しすることもないはずで、来訪の意味が分からず、いぶかりながら玄関に招き入れたが、やおら女性は土間に正座し、頭を深々と下げたまま、「何とか主人を助けて欲しい。どこでももうダメだと断られてきて、頼るのは先生だけです・・」、と号泣した.病床の夫の側で見せたことのない、全く予想も出来ない姿であった。側で子ども達がきょとんとした目でこの光景を見ていた。どのように話をしてお帰り願ったのか、40年も前のことだから覚えていない。随分長く感じられたがほんの数分程度だったと考えられる。帰りしなに女性は何か吹っ切れたような表情になっていたが、私を見つめた子供達のその目の表情を今も忘れてはいない。約一ヶ月後、患者は死亡された。
 
 私はこのときに医師であることにおののきに似た恐れと大きな責任を感じた。医師になりたての若輩であることは先方も知っていたはずで、私に土下座して気持ちを訴えてももはや何とも出来ない事は重々分かっていたはずである。
 にもかかわらず思いあまったのだろう、彼女の言葉は私個人に発せられたと言うよりは医療・医学に向けられた叫びそのものと感じられた.そこに接点として私が存在していたに過ぎない。私の背景には宮古病院があり、最終的には医療界があったのだ。彼女は私に対してでなく背後の医療・医学の世界に訴えたかったのだ。

 この時の経験が切っ掛けで、医師たるものすべてを個人のレベルに矮小化して論じてはならない事、背後に大きな責任を負っているのだ、と言うことを自覚させてくれた。
 このエピソードはその後の私の医師としての道に大きな影響を及ぼした。
 だから、私は患者・家族対応は慎重である。言葉も選ぶ。それでもまだまだ不十分だと思う場面にも未だに遭遇する。医師と患者・家族との対話は相手の気持ちになり得ないだけに、実に難しいものである。


6/16(水)降雨 外来 葬儀参列 身体障害者福祉専門分科会審査会   院内感染症対策委員会(欠)  療養病棟歓送迎会
2:00起床,新聞、文献等、他いつもの如く。7:10病院着、回診他、8:45-12:10外来、13:00 病院スタッフ御尊父葬儀参列。 15:00-16:15 身体障害者福祉専門分科会審査会。16:00院内感染対策委員会は欠、18:00-20:45 療養病棟歓送迎会。 21:00帰宅、 21:15就寝。

医師の行為規範(7)医師の言葉(1)刃にも薬にもなる
 医療事故あるいはトラブルは多く生じている。
 最近、事故は減少しているように思うが、私の周辺でもトラブルは増えて来ている。医療安全は如何に注意をしていてもゼロには出来ないが、発生ゼロを目指して常に最大限の努力が必要である。
 医療事故あるいはトラブルが生じる背景として、医療自体に本質的に危険性が伴っていること、ヒトは過ちをおかすものだ、と言う前提がある。前者に関しては私は「医療は、大きなリスクを回避するために小さなリスクを与える行為である」、と定義し説明している。医療行為とされるものは医師免許がなければ全て傷害罪に相当する。もう一つはヒトである限り過ちをおかす、と言う避け得ない現実がある。 

 それに加えて医療を受ける側と医療者側とで知識や考え方、思惑にかなりのレベル差があると言うこと。だから、医療事故あるいはトラブルの回避のためにはこれを埋める努力が必要である。その手段は、医療そのものの不確実性を含めた十分な病状説明と納得である。その際、医療人のボディランゲージを含めた言葉は患者や家族にとって時に刃となり、時に薬となり、ゆりかごになる。だから、十分な配慮が必要である。
 ただ、このことは、患者さんを患者様と呼ぶような意味のないリップサービスを行うべき、と言うことでなく、医療の本質から由来する当然の配慮である、と言うことを言いたいだけ、である。

 医療人は表現法、言葉についての研鑽を必要とする。これは臨床医の重要な能力の一つである。
 しかしながら、医師はこの辺の所の自覚が乏しい。現に、私どもの病院の患者接遇の研修会や学習会に医師は殆ど出席しない。ところが、言葉上でのトラブルは医師と患者の間で発した場合、対応が最も困難である。

 私は言葉にはかなり気をつけている方である。相手の立場を考えて生活指導などはよく行っている。それでもトラブルは発生し、結果として別な方法もあったか、と反省することも少なくない。例であるが、あまりにも頻繁に、3日もおかずに受診する高齢の血液疾患の女性患者に対して「ゆっくり変化する病気だから一月に一回程度の受診で良いですよ・・」とやんわり指導したら、数日後に大学血液内科から「先生にもう来なくて良し、と受診拒否されたと息巻いている患者が来ましたが、病状を教えて下さい」と連絡が来た。同様に、夜間休日に救急外来を頻繁に訪れる患者に対してもやんわりと受診について指導したら県の相談窓口に苦情を申し立てた患者がいた。この患者は相変わらず当院内科、救急外来にも通院しているが、数年間私の外来には一度も現れていない。完全に嫌われている。


6/15(火)晴れ夕方小雨 外来 法人常務会 全体学習会「安全報告会」 
2:00起床,ドック判定、講演準備等いつもの如く.半コース徒歩で7:10病院着、回診他。8:40-14:00外来、飛び込み数名あったが比較的余裕。14:45-15:30法人常務会,17:30-19:05全体学習会「医療安全報告会」。20:50自転車帰宅、途中から降雨若干。夕食、21:30就寝。

W杯サッカー、日本がカメルーン戦勝利 NHKニュース報道は異常だよ

 やや下火で、国内では破産寸前のプロサッカーチームもあるようだが、未だにサッカーブームは続いている。中でも4年ごとに開催されるW杯サッカーはオリンピック以上の話題性があるらしい。
 前回は2002年に日韓共同開催であった.4年前のことであまり記憶はないが、今年は数日前から南アフリカ連邦での開催されている。マスコミなどを通じて私には到底理解が出来ないレベルのフィーバーぶりである。

 昨夜から今朝にかけて日本vsカメルーン戦があり、私は起床後にラジオ深夜便のニュースの中で日本が勝ったことを知った。カメルーンはランキング18位ほど、日本は40位近くだと言うから格上のチームであり、この勝利はかなりの快挙らしい。ただ、試合は引き分けもあるがどちらかが勝つのであって、格上といえど戦う前から結果が決まっているわけではない、と私はクールである。

 今朝の出勤は鯉に餌をやる橋までは家内の車に同乗、以降は徒歩にて病院に向かった.ラジオを聞きながら歩いていたが7:00のNHKラジオニュースは最初の10分近くをW杯サッカーのニュースが占めた。勝負の節目節目の実況放送を折り込み、現地での邦人の熱狂ぶり、監督や選手のコメント、日本各地のサポーター達の熱狂ぶりが次々と放送された。
 このニュース構成は呆れた。ニュースをドキュメンタリー風にアレンジして報道することはあまり良くない。貴重なニュース時間のうちの大部分をW杯サッカーのニュースで占めるなど、実に異常である.私はニュースはドキュメンタリー番組と違うのだから事実を淡々と報道すればいいと思っている。W杯のニュースは1分で済ましてもいい。その後は一般のニュースを若干挟み、今度は大関琴光喜関の野球賭博の話題で、これもほぼ同様の構成でかなりの時間を割いた。

 NHKで放送されたW杯の日本?カメルーン戦の視聴率をビデオリサーチが発表している。関東地区は 44.7-45.2%、関西地区は38.3-41.7%ほどで関東、関西、北部九州の3地区の視聴率は、今年放送された全番組中最高の数字だったとのことである。
 東北のことは分からないが、秋田でも相当の方がみていたらしい。本日の私が担当している高血圧症を中心とした内科外来で50人ほど受診したが、何人かは予約時間に間に合わなかったり、血圧測定時に「寝不足です.高いでしょう」、と言った患者が数人いた。中年の方だけでなくかなり高齢の方も含まれていて驚いた。


6/14(月)晴れ 管理会議 安全管理者と院内巡視 療養病棟判定会議 長副会議 地域包括実習歓迎会 
2:00起床。ドック総括x1,新聞チェック.7:10病院着。7:45-8:20管理会議。10:00-10:50安全管理者と巡視。紹介状など。 16:00療養病棟判定会議。17:00-18:50長副会議。19:00-20:45地域包括実習歓迎会、21:00中座帰宅。21:30 就眠。

ウワッ、介護保険被保険者証が送られてきた
 介護保険制度は2000年から発足した。
 私は医師会活動を通じて介護保険の意義、問題点等を検討し、問題点等を提起してきた.当時、国は増大する医療費の抑制が喫緊の課題になっていたが、わが国では医療と福祉の区別は明快でなかった。ドイツの保険法を参考にして作られた介護保険法は、国民医療費を抑制する手法としての意義が一義的であったが、医療と福祉分野を区別して扱うことに一定の意義はあったし、この制度の後に福祉分野が急速に充実し、医療供給体制も変化した。医療分野から福祉部分を外したことで医療の守備範囲が明らかになったが、その後、医療機関は更に機能分化が求められ、急性期病院、慢性期病院等に棲み分けされ、それぞれ荒波の中で揉まれていくことになった。

 削減が話題になってから、その存在価値が見直された慢性期の疾患の治療を行う療養病棟は、医療保険適応のと介護保険適応の二種存在しているが、わが国の制度の複雑さを見て取れる。もっとも、虚弱な高齢者をここまでは医療保険で、ここからは介護保険でと明快に分けるのはもともと困難である。この辺は今後も検討する必要がある。

 介護保険、医療保険の関係や連携などを論じていたのは10数年前のことで、当時は自分にとっては遙か遠い世界のことと思ってきた。それが、数日前に秋田市から介護保険被保険者証が送られてきた.開封して被保険者証が入っていてびっくりした。

 介護保険では満40歳以上で被保険者となる。40歳から65歳未満の医療保険加入者を第2号被保険者、65歳以上を第1号被保険者と分けている、第2号被保険者はその費用分担者であり、65歳以上の第1号被保険者は費用の徴収もされるが、身体的状況に応じた介護保険のサービスを受けることが出来る。保険者証に記載された私の保険料は年額8万円だとのことである。

 自分では若干の衰えを感じるものの、まだ心身は現役で年齢をそれほど感じることはなかったのだが、もうそんな歳になったのか、と社会から軽く殴られたような感じである。そう言えば、何でだか分からないが昨年頃から私に超少額、年額3,133円の年金も支給されている。自身の自覚とは別に、還暦だ、定年だ、年金だ・・と外から高齢に達しつつあることを再確認しなければならない状況を突きつけられる.先日は医師の名簿を見ていて常勤医師の中で私が最年長であることに気づいた。それに加えて今回の介護保険被保険者証である。
 周りからこれでもかこれでもかと、次々とお前はもう歳だ、もういいから今後の身の振り方をいろいろ考えろ・・などとせっつかれている。
 確かに、考えてみればその通りである。


6/13(日)晴れ 病棟拘束 屋内外整理
2:30起床。本読み、文献チェック。患者は落ち着いており終日家で過ごす。午前講演準備など。午後は室内とガレージ等の掃除整頓。19:30夕食。20:30就寝。一日が長く感じられた。

菅首相(3)野党の谷垣自民党総裁の「政治生命をかけて・・」宣言は早すぎる

 菅直人首相は所信表明の後早速宮崎に飛び口蹄疫問題について県側と交渉、対応した後、とんぼ返りで東京で街頭演説するなど精力的に活動を開始している。7月11日投票日となればもう選挙戦そのものであるから当然であろう。

 首相交代と小澤切りが効を奏し支持率向上が得られたが、その余勢を駆って一気に選挙に臨もうという気概も、権力闘争としての政治的戦略、駆け引きとも見て取れる。会期延長をしなかったのはそのためで、結果として亀井氏は閣外に去った。

 一方、零落傾向が続く自民党で谷垣総裁の声が一層高く、語気も話す内容も徐々に厳しくなってきている。殆ど檄である。これは本質とは関連はないのだが、総裁の優しげな表情と発する言葉との間には大きな乖離があって、私にはどうもしっくり来ない印象である。
 昨日、谷垣総裁は次回の参議院選挙で過半数を取ることに政治生命をかける、と述べていた。不退転の決意で臨む、ことを表現しているのだろうが、私はそうは感じない。谷垣氏の事実上の退任宣告である。政治生命をかけることの意味について記者に問われ「総裁を降りる」ことと答えたらしいが、そんなことは結果が出てから言えばいいこと。それに、政治生命をかけるのであれば議員を辞めることでなければならないと思う。そこまででなければ軽々しく使ってはならない言葉だろう。生命という言葉の意味はとても大きいのだ。

 私は谷垣総裁は若手からの突き上げと、事実上党勢の零落傾向が続くことで既に自身の限界を認識したのだろうと思う.さりとて今までのいきさつから途中で投げ出して辞任は出来ない。投げ出しととられない何らかの切っ掛けが必要で、それを参議院選挙結果としたのだろう。彼が宣言しようとしまいと結果によっては総裁を辞任せざるを得ない状況だから、何で今のうちに表明するのだ、と思う。
 
 これは選挙戦略上、とても拙い。事実上の敗北宣言に等しいからである。


6/12(土)晴 病棟拘束 重症患者対応
2:00起床、ドック総括x1他、文献検索若干のみ。7;10病院着。7;20回診その他、午前に患者2名死去された。退院総括、書類と格闘。17:50帰宅、夕食、20:00就寝。

菅首相(2)所信表明演説 何で議員達は静かに聞き入らないのか
 菅直人首相は11日午後、衆参両院本会議で所信表明演説を行った。たまたまラジオ中継を聞くことが出来た。
 首相の指名を受けてからも郵政法案を巡って亀井大臣との交渉など大変だったろうに短期間でこれだけの演説案を作り上げたのには驚くばかりである。

 演説は自分の政治活動の足跡を示すことから始まった。内容は多岐にわたったが、全体的に総論を菅流の言葉で力強く述べた。「強い」「強い」・・と何度か繰り返したが、特に具体性のある内容とは言い難かった。7月11日、約一ヶ月後に迫った参議院選を意識した決意表明、という性格の演説であった。

 その中で税制改革、すなわち消費税増税は避けられない、論議を始めなければならないと明言した。しかし、増税に対する国民の納得を如何にして得るかが問題となる。民主党は国民を説得するのは必ずしも得意でない様に思う。

 国の経済を立て直す方向性については具体的に示さなかった。しかし、医療福祉の分野は新しい雇用を生み出すことに繋がるとしてより一層「強く」して行きたいと述べたが「手厚く」したいと言うべきだろう。これは内需の拡大に繋がる他に、国民に大きな安心感を与えることから大きく評価したい。今後の動きに注目する必要がある。

 経済の低迷、財政赤字の拡大、社会保障の充実には多くの時間を割き改善策を語ったが、今月中に公表予定の「新成長戦略」では年平均で名目3%、実質2%を上回る経済成長を目標としているとのことである。具体的にどうしようとしているのかは聞いている範囲では分からなかった。

一方、普天間基地や「政治とカネ」問題は従来の姿勢を繰り返したのみであった。両者ともトップが変わったから言って簡単に方向性は出せないだろう。

 トップが変わっただけでまだ何もしていないが、内閣支持率は60%台にまでなったという。これは小澤を切ったことに対する評価と菅首相の市民感覚に対する期待の現れである。

 所信表明演説は国のトップが国の行き方の方向性を提示している大変な演説である。静かに、じっくりと傾聴すべきである。演説の最中から、言葉尻を捕まえてのヤジが次々と飛ばされる。これは聞いていて気分が悪い。国会議員は礼儀知らずのバカでないかと思う。所信表明演説は国会議事堂で行われているのであるが実際には全国民に対してのメッセージである。国民がじっくり聞ける環境を整えるのも議員として配慮すべきである。
 演説が終了してから批判、疑義を唱えるのは良い。しかし、ワンパターンである。野党から前向きのしっかりした批判は聞けないのは寂しい。


6/11(金)晴れ 患者家族面談x4件 エーザイKKスタッフ来訪 病院機能評価受審委員会 法人理事会(欠) 
2:30起床。ドック総括などいつもの如く。7:05病院着、回診など。 10:00、12:00患者家族面談、14:00 エーザイKKスタッフ来訪、新抗がん剤の件。16:00 病院機能評価受審委員会。17:00、17:30患者家族面談2件、法人理事会失念欠席。21:15帰宅、22:00就眠。

私はワーカホリックではない(2) 歳だね、そろそろ転換しなければ 
 私は岩手の片田舎で育った。家は診療所だったから比較的恵まれていた方だったと思うが、「日本のチベット」と言われる貧しい岩手では、住民は生きるために身を粉にして働いていた。自分も将来そのように働かねばならぬのだろう、と思っていたし、それが身についていたので、欧米では生活を楽しむために仕方なく働く、との考え方には驚いた記憶がある。

 医師になってから最近までのことを考えてみれば、よくまあ働いてきたと思う。今日は暇だ、何をしようか・・と考えたことは無い。週末、土日曜は開放感はあったが実質的には大部分の時間を業務処理に充ててきた。それでもそれほど苦痛を感じていなかった。

 しかし、最近はちょっと状況が異なってきた。一週間がとても短く感じられ、連日が業務処理に一層追われていると言う感じと、土日にゆっくりしたと言う実感がないのに、もう月曜の朝を迎えているという切羽詰まった感覚に苛まれ始めている。これは実に嫌な感覚である。私の業務量は4月以降県医師会役員を辞したことと医療秘書課職員の書類記載業務代行とで明らかに軽減していることは確かである。その証拠に机上にある未総括カルテ、紹介状作成を待っているカルテはかつては20-30冊ほどあって追いまくられていたが最近は3-4冊だけになったし、かつては新聞は読まずにタイトルだけ見て切り抜きを作っていたが最近は読んで必要なものを選ぶことが出来る様になった。にもかかわらず閉塞感があると言うことは私自身の問題であろう。実際、祭日が間に入った週はとても楽である。

 やはり、私自身に時間的余裕が必要になったのであろう。
 歳だね。来月から土曜は終日勤務から午前半ドンで申請したいと思っている。その時間は出来るだけ自宅で過ごしたいと思っている。


6/10(木)晴 外来 
2:00起床。ドック総括etc.。7:10家内を送り病院着、7:30回診など。8:45-14:00外来。 入院患者不調、対応。患者家族面談。21:00帰宅、夕食、21:30就眠。

私はワーカホリックではない(1) 週休二日制に近づけたい
 わが国の労働者は勤勉ではある。しかし、国際的には働き過ぎとの評価があった。評価というかむしろ非難されていた。
 先進各国との間で経済摩擦が次から次と問題となったころで、単に勤勉なだけで無く、文化や社会構造に由来すると言う不公平感が叫ばれて来た。欧米では生活を楽しむために仕方無く働く、との考え方が一般的で、そのような考え方が紹介される毎に私は驚いた記憶がある。

 1980年代頃より、わが国でも土曜日を休日とする週休二日制が広く採用されるようになった。
 週休二日制には「完全週休二日制」と「週休二日制」とがあり、前者は1週間のうち2日間が必ず休みになると言うことで、後者は様々な様式があって最低の場合は1ヶ月のうち2日間休みの週がある、ということである。企業によって様々な形態があり、例えば、「週に2日の休日」という考え方から、祝日が含まれる週には土曜日を勤務日とするところもある。また、多忙な季節には週休二日制をとらない所もある。

 わが国の週休二日制は、1989年2月から金融機関の土曜日の窓口業務を中止、1992年5月から国家公務員が、2002年度から公立学校も土曜日を休日とする完全学校週5日制が実施された。
 
 私どもの法人も1994年4月に4週5休制と呼ばれる変則的週休二日制を導入した。もう16年になる。病院は土曜日に外来を閉めるわけにはいかないし、入院部門も一定の機能を維持していかなければならず、土曜日も一定数の勤務者が必要だからである。
 その際、私は週休二日制を返上し土曜日も平日と同じ勤務とし、毎週午前外来をやっていた。その後、土曜の外来機能を縮小し、外来を担わなくなったが、今月まで同様にして出勤して来た。
 私は決して自ら求めて仕事をしている仕事中毒人間、即ちワーカホリックではない。業務量が多くて、あるいは処理能力が遅いから、休む暇がなかっただけ。
 休祭日も休むと自分が苦しくなるから、数時間は病院で過ごし、かつ自宅でも業務を処理してきた。思えば随分働いてきたものだ。


6/9(水)晴 外来 ドック結果説明 県新型インフルエンザ対策担当合同協議会 
2:00起床。ドック総括処理。7:10自転車病院着、回診など。8:45-13:50外来、+ドック結果説明。15:00-17:30県新型インフルエンザ対策担当合同協議会。21:00自転車帰宅.夕食、21:20就眠。

鯉とスズメ、カラス(3)通勤上の楽しみ 毎日、エサ作り
 桜の季節も終わり新緑が綺麗である。
 自転車通勤にも相応しい季節になってきた。3週間ほど前からやや早かったが短パン、素足で自転車をこいでいるが今年は天候が不順で実に寒かった。この頃やっと寒さから解放された。

 昨年夏から続いている旭川の鯉たちに餌を播くことは今も続けている。鯉がエサを旺盛に食べ始めたのは連休明けであった。それまでは集まってくる鯉の数も少なく、鼻先にエサを投げてやってもそれほど喜んでく食いつくわけでもなかった。やはり鯉の活動性には水温が濃厚に関連しているのだろう。最近は30匹以上も姿を見せ、撒いた餌への食いつきは旺盛で、生命力を感じるし、見ていて楽しい。

 毎日のエサ撒きには結構大量のエサが必要で、エサの準備が大変である。
 最初は古くなった食パンとかをちぎっていたのであるが量的に到底足りない。それで、病院の医師用の検食とか、当直医用に提供される食事のうち、手を付けられず給食に回収されるご飯を失敬してエサを作っている。一食分のご飯がちょうど朝一回播くエサにちょうど良い。

 今は半乾燥のご飯をエサにしている。ご飯をサランラップの上に適当な厚さに広げ、棒状に丸め白熱灯の電気スタンドの傘に巻き付け、その熱で半生程度に乾燥させる。2-3時間でちょうど良く乾燥する。机上の業務をこなしている間に適当に出来上がる。これを紙袋に入れ、医局の冷蔵庫の冷凍室で冷凍する。これを帰宅時に1ヶずつ持ち帰り翌朝に播く。ちょうど良く解凍され、適当な硬さになっているし、ご飯そのものでないからべとつかないし紙袋にも手にもくっつかない。

 乾燥ご飯のエサの問題点は直ぐに沈む事である。浮くエサの方が鯉の食べる様子がよく見えて楽しい。パンくずが手に入ったときにはエサを作る段階でご飯とよく混ぜれば浮くことが分かった。しかし、パンの供給が間に合わない。これからもいろいろ工夫して浮くエサをつくってみたいと思っている。

 秋田北高近くの橋の中央付近から餌をやるのだが、スズメもかなり集まってくる。カラスも2-3羽来る。橋の上にも餌を播く。両者共に喜んでついばむ。6 月に入ってからは家内も一緒で、時間も6時半過ぎから7時近くと遅くなったので交通量も増え、あまりのんびりしていられない。

 毎朝橋の上で展開されるこの小さなふれあいを楽しんでいる。


6/8(火)快晴 外来 法人常務会 県健康推進課スタッフ来訪 医局カンファ
2:00 起床。ドック総括x1、病院業務他etc。7:10病院着、6:30回診他、8:00救急カンファ。8:45-13:30外来。 14:45-15:40法人常務会。16:30県健康推進課スタッフ来訪新型インフ打ち合わせ。17:30医局カンファと医療安全委員会08年度報告集会は欠席。18:30-20:00県医師会委員会、21:30帰宅.22:00就眠。

何でドギーバッグという??私はファミリーバッグと呼ぶ
 わが国の食糧自給率は40%.先日政府はこれを50%にまで高める方針を発表したが国家の安全対策上、当然である。それでも足りない。

 世界では約9.6億人が栄養不足にあると言われているが、今後、バイオ燃料生産等の影響などにより、食料危機は更に 深刻になっていくと予想される。食糧不足にある国に対する世界の食料援助量は平成19年の時点で577万トンと大量である。しかし、日本だけで年間500?900万トンもの食料が廃棄されている。 この事実は重大である。

 日本の現状はおそらく将来国際的批判の対象になると私は思う。いや、既にそういう意見は少なくない。
 約20年ほど前までの事であるが、日本は「世界の吸血鬼」と言われていたことがある。アルブミン、抗凝固因子製剤など、血液由来製剤を生産するためにわが国は全世界から血液、特に血漿成分を集めていたという歴史があり、世界各国から糾弾されていた。この事実は薬害エイズで社会問題化し、国は国内採血血液で需要をまかなうよう方針を変更した。その結果が400ml採血であり、成分輸血の発展であった。

 同じ事が食料の中でも言える。
 わが国は地球の裏側にある国からも食料を買いあさっている。数ヶ月前に問題になったマグロなど日本人が食い尽くす、と国際問題化している。途上国は国民の食い扶持を減らし、外貨を稼ぐために日本に輸出している。そのうちのかなりの部分がペットの食料に回されているし、大量の食材がゴミとして捨てられている。食料は命に直結するだけにこんな状況は許されるべきでない。
 
 各人が食料生産に直接関与できる訳ではないが、食料の無駄使いを減らすことは日常的に可能である。欧米ではレストラン等で食べきれなかった料理は持ち帰るのが常識となっていて、そのためにドギーバッグが用意されている。ドギーバッグは料理を持ち帰るための容器のことである。
  日本にも料理の持ち帰りが少しずつ増えつつあるような気がするが、レストラン等が衛生面から消極的で断られる事が少なくない。私はこれには納得できない。自己責任の下で持ち帰りさせるべきである。注文した品がテーブルに届いた瞬間から食品は客のものだろう。ならば自由にさせるべきだ。もし、そこまで干渉するなら食べ残した分の金額を安くしてくれなければ、理にかなわない。

 それにお持ち帰り用のパッケージを何でドギーバッグという??私はファミリーバッグと呼ぶ。食べ残しであろうと立派な食品である。これを何で「犬の餌入れ」に入れるのだろうか。わざわざレストランに行ってドックフードを食べたのか?家に持ち帰ってみんなで食べればいい。人間用の食事を犬・猫にやったらデブる事必定である。

 わが家で実行中の食品の無駄排除対策は、■自給----野菜の一部を畠で収穫■食品廃棄は私の許可制----大部分ケチな私が引き受けるが食品にあたったことなし■食べられない食品はコンポストで堆肥化----現在3ヶ稼働中■食べ残しはファミリーバッグで持ち帰って食べる・・・である。


6/7(月)曇り 母命日 菅理会議 外来 療養病棟判定会議 長副会議 
0:00 起床。ドック判定総括。新聞チェック他資料整理etc、いつもの如し。7:10病院着。7:45-8:20管理会議、8:45-14:20外来、先週までと異なり大混雑。16:00-16:40療養病棟判定会議。17:00-19:20長副会議。20:50自転車帰宅.夕食、21:30就眠。

小惑星探査機「はやぶさ」 何としてトラブルを乗り越えて来たのか
 2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が3年も遅れて地球に戻ってくる。「はやぶさ」は 搭載する電気推進 イオンエンジンの実証試験などを行いながら、約20億Kmを旅して05年夏にアポロ群の小惑星イトカワに到達してその表面を詳しく観測し、2回着陸してサンプル採集を試みた。この間の探査機の動きは 片道の通信時間が数十分にもなるため、遠隔操作はできず、すべて探査機の自律的な制御により行われた、という。

 その後、探査機は小惑星イトカワを離れ、地球に戻る軌道に乗ったが姿勢制御装置、エンジンなどの故障のために一時は帰還が困難視されていた。しかし、故障した4つのエンジンの残存機能を活用するなどして、軌道を修正しつつ2010年6月13日の地球帰還を目指して飛び続けていた。
 宇宙航空研究開発機構は5日、地球帰還に向けての最終軌道修正に成功した発表した。採取したサンプルが入ったカプセルは13日深夜にオーストラリアに落下することがほぼ確定したという。探査機自身は再度別の惑星に向かう機能を持っていたとのことであったが、今回はそれは不可能で、残念ながら大気圏に突入して燃え尽きる事になる。

 月から戻ってきた例はあるが、小惑星からの帰還は国際的にも例が無く、成功が期待される。あと数日である。

 米国で事故を起こした海底油田は1.500mもの深さで採掘をしている。今回事故を起こしたことでその概要を知ったが、大したものだと思う。更に、今は事故部分の修復をも試みていると言うことで、人類はここまでも技術的に発展していたのかと驚かされる。

 今回は小惑星探査機「はやぶさ」の帰還である。雰囲気としては満身創痍の状態で飛び続けていた機であるが、予定より3年も遅れながらも、地上のコントロールセンターからの誘導で軌道修正に成功したことはとてもすごいことだと思う。
 全く見えないかるか彼方にある機の状況をつぶさに把握し、残存機能をつなぎ合わせるような離れ業をやってのけるなど、私ごときは予想だにできない世界である。大したものである。


6/6(日)快晴 病棟拘束 黒猫到着5年目 親戚法要
2:30起床、新聞チェック、文献など。7:00病院。8:30救急カンファ、 10:00帰宅。11:00-14:00親戚の49日法要。少量のアルコールでダウン14:30-17:00午睡19:40夕食、21:30帰宅。 21:00就寝。

米国の原油流出 1.500mもの深海での作業はどのようになされるのか
 メキシコ湾での原油流出は既に44日経過しており今も2-3.000KL/日もの大量の原油が流出しているという。ルイジアナ州の一部の海岸は原油の漂着で閉鎖されているという。

 今まで原油の流出を止めるいくつかの試みが行われたが失敗したとのことで、今は海底にある安全弁に蓋をして原油を海上のタンカーに吸い上げる作業が始まっている。施工側の発表ではこの試みは一定の成果を上げ始めているとされるが、完全に流出を止める抜本的な対策は8月までかかるらしい。

 油田の周辺では自然環境への影響も深刻化している。朝日新聞によると4日までに野鳥の死骸は527羽、ウミガメ 235匹、イルカなどのほ乳類が30頭見つかっているとのことである。

 海底油田の開発は結構歴史が長いからこのような事故は想定範囲なのだと思うが、全く知識のない私から見て安全弁がもっと数多く無いのか?と疑問に思ってしまう。どこで管が破裂しても中枢側にあるバルブを閉めれば流出を止められるようになっていればこのようなことにならないように思うのだが。

 今回の破裂の部位は深さ1.500mの所だという。採掘を進めるためのノウハウは当然出来上がっているだろうが、それにしてもこれほどの深海からも原油を汲み上げていたとは何かで見聞きしてはいたが実感できていなかった。一体どのような作業が行われているのだろうか。
 それにまして、このような不測の事態への対策は一層困難であろう。一体どのように作業を進めるのだろうか。無人の潜水艇による観察と遠隔操作による作業だと予想はつくもののよく分からない。

 かつて「イ・イ」戦争の際、撤退するイラク軍はクエートの大規模油田に放火した。このときも消火に随分手間取り環境汚染が広がったと記憶している。地表面の原油流出でさえ困難であったことを考えると気が遠くなるような感じを受ける。原子力発電の暴走も今後も無いとは言えないだろう。

 同じように、国際宇宙飛行船に宇宙ゴミが衝突した際など一気に危機的状況に陥る可能性もあるが、どう対策できるのだろうか。このような巨大なシステムの恩恵は随分受けているのだろうと思うが、その危機管理対策などは私には理解不能の世界である。


6/5(土)小雨後晴れ 病棟拘束 患者家族面談   
2:20起床、ドックなど何時もの如く。7;30家内送り病院着。9:30回診、終日自室にて書類処理などこなす。14:00患者家族面談。17:30帰宅、85歳の親戚の方が明日の法事に出席するために埼玉からPriusを駆って到着していた。19:00共に夕食を囲む。20:50就寝。

新型マック購入(2) 旧い周辺器機が動かない!!
 今週、自宅用に 21.5インチのiMac を購入した。久々の新型である。デザインも作りも素晴らしい。勿論、機能的にも良い。Dualモードで40インチの画面は実に快適である。作業画面が広くなると効率がグッと高まる.ただ、私の頭がついていかない。
 ただ、使い始めると問題点はいくつも生じてきた。

■今まで使っていたMacとのデータ移行はファイヤワイヤ400→800変換ケーブルの購入で出来たが、その後次男から変換ケーブルあるけどどうすると連絡があった.既に遅し。滅多に使うことはないケーブルだから3.000円は勿体なかった。そのうちファイヤワイヤ400の機器を得ることもあろう、と思う。

■キャノンのスキャナーN676Uが動かない。調べて見るとドライバーがOSに対応していない。対応を待つしかないが、古すぎるから無理か。家内に譲った iBookでは動くのでそちらでスキャンしてデータを移行して利用することとする。このときファイヤワイヤ400→800変換ケーブルが役立ちそうである。

■エプソンのプリンターPM770Cが動かない。調べて見るとドライバーがOSに対応していない。対応を待つしかない。病院の廊下に廃棄物として捨てられていたのを掃除して再生したもの。古いからこれも対応は無理か。キャノンのポータブルプリンターPixus80iは通常に作動したのでしばらくこれを用いることとした。大量の印刷がある場合には家内のiBookに転送して行うこととする。

■統合ソフトOffice、私のはvXであるが、そのうち最も頻用しているWordが日本語入力が出来ない。ATOKでもことえりでもダメ。従って文章書きが出来ない.統合ソフトクラリスから乗り換えたのが2002年だから8年間用いてきたからデータが沢山あって実に残念である.しかし、なぜか、 Excel 、PowerPoint、 Entourageは大丈夫なのに、不思議で残念である。ただ、見るだけならOKなのが救いで、送られてきたデータなどは見ることが出来るし、他のソフトでつくった文章をWardに変換することは出来る。Office2008を購入すればいいのだろうがそれもシャクである。不自由であるが、あえて、 Apple社の新統合ソフトiWorkのうちのPagesを用いることとした。使ってみるとスムーズで思った以上に良い。

■Iomega社のZip、読み書きは出来るがセキュリティ機構が働かない。今はもうZipの時代ではないが記憶媒体としてセキュリティがしっかりしていたことが最大の特徴であっただけにとても残念である。全部のMacにパスワードを二重にかけているからそう心配していないが、外部機器としては他の方法を考えなければならない。もっとも、今頃Zipを用いている人は滅多におらないだろうから、実質的には心配ないか。

 などなど、毎早朝、新型Macへ乗り換えながら満足感と自分の時代遅れを再認識している.とは言いながらも、古いものを大切に用いている自分にも密かに満足している。新規購入は変換ケーブルのみで済みそうである。


6/4(金)晴れ後雨 患者対応・家族面談 秋田県不眠治療セミナー特別講演聴講 
2:40 起床.書類処理、文献・新聞チェック。7:20病院着、7:30回診ほか。14:00-14:45患者家族面談。19:00秋田県不眠治療セミナ-、 Castles、特別講演「高齢者の睡眠障害とその対策」聴講。20:30帰宅、夕食、21:30就寝。

菅首相(1)党政策を着実に実行する経済対策を
 民主党の新しい代表に菅直人・副総理兼財務相が選ばれ、衆参両院の本会議で新首相に指名された。

 鳩山氏は党代表として、政権交代後は首相として、歴史的政権交代を成し遂げるのに重要な役割を担い、その後の政権運営では多いに夢を語り期待を集めたが、結果的には国民が懐いていた首相のイメージと実際の実行力、政治力の間のギャップが時間と共に広がっていき、諸問題が蓄積していく中、わずか8ヶ月で退陣した。
 鳩山前首相の役割は、しかしながら、過小評価されるべきでない。その中で、最期に小澤氏にも退陣を要求し二人同時退陣実現したことは大きい。民主党の刷新と維持には絶対に欠かせないからである。

 次の政権を引き継ぐのは菅氏で、極めて妥当な線だと思う。ただ、今回の代表選挙では挙党で臨むというよりは、やはり政治家の、とりわけ小澤氏の覇権争いのイメージを懐いてしまった。ここでも小澤氏が暗躍した。私は党が分裂しそうな雰囲気さえも感じたが、今そんなことやっている暇はないのだ。

 昨年、歴史的な政権交代を選んだ民意に、今度こそ真に応えることができるのか否か、正念場である。菅首相の責任は鳩山氏に比較しても極めて重い。

 菅新首相の登場には、昨年の政権交代にひけを取らないくらいの大きな意味がある。
 菅氏は市民運動を経て政界入っている。根っからの市民派といえよう。鳩山氏も市民のための政治を唱えていたが、月1.500万円のお小遣いを貰っているような方とは異なることが期待の一つである。 戦後の首相は政治家の子どもや孫か官僚出身者であったが、この点でも極めて異色といえる。 その様な方が首相になったということはわが国の政治の新たなページの幕開けである。

 菅氏の現実主義者とされている。このことも重要である。「友愛」「いのち」等のフレーズを大事にしてもそれだけでは国はよくならない。現実主義者なら、マニフェストの見直しと経済対策である。党のマニフェストは来年以降の実現は困難で政権運営の足かせになっている。すべて財源が不透明で壁に当たっている。


6/3(木)晴れ 外来 新築計画策定委員会
2:30 起床.文献資料チェック、7:20病院着、7:45回診など、8:00救急カンファ。8;40-14:30外来。15:30 新築計画策定委員会 。21;00帰宅、夕食、 22:20就寝

新型マック購入(1) 旧い周辺器機のバランス調整に戸惑う

APPLE iMac 21.5インチ 3.06GHz 500GB MB950J/A


 家内がマックを増設したいとのことで、私が用いているのを進呈し、私が自宅用に21.5インチの新型のiMac を購入した。

 私はせいぜいネットと文章書きに用いるだけだから、そんなに新しい高機能の製品である必要はない。新品は久々の購入である。調べてみると新品で購入したMacは1997年のPB1400CS以来だと思う。何と13年間も型遅れを入手して用いてきたことになる。それでも機能的には私の手に余るほどで、何ら不便を感じていなかった.型遅れの入手先は様々で、職場の医師から戴いたMacが3台、これは東京の大学に戻るのに図体が大き過ぎるから、と古いものを好む私に置いていったもので、そのうちPawerMacG3はまだ現役として働いている。中古品の購入が5台でそのうちのPawerMacG4は現役サブ機種として毎日用いている。
 あとの3台は白のiBookG3、G4、14型G4で、これらは次男に新型を買わせてそれまで用いていたのを私が言い値で下取る、と言う形をとってきた。すべて現役である。

 今回も次男に声をかけたのであるが、3月に新型を購入したばかりで、乗ってこなかった。だから、意を決して自分が新品で購入した。年と共に画面な大きい方が良いので21.5インチのiMacとした。27インチの製品もあるが、19インチの液晶とならべてデュアル画面として使うために小さい方にした。
 
 iMacはTFT液晶の背面にすべての電子部品が入っているタイプで付属品は無線キーボードとマウス、電源コードのみで実にすっきりしたデザインである。二つの画面のセッティングは必ずしも楽では無かったが、デュアル画面にして40インチ分で用いている。目が疲れやすくなってきた私にとって大画面化はすこぶる快適である。

 ただ、問題点はいくつも生じてきている。今まで使っていたMacとのデータ移行は自動的に出来るのだが、それには変換ケーブルが必要であるなど、新旧のMacで機能差が著しい場合、その間の調整が必要になってくる。
 毎早朝、旧Macで業務などを進めながら、新型への乗り換え作業を進めている。楽しみと落胆と同席している状態にいる。


6/2(水)快晴 外来 秋大教授来訪  秋大訪問 
2:00 起床。ドック判定総括x1ほか、いつもの如し。7:00病院着。7:20回診。8:45-13:00外来。連休の影響で若干少なめ。 14:30秋大教授来訪打ち合わせ。16:00-17:00秋大訪問。20:45自転車帰宅、夕食、iMacにMacBookのデータ移行、便利だがようわからんで試行錯誤中。 22:10就眠。

政権後退(13) 鳩山首相退陣 
 本日午前、ついに首相は辞任を表明した。夕方からのニュースで聞いた。来るべき時が来たという感じである.小澤氏も共々退陣とのことである。良い判断であった。ただ、ここに至っても「予想外であった」とインタビューで述べている一般の方々、政治家の方々の声が聞かれたが、こちらの方が驚きであった。

 首相は夕方には記者団に対し、次期総選挙には出馬せず、政界を引退する考えを明らかにした。このことは首相になる前に表明していた。潔よし、と感じた。私もトップが引退した後に同じ組織に残るべきでないとの考えを持っているが、一方ではまだ勿体ないような気もする。彼の政治に対する倫理観というべきかロマンと言うべきか分からないが、その方が良いだろう。

 首相は「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった。自分が身を引くことが国益につながる・・・」と、辞任の理由を語った。確かに就任当初70%超の支持率を得ていたが、最新の調査では17%まで低迷していた.その間わずかに8ヶ月であったから急落で、国民に問いかけても徐々に手応えが無くなってきていたのを自認していたと思われる。にもかかわらず最近まで表情も変わらなかった。辞任を考え始めた時期は1週間前ほどくらいからと述べたが、彼のこの一週間の動きはかなり精力的に見えた.これも引退を控えた大物が示す一般的現象である。

 民主党は後継首相となる新代表を選ぶ両院議員総会を4日に開く。今の段階では菅副首相兼財務相一人だけが出馬を表明している。同日中に衆参両院で本会議を開き、首相指名選挙となる。早ければその日のうちに新内閣が発足することになる。実にスピーディである。政権運営もこうであって欲しかった。

 続投していても展望がないからやむを得ないが、4代にわたる首相が1年以内に辞任するという事が国内外に及ぼす影響は決して小さくない。
 国内では新政権への期待と、一気に高まった政治に対する関心が萎えてしまったことが問題である.対外的には政治的に不安定な国というイメージが一層広がるということと、それによって何とか持ちこたえている経済信用の陰りである。それは、間接的に秋田の情勢にも関係してくるから、目を離せない。


6/1(火)晴れ 外来 常務会 医局会(欠) 
2:50起床,iMac調整など。ドック関連ほか、いつもの如く。家内を職場に送り7:10病院着。7:30回診他。8:45-13:30外来。14:45-15:30常務会、新築打ち合わせ。17:30医局会(欠)。 20:45帰宅。21;00就眠。

岩手県宮古病院のニセ女医騒動(2)
 この岩手県宮古病院のニセ女医騒動は私もネットで岩手県の新聞等で追っていたが、数日前に朝日新聞で改めて紹介された。

 それによると、2008年11月に循環器系の内科医と称する容疑者から電話があり、可能であれば赴任したいとのことで、今年の4月末まで面接3回、電話やメールによる連絡は100回以上で、交渉に要した経費は260万円にも上ったという。
 この間全く不審な点はなかった訳ではなく、現在籍があるはずの大阪の某赤十字病院のホームページには名前が無く、厚労省の医師資格検索システムにも無かったという。その点を話題にしたら「患者とトラブルがあって弁護士と相談中でシステムから除いてもらっている」と答えたという。病院側は先方の病院に問い合わせ出来難い、という弱点を抱えての交渉であることを手玉にとっている見事な返事で、まるでプロである。また、今年の4月には宮古で開かれた懇親会の席で、携帯に大阪の病院から緊急連絡があったと言って中座、とても演技に見えなかった、と関係者の感想が載っていた。

 5月10日の着任まで交渉が進んだが、4月末送られてきた医師免許証は一目で分かる偽物で、この時点で初めて騙され続けていたことが判明した。
 その後の県警の調べで、容疑者は実家が開業医で、大阪大学医学部卒、赤十字病院の非常勤医師、年収3.000万円、高級車に乗り、貯金も何億かあるとの触れ込みであったが、実際には生活保護を受け、難病を患い大阪の赤十字病院に頻回に受診している患者で、それまで使っていた医学用語、知識は自身が患者として受けた診療で得た、と言う。これに関しても演技し続けたと言うことになり、すごい。私もミニ演技者であるが脱帽である。
 変な提言するつもりはない。上記の過程をみたら、何でもっと上手な偽造をしなかったのか、と感じてしまった。

 1年半に渡って面談とかを繰り返しながらどうして気づかなかったのか、と離れた立場でものを言うのは簡単であろう。
 しかし、何でも一旦思い込んでしまうと決定的な事実が示されないとその思い込みを排除することは出来難いのが人間の心理である。例え複数の人間が対応しても同じ心理状況にもなり得るのだ、と思う。また、もう一つが医師不足という事態の深刻さである。医師不足、医療崩壊の原因と責任は国の医療行政にあるのだが、その責任と対応が医療の現場をあずかるスタッフに課せられていると言うこと。それが如何に深刻な悩みになっているのかと言うことの具現と言うべき事件でもある。

 私は宮古病院という懐かしい病院で生じた事件であったと言うことだけでなく、今の私の立場からも決して人ごとと思い得ない事件である。


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   年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
  月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。
  日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。


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