怪我をした鳩 4

その他

こんにちは、はじめまして。

私は高校生なのですが、昨日、野生の子供の鳩を家の庭で保護しました。怪我をしているようなので、すぐに獣医に連れて行きました。
先生によると、足と羽を痛めて飛べる状態ではないようなのです。

実際どこから迷い込んだのでしょうね。その前は飛べた状態だったのでしょうか。

このままにしておくことはできないので、私の家で保護しようときめました。
薬を飲ませなければならないのですが、やはり怖がって暴れます。
暴れるせいで羽をますます痛めそうで心配です。でも、しっかり治して野生に帰すまで、責任をもってがんばるつもりです。

お気持ちは十分に理解出来ます。しかし、本当に野生の鳩であるとすれば、・・・現実的には、本当に奇跡的な小さなレベルで可能性は残りますが、殆ど困難と言っていいと思います。特に羽を傷めた鳥にとって自然界です事は至難の業です.敵から逃れられませんし、餌を見つけることも出来なくなるからです。

その鳩を含めて、ある生物にとって、初めて見た生き物がヒトである場合は、ヒトを親として見なすように刷り込まれるのですが、そうでない場合には、ヒトに対しては警戒感を解くことはないでしょうし、その警戒の表現として元気であればあるほど激しく暴れるものです。そして怪我がひどくなります。

昔から野生の鳥、特に小さな鳥の場合、飼いならす事は至難と言われてきています。鳩も例外ではありません。特に鳩は警戒心の強い鳥です。餌も摂らないで餓死することすらあるのです。餌は食べますか??


野生の鳩と近づくにはどうすればよいのでしょうか。
早く治してやりたいんです。何かアドバイスをもらえたらと思いメールをしました。よろしくお願いします。

可能性は少ないとしても、頑張ってみてください。アドバイスと言っても特別ありませんが、やや暗めの環境の中で静かにそっとしてあげる時間が必要です。敵から襲われない環境を与えることだけでも十分です。そうすれば餌を食べることもあります。
ところが、往々にして飼い主自身が敵を演じることになります。

怪我の種類にもよりますが、わざわざクスリを飲ませようとすること自体、鳩に取っては理解出来ない以上、いじめられる、襲われることになります。だから鳩のことを思って、いろんな事をやってあげること自体が、むしろ鳩を窮地に追い込む可能性があります。それによって死期を早めることすらあります。
結論ですが、そっとして見守ってあげることで如何でしょうか。

                   (往信 9/10  返信9/11)






 突然申し訳ありません。ホームページを見てメールさせていただきました。
実は1ヶ月ほど前、左の羽が短い鳩をひろいました。
最初は、本当に元気が無くえさもあまり食べませんでしたが、最近は、羽で攻撃してくるほどに回復しています。長い羽がはえてないだけで、外傷は無いように思います。
知人に羽ははえてくると、いわれたのですが、本当にはえてくるでしょうか?
そして、飛べるようになるのでしょうか。

●私のホームページを見て戴き有り難うございました。

●情報が少ないために何とも言えませんが、一般的には左の羽が短いまま成長したとは考えがたいので、何らかの原因で、抜けたのでしょう。

●脱毛する疾患が限局性と言うのも納得しがたいものがありますので外力で抜けたのではないでしょうか。

●最も多い原因は何らかの状況で抜かれてしまった状況です。その中では他の動物に襲われたと言うよりは、人為的なものが最も疑われます。悪意の有無は別として無理に捕まえなければならなかったときなど、思いがけなく大量の羽が抜けることがあります。私は尻尾の羽を大量に抜いてしまったことは何度かあります。

●左の主羽がそんな状況で抜けることはどちらかと言えば考えがたいのですが、慣れない人が関与すればあり得ます。

●その状況であれば、多分、時間はかかるでしょうが生えてくるはずですし、骨筋肉系に障害さえなければ何れは飛べるようになるはずです。

●以上、考えつく範囲でお答えいたしました。

●いろいろな状況で弱ったり病気になった鳩を親身にお世話して下さっている方々がこれほど居られることについて、私は心底驚いております。
                       (往信 9/1  返信9/2)

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