研修医諸君へ(11)医師の心得
 秋田大学医学部の同窓会誌「本道」第15号は2003年9月発行である。この同窓会誌は全国に散らばっていろいろな職種に従事している若い医師達の投稿文を中心に構成されておりためになることも少なくない。付き合いのあった後輩医師の近況を知るにも役立っている。
 その中の投稿文の一つに瀬下医師の臨床研修時の記録が記載されている(135ページ)。香川労災病院外科での研修の部分で,指導医香川茂雄医師の信条が紹介されている。

 素晴らしい信条である。今の自分に当てはめてみたとき我ながら恥ずかしくなる。
 自らの問題点は棚に上げて、研修医には是非とも読むべし、とお勧めする。

1 毎日朝早く病院にきて患者さんの回診をし、腹部所見とドレーンをみよ。ガーゼをはぐってみよ。

2 朝回診に行く前には夜勤看護師のカルテ記録をしっかり読んでから回診すること。回諺が終わったら速やかにカルテに記入すこと。

3 毎日カルテを書くこと。画像に関してはすべてスケッチをきれいに書くこと。

4 きれいな字で指示を書くこと。指示も単純明快なものがよい。

5. 一日の仕事が終わったとき他にすべきことがなかったか考えよ。今日できる事を明日まで延ばすな。

6. 紹介医を大事にすること。返事を遅らせず,まめに報告すること。

7. 病院にいるときは常にその日の計画をたて次に何をすべきか考えて行動すること。時間を無駄につかうな。患者さんは自分の足て獲得せよ。

8. することがなければほかに何をすべきか考えよ。するべきことは必ずある。

9. 夜は深酒をするな。勉強すること。論文を読むこと。

10 学会発表すること。また論文も書くこと。




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