2005年10月院長就任あいさつ(卯月だより・16号)


中通総合病院は診療所、小規模病院の附属病院

             院長就任にあたって ご挨拶       
 福田 光之
        

 この度、9月1日をもって中通総合病院院長に就任致しました。一言ご挨拶を申し上げます。

 当院は本年開設50周年という、記念すべき節目の年を迎えました。これも、日頃から病診連携等を通じてお世話になっている県内の諸先生方を始め、当院の諸先輩方、今共に働いている仲間達、私どもの地道な医療活動を評価してくださっている患者さん方のお陰と思っております。この機会に心から感謝申し上げます。



 就任のご挨拶にあたって、私が10数年も前から時々口にしていた「診療所の医師は外来診療の専門医」「中通総合病院は診療所、小規模病院の附属病院である」と言う言葉を改めて持ち出してきました。この言葉の中に地域医療のあるべき姿、その中で中通総合病院の担うべき役割のほぼすべてが言い尽くされていると思っているからです。

 地域医療は、その地域の住民と医療機関とが共同しながら守っていく視点が重要です。そのためには診療所から大規模病院までおのおの特徴を出し合って身の丈に応じて地域の医療ネットワークに参加して行くことだと思います。その中で医療関係者は自己の立場を認識し、地域に貢献する喜びと働く喜びとを見い出す、そんな医療連携がとれれば理想です。

 

当院が地域医療にさらに貢献していくために「救急医療体制」「病診連携機能」「外来機能」について検討を加え、より一層病院としての機能性を高めて行きます。慢性疾患等の維持・管理などの外来機能は出来るだけ診療所、小規模病院にお任せし、その後方病院に徹していくための方向性、機能を明確にしてまいります。

中通総合病院には各分野で有能なスタッフが揃っておりますし、64列のCTを始め、MRI、放射線治療施設など備わっております。今後、諸先生方にこの施設の機能、設備をより広くご利用いただけるようなシステムを構築して行きたいと思っております。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


(2005.10月)


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