中通総合病院創立50周年祝賀会院長挨拶

 

 ご紹介戴きました中通総合病院院長の福田です。

 ただいまから、中通総合病院創立50周年記念の祝賀会を始めることと致しますが、それに先立ちまして私から一言ご挨拶とお礼を申し上げます。

 私はまだ院長を拝命して僅か3ヶ月目のと成り立ての院長であります。この3ヶ月間というのは当院の長い歴史から見れば僅か3/600、すなわち0.5%にしか過ぎません。そのような私が、この記念すべき祝賀会の挨拶のために皆様方の前に立ちましたが、いま改めて院長としての重積をひしひしと感じております。
 本日おご出席いただきました来賓の皆様方を始め、多くの方々には、院長就任後初めてのご挨拶になると思います。このような席からご挨拶を申し上げるのははなはだ失礼なことと思いますが、ご容赦いただきまして、今後ともよろしくお願い致します、と申し上げます。

 さて、本日の記念式典・祝賀会を迎えるに先立ちまして、昨日はアルベにおきまして患者さんや市民を対象に「創立50周年記念健康フェスティバル」を開催し、本日は午後3:30より職員の多数の出席のもとに「私たちの医療の課題と進むべき方向」と題してシンポジウムを行いました。

 昨日の健康フェスティバルでは「コンサート」「健康チェック相談コーナー」や「公開シンポジウム:患者さんと病院・行政との良い関係」を行いましたが、予想を遙かに超えた多数の方々の参加があり、その方々と夕方まで有意義な交流が出来ました。そこで交わされました挨拶や対話を通じて、中通総合病院の過去、現在に寄せる想いと、今後への期待とを実感することが出来ました。

 また、本日のシンポジウムでは次の時代を担うことになる中堅の職員が中心になり「病院の今後の進むべき方向」についていろいろ意見を出し合い、討論されました。私はその発言を聴いていて時代の流れを感じると共に、新しい発想を持つ有能な職員達と共に働いている喜びをも感じることが出来ました。そこで提起され、討論された内容は概ね賛同出来るものでしたが、それらを実行に移していくには幾多のハードルが待ちかまえており、院長として大きなプレッシャーを感じております。
 今、私たちに必要なことは全職員、認識を新たにして方向性を一致させて今後の医療の中に自らの道を開拓していかなければなりません。その意味では本日のシンポジウムは当院の今後のために極めて重要な意義がある催しであったと評価出来ますし、恐らく、出席したすべての職員が一筋の光、希望を感じることが出来たものと思います。

 さて、本日ご出席いただきましたすべての皆様方、本当にお忙しい中、私どものこの輝かしい節目の記念の会、新しい門出の会にご出席いただきました。大変有り難う御座います。心から感謝申し上げます。

 昨日、本日の催しを通じて、私どもの周辺には素晴らしい人と人とのネットワークが形成されていることが確認出来ます。これこそが、中通総合病院の最高の財産だと思います。これも創立以来50年間にわたり医療機関として社会的使命を立派に果たしてきた証であると考えます。今後、いかなる時代を迎えようと、私共は何よりも「人」を大事にする病院であり続けたいと願っております。

 最後に、瀬戸名誉院長に心から感謝の気持ちを述べることなしに、私はこの挨拶を締めくくることは出来ません。瀬戸名誉院長の偉大な指導力・実行力のもと、積み重ねてきました歴史の長さと意味についてはどのような言葉を選んでも表現は出来るものではありません。昨日、アルベに展示致しました先生の若い時の写真の脇に立っていすと、瀬戸名誉院長を懐かしむ声が沢山聞かれ、数多くの方々から消息を訪ねられました。
 今後も中通総合病院が話題になるとき、先生の足跡を抜きに語られる事は決して無いことだろうと思っております。
 本日、先生をお迎えしてこのような記念式典・祝賀会を盛大に開催出来たことは私ども関係者にとっても最高の喜びであります。前院長の花岡と共に全職員を代表し、心からの感謝の気持ちをお伝え致したいと思います。

 大変長くなりました。中通総合病院の過去・現在を支えて下さっている方々に再度感謝申し上げます。

 中通総合病院は今後も私的医療機関として身の丈にあった社会的使命ををしっかりと果たしていきます。今後ともよろしく、とお願い致しまして、私の挨拶と致します。

  (2005/11/26)



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